2017/02/01 - 2017/02/01
2547位(同エリア5392件中)
まりも母さん
LCCで行く ちょこっと奈良旅行 レトロを探して 奈良ホテルの1泊
http://4travel.jp/travelogue/11218808
続きです。
ホテルをチェックアウトして、今日は、奈良市内のレトロな建物と寺院観光をします。
あちこち見て廻りましたので、本日の旅行記は、午前と午後に分けて掲載します。
午前中
奈良公園から東大寺、茶粥のお昼ご飯まで。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
PR
-
今朝は寒くて、朝食の頃、雪が舞っていたのです。
ずっと、曇りで寒かったら、嫌だなぁ~と思ったら、
晴れてきました。
荒池を過ぎ、奈良公園の芝と緑が見えてくると、沢山の鹿の姿も見えました。
今日は、時間があれば、私も鹿せんべいを買って、鹿さんにあげたいです。 -
春日大社の一の鳥居が見えました。
今回、目的は寺社仏閣めぐりではないので、春日大社は、スルーです。
前回、うん十年前に奈良に来た時、春日大社 若宮おん祭の「遷幸の儀」(せんこうのぎ)を見ました。
12月の深夜、真っ暗闇の中を、若宮のご神体を本殿からお仮屋へ移す儀式で、照明や光一切は禁止、当然写真撮影も出来ません。なんとも不思議な儀式だと思ったものです。 -
国道の横断歩道にはちゃんと信号もありますが、鹿は信号無視です。
車も多いので、それぞれ、鹿に気をつけて進んではいますが、実際事故も多いそうです。
海外からのお客さんも、鹿が赤信号で渡っていると、「早くこっちに渡って!」と言うように手招きしたり、ヒヤヒヤしている様子です。
かわいい鹿たちに愛護精神を持っているのは、万国同じです。 -
今日、まず、見たかったのは、こちら。
なら仏像館 奈良国立博物館 旧本館(旧帝国奈良博物館 本館)国指定重文
明治27(1894)竣工 明治28年開館
片山東熊 設計
片山東熊は、辰野金吾と同期の工部大学校一期生。
迎賓館赤坂離宮や京都国立博物館など、現在 重要文化財になっている建物をいくつも設計しています。
この画像は、現在の建物裏側になります。 -
迎賓館赤坂離宮より早い建築年の建物です。
レリーフもたくさんあり、フレンチルネッサンススタイルの美しい建物です。
が、奈良の寺社仏閣の多い地域では、異質で合わない、と批判もあったそうです。
それが、後に奈良ホテル建築の際、「建物新築に際しては、古建築との調和を保持すべし」との特別なお達しが出てしまう事につながるそうです。 -
これは、建物側面。
同時期に建てられた、やはり片山東熊設計の京都国立博物館本館も、フレンチルネサンス洋式の建物です。
こちらも、京都の雰囲気に合わないという 批判の声もあったそうです。
時代の最先端意匠は、古都において受け入れるのは難しかったのでしょうね。 -
正面入り口から。
入り口はモダンな改装がされて、
私としては、ありゃりゃ・・・な感じです。
批判された建築当初の住民感覚と同じかも。
平成28年(2016)にもリニューアルされ、展示室が大幅に改装されました。
今回は、建物見物中心の旅行の為 仏像をゆっくり見ている時間は取れませんから、中には入りませんでした。 -
次に、奈良公園内を歩いて、東大寺へ行ってみます。
まずは、
南大門 建久10年(1199)国宝
寺の門としては、国内最大です。
ここは、人が多いですね。鹿も多いです。
外国からの観光客も大勢います。 -
下から見上げた、南大門の中。
「大仏様」(だいぶつよう)と言われる中国の建築様式を取り入れた技術で造られているものです。
屋根が二重になっていますが、下層部には天井が無い為すごい迫力です。
寺院建築に詳しくありませんので、見どころがいまいち掴めませんが、どうやってこんな巨大な建造物を組み上げたのだろう?と思うだけで、驚きます。 -
そして、あまりにも有名な 運慶・快慶作と言われる金剛力士像 国宝
建仁3年(1203)
どちらも高さは8.4mで、木彫像としては国内最大。
こちらは、阿行像。
しかし、鳥避けなのだろうと思いますが、チキンネット状の金網で、見え難いです。 -
向かって右側が吽行像。
昭和63年(1988)から5年かけて行われた解体修理で、色々な事が判ったそうです。
この巨大な彫刻をたった70日で完成させたというのは、ちょっと信じがたい程ですが、
寄木造りで、パーツ3000個を超える数だと言われています。
運慶・快慶が指揮を取り、他に仏師十数人で短期間に造立させた事が判明したそうです。 -
風雨にさらされて、色もかなり剥げ落ちています。
この門も、そう、遠くないうちに改修がされるのでしょうね。
その時は、ダサイ チキンネットは、もっと効果的で見やすい鳥避けに変えてもらえるといいなぁ、と思います。 -
奈良公園内には鹿がおよそ、1200頭居るとか。
と、言ってもかなり広範囲の場所に散らばっているので、あ、こんなところにも居るんだ~と言う事も。
近所の民家や学校の庭に入り込むようなこともあるそうですしね。
看板には、注意事項として、かむ・たたく・突く・突進などの攻撃に気をつけるように書いてあります。
かわいい顔をしていて、おとなしそうですが、鹿せんべいを欲しがる時は、結構ガンガン来ますからね。 -
東大寺も保存工事箇所がありました。
回廊と屋根の葺き替え工事が行われています。
大仏殿の拝観料は、この工事中の門の所で払います。 -
回廊の中門には、
多聞天 (兜跋毘沙門天)(右側)
中門は普段は閉ざされていますが、回廊工事中の為か、今は通ることが出来るようになっていました。
工事の進み具合によって、入堂・退堂口が変わってくるようですね。 -
持国天(左側)
両方共 江戸時代の大仏殿再興期の作 享保4年(1719)開眼供養 -
大仏殿が見えました。
やはり、デカイですねぇ。
東大寺金堂 宝永6年(1709) 国宝
幅57.5m 奥行き50.5m
長く世界最大の木造建築と言われた建物。
近年になって、合板など加工建築資材の発達により、更に大きな木造建造物が建築可能となりましたが、
軸組み構造でこれだけの規模の建造物は、やはり、世界一と言っていいものだと思います。 -
二重屋根の下段に唐破風がついています。
これは、江戸時代っぽいですね。
お城みたいではありませんか。
扉も見えます。この扉を開けると、外から大仏様のお顔が見える位置にあるのだそうです。
ここは、大晦日から元旦の時だけ開かれるのです。 -
東大寺盧舎那仏像天平勝宝4年(752年)開眼供養 国宝
数回の火災による損傷の為、補作部分も多数。 -
大仏は、さすがに前にも来て、見ております。
東大寺に来る観光客、(日本人外国人共)ほぼ、全員が見あげる仏様ですね。 -
この2階への階段は、ブラタモリでも紹介されていましたね。
ものすごい、急勾配。
中はどうなっていたかと言うと・・・上の屋根を支える虹梁が、瓦の重みで曲がってしまったのを、明治時代の修繕工事で鉄骨補強したとやっていましたね。
高所恐怖症のタモリさんは、この階段を上がる事は拒否していましたが、この階段は、登るのはともかく、降りるのがめちゃ怖そうです。 -
大仏殿内には、盧舎那仏の他に
この広目天立像、対になる多聞天立像も。
四天王像を造る予定が、なぜか四体できず 残り2体は頭部のみが、祀られています。 -
奥には、かつての大仏殿の模型が展示されいます。
江戸時代の再建された現在のものより、更に巨大だった創建当時の大仏殿。
現在の建物は、創建当時の2/3だと言うのですから、驚きです。
これは、鎌倉期再建時の模型。 -
盧舎那仏を後ろから。
光背の裏側です。 -
組み上げられた柱と梁の美しさ。
あまり、コメントできない位です。 -
如意輪観音坐像 江戸時代
盧舎那仏の反対側には、やはり対となる虚空蔵菩薩坐像も。
どちらも国指定重要文化財
大仏殿をざっくりではあるものの拝観して、更に境内を廻ります。 -
鐘楼 承元年間(1207年~1210年)再建 国宝
(大鐘)天平勝宝4年(752)国宝
これは大きい!この梵鐘は、26.3トンもあるのだって!
下に立つ事ができ、落ちたら、どうなる~?とつい、立ってみたくなります。
鐘楼の屋根は、ものすごい反り返りですね。
こんなに反った屋根は見たことがないように思います。 -
境内のかなり奥の方まで来ました。
大仏殿のあたりは、人も沢山居るのですが、鐘楼の先にはあまり人も居ません。
でも、鹿は居ました。
数頭の鹿がのんびり石段あたりに居たので、まだ子鹿っぽい子の写真を撮ろうとすると、
ちょっと大きな鹿が、「鹿せんべいくれよー」と私のダウンコートをかぷり!
かじられましたよ~。鹿せんべい持ってないのに~。
コートは幸い破けませんでしたが、鹿の歯型とよだれがしっかり・・・。
ダンナも後で、「鹿せんべい持ってないのかよー」とドつかれたそうです・・・。やっぱ、奈良公園の鹿は、気が抜けん。 -
法華堂(三月堂)天平初期(正堂) 国宝
鎌倉時代に改装。 -
隣には
二月堂 寛文9年(1669年)国宝
本尊 大観音、小観音の二体の十一面観音共、何人も見る事が出来ない絶対秘仏。
お水取りが行われるのでこの名のある 有名な建物。
寛文7年お水取りの最中に失火で焼失し、その後再建されたのが現在の建物。
毎年、お水取りの際大きな松明から火の粉を撒き散らし僧侶が走っているのをニュースで見ては、
文化財なのにこんなに火の子飛ばしていいのか??と心配になっていましたが、
やはり、最中に火事になったことがあるのですね・・・。 -
東大寺の一番端に位置し、高台にあります。
舞台は広く、釣灯篭が並ぶ、すばらしい景観です。 -
舞台から大仏殿の屋根を下に、更に奈良の町が見渡せます。
この高欄からお水取りの松明が差し出されるのですね。 -
この中に絶対見てはいけない秘仏が・・・
よく、そういう何十年に1回のご開帳とか、門外不出などありますけど、
見てはいけない仏様って、何故なのでしょうねぇ・・・。 -
迫力のお水取りは、毎年3月1日~14日。
大きな籠松明があがる12日深夜がクライマックスですが、
すごい、混雑だそう。
と、いう事で、まりも母は混雑嫌いだから、テレビで見るしかないですね。 -
二月堂のすぐ隣には、二月堂茶所
お寺の休憩所には古い絵馬や奉納額があったりしますので、入ってみます。 -
ありましたよ。奉納された古いものから新しいものまで色々飾られ、
また、お水取りの松明の見本も。
12日の松明は、最大で、長さ8m重さ70kgもあるそうで、それも展示されていました。
画像のものは、一回り小さい、12日以外の日に使う松明です。 -
二月堂建物の左右(南北)に階段があり、北側は屋根が付いていて、「登廊」と呼ばれます。
ここをお水取りの時に、僧侶が走っていますよね。
かなりの勾配です。 -
「登廊」を降りて、下から眺める二月堂。
-
絵馬堂茶屋。
境内には何箇所か茶屋があります。
今朝、ホテルで洋定食をがっつり食べたのであまりお腹も空いていませんが、
せっかく奈良に来たので、ここで、茶粥を食べようと思います。
茶粥なら、そんなにお腹空いていなくても軽い昼食になるでしょう。 -
絵馬堂茶屋の茶粥は500円でした。
ほうじ茶で炊いた粥に、奈良漬や昆布の漬物、切干し大根の煮物がついています。
粥は、意外とサラサラで、お茶漬けと粥の中間のような感じでした。
味は・・・・ほうじ茶で炊いたものなので、想像通り。
サラサラと頂けてしまいますが、
大変美味しい物、と言ったらウソです。
精進料理ですから、出汁だの塩気だのもありません。
まぁ、こういうものでしょう。雰囲気といにしえの時を感じながら食するものでありました。
お昼を食べて、更に建物、めぐりを続けます。
この続きは、
LCCで行く ちょこっと奈良旅行 レトロを探して2日目午後
へ。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 建物見物奈良県1
0
40