浅間神社巡り＜第二回目＞河口湖町・富士吉田市・忍野八海【１】

2016/07/17 - 2016/07/17

浅間神社巡りの第二回は前回廻り切れなかった河口湖周辺の神社と忍野八海周辺を巡りました。
夏休み最初の連休ということで、お天気も上々、高速の渋滞を考慮して、前回より一時間早く出発しましたが、渋滞通過の所要時間は変わらず。

河口湖はハーブフェスティバルが開催されているからか、河口湖大橋を渡るのに渋滞していました。

さて今回はどこまで行けるか・・・。

エリア 富士五湖(山梨)

10：05　河口湖大橋手前から渋滞していて、やっと湖の反対側にある、河口浅間神社の駐車場に到着。渋滞していた車はどこに行ったのか、駐車場はガラガラで、お天気が良く、富士山が綺麗に見えます。

河口浅間神社　かわぐちあさまじんじゃ　式内社（名神大社）の論社
正式名は「浅間神社」
富士山世界文化遺産の構成資産の一つです。

朱色の鳥居をくぐると、両側に杉の大木、思わず上を見上げ「すご〜い」って言ってしまいました。後ろからいらした参拝者のグループも「すごいね〜」と、杉のパワーに圧倒されています。

創建は８６５年　前年（貞観六年）から続く富士山の大噴火を鎮めるために創建されました。
その頃は富士山の浅間大神は主に駿河国から祀られていましたが、周辺の湖を埋めてしまうほどの噴火災害が起こり、それが祭祀怠慢とされて、甲斐国でも浅間大神を祭祀することになりました。八代郡の大領の伴真貞を祝（神主）にして祠を建ててお祀りしました。

参道の中央に波多志社　祭神は最初の神官の伴直真貞（とものあたいまささだ）　

日本三大実録によれば、その神社は富士山と正対した静かな場所に、石造りで色合いの麗しきこと、口では言いあらわせぬほどの美しさだったので、国司は朝廷に報告し、上官社に列したと記載されているそうです。

現在の拝殿と本殿は１６０７年に再建されたものです。
祭神　浅間大神（木花開耶姫命）

広い境内に、参拝者はちらほら。

河口浅間神社 寺・神社・教会

拝殿の前にある「美麗石（ヒイラ石）」浅間明神を初めて祀り美しかったと言われる祠とつたわっています。

式内社の「甲斐国八代郡　浅間神社」は論社が三社。
最近の論調では、やや分が悪いようですが、神社は式内社を名乗っています。

本殿は県指定の文化財。　朱色の柱と白い壁のコントラストが美しい。

式内社の論争はさておき、境内はとても清々しい空気い満ちています。

境内は杉の巨木が何本もあり、山裾のため奥に行くほど高くなっていきます。
大木の森の中に、ポツポツと境内社が建っています。

一番大きい杉は根回りが３０ｍという巨木。ファンタジーの世界のような、不思議な景色です。
神社の奥からスポーツウェアを着た方がズンズン歩いて来て、近くの方が「どこかに行ってきたんですか？」と尋ねると、山の上に滝があって１時間くらいかかったとのこと。
そう、これから車でそこ行こうと思ってるんだよねと心の中でつぶやく。

御朱印を頂きました。「浅間神社」は「あさまじんじゃ」と読むんだと、御朱印を書いてくださったお爺さんが、前に御朱印を貰っていた若い男性３人組に話してました。

境内社の母の白滝神社へ向かいます。

神社の脇の細い道を山に向かって進み、キャンプ場を越してさらに進むと道は二股別れます。
まっすぐは、車両通行止めの林道になり、右の砂利道を進むと、母の白滝方面です、大事を取って、二股の場所に車を置いて、歩いて行きましたが、砂利の敷かれた道で通常車高なら通行に問題なし。駐車場は５分ほどで現れました。

駐車場からの景色は河口湖と富士山の絶景です。その景色を眺められる小さなカフェがありました。
時間が押しているので、美味しいコーヒーはあきらめました。
駐車場脇には山の清水があって手に汲んでみると、とても冷たく、のどを潤したいという衝動をぐっと抑えました。

駐車場からは徒歩、道は下り坂で前日の雨で湿っていましたが、アジサイが植えてあったり、きちんと整備されています。

歩いて数分で滝の音が聞こえてきました。

11：05　母の白滝と母の白滝神社です。
誰もいませんでした。神社の前を失礼して進むと、滝のすぐそばまで行くことができます。
滝つぼのようなものはなく、岩盤に滝の水が打ち付けています。

母の白滝 自然・景勝地

思った以上に落差があり、岩盤に落ちて跳ねる水しぶきがとても気持ちがいい。マイナスイオンたっぷりで、元気になりそうな感じ。

母の白滝神社　河口浅間神社の境外摂社です。
以前は富士登山の前にこの滝で身を清めたと言います。
祭神　万幡豊秋津師比売命　
木花開耶姫命の姑神です。

この社の裏には階段があり、三つ峠に向かう登山道になっているようです。
たっぷり滝を堪能して戻りました。

滝から浅間神社まで戻り、河口湖に突き出した産屋ヶ崎へ。
岬の下はトンネルが抜けています。遊歩道のような道は岬の形状に沿って続いていて、よくあるトンネルができて旧道になったといった雰囲気。
湖越しの富士山はちょっと雲に隠れています。

遊歩道沿いには何十年も前に廃業した観光客相手の店の残骸などディープな感じ、そこを通り過ぎ岬の突端に近づくと、いきなり燈篭２基が並んでいます。

燈篭の間の斜面に石柱を並べただけの石段がありました。うひゃ〜って言いながら登りました。

11：35　岬の一番上の小さなスペースに「産屋ヶ崎神社」　河口浅間神社の境外末社です。
祭神　彦火火出見命　豊玉姫命

彦火火出見命と豊玉姫命はこの岬に茅で産屋をつくり鵜茅葺不合尊を産みました。
河口浅間神社の祭神の木花開耶姫命はその子の祖母にあたり、河口浅間神社の例大祭では木花開耶姫命が産着を持ってお見舞いにおとずれる「孫見祭」が行われます。

神社からは富士山が見えるはずですが、木々が大きく育ち、まったく見えませんでした。河口大橋と河口湖も一望できるはずが、こちらも木が茂っていて、見えたのはちょっとだけ。
残念ながら、暴走族の馬鹿デカイ排気音だけが響く、風情のなさ。

ランチは吉田うどんにしようと、「たけ川」に行きましたが、駐車場が満車で待つ場所無し。
連れが前回行った「しんたく」にどうしても行きたいというので、回り道して付き合うと、店の外に順番待ちの人が多数。（ほれみろ）
３０分以上待つと言われ、頑なな連れもさすがに諦め、「門々利うどん」へ行くも、日曜は定休日。
12：40　次の目的地に近い「天下ＧＯ麺」へ。駐車場も席も空いてました。やっとうどんにありつける。

天下GO!麺 グルメ・レストラン

昼めし食う場所確保するのに１時間かかるというタイムロス。
けれど、吉田うどんはオーダーすると５分も経たずにうどんが来るのでうれしい。
連れが頼んだ肉天うどん（馬）・・・うまいので、つゆと一緒にいろいろなものも飲み込んだ。

お天気が良くて暑かったから「冷やしぶっかけうどん」・・・冷やしでもキャベツが入ってます。で、練りワサビにレモン、つゆは醤油のオーソドックスなうどんですが、さすがに吉田うどん、固いです、すすり上げることは不可能です。ガッツリかみ砕くうどんでした。
お腹が空いてると、気持ちに余裕がなくなりますね。やれやれ。
満腹感に満たされて、次の神社へ・・すぐそばです。

13：10　小明見　冨士浅間神社　こあすみ　ふじせんげんじんじゃ
鳥居の写真を撮ろうと道路の反対側に行く、カメラを構えると、懐かしいドブの臭い。足元に側溝がある、生活排水が流れているのか、昭和の臭いがした。

普通の観光客はめったに来ない　旧指定村社　境内は広く、地元の方々の災害時の避難場所でもあるようです。

無人の神社ですが、手水舎はきれいな水が流れていました。周りに柵があるのは、鳥よけか、獣除けか・・・・。

祭神　木花開耶姫命　
創建不詳　社宝に数千年前の石器が伝えられているそうで、周囲の樹齢からも古さがうかがい知れるという古社。
古い社殿は１９６６年に焼失してしまい、１９７２年に現在の社伝が再建されました。

二人並んで座ると縁が結ばれるという石・・・連れに「座る？」と聞くと、無言。
なにを今さら感が漂った瞬間だった。

大黒様と恵比寿様を祀っているようですが、恵比寿様の旗がたくさん奉納されていました。

御朱印は　忍野八海の浅間神社で頂けます。達筆過ぎて、読めなかったりする。
滞在時間　わずか１０分　まあそんなものか。その間参拝者はありませんでした。

駐車場は神社の脇の道を挟んだ道路沿い。そこにマジな大八車が置いてありました。
生まれて初めて本物を見て、思わず撮影。
次は大明見の浅間神社へ移動です。