PR
明神館のクチコミ(77件)
一覧を見る和洋折衷の独走的な温泉旅館
4.0 旅行時期:2013/06(約13年前)
明神館の良い点は、和洋折衷で窓際に面したリビングルームと和室が両方楽しめる部屋、程好い堅さで最高の寝心地の寝具類、これまた和洋折衷の重厚な内装と調度類のロビーや休憩室。立ち湯や寝湯などからみる景色。地産地消、特に野菜が際立つ独創的で質の高い料理、若いスタッフの秀逸な接客と言った点でしょうか?
逆にまだまだかなと思うのは、部屋が1階の場合に景色が道路脇であること(こんな山奥なのに)、若干舞台裏がお客さんから見えてしまう所、スリッパが風呂場から帰るときに自分のスリッパが分かりにくい所、メインの風呂場がちょっと老朽化している所か。
それにしても、明神館は独創的な温泉旅館で「ここにしかない」所がたくさんあり、温泉旅館好きだったら一度は利用すべき旅館だと思います。
初回2010年5月は、GW後の直前予約で、評判の明神館が安く利用できるとのことで、即予約。休前日にもかかわらず、予約した値段は、一人21000円×2名1室。利用した結果、27,000円~35,000円クラスの旅館と同等の印象でしたので本当にお買い得でした。
そして今回2013年6月は、両親を連れての2度目の利用。今回印象的だったのは、料理。和懐石を頼んだのですが、地産地消をベースに洋風の要素を取り入れるなど、料理に関しても、ちょっと他の和風温泉旅館とは違った工夫をされているのが、とても面白い。もちろん味も合格点。金額的には通常通り。一人1泊2食で30,000円弱でした。
○料理・味
懐石料理・モダン和食・フレンチの中からチョイスするスタイルですが、懐石しかないとのことで、懐石料理選択。これはこれであたり。部屋食ではありませんが、テラスに面した景色のよいお食事処。暮れなずむ山の尾根を眺めながらの食事はなんとも贅沢な時間。
メニューはホームページに譲りますが、こんな山奥で、こんな洗練された美味しい料理が味わえるとは思いませんでした。
味付けは、全体的に薄味ですが、薄味であっても、素材ごとの特徴を生かした、さまざまな味が楽しめます。しかも食材は、信州産のものをメインにしているとの事。
事情あって洋食も堪能。これも地元の食材を使った、美味しくて流行りの「ナチュラル」「地産地消」スタイル。接客の女性も、会話が上手な素敵な方。
1つの旅館でいろんな楽しみが味わえる、実に独創的で面白い旅館です。
○サービス
至れり付くせりのサービスではありませんが、みな丁寧で笑顔の接客。
この旅館は、フロントの方や接客担当の方がちゃんとしているのはもちろん、もしかしたらお客様に遭遇するかもしれないけど原則裏方の係の人も、きちっとお客様に対応できるというのが、いいなあと思います。
それから接客担当は、ベテランの和服の似合う女性。翌日に利用した洋食レストランは、若手の活きのいい店員の方。係の性格に合わせて、適材適所な感じがします。2013年6月の2度目利用時は、スタッフの殆どの方が、20~30代の若い方ですが、教育はきちんとされており、談話して給仕の対応や、丁寧な説明、常にスマイル万全など、接客については前回同様、満足のいく出来でした。
なお、通常の高級温泉旅館では当たり前のウエルカムドリンクはなし。ただし、ロビーでセルフでハーブティーやコーヒーなどが自由に飲めるスタイルを採用。
こんな所も独創的。
○施設
<お風呂>
ここのお風呂は立ち湯に限る。お風呂から眺める景色は、ガラスやサッシの邪魔が入らない野趣に満ちた景色。内湯については、崖が間近に迫っていることもあり、洗いに特化した使い勝手がいいか。若干施設の古さは否めない。それとシャワーやカランの水圧が十分ではない点も、このクラスの旅館としては問題。
1つ気になったのは、かけ流しか、加水か、循環式か、塩素を入れているかどうか、が未表示だったこと。「温泉」を売りにした旅館でないのはわかりますが、かつて温泉問題で話題になった信州なんだから見えやすい所にきちっと表示した方がいいのではと思います。
そしてこのクラスの旅館にしては、パイプなどの設備系が、お客さんの目の触れる所にあり、この点要改善です。
<お部屋>
私達が泊まった部屋は、マントルピース付き。和室が基本ながらも縁側?のリビングが洋風の造り。ダブルで部屋が楽しめます。リビングでゆったりしながら過ごす部屋は最高の癒しの空間。そして特質すべきは、敷き布団。適度に堅いマットレスが、素晴らしい寝心地。枕なども組み合わせで色々変化がつけられるなども面白い。
<公共スペース>
真空管アンプを使ったステレオからは、芳醇なチェロの調べ。いい音だなあ。洋家具を配した内装は、ジョージアンスタイル?の家具群。お洒落です。フロントは若干狭い感じ。チェックアウト時は結構混雑して、バタバタ感ありの印象でした。それから車の場合、ヴィーナスラインからのアクセスは要注意。落石もちらほら見受けられるなど、ハードな舗装路を下ることになります。
クチコミ投稿日:2013/06/21
いいね:0票
※利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する
芦花さんが投稿したクチコミ
芦花さんが泊まったホテル
-
9年前に訪れた時の静謐な雰囲気と美味なるフランス料理が忘れられず、今回9年ぶりに再訪。今回も一人当たり1泊夕朝食付きで約34,000円とこのインフレ時代において... もっと見る
-
チェックイン14時、チャックアウト11時ということで長い時間滞在できる典型的な滞在型旅館。9年前の秋に訪れた時の印象もよく、今回の初夏の旅行で再訪させていただき... もっと見る
芦花さんが行った観光スポット
-
『日本の古都はなぜ空襲を免れたか』(吉田守男著)によれば、鎌倉も米軍による空襲のリストの124番目としてリスト・アップされていましたが、8万人規模の都市の空爆が... もっと見る
-
数ある知覧武家屋敷の中でも、一番美しい庭園ではないかと思います。丁度、母ヶ岳が借景になっており、バランスの良い、庭園。京都とはまたひと味違う、南国風の庭園です。... もっと見る
芦花さんが行ったレストラン


