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ようろうし温泉 ホテル養老牛

旅館

北海道標津郡中標津町養老牛519 地図 / アクセス・施設情報

最高の接客とお料理の宿でした。

5.0 旅行時期:2008/07(約18年前)

みなみん

みなみんさん(男性)

中標津のクチコミ:1件

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養老牛温泉は秘湯という雰囲気で、3軒しか温泉宿がない。
本州で秘湯、といえば山越え、谷越えたどりつく、というイメージがある。しかし、この道東養老牛温泉というところは、山の麓にはあるのだが、行き着くまではひたすら別海のだだっぴろいパイロットファームを走り抜けていく。ワンブロックが数キロあろうかという、巨大な格子状に道路が通っているところだ。この日は、前泊の落石から海岸散歩などを経て、海から、ずずずいーーっと何十キロもひたすら牧場と原野を抜けてたどりついた。牧場が途切れて林が少しあり、急に温泉地に出る、という不思議な場所であった。

さて、旅行に行く前にまず気になったのが「牛」という地名のことだった。今回の道東ルートで地図を見ると、「牛」が付く地名がけっこうあった。初田牛、美葉牛(ビバ!牛?)などなど・・・養老牛温泉ってことは養老の滝伝説と同じで、牛が温泉に入って養生したのだろうか、とか。

調べてみると、北海道で牛のつく地名は多いが、牛さんが多いからではなく、アイヌ語起源のものらしい。養老牛については、旅館のHPで次のような解説がある。「養老牛(ようろううし)とはアイヌ語で「エオロシ」river(川)の中に突き出た大きな岩の意味です。和人が入植して来るまで、チャチャ半造というアイヌの長が住んでいました。毎夜のごとくイヨマンテ(熊送りの儀式)が行なわれており、祭壇には熊の頭蓋骨が300体くらい祭られていた。」

イヨマンテの夜!熊300体!あなおそろし。
実際に着いてみれば、養老牛温泉は静かな中標津川の上流にあって山奥という風情ではなかったが、ここから数十メートルもいけば原生林が広がり、どこから熊がでてきてもおかしくはないというような場所なのでだった。

そこでわれわれは3軒ある旅館のうち、サービスがよいという口コミの「ホテル養老牛」にお世話になることにした。この旅館は建物自体はけっこう古く、建増しなのか廊下に段差があったりもしたが、すばらしかったのがその接客と料理。若女将とその妹さんでしょうか、到着時から心からの笑顔でもてなしてくれた。食事はできたての温かい山菜料理を部屋食で。子供の食器や椅子、お布団も用意してくれたりした。何よりおねえさん好きの子供(まだ9ヶ月ですが)は、二人が順番に料理を運んで来てくれるたびに大喜びしたのだった。

その山菜料理だが、これまでの山菜の概念をくつがえすような美味しいものだった。私には山菜というと、なにやら味のない水煮でまずーい山菜そばの上に乗っている、という印象があったのですが、ここの山菜料理はほんとうに手間ひまをかけた自家製。もちろん近くの野山で採ってきたものだという。独特の味付けの山菜煮はもとより、行者にんにくのてんぷら、オショロコマの甘酢あんかけ、牛の初乳でつくったチーズフライなどなど。思い出すだにヨダレが出るだに~

朝食も大変満足なお料理で、(お約束のコップ一杯の牛乳付)帰りには大好きなおねえさんが二人でロビーでコタの相手をしてくださった。ソファの上で、子供はオンステージを踊り、おねえさんが二人で拍手をしてくれるというすばらしいサービスぶりだった。

そんなこんなで養老牛温泉の思い出はあたたかく、美味しいものになった。またこの宿に帰って来たいと思う客は多いことだろう。このホテルこそ、施設面を接客でここまでカバーできるという好例であると思った。参考になりました、脱帽。

クチコミ投稿日:2008/08/01

  • 1名1泊予算:15,000円未満
コストパフォーマンス
5.0
客室
3.0
接客対応
5.0

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