'15　GWの代わりに9月　兄妹3人＋母の4人旅　瀬戸内編

2015/09/19 - 2015/09/21

知的障害のある兄との旅行。

'12年のGWに両親が海外旅行をすることになったことがきっかけで、GWは兄と姉と私の3人で旅行をするようになりました。
ちなみに、'12年は長野県、'13年は群馬県、'14は和歌山県でした。

旅行場所は兄が決めて、計画は私が立て、姉はただ付いてくるっというのが我々の旅行スタンスになっています。
兄が決めると言っても、家にあるガイドブックの中から選んでいるので、ほとんど行ったことのある方面になってしまいます。


旅行する上での兄のこだわり
・計画は早く立てる。なるべく、その計画から逸脱しない。
・電車(列車)に乗る。
・乗り物は、進行方向 左の窓側。
・動物園に行く。遊園地が付いていればなお良し。
・朝食は、バイキング＞洋食＞和食
・寝具はベット。
…などなど

これさえ守れば、他は、私たち妹の行きたい所へも付いてきてくれます。


'15は、訳があって、GW旅行できなかったため、代わりに9月に。
広島(竹原)・愛媛(松山)・香川(琴平)に行きました。
今回の行先も兄が決めました。愛媛(とべ動物園)に行きたいとのリクエストを軸にして、ルートを決めました。

一応、GW用に予定を立てたものの(宿、飛行機の予約までしていましたが、やむを得ずキャンセル)、実行できなかったため、リベンジで9月に。
8月頃まで行けるかどうかわからなかったため、行けると確実になってから、宿などを予約したので、当初のGW用に計画していた予定のお宿や飛行機は取れなかったため、大幅アレンジになり、兄は少し混乱しましたが、納得してくれて、楽しい旅になりました。

GWの旅行は、3兄妹で！というのが、兄(自閉症)のこだわりなので、当初は3人で計画していたのですが、母が、お母さんも行きたい！と言いだしたので、ダメです！3人！と言いはる兄を、GWじゃないしね～と、どうにか説得して、母を入れて4人で旅行することになりました。


前回の和歌山編は、
http://4travel.jp/travelogue/11223628

前回同様、この旅の時も、まだフォートラベラーではなかったため、旅行記をアップするつもりが無く、その上、カメラの調子も悪くなっていたため、撮ったものに偏りがあります。

エリア 竹原(広島)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 高速・路線バス 船 タクシー 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

新幹線で三原で降りて、在来線に乗り換え。

車窓から、大きな橋が見えました。

竹原到着。

飛行機が取れず、新幹線で来たため、広島観光もすることにしました。
広島市内や宮島は何度か来ているし、しまなみ海道も観光したことがあるので、まだ行ったことのない竹原にしました。

竹原町並み保存地区 名所・史跡

「安芸の小京都」と呼ばれる竹原。
国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定された町並み保存地区です。
江戸時代、製塩地として飛躍的に発展しました。豊かな経済力を背景に多くの優秀な学者を輩出しました。

胡堂は商業の守り神として祀られています。
大林宣彦監督の映画 『時をかける少女』でもお馴染みのスポットだそうです。

胡堂 (恵比須社) 寺・神社・教会

お昼。
電車の中で、せっかくだから蛸飯が食べたい！と、姉と母が言い出したので、駅前のお食事処に行ったのだけど、法事で貸切だったため、食べられず。
蛸飯も食べたかったけれど、ここにも興味があったので、まぁ、オーライです。

竹の茶屋いっぷく グルメ・レストラン

店内。

瓦そば2人前。鬼のようです。
逆さまかも。

食べたいというより、これが見たかった！味も、おいしかったです。

梁も太く、素敵な建物でした。

龍頭山の浄土真宗本願寺派の寺。
木村城城主竹原小早川氏の帰依も厚くその学問所となっていました。

照蓮寺 寺・神社・教会

古い町並みに、風車がよく合います。

休憩所もありました。

まちなみ竹工房 名所・史跡

朝ドラ「マッサン」のモデルにもなりました。
放送が終わってまだ日が浅かったので、多くの観光客がいるかと思いましたが、そんなことも無く…。

マッサンとリタの像 名所・史跡

1650年に創建されたお地蔵さま。
願い事をしながら地蔵を抱きかかえ、軽く感じると願いが叶うと言われています。

おかかえ地蔵 名所・史跡

屋根に植物が生えていました。
こちらの建物は、管理されていないようでした。
こういう廃れた感じも好きですが。

白い彼岸花。

階段を登ります。

瓦屋根が、素敵です。
アンテナさえなければ、タイムスリップしたようです。

階段の途中に祠。

そこそこ登りました。

1758年の建築。
方三間宝形造、本瓦葺の二重屋根、舞台作りとなっており、京都の清水寺を模して建立されました。

西方寺 普明閣 寺・神社・教会

舞台。

鬼瓦。

再び町の散策へ。

「小笹屋」の屋号で知られる竹鶴酒造は、古くから酒造りを営んでいます。
ニッカウヰスキーの創業者で、「日本のウイスキーの父」と呼ばれる竹鶴政孝の生家でもあります。

竹鶴酒造 名所・史跡

9月の連休でしたが、あまり人がおらず、のんびり散策できました。

立派な梁ですね。
浜だんな(塩田経営者)の家として、明治5年に建てられたものです。

旧笠井邸 名所・史跡

2階から町並みを眺められます。

この時、何かのアニメの舞台が竹原だったようで、この邸宅には、そのグッズなどが置かれていたり、ポスターが貼られていたり…。ちょっと雰囲気がね…。
アニメがここを舞台にしたとしても、アニメに寄せなくてもね。

この後、竹原駅から在来線に乗って、広島まで行き、ホテルのシャトルバスに乗って、グランドプリンスホテルへ。そこそこの移動距離です。
本当は、竹原港から船に乗って行ける島の旅館が良かったのだけど、空室が無くて…。兄的には、グランドプリンスホテルの方が好みなので、むしろ良いのですが。
グランドプリンスホテルも、ぎりぎりの予約だったので、喫煙室しか空いていなかったのですが、消臭対応してもらって、シービューのコネクティングルームで、居心地の良いホテルでした。
夕食は、ホテル内の中華を。私たち以外、数組しかいなくて、その分、あまり気兼ねすることなく食事ができました。

翌日、広島港から、松山港へ。
スーパージェットで移動。

一番前の左の窓側の席が、兄の特等席。

海がキラキラしていて、美しいです。

瀬戸内の島々。

漁船かな？多くの船が出ていました。

電車とバスを乗り継いで、動物園に来ました。
母と姉は松山市内観光へ。別行動です。

愛媛県立とべ動物園 動物園・水族館

サイ。
引き締まった、格好良いボディーです。

アフリカゾウ。
アジアゾウはよく見ますが、アフリカゾウは珍しいですね。しかも、親子！

こちらに来てくれました。

兄は象好きなので、しばらく眺めていました。

ヒクイドリ。

マレーバク。

この後、バスと電車を乗り継いで、松山へ。
休日なので、道路が混雑していました。

観覧車より。
松山城が見えます。

この後、松山のアーケード商店街にあるお店で、かき氷を食べました。

大観覧車くるりん 名所・史跡

再び、松山市駅に。
丁度良く、坊ちゃん列車が。

坊っちゃん列車 (伊予鉄道) 乗り物

手動で方向転換。

兄が、乗りたいです！というので、これに乗って、道後温泉へ。

宿泊は、ふなや。
2度目の訪問ですが、前回はランクの良いお部屋でしたが、今回は普通の和洋室のお部屋だったので、母には、ちょっとイメージダウンだったところもありましたが、やはり、ゆっくりできる素敵なお宿でした。
朝食は洋食をチョイスできるのも決め手でした。
ふなやのアメニティが入ったポーチ、ビニール製なのに丈夫なので、重宝しています。

次の日。
松山から特急に乗って、こんぴらさんまでやって来ました。

JRで来ましたが、帰りは琴電に乗るので、荷物は琴電のロッカーに預けました。

お昼は、参道にあるうどん屋さんでいただきました。狙っていた所はかなり長い行列だったので、ちょっと空いていた隣りのうどん屋さんで。ん～、というお味でした。おいしい讃岐うどん食べたかったなぁ。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

五人百姓

大門を入るとすぐ、大きな傘をさして飴を売る5軒の店があります。
この5軒は、特別に宮域での商いを許された五人百姓です。

五人百姓 専門店

観光客でいっぱいでした。

桜馬場西詰銅鳥居

神馬
御厩では、神様がお乗りになるための馬を飼養しています。

元競走馬ですね。長生きです。

社務所門

この門は書院の勝手口なのですが、社務所が書院に付属していた頃の名残で社務所門と呼ばれます。

書院

木馬舎

慶安3年(1650)、高松城主から献納されました。
木馬は京師田中環中斎弘教宗圓の作です。

まだまだ登ります。

立派な木があって、良い感じです。

灯篭も苔むしていて、良い雰囲気です。

旭社

旭社の御祭神は、天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・伊邪那岐神・伊邪那美神・天照大御神・天津神・国津神・八百万神です。

混雑していたので、後ほど、参拝することにしました。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

賢木門(さかきもん)

昔は「逆木門」と書きましたが、明治12年(1879)の改築の際に「逆」の字を嫌い「賢木門」と書くようになりました。

大変かな～？と想像していたものの、階段ばかりではなく、見どころも多いので、思っていたよりも、楽に登ってこられました。

百度石。
上部の木札で、お百度を数えるそうです。

最後の階段。

至る所に、丸金マーク。
参拝するのに、結構、並びました。

本宮の御祭神は、大物主神と崇徳天皇です。
農業・殖産・医薬・海上守護の神として古来からの御神徳を仰がれています。

ミニこんぴら狗の付いた黄色いお守りを購入しました。

母もいたので、奥社の参拝は断念しました。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

本宮の横には、高台が広がり、展望台になっています。
あの山は、讃岐富士というのでしょうか？形は富士山にそっくり。

金刀比羅宮 寺・神社・教会

神木
クスノキです。幹の周りは約4.7メートル、高さは約25メートルあります。

三穂津姫社

本宮の御祭神である大物主神の后にあたる、高皇産霊神の御女、三穂津姫神が祭られています。

絵馬殿

再び、旭社に。
上層の屋根裏には巻雲が描かれています。

大きな神社には、大木がいっぱいあって、大好きです。

帰りも長い階段を下ります。

この後は、琴電に乗って、高松へ。
(琴電、レールが良くないのか、かなり揺れました。)
日帰り温泉に行き、さっぱりして、そのままそこで夕食を頂きました。
タクシーで、高松駅まで行きましたが、タクシーの運転手さんが、無口ですがとても良い人で、赤信号に捕まりそうになると、裏道をすいすい、おそらく、結構ショートカットで、駅に着きました。そんなに急いではいなかったのですけどね。
駅にも、飲食店があって、ここでご飯でも良かったね、と。
まだ、発車時間まで余裕があったので、お茶をして過ごしました。

サンライズ瀬戸に乗って帰ります。
これに乗るために、わざわざ、香川まで来たのです。兄は乗り鉄なのでね…。
と言いつつ、皆、サンライズに乗ってみたかったので、便乗。

私と兄は、シングルツイン、母と姉は、それぞれシングルのお部屋です。
母たちとは違う車両です。
シングルツインは、２段ベットになっています。

本当は、サンライズツインが良かったのですが、やっぱり取れず…。
家の最寄りの小さな駅の駅員さんは、9時55分から窓口を閉鎖して、気合入れて頑張ってくれたのですが、無理でした…。

一応、兄に、誰とが良いか聞いたのですが、姉は、すぐに、どこでも、どんな時でも爆睡できる(してしまう)ので、当てにならないということだと思うのですが…こういう時は、姉ではなく私となのです。

対岸側の夜景。

瀬戸大橋を渡ります。
写真はイマイチですが、とてもきれいでした。特に橋を渡っているとき。

朝方、到着。
窓が上下にあるのが、乗ったシングルツイン。

やっぱりね、ぐっすり寝られませんでした。私も兄も。後から聞いたら、母も。私と母は、振動と音で。兄は、興奮もしていたかな？
下りる30分前に、母と姉にモーニングコールをして、母はすぐに出たのだけど、姉は出てくれない…。隣の部屋だった母に頼んで、ドアをノックしてもらって、ようやく起きてくれました。どんな時でもぐっすり眠れる姉は、流石です。
まぁ、姉は東京在住なので、そのまま終点まで乗って行ってしまっても大丈夫だったのですが。有給休暇を取っていたので、皆で、実家に戻りました。

旅行が終わると、すぐに来年の予定を立てる兄。
来年は、スリランカ！
マジっすか！
ということで、'16のGWは、スリランカへ。