2015あこがれのオーストリア・ドイツ一人旅ーその5ウィーン4日目

2015/04/23 - 2015/05/02

ウィーン4日目
本日は日曜日、日本はGWに突入したことだしウィーン中心部は混雑すると思い、郊外に行くことにしました。ウィーンのガイドさんが紹介していたレアな教会や、CMで発見した小さなお城に行ってみます。
でもまずは王宮礼拝堂の朝のミサに参加！ウィーン少年合唱団はコンサートに行かない代わりにミサで歌を聴くことにしました。
この日は検札にも遭遇。相変わらず盛りだくさんの一日でした。

大まかな予定は〜
朝の散歩＆王宮礼拝堂のミサでウィーン少年合唱団の歌を聞く
→クロイツェンシュタイン城→プラーター公園
→聖アッシジ教会→行けそうならベルヴェデーレ宮殿
というなかなか大回りのアクティブなコース。
難関は地下鉄・電車・トラムの3本乗り継ぎです。
さて、今日の冒険はどうなりますか。

エリア ウィーン(オーストリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ウィーン4日目の朝。お天気はなんとか持ってくれそうです。
まずはいつものように残りもので朝ご飯。

王宮礼拝堂のミサに行くので、早めに宿を出てぶらぶら向かいます。
白いドレスを着た女の子たち。こちらもミサかな？それとも結婚式？

日中は人でいっぱいのグラーベン通りも朝は静か。

コールマルクト通りを王宮へ向かいます。

旧王宮、ミヒャエル門。
一旦こちらは通り過ぎて、フォルクス庭園へ。

礼拝の時間まで、庭園を少しぶらぶら。

すくっと続く並木道の向こうに真っ白なエリザベート像。

美しい花で飾られています。鴨が見張り番？

ギリシャ神殿みたいな建物も。気持よさそうな鴨ですが、水上ではなく芝生でくつろいでいるのがなんか不思議。
地元の人が、散歩したり体操したり、のんびり朝を楽しんでました。

礼拝堂内を見学したいので少し早目に王宮へ。入り口前の広場はすでに入場整理券待ちの長蛇の列。
立ち見をする場合はここに並んで待つようです。
なんたって礼拝ではウィーンフィルメンバーの伴奏でウィーン少年合唱団の歌が聞けるんだもの〜。
私は指定席チケットを購入済みなので直接受付へ。

スーツを着たかわいい男の子が席まで案内してくれました。合唱団のメンバーなのかな。

私の席は3階の舞台に向かって右側前から2列目左側。（Mittlere Empore　2. Stock/2nd floor　3番）25ユーロ。
視界はこんな感じ。割といい席だと思うのですが、左の写真は下を見た感じ。合唱団は最上階の奥で歌うので、右側の写真のようにこの席から後ろを見上げても柵しか見えません（白い手すりの向こうにウィーン少年合唱団がいる）。一番前でも見えないと思います。

座席表など礼拝の案内はこちらが詳しいです。http://www.wien-kanko.com/2015/03/31/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%B0%91%E5%B9%B4%E5%90%88%E5%94%B1%E5%9B%A3%E3%83%9F%E3%82%B5%E6%95%99%E4%BC%9A%E3%81%AE%E5%BA%A7%E5%B8%AD%E8%A1%A8/

こちらは３階サイド前方の一番前から撮ったもの。ここからだとちらっと見えます。ただいまリハーサル中！
早く入場したらリハーサルが聴けました。

サイドはこのような座席になっているので、一番前以外はモニターを見るしかありません。
モニターも見にくい位置だと、音を聞くしかできない感じ。
最後に前方で1曲歌ってくれるので、一階中央くらいか2階の正面席がいいのかも。
合唱団が目的の場合は高い席を買ってもメリットはあまりないような気がします。
2.3階の奥の席だと響きが少し籠るのかもしれませんが。ホールが小さいのでそんなに大きな影響はないような…。

さて、ミサが始まりました。
少年合唱団以外の合唱隊も歌っています。
厳かな雰囲気。途中周りの席の人と立ち上がって祝福しあう？みたいな時間があり、前後の席の人と握手。なんだかよくわからなくてとりあえず見よう見まねでしたが、かなりどぎまぎ。「神のお恵みがありますように」みたいな？

立ち上がったらこんな感じ。

お待ちかね、ミサの最後は少年たちが前に出てきて1曲歌ってくれました。
綺麗だったけど、曲はなんだかわかりませんでした〜。

礼拝後は中庭で少し待っていると少年たちが数人出てきてくれるようですが、
今回は時間がないのでパス。

彫刻に殴られそうな馬車。

ミヒャエル門からみたロースハウスと、まるでレースのようなすてきなアイアン。

前を通っただけのカプツィーナ教会。ハプスブルグ家の納骨堂になっている。

昼食用のサンドイッチをノルトゼーで買って、一旦宿に戻りトイレ＆小休憩。

そして、郊外のクロイツェンシュタイン城に向かいます。

お城のサイト英語
http://www.kreuzenstein.com/home-en-US/
日本語の説明サイト
http://www.geocities.jp/y_ujoh/kojousi.kreuzenstein.htm

事前に宿の方に相談したところ、電車の本数が少ないし、駅から遠いので車がいいかも〜
と言われたのですが、一人で車をチャーターするのはもったいない…
きっちり乗り換え時間を調査して頑張って自力で行くことにしました。

U1シュテファンスプラッツ駅から→Pratersten乗換→Leobendorf-Burg Kreuzensteinへ。

Praterstem駅で乗り換え。待ち時間が少しあったので、ベンチで昼食。
こっちでは自転車ごと電車に乗る人が結構いますね〜。

無事Leobendorf-Burg Kreuzenstein駅に到着し、さあ、ここから徒歩40〜50分！！
調べた情報では途中までバスがあるらしいのですが、本数が少ないうえにどのみち1駅くらいで降りて歩かなきゃならないそうで、ここはもうあきらめて歩きます。
ウィーンからの電車に乗ってきたとして電車の進行方向に向かって駅の右側へ。右側には小さな駅舎？というか待合小屋があります。
お城まではこんな感じで案内表示がきちんと設置されているのでこれを確認しながら進みましょう〜。ちなみにバスにタクシーも一台も見かけません。
そもそも人も車もほとんどいない…
駅から伸びるまっすぐな道を進み、

この標識の所で左に曲がって坂を上ります。

登り始めるとすぐに丘の上のお城が見えますよ〜。わくわく。

途中この看板に従って右折。道路わきのけもの道？に入ります。
あとはずんずん山を登るのみ。
まあこんなところなので、あまり歩く方はいないような気もしますが、水と歩きやすい靴と、季節によっては防虫＆日焼け対策をお忘れなく。

1人で歩いているとちょっぴり不安になる道。
たま〜にお城から降りてきた楽しげな親子連れやカップルとすれ違うので
あ、このまま進んで大丈夫なんだなと。
しっかしなかなかきついです〜。

時々休憩しながら歩く（登る）こと約50分。や〜っとお城にたどり着いた〜！！
と感無量の私を頂上のレストランで美味しそうにビールを飲んでいるおじ様たちがにこにこ眺めてます。はい、歩きましたよ〜、頑張りましたよ〜。
仲間入りしてビールでも飲みたいところだけど、ここで飲んだら帰れなくなる…。
場内ツアーも1時間に1回しかないので、逃すわけにはいきません。
何とか間に合って良かった。

そもそもなんでこんなレアな郊外のお城まで来たのかというと、
2014年の年末あたりから放送されていたト○タの車AQUAのCMを見てしまったから。
ドラクエの曲を使った「冒険篇」・4台の車が連なって、お城を出て冒険に向かうというCMなんだけど、

↓これに出てきます。
https://www.youtube.com/watch?v=EYVGjngLQeo

このお城がなんともムードのある素敵な城で、「うわーかっこいい、実在するお城なら行ってみたい！」
と思って調べたら、なんと、ウィーンの郊外にあるお城だったんですよ〜。すごい偶然。
ウィーンから電車で20分！（ただしそこから徒歩50分弱）これは行かなきゃでしょう。
誰に断りを入れることもないきままな一人旅だもの。道に迷ったって2時間歩いたって誰にも迷惑かけないさ。

ということで、ここに至ったわけです。

ツアー時間の10分前くらいまでお城のドアが開かず、周辺をブラブラ。
お城のすぐ前にはレストランがあってここはかなりにぎわっていました。
街では人を見なかったからみんな車でくるんだね〜、そうだよね〜。

しかし、近すぎてこのすてきさがわかる写真が撮れないな〜。

城ドアが開いたら入って右の小さなチケット売り場でおじちゃんから券を買います。
ツアーはドイツ語しかないようでした。
さらにこの界隈に東洋人は私一人でした。ウィーンの町中は日本人も多いので、このものすごいアウェー感がちょっと楽しい。

いよいよ時間です。ガイドのお姉さんについて入城します。ここはお城のドアを入ったすぐのところ。

ドイツ語の説明を聞いてもなんだかわかりませんね〜。なんとなく雰囲気で想像しつつ、日本語で少しだけ説明が載っているサイトをコピーして持っていたので、それを読みつつ「ふんふん」と分かったようなふり。

お城の中は撮影禁止なので、中庭の写真だけ。
ここは実は本物の古いお城ではなく崩れたお城を19世紀に古い建材を使って立て直したもの。
古い建材をうまく使っているから、すごく中世っぽいでしょ。
映画の撮影にも使われたことがあるようですよ〜。

ツアーではかなり現代風のお姉さんが鍵束をもって次々扉を開けて案内して閉めてという感じで進んでいきます。
古い丁度品や武器がたくさんあり、使っていたまま、生活していたままのように展示されていて、なかなか面白かったです。
しかしお城の中って暗くて寒いよ〜。外は暑いのに。
人が住んでいないから余計ですかね。

ツアーは40?45分くらいでした。目標達成で大満足。

来てよかった。そして、お天気で良かった。

なごりおしいけど、終わったら大急ぎで駅へ。うーん、またこれを下るのか。
帰りは40分で駅まで戻らないと、電車に間に合わないのだ〜。
登るのは大変だけど下りなら行けるだろうと思って組んだ強行スケジュール。

軽く小走りで下山。しかし、虫とか明かりとかいろんな意味で15時過ぎたら
徒歩はやめた方がいいんじゃないかな。

無事駅に到着。
少し遅れて電車も到着。
入道雲みたいなのがもくもくしてる方向がお城のあるあたり。

行きは気付かなかったけど、車窓からちらっとお城が見えました。

乗換駅のPraterstenで一旦駅を出てプラーター公園へ寄り道。映画「第三の男」に出てくる観覧車が見たかったので。

日曜日だから、すごくにぎわってますね〜。

入口を進んですぐに観覧車が見えました。
第三の男風に白黒で一枚。

1つの箱に12人くらい乗れるとか。
観覧車で満足したので、さっさと次の目的地、Franz von Assisi Kirche聖アッシジ教会へ。この教会はウィーン在住の方のブログ写真を見て、これまたなんてかっこいい教会なんだ！と思い。
行ってみることにした場所。
http://www.wien-kanko.com/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%93%E3%81%BC%E3%82%8C%E8%A9%B1/%E6%95%99%E4%BC%9A%E3%81%A8%E4%BF%AE%E9%81%93%E9%99%A2/
なんでしょう、なんかドラマチックなんですよ〜。

ドナウ川。
ちょっと離れた場所から見るために橋の中ほどにある駅で降りて、そこから徒歩で教会に向かいます。
橋の上でイケメン男性二人組に、写真撮ってくれません？と声をかけられ、取ってあげたら
かなりのアツアツぶりでビビった。でもかっこよかったので、私が一緒に撮って欲しいくらいでした。

アッシジ教会
横の公園から近づいてみます。うーん、デザインがかっこいい。

中はとってもシンプル。かわいらしいバラ窓。

と思ったら、一角に鉄格子で閉ざされた場所があり、のぞいたらすごく素敵なモザイク装飾がありました。

静かで居心地のいい教会です。

教会の正面には八重桜みたいなピンクの花が満開。
その下でおじ様たちがチェス？なんかいいな?、
日曜の午後ののんびりぐあい。

こちらが正面。
もしもここに行く方がいた場合のために一応書いておきますが、
帰りの地下鉄U1のVorgartenstraß駅から乗る場合、道路の教会側は郊外に向かう電車の入り口です。
ウィーン市内を目指す場合は道路を渡った入り口から！
私は間違えて一度下まで降りてしまいました。

※うっかり書くのを忘れていましたが、この時地下鉄で検札に合いました。
あまり観光客は乗らない駅なのでよくある観光客狙いではなく本当にランダムにチェックしているのだと思います。

ホームではなんと私の前に立っていた男女二人組み、同じ車両に乗りました。Gパンに地味なシャツといたって普通の服装。
乗客が乗り込んで扉が閉まったとたん、「検札です、切符をチェックします（たぶん）」と大きな声で言ってすばやく二手に分かれ、次の停留所までに車両中の人の切符をチェックしました。
ものすごく手際がよかった。そして次の停留所で切符を持っていなかった3人がおろされていました。人ごとながらどきどき…
若い女の子と中年の男女。旅行者ではないような？
切符はきちんと購入し刻印を忘れずに、そして出しやすいところに入れておくのがよさそうです。

さて、このまま一気にすでにおなじみのオペラ駅まで戻り、トラムでベルヴェデーレ宮殿の美術館を目指します。
実は最終入館時間に間に合うか怪しい感じだったので急いでいたのですが、先ほど書いたように地下鉄の入り口を間違えたり、さらにオペラ駅にはトラム乗り場がいろいろあって良くわからず、登ったり下りたりうろうろした上に焦って乗り間違えて変なところで降りて迷い、かなりのタイムロス。
ここはどこ？

地図を見ながらやっと軌道修正したものの、乗りたいトラムが来ないので宮殿までの登り坂をダッシュ。
閉館30分前までに行かないと入れてくれないんだよ〜。

汗だくでぜーぜー言いながらチケット売り場に到着。「あんまり時間ないけど（超ギリギリ！）いいの？」
とお姉さんに言われながら無事チケット購入。だってもう今日しか残っていないんだもの。

いや〜、さすがに今回は無理かと思ったけど、滑り込みセーフでした。もう入場しただけで満足…。
いや、いかんいかん、絵を見なければ。30分しかない。

ということで、もう一頑張り、ハイスピードで見学して回ります。
クリムトの作品をこの目で見て見たかったのだ?。
ふと、窓の外をみると、雲がいい感じ！庭園はすてきにシンメトリー。
何とか全体を網羅してトイレも行って、お土産もちらっと見て、閉館時間で追い出されました。
今日の任務終了。

あ〜良く歩いた…疲れた〜。と、宮殿前の階段に座って夕方の空を眺めていたら、目の前にどかっとカップルが座り…
ケンカ売ってますか〜？わざわざ私の目の前に座らなくても、階段広々してますけどね〜。
まあ、ラブラブなカップルにそんなことを言っても仕方ないので、帰りましょうかね。

庭園横の坂道を必死に駆け上ってきたけれど、庭園の中を通ってくれば良かったな。下からずっと続いていたのね。

しかしここはなんかカップルがやたら多いな…

今夜は何の予定もないので、適当な道をのんびり歩いて帰ってみます。

初日に行ったカールス教会の前をもう一度。

細かいところまで、面白い装飾。

開いているお土産屋さんで家族にノーカンガルー（ベタ）のTシャツを購入。だって欲しいって言うから…。

寺院の前では今日もチケット売りのお兄さんたちが営業中。

明日はザルツブルグに出発なので、宿に帰って残り物で夕食を済ませ、荷物の整理。最後の洗濯もバッチリ乾燥。
とっても居心地の良い勝手気ままに過ごせるアパートでした。

今回かなり趣味に偏った観光と、一人だったり時間が無かったりで外食しなかったので、もう一度ゆっくり来て王道の観光名所もまわり、素敵なレストランやカフェにも挑戦してみたいウィーン。

いい一日でした。


2015あこがれのオーストリア・ドイツ一人旅ーその6　ザルツブルグ
http://4travel.jp/travelogue/11137831