2016/06/26 - 2016/06/27
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walkingmanさん
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1ヶ月半に及ぶスペイン旅行を終えたあとは中欧を観光します。旧東独の古都ドレスデンとその近郊にあるマイセンを訪ねました。
6月26日:ベルリンからドレスデンへ。着後、市内観光。レジデンツ、ツヴィンガー城他。
6月27日:マイセン日帰り観光。ドレスデンへ戻りフラウエン教会、三位一体教会他。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
6月26日、ベルリンからドレスデン(Dresden)へ向かいます。
ドイツというと鉄道のイメージが強かったんだけれど、ここ数年の規制緩和で長距離バスの利便性も上がっているらしい。調べてみるとベルリン-ドレスデン間は本数も多く値段も安い。ここは迷わずバスを選択します。
乗車賃は6.9ユーロ(878円)。驚くほど安いです。所要時間は2時間半。列車が2時間だからそんなにかわらないです。このバス、ベルリンは中央バスターミナルから、ドレスデンは中央駅前の発着。ターミナルとのアクセスも悪くないです。
“ドレスデンでは何を見ようか”
観光名所として名前があがるのはレジデンツとツヴィンガー城とフラウエン教会。歌劇場も人気があるみたいだけれど僕はオペラに興味がないのでここはどうでもいい。あとはマイセンに行きたい。
と考えて、ドレスデンは2泊することにしました。 -
レジデンツ(Residenzschloss)。
町の真ん中にあります。建物が市街地に埋もれていて、お城って感じがしません。ドレスデンは第二次世界大戦の空襲を受けていて古い建物が破壊されているので、修復された建物が多い。レジデンツも新しい。
ここの魅力はザクセン候が収集した宝物の数々。仕掛時計、宝石を散りばめた陶器の人形を使ったジオラマの宮殿、古代から現在までの貨幣コレクション、勲章、武具など。いやあ、量と質がすごいです。
ところで、こうしてブログを書くにあたって他の人もブログを見ていると、『緑色の丸天井の部屋が素晴らしい』ってほとんどの人が書いている。でも…、そんな部屋あったかどうか僕の記憶にありません。たぶん入場しているのだけれど、有名だとは知らないからあまり気にもとめずに素通りしたんだと思う。調度品が素晴らしくて視線が下をむいていたから、天井まで気がまわらなかったからなあ。僕の旅は行き当たりばったりでガイドブックを見ないから時々こういうミスをします。残念なことをしました。
それと、皆さんのブログには受付でカメラを預けたとあるけれど、僕はそんなことはしらなくて堂々と持ち込んで写真を撮っていた。手元に20枚以上の展示品の写真があるから、なんのためらいもなくカメラを出して撮影していたと思うのだけれど、本当は撮ってはいけない場所だったのでしょうか?。全然気がつかなかった。おそらく館内に係員もいたと思うけれど注意されなかったし…。
撮った写真を見かえすと展示品の人形とか細工が素晴らしくてため息ものなんだけど、ブログで公開したら、まずいよね。 -
歌劇場(Semper Oper Sachsische Staatstheater)。
ここを訪ねるつもりはなかったのだけれど、旧市街を歩いていて素敵な建物に惹かれて近づいたら、それが歌劇場でした。思わず見とれる豪華な外観で、舞台鑑賞の場としては非日常を演出するのに成功していて素敵だと思いました。ちょうど公演をやっていたので中を除くことができなかったけれど、舞台とか見てみたかったです。 -
ツヴィンガー城(Zwinger)。
広い中庭を高さの統一された貴族の館風の建物が取り囲んでます。具体的には指摘できないのだけれど、スペインやフランスの庭というよりデンマークのそれに近い印象。ラテンとゲルマンの違いですかね。 -
中庭から建物を見上げたり、逆に建物のテラスから中庭を見下ろしたり。中に入らずとも周囲を散策するだけでも楽しめます。中の博物館に入らなければ無料です。
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建物の一部は絵画館や陶磁器館として利用されています。僕は陶磁器館(Porzellansammiung)を見学しました。
メインはマイセンの焼き物。食器類もいいけれど、人形がもっといい。発想がぶっ飛んでいます(実は当時の風俗をそのまま模写していたりして)。 -
実用的?なカップや壺等も多数。日本や中国の磁器もあって、じっくり時間をかけて見学させていただきました。
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王の行列(Fuerstenzug)。
このタイル絵もいい。ドレスデンは空襲で多くの物が焼けてしまったけれど、これはタイルだから残ったらしい。
黒で描かれた作品の背後に黄色を一色だけ使ったもので、あえて多色にしなかったところが絵の線を引き立てています。焼き物は焼成時の収縮も考慮しなければいけないので、絵柄をあわせるのには技術が必要。これだけの大きい作品となると、かなり大変だったろうと容易に想像できます。 -
フラウエン教会(Frauenkirche)。
空襲で瓦解した建物の石を精査し、元通りにパズルのように組み上げた教会だとか。古い石をそのまま使い、古い石が見つからない所は新しく石を切り出してはめ込んだものだとか。白い石と黒い石が混在していて、修復の痕跡がはっきりわかります。ただこれも百年とか経過すると全体が汚れて見分けが付かないようになるのだろうなあ。 -
建物の裏の方は正面に比べて黒い石の割合が多い。
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中はパステル調。建物自体が新しいので、淡い色調が黒ずみもせず明るい状態。
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三位一体教会(Kathedrale St.Trinitatis)。
ドイツは基本的にプロテスタントの国だけれどここはカトリックの教会。ユニークな形の塔をもつ古そうな外観の教会だけれど、中は新しい。のっぺりとコンクリートで固められると情趣に欠ける気がします。カトリックではあるけれどとてもシンプルなつくり。ここはドイツだからプロテスタントの影響を受けているのかもしれません。フラウエン教会に大勢の人が押し寄せていたのに対し、こちらはひっそりとしたもの。 -
聖十字架教会(Kreuzkirche)も外観は古めかしいのに中は新しくてシンプル。僕が訪ねたときはちょうどミサの最中でした。扉を開けた瞬間マズイと思ったけれど、係の人にスマイルされたので中に入りました。
一風変わったミサで、賛美歌が歌われる場面で歌のかわりにギターと電子ピアノの演奏があって、これはこれでありかなと思いました。教会で演奏される現代音楽がまったく違和感なく感じられました。
ドレスデンではこれ以外にも教会や川沿いのテラスや世界遺産取消の原因となったいわくつきの橋とか、なんやかやと歩き回りました。ドイツ貴族文化の蓄積と戦争による破壊からの復興が感じられて、心に残った町のひとつになりました。 -
ドレスデンからマイセン(Meissen)の町までは列車で50分程。磁器工房(Porzellan Manufaktur Meissen)はメインステーションよりひとつ先の駅が近い。田舎丸出しの駅で僕の他に降りる人がおらず心配だったけれど、ちゃんと標識がでていたので、迷わずに工房まで歩くことができました。
工房見学はツアー形式。チケット(9ユーロ/1,038円)を買って15分後に始まるツアーに参加です。 -
これはろくろや型押しによる成型の工程。職人さんのデモンストレーションにあわせて日本語の音声ガイドが流れるます。
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こちらは下絵付けの工程。簡単そうに絵筆を動かしていますが、大勢のギャラリーの前では失敗できないでしょうから、緊張もすると思います。
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いくつかの工程を見学したあと、併設の展示室をのぞきます。マイセンの名品がズラリ。ツヴィンガー城で見た人形もありました。古典柄の皿から現代風の作品まで、幅広い展示はさすが本場です。
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同じ人形でも時代や作者によってまったくテイストが異なる。マイセン焼きって保守的なのかと思っていたけれど、実はとても挑戦的でした。
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工房から少し距離がありますが旧市街の高台にあるアルブレヒト城(Albrechtsburg)まで歩きます。ここはマイセン焼を開発した職人を秘密保持のために幽閉したという城。その他、様々なエピソードがあるそうです。
が、見学して面白いかと聞かれると、ここはパスしてもいいかな。城内にたくさんの部屋がって、でも展示するようなお宝は少なくて、パネル展示でなんとか空間を埋めているって印象です。
入場料はドームとのコンビチケットで10.5ユーロ(1,211円)。ここはドーム見学だけでよかった。 -
ドーム(Dom)。すっきりとしています。多くの大教会は主祭壇の他に礼拝堂がありますが、ここは主祭壇がドーンとあって、ほぼメインの一強状態。
このあと、大きくはない旧市街を一周してドレスデンに戻りました。陶磁器に興味のある方なら、マイセンは楽しめると思います。 -
ドイツは旅しやすい国。その一つの要因として僕があげたいのはパン屋が充実していること。食事パンの他、惣菜パンや甘いパンを売っている店が町のあちこちにある。チェーン展開しているブランドもあって競争が激しいのか価格が手頃。
写真のパンはBack Werkというよくあるチェーンの店。店頭で好きなパンをトレイにとるスタイルなので、言葉ができなくとも大丈夫。昼食に便利です。 -
ドイツで食べたピザ。こちらの人は大きなピザをひとり一枚食べるのが一般的。
ルッコラとチーズのピザをたのんでみました。生のルッコラが熱でシナッとなってるんだけど、香りがしなくてイマイチ。
店ではサッカー中継が流れていて客は夢中。店員も気になる様子。それもそのはず、ユーロカップの開催期間中でした。ドイツとどこが戦っているのか見たくてモニターをのぞいたら、ドイツの試合じゃなかった。他国同士の対戦でも関心が高くて、さすがサッカー大国、日本のにわかファンとは思い入れが違うようです。ヨーロッパ人でもないしサッカーファンでもない僕でしたが、この店では試合中はビールが無料で配られていて、僕のところにもビールが回ってきました。それも飲みきれないほど何杯も。ピザ代9ユーロ(1,145円)。 -
ドレスデンでSDカードを買ったついでに家電販売店をひとまわり。日本ではみかけない製品もあって興味がわきました。
これはスライサー。パンやハムをスライスする家庭が多いということでしょうか。1万円程度から販売されています。 -
これはスチーマー。透明で使いやすそう。
店内をまわって感じるのは、やはり日本メーカーの衰退ですね。目立つのはフィリップスなどのヨーロッパの会社とサムスンやLGの韓国勢。日本はといえばソニーやシャープがちょろちょろっとあるだけ。日本の得意分野だったはずのテレビはサムスンとLGが大きく売り場を占めていました。スマホはアップルと韓国台湾メーカーが中心。
寂しいね。
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