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 霧降高原のかつてスキー場だった小丸山の斜面に群生しているニッコウキスゲが見頃を迎えている。名前の通り、霧が出やすいところであり、早朝の日の出、雲海、ニッコウキスゲの絶景を撮ろうと、深夜2時過ぎに起き出し、3時半過ぎにキスゲ平園地駐車場に到着。今の時期、日の出は4時半と、えらく早い。まだ体が十分目覚めていないとき、日が昇る前に小丸山展望台まで1445段の階段を登り切るのは、なかなかしんどい。<br /> ゼーゼー、ヒーヒー言いながら登り切り、撮影を始めたが、この日は天気が良すぎて雲海は出現していない。雲海がないのと、疲れでいささかテンション下がり気味であったが、2時間ほどの撮影を楽しんだ早朝のミニ旅だった。

満開のニッコウキスゲ@霧降高原キスゲ平

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2017/07/09 - 2017/07/09

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玄白

玄白さん

 霧降高原のかつてスキー場だった小丸山の斜面に群生しているニッコウキスゲが見頃を迎えている。名前の通り、霧が出やすいところであり、早朝の日の出、雲海、ニッコウキスゲの絶景を撮ろうと、深夜2時過ぎに起き出し、3時半過ぎにキスゲ平園地駐車場に到着。今の時期、日の出は4時半と、えらく早い。まだ体が十分目覚めていないとき、日が昇る前に小丸山展望台まで1445段の階段を登り切るのは、なかなかしんどい。
 ゼーゼー、ヒーヒー言いながら登り切り、撮影を始めたが、この日は天気が良すぎて雲海は出現していない。雲海がないのと、疲れでいささかテンション下がり気味であったが、2時間ほどの撮影を楽しんだ早朝のミニ旅だった。

旅行の満足度
4.5
同行者
一人旅
交通手段
自家用車

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  •  キスゲ平園地公式HPより、キスゲ平のマップを拝借。<br />小丸山の麓の駐車場から頂上まで標高差237m、1445段の階段が設置されている。麓に近い側は階段から離れて斜面の中を散策できる遊歩道も整備されている。途中に避難小屋とあるが、ここから階段は急登になる。<br /> 階段左手側の斜面にニッコウキスゲが群生しているのである。<br /> マップ右下の写真のように、手前にニッコウキスゲ、雲海、その奥の山からの日の出というシーンを期待して、来たのだったが・・・

     キスゲ平園地公式HPより、キスゲ平のマップを拝借。
    小丸山の麓の駐車場から頂上まで標高差237m、1445段の階段が設置されている。麓に近い側は階段から離れて斜面の中を散策できる遊歩道も整備されている。途中に避難小屋とあるが、ここから階段は急登になる。
     階段左手側の斜面にニッコウキスゲが群生しているのである。
     マップ右下の写真のように、手前にニッコウキスゲ、雲海、その奥の山からの日の出というシーンを期待して、来たのだったが・・・

  •  かつて、ここは霧降高原スキー場だったが、2003年を最後にスキー場としての営業は中止された。リフトだけは夏の登山シーズンに、丸山、赤薙山ハイキング、女峰山登山のためにしばらく運行されていた。リフトの下には、6月下旬~7月初旬にニッコウキスゲが咲き誇っていた。やがて、リフトは老朽化のため(?)廃止され、それとともに鹿の食害、クマザサが増えて、一時期ニッコウキスゲは全滅しかかっていた。

     かつて、ここは霧降高原スキー場だったが、2003年を最後にスキー場としての営業は中止された。リフトだけは夏の登山シーズンに、丸山、赤薙山ハイキング、女峰山登山のためにしばらく運行されていた。リフトの下には、6月下旬~7月初旬にニッコウキスゲが咲き誇っていた。やがて、リフトは老朽化のため(?)廃止され、それとともに鹿の食害、クマザサが増えて、一時期ニッコウキスゲは全滅しかかっていた。

  •  リフトが廃止されたあと、小丸山頂上に上る木製の階段が整備され、それとともに、ニッコウキスゲを復活させるべく、鹿避けネットを設置したり、キスゲの捕植、クマザサの刈り取りを続けた結果、最近ではかつてのようなニッコウキスゲの群落が蘇ってきたのである。

     リフトが廃止されたあと、小丸山頂上に上る木製の階段が整備され、それとともに、ニッコウキスゲを復活させるべく、鹿避けネットを設置したり、キスゲの捕植、クマザサの刈り取りを続けた結果、最近ではかつてのようなニッコウキスゲの群落が蘇ってきたのである。

  •  なんとか、日が昇る前に小丸山展望台まで到達。日課で平地でのウォーキングは続けているが、このところ山歩きはとんとご無沙汰している。アップダウンがあると途端に息が上がる。運動不足か、年のせいか、ともかく情けないことに変わりはない。

     なんとか、日が昇る前に小丸山展望台まで到達。日課で平地でのウォーキングは続けているが、このところ山歩きはとんとご無沙汰している。アップダウンがあると途端に息が上がる。運動不足か、年のせいか、ともかく情けないことに変わりはない。

  • 午前4:10 東の空が明るくなり始めた。

    午前4:10 東の空が明るくなり始めた。

  • 眼下の日光市内の灯りがまだ残っている。日光の夜景とニッコウキスゲと。

    イチオシ

    眼下の日光市内の灯りがまだ残っている。日光の夜景とニッコウキスゲと。

  • 4:40 高原山山腹から朝日が顔を出した。

    4:40 高原山山腹から朝日が顔を出した。

  • 朝日を目いっぱいアップして。山腹にわずかにかかっている左下に黒点が写っている。

    朝日を目いっぱいアップして。山腹にわずかにかかっている左下に黒点が写っている。

  • かつてゲレンデだった山腹に一面のニッコウキスゲの群落

    イチオシ

    かつてゲレンデだった山腹に一面のニッコウキスゲの群落

  • 地平線近くの太陽の動きは速い。どんどん高度を上げ、明るくなっていく。

    地平線近くの太陽の動きは速い。どんどん高度を上げ、明るくなっていく。

  • 山の斜面も明るくなっていく。ニッコウキスゲに混じって咲いているのはチダケサシかな・・・

    山の斜面も明るくなっていく。ニッコウキスゲに混じって咲いているのはチダケサシかな・・・

  •  夜が明けて、ハイカーやキスゲの撮影に来たカメラマンたちが、ぞくぞく上ってきた。展望台からはキスゲのそばに寄れないので、下って斜面のなかの遊歩道の方に行ってみる。

     夜が明けて、ハイカーやキスゲの撮影に来たカメラマンたちが、ぞくぞく上ってきた。展望台からはキスゲのそばに寄れないので、下って斜面のなかの遊歩道の方に行ってみる。

  • 朝日を浴びるニッコウキスゲ

    朝日を浴びるニッコウキスゲ

  • ヨツバヒヨドリも見られた。まだ蕾だが、開花はもうすぐ。

    ヨツバヒヨドリも見られた。まだ蕾だが、開花はもうすぐ。

  • 中腹のニッコウキスゲ群落

    中腹のニッコウキスゲ群落

  • 朝露がキラキラ輝いている。

    朝露がキラキラ輝いている。

  •  ニッコウキスゲは正式な和名はゼンテイカ(禅庭花)で全国各地で見られる花で日光の固有種というわけではない。だが、ここ日光霧降高原が一大群生地だったため、ニッコウキスゲという呼び方の方が定着した。栃木県民としては、うれしい限りである。

     ニッコウキスゲは正式な和名はゼンテイカ(禅庭花)で全国各地で見られる花で日光の固有種というわけではない。だが、ここ日光霧降高原が一大群生地だったため、ニッコウキスゲという呼び方の方が定着した。栃木県民としては、うれしい限りである。

  • キスゲ平HPのマップに出ている写真と同じアングルで一枚。マップの写真のように雲海が写っていないのが残念。

    キスゲ平HPのマップに出ている写真と同じアングルで一枚。マップの写真のように雲海が写っていないのが残念。

  • 蕊をアップで。

    蕊をアップで。

  • なんとかのひとつ覚えの如く、前ボケを入れて一枚パチリ。

    なんとかのひとつ覚えの如く、前ボケを入れて一枚パチリ。

  • キラキラ輝く朝露の中で、ひときわ明るく輝く星のような露のしずくがあった。これを玉ボケで撮るとくっきりとした輪郭の中に色の模様が見える玉ぼけになる。

    キラキラ輝く朝露の中で、ひときわ明るく輝く星のような露のしずくがあった。これを玉ボケで撮るとくっきりとした輪郭の中に色の模様が見える玉ぼけになる。

  •  天空回廊と呼ばれている急峻な階段が小丸山頂上まで続く。明るい青空のもとで、上の方のニッコウキスゲの群落を撮ろうかとも思ったが、暗いうちから一気に昇って足がガクガクしているので、もう一度上る元気はない。

     天空回廊と呼ばれている急峻な階段が小丸山頂上まで続く。明るい青空のもとで、上の方のニッコウキスゲの群落を撮ろうかとも思ったが、暗いうちから一気に昇って足がガクガクしているので、もう一度上る元気はない。

  •  群落の保護育成が進むと花の密度も上がり、文字通り黄色の絨毯を敷き詰めたような光景になるかもしれない。

    イチオシ

     群落の保護育成が進むと花の密度も上がり、文字通り黄色の絨毯を敷き詰めたような光景になるかもしれない。

  • バックの林はダケカンバかな?

    バックの林はダケカンバかな?

  •  ニッコウキスゲは一日花で、朝咲いた花は夕方になるとしぼんでしまう。たった一日の命である。まさに「花の命は短くて・・・」である。花の写真は、しおれたり、枯れた花は入れないで元気な花だけを撮るというのが定石だが、ニッコウキスゲは、咲いている花の近くにしぼんだ花があって、そういう意味では撮影が難しい。

     ニッコウキスゲは一日花で、朝咲いた花は夕方になるとしぼんでしまう。たった一日の命である。まさに「花の命は短くて・・・」である。花の写真は、しおれたり、枯れた花は入れないで元気な花だけを撮るというのが定石だが、ニッコウキスゲは、咲いている花の近くにしぼんだ花があって、そういう意味では撮影が難しい。

  • 梅雨時には珍しいほどの抜けるような青空

    梅雨時には珍しいほどの抜けるような青空

  • カラマツソウ

    カラマツソウ

  • 一本だけノッポのキスゲ。

    一本だけノッポのキスゲ。

  • 蝶が飛びまわっていた。小さな蝶だ。ヒメキマダラセセリ?

    イチオシ

    蝶が飛びまわっていた。小さな蝶だ。ヒメキマダラセセリ?

  • ブラブラと散策路を下ってきた。

    ブラブラと散策路を下ってきた。

  • 逆光下のニッコウキスゲ

    逆光下のニッコウキスゲ

  • アップで

    アップで

  • 小丸山の隣りに聳える丸山。手軽に登れるハイキング山だが、今日は眺めるだけ。

    小丸山の隣りに聳える丸山。手軽に登れるハイキング山だが、今日は眺めるだけ。

  • かなり下ってきた。

    かなり下ってきた。

  • わりとよく見かける花、ニガナ。

    わりとよく見かける花、ニガナ。

  •  7時頃になると、週末ということもあって、大勢のハイカーやカメラマンがやってきた。駐車場は既に満杯になっている。雲海は出現せず、目論んでいた写真は撮れなかった。駐車場待ちしている車のためにも、撤収することにしよう。

     7時頃になると、週末ということもあって、大勢のハイカーやカメラマンがやってきた。駐車場は既に満杯になっている。雲海は出現せず、目論んでいた写真は撮れなかった。駐車場待ちしている車のためにも、撤収することにしよう。

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