久しぶりにマニラの街を歩く ー いつも大忙しの滞在記

2016/06/12 - 2016/06/15

3月末から5月中旬まで日本に一時帰国し、またフィリピンに戻ってきて、さらにセブ島やボホール島に出掛けるなど、あまり落ち着いた生活をしていなかった。しかし、その後１か月はどこへも出かけず仕事に専念していた。

ようやく時間の余裕ができ、所用もあったのでマニラへ出かけた。小生の住んでいるパンガシナン州ダグーパンからマニラまではバスで５?６時間かかる。交通手段はバスあるいは車をチャーターするくらいしかない。大変不便である。ただバスは何社も運行し、各社とも頻繁に出していて、24時間、夜中も動いていて全く不便ということではない。夜中に出発すれば、比較的早く4時間程度で着くこともある。滞在日数は２泊３日か３箔４日程度なので、かなり忙しい。

さて、今回のマニラ訪問は、コンサートに出掛けることと、日本料理の食材買い出し、本の購入などで、あまり真面目だとは言えない部分もあるかもしれない。ただ、地方に住んでいると、文化的な環境に乏しく、精神的な飢えを感じることが多い。地方に住んでいると、コンサートに行くとか、古本屋をのぞくとか、美術館へ行くことなどほとんど出来ない。

そこで今回は時間の余裕が出来たのでマニラに出掛け、大いに英気を養うことが出来たと言ってよいだろう。

エリア マニラ(フィリピン)

• 旅行の満足度: 4.5

マニラで宿泊していたホテルの近辺の様子。この大きな道路はロハス通リ（ Roxas Blvd. ) で、右側はマニラ湾に面している。 この周辺は官庁や銀行、ホテル、大使館などが集中し、マニラの大動脈とでも言うべきところである。

マニラ湾に面したロハス通リには遊歩道があり、早朝や夕方には散歩する人の姿がたくさん見られる。小生も夕方何度かこの辺りを散歩した。

歩道橋の上からロハス通リを撮ってみた。

ヨツト・ハーバーのある港もだんだん薄暗くなってきた。

雲の動きを見ていると面白い。とにかく変化が激しく、夕陽も絶え間なく動いている。

海岸の土手にかわいらしい猫がいた。カメラを向けても、じっとして動かなかったので、何枚も写真を撮った。それにしても夕暮れ時にひとり（？）静かにたそがれていて、寂しそうな感じである。

マニラ湾に沈む夕陽を見たいと思い、海が見えるところへ出てみた。しかし、この日は曇り空だったので、あまりきれいな夕陽は見ることが出来なかった。

マニラ滞在中のある晩、フィリピン文化センター（C.C.P : Cutural Center of the Philippines ) でのコンサートを前もって予約していたので、８時の開演に合わせて出かけた。文化センター前の広場には大きな噴水があり、夜間はライト・アップさ大変美しい。

コンサート前のロビーでの様子。開演前から観客の熱気が大変すごく当日券はほとんど手に入らないようだった。

ホールはかなり大きく、１階から３階まであり、1500人は優に入れるのではないかと思うほどの規模である。

今回のコンサートは、Philippine Madrigal Singers の ”Ha He Hi Ho Hu”というものであった。変わった名前のコンサートである。

終演後、合唱団はロビーに来られて、再度数曲アンコールに応えてくれた。右側の方が指揮者である。

合奏団は30人位のメンバーであったが、アンコールでは共演した他の合奏団の方々も加わり、迫力のある歌声を聞かせてくれた。

ハーモニーが素晴らしい。一糸乱れぬ歌声が、フィリピンの民謡であったり、宗教曲だったり、小生にはどれも聴いたことがなく、素晴らしいものであった。帰る間際に彼らのＣＤを購入してしまった。

地元では人気のあるレストラン「アリストクラット」（ Aristocrat )で夕食をとる。

店内の様子はというと、広々としていて100人以上は入れるほどで、明るくしかもきれいである。客層は中産階級以上の人が多いようだ。

注文した料理の数々。

食後に Halo-halo を食べてしまった。「ハロハロ」と言うのは、日本のかき氷に原型があると言われていて、戦前日本からやって来た人々が伝えたそうだ。

マニラでマカティと言えば、高層ビルが立ち並ぶ最も整備された地区で、ショッピング・センターや大企業、高級ホテル、大手銀行、航空会社が集中し、スーツを着たサラリーマンが行き交う街である。

ここはグリーンベルトモールの中にある公園で、かなり広い。

日中の暑い日差しを遮るように公園にはたくさんの樹木が茂っている。歩くのも気持ちよい。

グリーンベルトに囲まれるようにして大きな公園がある。その一角には教会があった。

中をのぞくとカトリック教会である。休憩を兼ねて、しばし中に入り休ませていただいた。

教会の入口。この教会はなかなかモダンな感じである。

中に入って天井を見い上げると、円形の絵が描かれていて、よく何度も見たが、何を表現しているのかどうもよくわからない。

水牛（カラバオ）の生き生きとした姿をとらえた彫像がある。水牛はフィリピンではどこででも目にすることが出来る。農作業に利用されている。

グリ−ンベルトショッピング・モールでは日本のラーメン屋があったので昼食をとるために入ってみた。注文したのは Black Ramen （ ブラック・ラーメン ）と言うもので、これは失敗であった。

ある時おなかの調子がよくなかったので、ルーガオ（おかゆ）を食べてみた。

マカティはマニラの中で最も商業化の進んだ地区で、上海や香港と見間違えるほどである。

こんな風景もある。マニラの街を代表する２つの建物が写真の中央に見える。右側の建物はマニラ市役所、左側はマニラ大聖堂で、いずれも太平洋戦争の末期に日本軍の攻撃で大きな損傷を受けた。

マニラには小さいながらも「リトル東京」がある。やや交通の不便なところにあり、マカティの中心部からだとジプニ―かタクシーで来る他ないかもしれない。

まだ昼前のため人の姿はほとんどなかった。

ある日本食レストランの中を見させていただいた。まだ開店前の時間のため客はいなかったが昼時になるとかなりの客で賑わうようである。、

日本風な感じに作られているが、やはり薄っぺらな感じがして、好きじゃない。日本人や外国人向けの観光地と考えればよいのかもしれない。

ほんのわずかな数ブロックに固まるようにしてレストランやスーパーなどがあり、在住日本人や観光客には便利な場所かもしれない。

マニラ市内でよくこんな風景を目にする。3つの車輪が付いたトライスクルに何人乗れるかを競うようなことがある。これだと何人乗っているのだろうか。

６月12日のフィリピン独立記念日のマニラでのパレードの様子である。

ふと見かけたモスレムの女の子は頭を覆うスカーフを被っている。モスレムの方たちはフィリピンにかなりおり、特にミンダナオ島では政府軍とイスラム民族戦線の人々との対立があり、なかなか解決しないでいる。

宿泊したホテルの部屋から見たマニラの風景である。大きなビルが建設されたり、周りも再開発されるなど、マニラではどこででも見かける光景である。

これもホテルから見た夜の光景である。

この旅行記へのコメント （4）

• AKOさん 2016/07/28 23:22:16

  お久しぶりです

  そうですか？一時帰国されていたのですか？
  私も、久しぶりに、マレーシアの帰途、フィリッピンに寄りました。
  マニラ、随分と変貌しておりましたね！（いつもは、マニラは、乗り換えの為に空港にいるだけですのでーー）
  大変驚いたのは、物価が非常に上がっていた事です。多少の円高で救われましたが、私には高すぎました。庶民の暮らしは大丈夫なのか、少し心配になりました。
  

  Weiwojingさん からの返信 2016/07/29 08:46:50

  RE: お久しぶりです

  
  Akoさん、私は3月末から5月中旬まで日本に一時帰国していました。
  
  マニラは良くも悪くも日々変貌していますね。大統領が新しくなってからは、麻薬撲滅を掲げ、大きな社会変動が行われるようになりました。公務員の指導も強化されつつあり、空港では働く職員なども大きな変化があるようです。
  
  私はフィリピンに住んでまだ２年にしかなりませんので、物価が高くなったというのはあまり実感できませんが、ただ旅行していると、どのホテルも高いのには驚いています。
  
  やはり庶民の暮らしは大変でしょうね。物価が高くなっても収入はそれに見合うようにアップはしてないのではないでしょうか。街を歩いていても職がなくぶらぶらしている男性が多いですね。
  
  私は11月に仕事を終え、帰国します。それまであちこちを旅行して回りたいと考えています。
  
  では、また。
  
  Tamegai

  AKOさん からの返信 2016/07/29 11:14:46

  そうでしたか？　今年の秋に終了ですか？

  そうですか？少し残念ですね？　住めば都の例えも有ります様に、フィリピンも良い所でしょう！　　今の内に行ける所は沢山行って、思い出を創って下さい。
  住んでいますと実感は無いかも知れませんが、久しぶりにマニラに行ったものですから、気になりました。確かに表の部分はすごく発展している様に感じました。
  今後とも、よろしく！
  　　　　　西　　川

  Weiwojingさん からの返信 2016/07/29 21:01:34

  RE: そうでしたか？　今年の秋に終了ですか？

  Ako(西川)様
  
  確かにフィリピンでの生活は気に入っています。友人や知人もたくさんおります。しかし、期限のある仕事をしていますから、いつかは帰らなければなりませんね。健康的にも身体的にもこれが限度でしょう。
  
  それまではまだ数か月あります。出来るだけあちこち行きたいと思っていますが、ただ最後になるとどういう訳か時間的な余裕がありません。恐らく10月下旬にセブ島とその近くにある日本人が所有しているという島に行くくらいでしょう。
  
  しかし、帰国しても西川さま同様旅行で来ることは考えていますので、フィリピンへは何度も来てみたいです。
  
  今後ともよろしく。
  
  Tamegai