【1】人生初めての海外は驚きと衝撃の連続☆フィリピン：マニラ

2007/08/14 - 2007/08/18

どこか行く予定はないけれど、なんとなくステータスとして持っていたかった赤い10年パスポート。

取得して1年が過ぎ・・2年過ぎ・・3年が過ぎ。
まったく使う機会がなく時が過ぎていきました。

当時は国内の旅に満足していたこともあり、海外旅行にまったく興味なし。

自分はきっと一生海外行かない組、別にそれでもいいかなって。

しかしその日は突然やって来ました！！！
今から10年前の2007年8月。

現地で会社を立ち上げている日本人社長をお盆連休に訪ねると言う、バカンスと言って良いものか、
人生初めての海外はなんと『フィリピン・マニラ』に決定！！

フィリピンと言えば、バナナとフィリピンパブとか？？
あまりの知識のなさに急いでキーボードをたたく、すると・・・。

怖い国･･･かも･･･しれない？ようです(TДT;)？？？

衝撃と驚きの光景が交互に襲いかかってくる国【フィリピン】！

エリア マニラ(フィリピン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

初めての海外。もちろん初めての成田空港。
離陸10分後の景色はこちらです。九十九里浜あたりかな？

まだ見ぬ異国の地フィリピンに想いをはせ、心おどる空の旅が始まりました。

成田←→マニラはJALのエコノミークラス。5時間のフライト中、１回機内食が出ました。

こちらは帰りの機内食。往復とても美味しかったです！

さて、機体が下降し始めて着陸態勢に入ります、

さっきまで奥深い山々だった景色が一変。小さな家がびっしりと密集して見え始めました。

これがフィリピン！！
鳥肌が立ちトイレに行きたくなるぅ、この時の衝撃はすさまじかった。

ネットで調べたマニラの街とは、かなり雰囲気が違いましたが、それは国内旅行でも良くある話です。

高層ビルが建ち並び、緑地帯が広がっている。思ったよりも近代的でした。

初めての海外、とうとう来てしまったなと言う気持ち。

到着ロビーから１歩外に出ると、モワっとする生温かい風、
どこからともなく漂ってくるハンバーガーの香り。
なんだかクラクションがビービーうるさいですけど。。。

迎えに来て下さった社長サンとは今回が初めてのご対面です。
おかかえ運転手さん付きでした。

『５日間よろしくお願い致しますm(__)m』と地元で買った菓子折りをお渡しすると、
『ありがとうございます、では行きましょうか!!』

気さくな面倒見の良い方の印象。５日間仲良くやっていけそうです。

と空港のゲートを出ると、
なんですかこれは？？？と思うほど、車・車・車だらけの大渋滞！

対向車線とのセンターラインはなんとなく守っているようですが曖昧。
道幅いっぱいに車がぎゅうぎゅうとひしめき合っている謎の光景。

交通ルールとは・・・？

『いつもこんなだからココは。ルールはあってないようなものですよ。』と社長サン。

しかもやたらとクラクションを鳴らすんです＞＜
私たちの運転手さんも『え？ナゼここで？』と思うようなところで、ブッブーッ！！！

あまり心臓によくありませんね。

渋滞を通りすぎ順調に車が流れ始めました。

と、突然、
目の前のカラフルな乗り合い小型バス（ジプニー）が停車し、人を乗り降りさせているではありませんか！

端に寄るなどしないのか(@_@;)？？？

空港の到着ロビーを出て20分経っていないと言うのに、すでに１週間いるかのような満腹感。

そんなこんなで、社長サンの事務所があるマニラ郊外の会社にやっと・やっとの到着です。

ここで生まれて初めてヤモリを見かける。

私がアタフタしていると、

『あははそんなに驚くことはないよ。むかしミンダナオ島の彼女の家に泊まりに行った時、夜中目が覚めたら天井びっしりヤモリがくっついていたなー。あれはさすがにゾっとした！』

怖すぎますよその体験！！！

小さな路地の一角に会社があって、周りは民家がひしめき合っていました。

それぞれの家の門は背の高い錆びた鉄格子、その格子に張りつくように中から小学生くらいの子供たちが、私を見て手を振りニコニコとしています。

又、20センチの短いリードに繋がれた犬。
それが”防犯のためだけの犬”と言う事を知り、目の当たりにした時私は泣きました。

老若男女問わず、子供までもが物乞いをしていた。
所かまわず路上に段ボールを敷き、その上に人が横たわっている。
ドブ川に浮かんだ鶏の死がい。
ごみ山から立ちのぼる煙と、戦後の日本を彷彿させる民家とも言い難いトタン屋根の小屋がびっしりと軒を連ねている地域。

車窓から見えるそれらの景色は「南国」と言う華やかなイメージとはかけ離れていた。

数々の衝撃的光景を見て、精神的にちょっと疲れてしましました。

気持ちを整え、従業員さんたちの大好物だと言う日清のカップヌードルシーフード味を２ケース差し上げると、
彼女らはThank you so much！！とキレイな英語で喜んで下さいました。

ここでフィリピンの方たちは母国語のタガログ語と英語が話せるのだと知る。

街を車で走り気づいたことは、

・電線が低く線の数が異様に多い。そしてそれらは電柱の上の方でモシャモシャとダンゴになっていたりする。

・ジュースの自動販売機がまったくない。

数々の私の質問に、都度社長サンが丁寧に教えて下さいました。感謝です。

Googleの検索窓に『カルチャーショック　とは』と入力すると、『異文化に接したときに受ける精神的な衝撃』と出ます。

今の私はまさにその状態。数々の光景が容赦なくグサグサと心に突き刺さって来るのです。

日本を発ってまだ半日も経っていないと言うのに、沢山のものを見て感じました。

ホテルの部屋でひと休みし、夜は伝統舞踊が観れるフィリピン料理のレストランへ。

初めてのフィリピン料理(^-^*)
恐る恐る頂きましたが、とても美味しい！住めるかもレベル。

しかしこれだけは受け入れることが出来なかった、甘い赤い肉『Tocino』。
豚肉を砂糖漬けし赤い着色をしたものです。

食事のあと社長サンから突然のお誘い。

『usakoさん！本場のフィリピンパブどうですか？』

『え！そこは！！女の私が行って良いところなのですか！！？？？』

『だいじょぶですよ！ただのカラオケです！！』

私はかなり抵抗したのですが『大丈夫、変なとこじゃないから笑！』。
その言葉で気持ちが固まりました。

『はい！ではお願いしますm(__)m』

お店に入ると小柄なスタイルの良い可愛らしいお嬢さんがズラリ立っておりました。
社長サンは手慣れた様子でお気に入りの女のコを指名。

『さあ、usakoさんも好きなコ選んで！』

え！ひ・ひ・ひとを選ぶんですか！？！？
しかも皆さん私をニコニコと見ていると言うのに。
同じ女性としてなんだか心苦しく、私にはそんなことできません(;_;)。。。

『ほら！後ろのお客さん待ってるよー^^』と言われ、
振り返るとコワモテのおじさま軍団がいらっしゃいました。

『で、では・・・(私のラッキーナンバー)５番の方でお願いします＞＜！！』

私を担当して下さったAnnaさんと言う見た目とてもお若そうなお嬢さん。
彼女は私の隣に寄り添うように座り、手際よく美味しいお酒を作って下さいました。

女性が女性を接客する。
ごめんよ、、、本当は男性が良かったよね。。

そう伺うとAnnaさんはきっぱりと、

『コレ、シゴトネ。ダカラ　オトコオンナ、okデスネ(^∇^)！』と無邪気な笑顔を見せおっしゃいました。

この後も、Annaさんは私がトイレに立つと一緒に同行して下さり、
ちゃんとトイレの出口で待っていて、おしぼりを渡して下さいました。

柔軟剤の香りがする、温かな白いタオルのおしぼり。

Annaさんと当たり障りのない会話を続け、いよいよ私のまぶたが重くなってきました。
１時間が過ぎ、とうとうギブアップのお時間です。

『しゃちょうーー私そろそろ眠たくなっちゃいました(x_x)zZZ』

『じゃ、帰りましょうか！！』と即断即決、さすが社長サンです。

あとで知ったことですが、私が女性と言うことで超・初級編のフィリピンパブに連れて行って下さったとのこと。

超・初級！？
中級・上級・レジェンドクラスもあるのですね！！

社長サンは私をホテルの部屋の前まで送って下さって、このあと愛しのあのコが待つ他のフィリピンパブに行くんですって(*´艸`)

私『よ！しゃちょう！！さすが夜の帝王の夜は長いですね！！！』
社長『あははーー！！！』

陽気な方です、社長サンは。

おろしたての枕カバーからふんわり漂う優しい香りがした。
あの時、Annaさんが手渡して下さったおしぼりと同じ香り。

眠らない街マニラの夜は続くが、私はおやすみなさい。。。

翌朝、大きな雨音で目覚めました！
部屋の窓から下を見下ろすと、傘をも突き破りそうな勢いの豪雨。

本日は台風の影響あり。

気張って朝が早い女は、一番乗りでホテルの朝食会場へ。

スタッフさんにアメリカンかフィリピン料理、どちらが良いかと聞かれ、恐怖の甘い赤い肉が出てきたらイヤだなと思い、アメリカンです。

再び部屋に戻ると、驚愕の景色が眼下に広がっていました。

大変です！！！

水圧に耐えきれず足をすくわれ、人が流されてるではありませんか！！！

ほんの30分前まで、こんなじゃなかったのに。

気の毒すぎる光景に様々なことを考えてしまいました。

昨日・今日で見る首都マニラの光景は、空の上から見下ろした景色とまったく違った。

昨日こてんぱんに打ちのめされた私の心。
回復する間もなく、追い打ちをかけるように今日も朝からグサグサと来ます。

そんな私をよそに、こちらの方々は逆境に強いです。
すでに人を乗せて運ぶと言う商売が始まっていました。

台風接近と雨季も重なり、近年まれにみる大洪水だったようです。(社長サン談)

しかもマカティ地区は、まだまだ下水道が完備されていない地域も多く、スコールや台風の時はすぐに水浸しになってしまうとのこと。

雨は上がりましたがホテル前の道路は湖と化し・・・。

今日の午後の便で私たちはレイテ島のタクロバンに行くと言うのに！
この環境下で、空港まで行けるのでしょうか？？？？

しかも迎えに来て下さる社長サンがまだ来ない(;_;)
今、この国で頼れるひとは貴方しかいないんです！！

『明日の昼めしはシーフードが旨い店に行きましょうか！』とお約束して下さったにも関わらず、
社長サンを乗せた車は、幹線道路で大渋滞にはまり前にも後ろにも動かないとのこと。

ホテルのフロント経由で電話あり。（社長は携帯電話を持っていて、私は持っていない）

『usakoさん悪いねーこれじゃあ空港で飯だな。もちょっと待ってね！』

かまいませんよ！何時間でも待ちますよ！私は空港に行きたいです！！！
お気をつけていらして下さいませ！！！

社長サンのお迎えを待つ間、ロビーを行ったり来たりの私。

すると勇気ある日本人の方が、対岸から大騒ぎしながらザブザブと歩いて来ました。

『いやーまいったよ、これじゃあ靴下がびしょびしょだ！』

靴下どころかズボンも大変なことになってますよ！

しかし現地の方は違いました。

洪水もろともせず、車や人が行きかいちゃんと機能しています。

巨大な台風・雨季のスコールと共に生きる、その土地に生まれた方々の力強さを感じました。

車はマフラーに水が入ってはいけないと聞きますが、おかまいなしにびゅんびゅん走っています。

あたふたして大騒ぎしているのは、見るからに私たちツーリストだけ。

エラい所に来てしまったな・・と言うのが正直な感想でしたが、不思議と帰りたいとは思いませんでした。

私はもっともっと色んなことを見て感じなければいけないのです。

待ち合わせの時間から３時間が経過しました。

レイテ島への国内線は飛んでいますでしょうか？台風の進路は？
『セブパシフィック　国内線　チェックイン　時間　ぎりぎり』
あ””””ー！！Google検索したい！！！

現在のようにスマホもフリーwi-fiもない時代です。(この旅行記は2007年の体験)
持参した電子辞書では何の役にも立ちません。

3時間ずっと車内の社長サンも運転手さんも気の毒です。

私たちは無事に落ち合い、空港でランチを食べることができるのでしょうか？？

つづく・・・

この旅行記へのコメント （4）

• おくさん 2022/03/07 18:45:20

  フィリピン

  想像を絶する所ですフィリピン。
  私の回りには数十人のフィリピンの人達がいるのですが、皆さんこういう所からやって来てたんですね。
  異国で生きる苦労はあるでしょうが、フィリピンの現状から比べると段違いの環境と思っているのかも知れないですね。
  

  usakoさん からの返信 2022/03/08 18:46:14

  RE: フィリピン

  おくさん
  
  コメントどうも有難うございます^^
  
  おくさんの周り、たくさんフィリピンの方がいらっしゃるのですね。
  渡航費やその後の生活費の関係から、海外に出て生活できる方はごくごく一部と聞きます。
  
  私もフィリピンへはもう８年も訪れていませんので、またマニラの現状を見てみたい気持ちもありますよ。
  
  usako

• みかちゃんっすさん 2021/05/03 15:34:31

  フォローありがとうございます！

  usakoさん、早速の返信頂きありがとうございます！
  フォローまでして頂き、ありがとうございます！
  
  海外旅行では色々トラブルやアクシデントがありますよね～！
  カワイイ夜の侵略者ヤモリもその一つでしょうか？
  水浸しの事件もお国柄で日常茶飯事なのかしらん・・・(*_*)
  それも楽しい旅の思い出ですね～♪
  
  早く海外旅行したいのにコロナの時代では当分出来そうにありませんね・・・( ﾉД`)
  安心して旅行出来る日が来る事を祈ります！
  
  また訪問させて頂きますね～(^^♪

  usakoさん からの返信 2021/05/04 22:23:22

  RE: フォローありがとうございます！

  みかっちゃんっすさま
  
  こんばんは^^
  ご挨拶遅れてしまいました、
  こちらこそフォローどうも有難うございます！
  
  初めての海外旅行が、
  みかっちゃんっすさんがコメント下さいましたこちらの旅でしたので、
  日本から出るとこんなにすごい体験できるんだ！と、
  世界観が一気に変わりました。
  
  それにしてもあの洪水ですぐに人を乗せる商売が始まったり、
  「慣れ（台風に）」と言うのはすごいですよね。
  
  またドキン！とする大変したいですね〜☆
  みかっちゃんっすさんのご旅行記も読ませて頂きますね！
  
  usako