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市島家(いちしまけ)は江戸初期以後300年の間、この地に巨大地主、豪農として栄えました。<br />特に福島潟の干拓を中心に蒲原平野の開発に努めました。<br /><br />現在の邸宅は明治9年に建造されたもので、代表的日本建築として簡素優雅な作風を示しています。<br />そして、広い池をとりまく樹木の中に、8000余坪の回遊式庭園(静月園)があります。<br />市島邸は新潟県指定文化財になっています。<br /><br />では、羽越本線の月岡から市島家を訪れます。<br />

冬の厳しさに佇む雪囲いの市島邸(新潟)

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2016/01/28 - 2016/01/28

26位(同エリア166件中)

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かっちん

かっちんさん

市島家(いちしまけ)は江戸初期以後300年の間、この地に巨大地主、豪農として栄えました。
特に福島潟の干拓を中心に蒲原平野の開発に努めました。

現在の邸宅は明治9年に建造されたもので、代表的日本建築として簡素優雅な作風を示しています。
そして、広い池をとりまく樹木の中に、8000余坪の回遊式庭園(静月園)があります。
市島邸は新潟県指定文化財になっています。

では、羽越本線の月岡から市島家を訪れます。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
JRローカル 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • どこへ行くの?<br /><br />新津駅で、オコジョが話しかけてきます。<br /><br />「うん、君の列車に乗って羽越本線月岡まで行くよ。」<br />

    どこへ行くの?

    新津駅で、オコジョが話しかけてきます。

    「うん、君の列車に乗って羽越本線月岡まで行くよ。」

  • 新津駅構内の転車台<br /><br />新潟地区ではSLが走ることがあるので、方向転換ができる転車台が残されています。<br />

    新津駅構内の転車台

    新潟地区ではSLが走ることがあるので、方向転換ができる転車台が残されています。

  • 月岡駅に到着<br /><br />ここから市島邸まで歩いて20分ほどです。<br />

    月岡駅に到着

    ここから市島邸まで歩いて20分ほどです。

  • 市島邸の出入口<br />

    市島邸の出入口

  • 市島邸の案内図<br /><br />門番所に受付があります。<br /><br />入館料は600円、大人の休日倶楽部パスを見せると1割引きしてくれます。<br /><br />では、広い邸宅と庭園を見学します。<br />

    市島邸の案内図

    門番所に受付があります。

    入館料は600円、大人の休日倶楽部パスを見せると1割引きしてくれます。

    では、広い邸宅と庭園を見学します。

  • 表門<br /><br />邸宅内からの眺めです。<br /><br />総欅材破風造りの四脚門で、明治40年に銅板棧葺に改装されています。<br />

    表門

    邸宅内からの眺めです。

    総欅材破風造りの四脚門で、明治40年に銅板棧葺に改装されています。

  • 玄関<br /><br />入母屋造りの銅板葺、式台腰板は欅材を用いた建築です。<br /><br />前庭の松楓とよく調和し気品が漂っています。<br />

    玄関

    入母屋造りの銅板葺、式台腰板は欅材を用いた建築です。

    前庭の松楓とよく調和し気品が漂っています。

  • 大甕<br /><br />市島家の大地主時代、番頭始め使用人が50人余りも居り、当時の大台所で水甕として使われたものです。<br /><br />梯子をかけて水を汲んでいたかと思いきや、「大甕のくびれから下の部分を土中に埋めて使っていた」という説明文を読み納得しました。<br />

    大甕

    市島家の大地主時代、番頭始め使用人が50人余りも居り、当時の大台所で水甕として使われたものです。

    梯子をかけて水を汲んでいたかと思いきや、「大甕のくびれから下の部分を土中に埋めて使っていた」という説明文を読み納得しました。

  • 旧米蔵<br /><br />明治中期に建てられ、米約三千俵が保管できました。<br />

    旧米蔵

    明治中期に建てられ、米約三千俵が保管できました。

  • 屋敷の案内図<br /><br />建坪600余坪に及び、建物の大半は明治初期の代表的な住宅建築です。<br /><br />下足室で靴を脱ぎ、渡り廊下を通って水月庵、玄関、帳場、離座敷、南山亭へ順番に見学します。<br />

    屋敷の案内図

    建坪600余坪に及び、建物の大半は明治初期の代表的な住宅建築です。

    下足室で靴を脱ぎ、渡り廊下を通って水月庵、玄関、帳場、離座敷、南山亭へ順番に見学します。

  • 渡り廊下<br /><br />本座敷と母屋をつなぐ渡り廊下です。<br /><br />右手に雨戸と障子が雪のため閉められていますが、すき間から覗くと中庭と水月庵が見渡せます。<br />

    渡り廊下

    本座敷と母屋をつなぐ渡り廊下です。

    右手に雨戸と障子が雪のため閉められていますが、すき間から覗くと中庭と水月庵が見渡せます。

  • 渡り廊下の雪囲い<br /><br />障子を開けて風通しをしています。<br />

    渡り廊下の雪囲い

    障子を開けて風通しをしています。

  • この先が水月庵(すいげつあん)<br />

    この先が水月庵(すいげつあん)

  • 水月庵<br /><br />賓客の接待に充てた六畳と四畳半の数寄屋造りの水月庵です。<br /><br />明治9年に建てられました。<br />

    水月庵

    賓客の接待に充てた六畳と四畳半の数寄屋造りの水月庵です。

    明治9年に建てられました。

  • 床の間横の装飾<br />

    床の間横の装飾

  • 池水に架した水月庵<br /><br />当主が風月を楽しんだところです。<br /><br />かっちんも雪景色を見ながら楽しみます。<br />

    イチオシ

    池水に架した水月庵

    当主が風月を楽しんだところです。

    かっちんも雪景色を見ながら楽しみます。

  • 雪囲い<br /><br />屋敷のまわりは雪囲いで覆われています。<br />

    雪囲い

    屋敷のまわりは雪囲いで覆われています。

  • 玄関<br />

    玄関

  • 廊下<br /><br />玄関の横並びにいくつか部屋があります。<br />

    廊下

    玄関の横並びにいくつか部屋があります。

  • 丸窓の中は書斎<br /><br />往時は図書室として利用されていました。<br />

    イチオシ

    丸窓の中は書斎

    往時は図書室として利用されていました。

  • お洒落なテーブルの脚!<br /><br />書斎には、テーブル式の囲炉裏に、革張りの折り畳み椅子があります。<br />

    お洒落なテーブルの脚!

    書斎には、テーブル式の囲炉裏に、革張りの折り畳み椅子があります。

  • 里帰りしたYAMAHAオルガン<br /><br />昭和4年天王小学校の増改築で工事経費の大部分を市島家が寄付した際、併せて小学校に寄贈した当時のオルガンです。<br /><br />平成19年小学校のご厚意で「78年」ぷりに里帰りしました。<br />

    里帰りしたYAMAHAオルガン

    昭和4年天王小学校の増改築で工事経費の大部分を市島家が寄付した際、併せて小学校に寄贈した当時のオルガンです。

    平成19年小学校のご厚意で「78年」ぷりに里帰りしました。

  • 珍しい柿渋の敷物<br /><br />書斎の隣室にあり、和紙に柿渋を塗ったもののようです。<br /><br />玄関のそばの部屋なので、雨や雪で濡れた外套や荷物を置くために使われたのでしょうか。<br />

    珍しい柿渋の敷物

    書斎の隣室にあり、和紙に柿渋を塗ったもののようです。

    玄関のそばの部屋なので、雨や雪で濡れた外套や荷物を置くために使われたのでしょうか。

  • ガラス戸から見える雪景色<br />

    ガラス戸から見える雪景色

  • 帳場<br /><br />通用口に面し、店とも呼ばれていました。<br /><br />帳付けや勘定をしたところで、内事、土地、会計の各掛がありました。<br /><br />手前に長火鉢、帳場机が並び、窓際に帳場箪笥、帳箱があります。<br />

    帳場

    通用口に面し、店とも呼ばれていました。

    帳付けや勘定をしたところで、内事、土地、会計の各掛がありました。

    手前に長火鉢、帳場机が並び、窓際に帳場箪笥、帳箱があります。

  • 帳場の奥には金庫<br />

    帳場の奥には金庫

  • 炭小屋<br /><br />廊下の戸を開けると、炭置き場と炭の用具が並んでいます。<br />

    炭小屋

    廊下の戸を開けると、炭置き場と炭の用具が並んでいます。

  • 雪に埋もれる中庭<br />

    雪に埋もれる中庭

  • 南山亭(なんざんてい)の離れ茶室<br /><br />ランプシェードがお洒落ですね。<br />

    南山亭(なんざんてい)の離れ茶室

    ランプシェードがお洒落ですね。

  • 風情のある網代の茶室<br />

    風情のある網代の茶室

  • 月が昇る離れの廊下<br />

    月が昇る離れの廊下

  • 中庭の祠<br />

    イチオシ

    中庭の祠

  • 雪景色の中庭<br /><br />

    雪景色の中庭

  • 南山亭<br /><br />家族の住まいとなっていた93畳の広さがあります。<br />

    南山亭

    家族の住まいとなっていた93畳の広さがあります。

  • 南山亭座敷から眺める雪景色の庭<br />

    イチオシ

    南山亭座敷から眺める雪景色の庭

  • 大正ガラス窓<br /><br />歪みの出ているガラス窓が残されています。<br />

    大正ガラス窓

    歪みの出ているガラス窓が残されています。

  • 立派な仏間<br />

    立派な仏間

  • 庭園の中門<br /><br />南山亭を出て、回遊式庭園を散策します。<br />

    庭園の中門

    南山亭を出て、回遊式庭園を散策します。

  • 雨上がりの水蒸気<br /><br />日が照り始め、門から水蒸気が上がっています。<br />

    イチオシ

    雨上がりの水蒸気

    日が照り始め、門から水蒸気が上がっています。

  • 裏土蔵<br /><br />土蔵のまわりを板壁で囲っています。<br />

    裏土蔵

    土蔵のまわりを板壁で囲っています。

  • 池をめぐる庭園<br />

    池をめぐる庭園

  • コケの芽<br />

    コケの芽

  • 池にかかる橋<br />

    池にかかる橋

  • 松籟庵(しょうらいあん)<br /><br />因州の茶人松村宗悦の設計による三畳台目の茶席で、幕末の建築です。<br /><br />もとは水原の本邸にあったものを移築しました。<br />

    松籟庵(しょうらいあん)

    因州の茶人松村宗悦の設計による三畳台目の茶席で、幕末の建築です。

    もとは水原の本邸にあったものを移築しました。

  • 松籟庵の茅葺き屋根<br />

    松籟庵の茅葺き屋根

  • 雪見灯篭<br /><br />雪景色の広い池に佇んでいます。<br />

    雪見灯篭

    雪景色の広い池に佇んでいます。

  • 月岡駅<br /><br />市島邸を後にし、月岡駅に戻って来ました。<br /><br />羽越本線の新津〜新発田(しばた)間の列車は1〜3時間に1本の間隔。<br />ローカル線です。<br />

    月岡駅

    市島邸を後にし、月岡駅に戻って来ました。

    羽越本線の新津〜新発田(しばた)間の列車は1〜3時間に1本の間隔。
    ローカル線です。

  • 新潟で夕食<br /><br />新発田駅で白新線に乗り換え、新潟に来ました。<br /><br />新潟駅コンコース構内にある「日本海庄や」に入り、お刺身定食で夕食にします。<br />

    新潟で夕食

    新発田駅で白新線に乗り換え、新潟に来ました。

    新潟駅コンコース構内にある「日本海庄や」に入り、お刺身定食で夕食にします。

  • MAXとき<br /><br />E4系が朱鷺色になっています。<br /><br />これで新潟の旅を終わり、上越新幹線で東京に帰ります。<br />

    MAXとき

    E4系が朱鷺色になっています。

    これで新潟の旅を終わり、上越新幹線で東京に帰ります。

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この旅行記へのコメント (3)

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  • 義臣さん 2016/02/20 14:50:11
    行きたくなりました。
    冬の市島邸、、素晴らしいですね。

      私が行った時は夏 しかも用事を追われせて

       帰り道に見つけたのですが

    気持ちのせいか 冬 雪景色が、、気に入りました。

       もう一度なんて思います

                    義臣

    かっちん

    かっちんさん からの返信 2016/02/20 16:36:58
    RE: 行きたくなりました。
    義臣さん

     こんにちは

     市島邸は地元の人しか行かないところですが、よく見つけましたね。

     冬の屋敷内はとても寒かったですが、雪景色が素晴らしかったです。
     ぜひ、機会をみてお出かけください。

      かっちん

    義臣

    義臣さん からの返信 2016/02/21 08:44:52
    RE: RE: 行きたくなりました。
    用事を済ませてそのまま帰るのはもったいないと

     探して見つけたところなのです、

      観光客は誰も居ませんでした

                    義臣

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