2016/01/26 - 2016/01/29
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欣葉(シンイエ)の蟹おこわ(830元)です。今回の台湾旅行で最高のイベントだったので、表紙に使います。
2015年は海外旅行へ行かなかったためか、12月に入ると旅の虫が疼き始めました。ちょうどこの頃、年明けには望んでいた完全リタイア状態へ入れることが判ったこともあり、近場の親日的な国で美味しい飯でも食べてのんびりしてこようかと、連れとの間で話がまとまりました。
近場で親日と言えば、台湾以外に考えられません。それに「台湾は何を食べても美味しい。欣葉の蟹おこわが売り切れで食べられなかったのが心残り」と連れが常々言っている国だし、私は未踏査でもあるので否はありません。
そこで、ネットを覗いていると台北フリー4日間のビジネスが、チャイナで6万円台、キャセイでも9万円であることが判りました。この金額なら、私の財布でまかなえます。そこで、一度乗ってみたかったキャセイを利用する阪急の「成田午後発/夕刻帰着★キャセイパシフィックビジネスクラス利用│台北4日間<凱撒(シーザーパーク)指定>」に申し込みました。
**旅程等はi以下のとおりです。
1日目 1月26日(火曜)
・キャセイ451 成田15:30→桃園18:35 ホテル着22時30分
3泊共:凱撒(シーザーパークホテル)
・夜食 コンビニで購入した満漢大餐 麻辣鍋牛肉麺等
2日目 1月27日(水曜)
・朝食後 セブンイレブンで悠遊カード購入
・午前 故宮博物院
・昼食 鼎泰豊
・午後 中正紀念堂→東門→総督府→228和平公園→ホテルで休憩
・夕方 中国茶購入 奇古堂 台北福華大飯店B1F
・夜 足つぼマッサージ 足裏40分399元
寧夏夜市(ニンシャー・イエスー)で牡蠣オムレツ
・夜食 コンビニで購入した満漢大餐 麻辣鍋牛肉麺等
3日目(1月28日) 雨のため予定していた九フン行きは中止
・午前 北門→西門→→龍山寺→永楽市場
・昼食 欣葉(シンイエ)
・午後 李製餅家でパイナップルケーキ ホテルで昼寝
・夕飯 福州世祖胡椒餅+おでん+コンビニ飯
4日目(1月29日)
・ピックアップ:午前9時→土産物店(50分)→空港
・キャセイ 桃園12:45→成田17:00
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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1日目 1月26日(火曜)
・キャセイラウンジ
・キャセイ451 成田15:30→桃園18:35 台北のイミグレの手前で両替
泊:シーザーパークホテル ホテル着は22時30分
私たちが乗る機体です。30分ほど遅れて到着しました。
それにしても、ビジネスクラスのサービスは至れり尽くせりですね。搭乗手続きは専用の空いた窓口で直ぐに完了するし、セキュリティ検査もガラガラのファーストレーンを通過できます。
その上、空港では航空会社のラウンジにも入れます。今までエコノミーの経験だけしか無い私達は、ラウンジが初めてです。ラウンジに関するブログには、美味しいご飯が有り、アルコール類も無料だと書かれているので「ビジネスのご飯は美味しいはずだからセーブしなくては」と思いつつ、期待を大きく膨らませて開場時間の12時50分に入りました。
ラウンジでは、ビールを含めて飲み物は揃っていますが、食べ物は、カナッペ、サンドイッチ、おにぎり、果物位しかありません。ちょっとガッカリ。メリットは、搭乗時刻まで椅子を確保できることくらいかなと思いました。成田空港第2ターミナル 空港
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搭乗開始に合わせて搭乗口へ行くと大混雑です。
ラウンジや優先搭乗も大切なのでしょうが、快適性を高めるなら、搭乗口付近での混雑を回避できるようにすることの方が大切なのではないかと思いました(上から目線ですがお許しを)。
また、大混雑の中、この便に乗るのではないと見えるインド系の人間が、椅子を無駄に占領する、大荷物で通路をふさぐ、広い場所を取ってスマホの充電をする等と傍若無人に振る舞っています。それなのに、空港関係者の誰も注意しないのが不思議でした。 -
台北までの飛行時間は4時間05分でした。
結局、30分遅れは解消できませんでした。そのため、1時間の時差がある桃園空港着は、現地時間の19時です。
私達はさほど待つこと無くイミグレを通過し、19時30分には現地係員と会えましたが、同じバスにピックアップ予定の何人かは非常に時間がかかりました。結局、空港で1時間待つことになり、ホテル着は10時30分になってしまいました。 -
あまり上手に撮れていませんが、ビジネスの座席です。
両替は、レートが良いと聞いたイミグレ前の通路にある銀行で行いました。NT$/円は0.27720(1NT$は3.6円)、手数料は30NT$でした。バスの出発が遅れたためか、案内にあった両替店に寄らなかったので、空港で両替したのは正解でした。
なお、NT$は、元、圓など様々な表記がありますが、此処では紙幣に書いてある文字の圓に統一します。 -
九十九里漁港上空から太平洋に出た飛行機はしばらく西進したため、富士山を見ることができました。
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メインコースは。私はステーキ、連れはウニクリームソースに惹かれて焼き鮭を選びました。
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前菜のセットです。エビのマリネのはずが、何故かチキンの冷製に変わっています。
この後、メインの料理が出たのですが、チキンの皿をステーキに入れ替えただけでした。セットごと変えられてしまうのかと思い、サラダやそばを慌てて食べて損しました。メイン料理の写真も撮りましたが、食べさしが映っているので掲載はしません。
味の方は、メインも含めてこれまで食べたエコノミーと変わりません。違っているのは、陶器の器と金属製の織機だけです。造っている場所が同じなので、料理のセンス、味付けも変わらないのは当然のことでした。でも、ちょっとガッカリ -
写真は今回の旅行で最も気に入った 満漢大餐 麻辣鍋牛肉麺(55か60圓)です。牛肉ゴロゴロ、ガツンとくる辛さが癖になり、滞在中は何回も食べました。。
ホテルで一息つくと23時です。お腹が空いているので、外に出てみると、レストランスタイルの店は全て閉店。開いているのはジモティ向けのイートーン可能なデリ的な店だけです。まだちょっと自信が無いので、バスに乗っている時に見たファミマに行き、写真のカップ麺とサラダ、おにぎりなどを買ってきました。 -
これらは、晩酌用に買った蒸留酒です。両方とも約65圓と、日本に比べるとちょいとお高め。右は確か25度、左は58度です。
飲み口は泡盛とそっくり。私は苦手なので、翌日ウイスキーを買い直しました。 -
2日目 1月27日(水曜) 朝:曇り寒し 後:晴れ
部屋から見た台北駅です。部屋はホテルの一番奥だったためか、窓は駅に正対していません。駅の地下街が発達しているためか、地上を歩く人はこの後もあまりいませんでした。
**本日のコース
・朝 セブンイレブンで悠遊カード購入(デポジット100圓、料金100圓)
・午前 故宮へ ホテル→MRT淡水真義線 士林下車(料金16圓)→バス
・昼食 鼎泰豊 故宮→MRT淡水真義線 東門下車直ぐ
受付の後、永康街で入店までの暇つぶし
・午後 中正紀念堂→東門→総督府→228和平公園→ホテル
・夕方 中国茶購入 奇古堂 台北福華大飯店B1F 板南線 忠孝復興下車
・夜 足つぼマッサージ:足裏40分399元
寧夏夜市(ニンシャー・イエスー)で牡蠣オムレツ
・夜食 コンビニで購入した満漢大餐 麻辣鍋牛肉麺等シーザー パーク ホテル 台北 ホテル
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朝ご飯の前に、ホテルを一周した際、駅の全景を写したもの
コンビニは、日本以上に多く、ホテルの裏側にはセブンイレブン、ファミマなどが何軒もあり、昨晩行った店は無駄に遠かったことが判りました。台北駅 駅
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大きな建物なのに、屋根瓦をおいていることが面白くて印象に残っています。
ホテルの朝飯は和洋中混合のバイキングでした。普通に美味しいレベルではありましたが、麺類の提供のあることが珍しかったし、これは特に美味しかったことも記憶に残っています。アンコールワットへ行った時のホテルも麺の提供があったので、このスタイルは東南アジアに多いのかと思いました。 -
故宮へ向かう前に、ホテルの裏側にあったセブンイレブンで悠遊カードを購入しました。デポジットは100圓、ついでに100圓のチャージを行いました。なお、チャージは1圓単位で行えます
台北駅の地下街は広大ですが、案内板が漢字なので迷わずに乗れました。
乗車時刻は8時です。 台北駅→MRT淡水真義線 士林下車→バス→故宮台北駅 <地下鉄> (台北車站) 駅
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士林駅は地上です。
乗車時間は10分ほど、料金は16圓でした。士林駅 駅
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改札を出て淡水方面に向かうとバス乗り場があります。
写真は、改札を出て直ぐの左側にあったパン屋さん。帰りにマカロンを買いました。
漢字の国は便利ですね。故宮行きのバス停はすぐに判りました。
バスでも悠遊カードが使えます。何故か判りませんが、行きと帰りの値段が違っていたような印象が残っています。 -
故宮に近づくと、きれいなお姉さんが、故宮へ行くのだったらもうすぐだと教えてくれました。謝謝!です。
バス停から撮った写真です。写っている建物は何かのお役所のようで、故宮はこの右側の方です。故宮博物院 城・宮殿
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故宮へは、開場時刻の8時30分に到着しました。館内が激混みという情報を得ていたので、ご一行様が動き出す前に主要なお宝は見てしまおうと思い、開場時刻に合わせて出発した結果です。
最初に見に行ったのは、日本で最も有名な翡翠の白菜と肉です。
まださほど混んでいないので、ズンズン進むも、館内の案内図が意外に判りにくくて苦戦しました。それでもなんとか、展示室に近づくと、「白菜は6月まで南院へ行っている」と書いた看板を見つけてしまいました。大ガッカリです。
でも、ガイドブックには無かった「熊」が可愛かったことで多少の鬱憤は晴らせました。「肉」は、思っていたとおりにあざといだけ。
次に、「るるぶ」に載っている5つの秘宝ファイルの青銅器の毛公鼎と翡翠の勾玉を見ました。歴史的な価値はあるのでしょうが、私には良さが判りません。 -
館内は撮影禁止なので、正門の手前から撮した写真で館内の残りの説明をします
秘宝ファイルの最後は、透かし彫りの象牙ですが、私達はすっかり忘れていました。館内がかなり混んできたし、一通り見終わったこともあり、そろそろ出ようかと話し始めた10時過ぎ、何か見足りないと思い、るるぶを開いて気がつきました。
そこで行ってみたのですが、人の群れが渦を巻いています。それでも、中国語が飛び交う中、人混みをかき分けてしっかりと見ました。でも、手間暇かけたことは判りますが、職人の技以上以下でもありません。つまり芸術性(創造力)は感じられないということ。 -
故宮博物館は大きな階段の上に立っており、妙な威圧感を与えています。
此処で印象に残っている展示物は、10から13世紀の宋・遼・金・元時代の玉(翡翠)を透かし彫りにしたものです。稚拙ではあっても、千年近く前に硬い翡翠にどうやって細工したのか、想像力を極めて刺激してくれまます。
ガッカリしたのは、陶器の関係。特に、原産地のはずの青磁には期待していたのですが、完品の壺はありませんでした。多分、青磁は日本人が大好きなため、北京の故宮の倉庫番の役人が長年に渡ってセッセと盗み出した結果、良品は全て日本に渡ってしまったのではないかと考えられました。これは、韓国の国立博物館でも同様に感じました。私の説は、大阪市立東洋陶磁美術館に行かれれば納得されるはずです。 -
至善園です。
上の写真の右側にある、中国風の東屋を配した公園です。
人がほとんどいません。故宮の入場券を見せれば無料だし、故宮の喧噪を忘れさせてくれる静寂はエネルギー補充に最適なため、立ち寄るべき場所の一つだと考えます。至善園 自然・景勝地
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何故か、オーストラリアの固有種のコクチョウがいます。
10時半過ぎです。台湾最初のお昼は超定番の鼎泰豊です。激混みと聞いていたので、そろそろ向かうことにします。 -
鼎泰豊へは、MRT淡水真義線が伸びて東門駅ができたので、故宮から地下鉄1本で行けます。
店に到着したのは11時半頃ですが、この混雑です。
お姉さんに存在をアピールすると、番号を記入した注文票を渡されて日本語で50分待ちと言われました。鼎泰豊 (信義店) 中華
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メニューを見ながら、この日本語の注文票に記入した後、時間つぶしに永康街を流しました。
でも、開いている店はあまりありません。有名なかき氷屋は開いていて、食べていた人も大勢いたものの、胃袋が小さくなった私たちはパス。
指定の10分ほど前に戻ると、電光掲示板に我々の番号が出たところでした。そのため、12時10分にはテーブルに着けました。 -
現地で言う小菜、日本語メニューでは前菜です。
何かで、日本人はあまり頼まないが、食べないと損をすると書いてありました。そこで、キャベツの漬け物(70圓)と豆もやしの和え物(90円)を頼みました。
すると、6種くらいの小菜をお盆に載せて見せに来ました。キュウリのピリ辛漬(70圓)がうまそうだったので追加しました。
この3品は、この店で最高に美味しい品でした。2人だったのでもっと頼めなかったのが残念なくらいです。 -
かに入りの小籠包5個(175圓) ごく普通の美味しさ
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本命の小籠包(10個で200圓)
日本橋の高島屋で食べた時は、何故こんなにもてはやされるのか判らないほど普通の味でした。しかし、10年ほど前に娘と一緒にこの店で食べたことがある連れは、「本店は熱々で食べさせるから、美味しさのレベルが全く違う」と日頃から言っていました。
ということで、大きな期待を持って口に入れたのですが、高島屋と同じ様に熱々ではありません。結果、普通の小籠包で、連れも私も大ガッカリでした。 -
〆には、ネットで美味しいとあった鳥ソバを頼みました。しかし、スープのうまみが乏しくて、これもガッカリな品でした。旅行記によくあるチャーハンの方がよかったかも。
なお、写真はありませんが、エビ餃子は美味しかった記憶があります。
食事代は1,005圓+サービス料100圓の合計1,105圓でした。後で写真を出しますが、パイナップルケーキも買いました。 -
腹ごなしのため、鼎泰豊→中正紀念堂→東門→総督府→228和平公園→ホテルのコースで散歩しました。
写真の場所は信義路2段です。 -
10分ほどぶらぶら歩くと、中正紀念堂の裏口へ到着しました。
朝から寒くて、連れもダウンを着ていました。
でも、ここら辺りから日が出てきて暖かくなったので、ダウンは脱ぎました。国立中正紀念堂 建造物
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到着は午後1時丁度だったので、毎正時に行われる衛兵交代式に出合いました。
でも、たった2人の衛兵衛兵が交代するだけだし、式の動作も無駄に鉄砲をくるくる回すだけのなので、どんな意味があるのか全く理解できません。中正紀念公園 衛兵交代儀式 祭り・イベント
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かなりの人が集まっていますが、これを見てしまうと、有名な忠烈祠の交代式もたいしたことはなさそうです。
それにしても、ロンドンのバッキンガム宮殿やホースガーズの衛兵交代式は格好良かったですよ。しかも、近衛兵が持っている小銃は、ブルパップ形式のL85というイギリス国産の最新型だったので、宮殿や女王を本気モードで守る気合いが十感じ取れました。
ところがこっちは、第2次世界大戦に登場し、ベトナム戦争の前まで使われていたアメリカ製のM1です。もっとも、死んだ人や銅像を守る衛兵が持つ銃なので、こんなレベルでもかまわないのかもしれませんがね。 -
振り返ってみれば、威圧感がむき出しの建物です。
総統職を世襲した子供の蒋経国が、独裁者の親を顕彰することで自己の正当性を図るために、1976年起工、1980年完成の施設なので、こんなになってしまうのでしょう。
中の巨大な像といい、気分の良くない施設なので二度目はありません。 -
上の写真を撮る前に、中正紀念堂正面の白い階段の上から撮したものです。
対になっているオレンジ屋根の建物は、向かって右が国家音楽廟、左が国家戯劇院です。 -
国家音楽廟です
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こちらは国家戯劇院
上との違いは柱の数くらいですね。 -
仮設のスケート場が開設されていました。
この日のこの時間帯だけは脱いでいましたが、滞在中はダウンを着てちょうどという気温だったため違和感はありません。 -
スケート場の位置関係はこんな感じです。
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正門から見たところ。
独裁者を顕彰する建物なのに、自由広場という扁額を掛けていることには笑ってしまいました。 -
中正記念堂を出て少し歩いたところの交差点にあった、通称「景福門」、正式名称は「台北府城東門」です。
清代の1884年に完成した台北府城に設けられた門の一つで、元々は、後で示す翌日の朝行った北門のようなシンプルな造りでした。しかし、1965年に東門、南門、小南門はこのような北方宮殿式の作りに立て替えたそうです。日本人が戦前に作った建物は多数残しているのに、清朝の建物は簡単に壊してしまうのは、面白い現象です。
また、ソウルに景福宮があるので、景福という名称には何か意味があるのでしょうかね。東門 (景福門) 建造物
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近くではそれなりの大きさに見えたのですが、遠目では付近のビルに埋もれてしまっています。
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東門を挟んで中正記念堂のはす向かいにある洋館は、中華民国外交部が管理している国家招待所(迎賓館)の「台北賓館」です。
総督邸と迎賓館を兼ねた建物として日本人が設計し、明治34(1901)年に完成しました。建設時期が近いためか、大正3(1914)年開業の東京駅、明治27(1984)年完成の三菱1号館とは良く似た雰囲気です。台北賓館 現代・近代建築
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台北賓館の脇を通り過ぎると総統府が見えてきます。
この建物は、台湾総督府として大正8(1919)年に建設されました。そのため外観は、台北賓館と同様に日本風洋館です。中華民国総統府 建造物
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この写真はもう少し総統府に近づいたところです。
なお、日本による台湾の統治は、日清戦争で結ばれた下関条約によって清朝から割譲を受けた1895年(明治28年)4月17日から、第二次世界大戦終結後に中華民国に編入された1945年(昭和20年)10月25日までの間です。 -
二二八和平公園に着きました。
この公園は、二・二八事件で蒋介石軍に虐殺された本省人(台湾人)を追悼するため、1996年に陳水扁台北市長(後の中華民国総統)が、日本統治時代に作られた台北新公園内に紀念碑を建立し、公園の名称も変えたものです。
二・二八事件といっても、日本人はほとんど知らないでしょう。というより、日本人が2.28と言って思い浮かべるのは、軍国化へ傾斜するきっかけとなった軍事クーデターの方です。私も今回の旅行計画を作るまで知りませんでした。
でも、台湾の親日と韓国の嫌日の差の大きな原因の一つとなる事件ではないかと思えるため、次の写真に概要を記しておきます。二二八和平公園 広場・公園
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公園のシンボルである二二八和平紀念碑です。
1945年10月15日、中華民国は、GHQの委託に基づき台湾へ進駐しました。
中華民国軍の中核を為す蒋介石軍は、匪賊(山賊)、青幇等のアヘンを扱う秘密結社等の犯罪組織を抗日の名目で組織した武装集団です。そのため、中国本土よりも豊かな台湾へ進駐するやいなや、日本人財産の収奪、日本の統治時代から台湾に居住していた本省人に対する露骨な賄賂の要求など、彼らにとっては常識の行為を当然のごとく始めました。
植民地下とはいえ、曲がりなりにも法治を経験してきた本省人は、彼ら外省人の無法な行為に対する不満が高まっていました。
そんな状況下の1947年2月27日、女性の露天商に対する官憲の暴行を見て集まった人々に対して官憲が発砲し、本省人が死亡する事件が起きました。翌日の2月28日、市庁舎へ向かった抗議デモに対して憲兵隊が発砲し、多数の死傷者が出ました。
この事件に対する抗議活動が台湾全土に広まると、蒋介石軍は厳しい弾圧を行い、28,000人にも達する本省人を殺害しました。
これが二・二八事件で、戦後移住してきた外省人との間に大きな傷跡を残しました。 以上が事件の概要です -
こんな東屋がありました。朝なら太極拳などを愉しむ人が見られるのでしょうが、今回は訪れる機会がありませんでした。
歩数は既に2万を超えています。少々疲れたので、夜市散策用のエネルギーを充填するために14時頃ホテルへ戻りました。がしかし、まだ掃除中です。
そこで、翌日予定していた九フン行きの時刻表の確認を兼ねて台北駅へ行ってみました。路線図が頭に入っていないため、読み解くのに少々苦労しましたが、なんとか解決。
その後、巨大だという駅のショッピングモールを歩きましたが、並んでいる商品は日本と同様な企画物ばかりだし、疲れてもいたので一流しで終了。
でも、まだ午後3時前です。 -
写真は、公園から台北駅方面を見たもの。手前の青いドームは公園内の国立台湾博物館です。奥のノッポビルは台北駅前の三越だったと思います。
ホテルの掃除は、ワンフロアをおばあさん一人でやっているのでまだ終わっていなさそうです。かといって、これ以上歩く気持ちにもなりません。
そこで、翌日行く予定だった福華大飯店内の「奇古堂」でお茶をごちそうになることにしました。この店は、台湾好きの娘が中国茶を買うなら此処だと言っており、日本語を話す年配の店主がお茶を入れながら客と長話をしてくれることでも有名なので、この時の状況では最適です。(板南線 台北車站→忠孝復興下車) -
店に入ると、女性2名の先客がいるものの、快く招き入れられ、聞いたとおりの店主のうんちくを聞きながら何杯ものお茶をごちそうになりました。
提供されたお茶は、香りは極めて高いのですが、味は薄くて、日本で売っている中国茶とはかなり違っていました。感想を聞かれたので、思ったとおりを言うと、自分が扱っている茶は香りが命、ゴクゴク飲むのは単なる飲み物だと、自慢そうに言っていました。
味は薄くても香りは良かったので、阿里山烏龍茶、凍頂烏龍茶、文山包種茶を各50g購入しました。値段は、具体的に覚えていませんが、日本円で合計1万円位だったと思います。手持ちの金が一気に減ってしまったため、どうも親父の口車に乗せられたのかとちょっと反省しました。
でも、帰国して飲んでみると、やはり珍しい香りでした。値段相応の価値はあるのかと思いますが、親父が威張る1gでは全く物足りません。
また、茶壺も買おうと思ったのですが、どれも約2000圓以上なので、これは気を引き締めて止めました。奇古堂 専門店
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写真は、今回の旅行で私が最も魅力を感じていた牡蠣オムレツ(オアジェン)を食べさせる、寧夏夜市(ニンシャー・イエスー)の圓環邊カキ(虫に可)仔煎です。
ホテルへ帰ると17時。他の部屋の掃除は完了していませんでしたが、私たちの部屋は済んでいたので、ちょっと休憩。
その後、夜市散策対策と明日に疲れを残さないため、ガイドブックで見つけたホテル近くの足つぼマッサージへ行きました。値段は足裏+肩40分399圓でしたが、私はどこも凝っていなかったし痛い所もなかったので、どこに効いたのか全く判りませんでした。当然、延長はしませんでした。また、値段も、私が普段行っているジムのマッサージ屋と変わらないので、再訪は多分無いでしょう。圓環邊蚵仔煎 地元の料理
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20人ほどの行列がありました。ほぼ地元民のようです。
でも回転が速いので、10分程度で席に着けました。
注文はメニューを指さし。 -
ハマグリのお汁(蛤仔湯)65圓
生姜風味のあっさり味なのに、うまみがあふれかえっており実に美味しい -
餅米に豚の脂身をぶっかけた米?啾(ミーガオ)30圓
これも実に美味しい。 -
前の写真の2品があまりに美味しかったので、肝心の牡蠣オムレツを撮り忘れてしまいました。そのため、店頭での調理風景の写真を載せます。
?(虫に可)仔煎(オアジェン)は、大量の小ぶりの牡蠣を卵と片栗粉でつないだ物でした。でも、不味くはないけれど、特別美味しいものではありませんでした。小ガッカリ。
私は、もう少しふらついて何か食べようと思ったのですが、連れが疲れたから帰りたいと言い出したため、残念ですがホテルに帰りました。
お腹は当然満足していません。そこで、ホテル近くのコンビニで、サラダとおにぎり、例のカップ麺などを調達しました。 -
3日目(1月28日) 雨のため予定していた九フン行きは中止
・午前:ホテル→徒歩→北門→徒歩→西門→MRT板南線→龍山寺
→西門乗り換え北門下車→徒歩→永楽市場
・昼食:欣葉(シンイエ) MRT淡水信義線 民権西路駅下車→徒歩600m
・午後:李製餅家でパイナップルケーキ調達 ホテルで休憩
・夕飯:福州世祖胡椒餅+コンビニ飯
雨です。予定していた九フン行きは中止にし、市内の散歩だけにしました。
最初に行ったのは、ホテルから徒歩10分の、台北城の正門で原形を保つ唯一の台北府城承恩門、通称「北門」です。前日見た東門と違って素朴な味わいがあります。北門 (承恩門) 史跡・遺跡
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北門は、国の第一級古蹟に認定されています。
それなのに、窓や扉は修理していないし、内部もがらんどうのようです。更には、周囲には他の工事の途中で放り出したような鉄骨が置いてあり、文化財を扱う意識の乏しさを感じました。
北門は、台北府城にあった5つの門(東西南北+南小門)の一つです。台北府城は、清朝が作った台湾唯一の石造りの城で、1882年着工、1884年完成、南北約1.3km、東西約1kmを高さ5mの石垣で囲っていました。
しかし、日本の統治下の1904年に、北門、東門、南門、小南門以外は撤去されました。残った門も北門以外は、戦後の1966年頃、前日見た東門のような中国様式の飾り門に建て替えられてしまいました。 -
西門付近の写真です。西門紅楼が奥に見えます。
北門の周りには何もありません。次の目的地は龍山寺ですが、地図を見ると、西門(シーメン)の繁華街までは500mほどです。雨がやんでいたこともあって、ブラブラ歩いて行きました。
途中に商店街があったので切れ込んで入っていったものの、10時過ぎなのに開いている店はほとんどありませんでした。 -
当然、戦前の洋館をリノベーションしたことで有名な「西門紅楼」も閉まっていました。
次は龍山寺ですが、さすがにもう一駅歩く元気はさすがにありません。ということで、地下鉄に龍山寺駅まで行ったのですが、この駅の構内の店も閉まっていました。台湾は、宵っ張りの朝寝の傾向があるようです。西門紅楼 劇場・ホール・ショー
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龍山寺着は10時34分です。
お寺はさすがに開いており、大勢の参詣人がおりました。
恭賀新禧のネオンは台湾らしくて良い感じです。龍山寺 寺院・教会
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ネオンなので、いろいろな文字が出てきます。
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中門です。
この門の向かって右側が入り口です。ロウソクは買わねばなりませんが、台湾式の太くて長いお線香は無料で配っています。 -
上の中門の反対側です。
この屋根の下でロウソクを上げ、お線香に火を付けます。 -
本堂です。
この裏側にもたくさんの神様がまつられています。我々も一回りしました。
龍山寺を一廻りしてもまだ11時30分です。
お昼には少し早いので、婦人服のサンプルを縫っている連れが興味を持つだろうと思い、繊維問屋街だという永楽市場へ行くことにしました。
経路は、MRT板南線龍山寺駅乗車、西門乗り換え、松山新店線北門駅下車、徒歩約600メートルです。 -
北門駅を出ると、雨は本降りになっていました。
布地を売っている店はいくつもありましたが、小さな専門店ばかりで、日暮里の繊維街のような賑わいはありません。
むしろ、乾物屋や食べ物屋の方が目立っていました。 -
永楽市場という、アメ横ビルのような建物が見えました。
雨は降っているし、今日は全く収穫がなかったので、とりあえず入ってみました。永楽布業商場 市場
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店内は、それなりに混んでいました。1階は、やはり飲食店の方が多いし、生地屋さんもさほど魅力的ではありません。
それでも一廻りすると12時になったので、昼飯を食べるために欣葉(シンイエ)へ行くことにしました。
でも、方向違いの北門以外の地下鉄駅は、どこも1km近く離れています。そのため、MRT淡水真義線の雙連駅まで雨の中を延々歩く羽目になって、連れのブーイングを浴びてしまいました。
この永楽市場は近くに、漢方薬で有名な迪化街、寧夏夜市があるのに、地下鉄を何故に通さなかったのか不思議です。 -
欣葉(シンイエ)には、MRT淡水信義線の民権西路駅で下車後、また600m歩いて12時半頃到着しました。クタクタでしたが、待たずに入れたのでホッとしました。
店の雰囲気は、鼎泰豊よりも高級そうです。客筋も同様で、背広姿の人が多く、ラフな格好の我々は少し浮き気味です。
写真は、青菜炒め180圓です。良いお味でした。
空芯菜の青菜炒めは私の大好物だし、お店の腕のバロメータでもあります。鼎泰豊の青菜炒めは、ほうれん草だったので頼みませんでしたが、此処にはあったので速攻で注文リストに入れました。欣葉 (台菜創始店) 中華
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薑絲カキ(虫へんに可)仔湯(カキスープ)80圓/人です。
前日の夜市で牡蠣オムレツを食べた際、隣のジモティが美味しそうに食べていたので、メニューを見て速攻頼みました。
あっさり味なのに牡蠣の風味が濃厚でとても美味しかった上、各自3杯ずつ飲める分量があり、とても安く感じました。 -
蟹おこわはこんな感じてテーブルに持ってきます。
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美味しかったので、もう1回載せます。値段は830圓です。
頼んだ品は、以上の3品にビール1本、杏仁豆腐(80圓)1人前で、合計1605圓(約6,4205円)でした。 -
食後、安くて美味しいという「李製餅家」でパイナップルケーキを調達するため、MRT中山國小駅へ歩いていくと、こんなお寺がありました。
李製餅家は4トラと台北ナビで見つけた店です。本店は基隆市で100年の歴史があるそうです。台北市には林森北路に売店があります。李製餅家 専門店
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此処で、今回購入した鼎泰豊の6個入り216圓と、李製餅家は24個入り360圓を比べてみます。
なお、李製餅家の12個入りは180圓ですが、バリバリと音がする透明なプラのパック入りで包装しもしていないので、箱でのお土産には向きません。 -
蓋を取ったところ
鼎泰豊は如何にもお土産然としていますが、李製餅家はびっしり詰まっています。 -
包装紙を開いたところ
なお、写真は全て右が鼎泰豊、左が李製餅家です。 -
上を2つに割ったところ
鼎泰豊の方がパイナップルジャムが多くて味も濃く感じました。
るるぶによると、伝統的なパイナップルケーキは、ジャムに冬瓜を入れていると書いてあるので、李製餅家はこの系統なのでしょう。でも、これはそれなりにあっさりしていて美味しく感じました。
美味しさの結論は引き分けです。 -
4時頃、ホテルに戻りました。今日は清掃済みなので一休みです。と思ったら、ぐっすり寝てしまいました。
目が覚めたのは5時半頃です。今日も夜市で何か食べようと思っていたのですが、連れは、疲れているから近所で何か買ってホテルで食べようと言います。
ということで探すと、評判の高い福州世祖胡椒餅がありました。早速出かけて一つ買い、路上で頬張ると、これが実に美味しくあっと言う間に食べてしまいました。この時、カメラを忘れたのが残念です。
その後、弁当などを探すも、どの店も、ご飯に肉だけがドンとのった物ばかりなのであきらめ、コンビニで例のカップ麺とサラダなどを調達しました。福州世祖胡椒餅 (重慶店) 地元の料理
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ホテルの裏まで戻ると、焼き小籠包、麺線、おでんの店がありました。
そこで、写真のおでんを買い、ホテルの部屋での晩餐を始めることとなりました。 なお、このおでんは、全て練り物で、甘味噌のようなたれがかかっており、ちょいと飽きる味でした。
食事の後は再度爆睡 -
4日目(1月29日) 8時45分
本日のピックアップは9時です。
美食の台湾に来たからには、一度くらい外で朝飯を食べたいと思い、外を一廻りしたものの、沢山あった食べ物屋はどれも閉まっています。おとなしく戻り、代わり映えしないホテルの朝飯を食べました。
春節が近いせいか、ホテルのロビーも飾り付けられています。 -
こっちは玄関前の飾りです。
9時にピックアップしてもらい、いくつかのホテルを回った後、例によって土産物屋で50分も無駄な時間を過ごさせられました。 -
写真は、桃園国際空港の第1、第2ターミナルを結んでいるスカイトレインです。
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空港では、右側の10年ものの紹興酒を買いました。2本で550圓。
帰国後にネットを見てみると1本2千円ほどだったので、少し得した気分です。
左は、土産確保のためにセブンイレブンで買った紹興酒。確か170圓ほどです。
十年ものの方が断然美味しいので、次回もこれを買うつもりです。 -
飛行場には11時前に着き、搭乗・出国手続きも簡単に済んだので、免税エリアで買い物してもラウンジでくつろぐ時間は十分ありました。
また、こちらのラウンジは、広いし、内装もシックです。更には麺類の提供もあり、かなり満喫しました。 -
地上ではありますが、一昨年に乗ったエールフランス機と同様、この機も操縦室のドアが開けっ放しです。
ハイジャックが減ったせいか、操縦士の安全意識が低いのか、少し心配になってきました。 -
座席のモニターで面白かったのは、プッシュバックの状況が判る、この画面です。
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当然、タクシーングの状況も映っています。
なお、ビジネスの座席は、こんな感じの広さです(私の身長は180cm)。 -
機内食のメニューです。
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前菜です。今回はメニューどおりにエビのマリネが出ました。
行きと同様、メイン料理は撮り忘れです。
帰りは、ジェット気流を背中に受けます。対地速度は、時に時速1,000km以上にも達するため、搭乗時間は、往きよりも約1時間短い3時間です。
CAは、実質2時間以内に済まさねばならない食事のサービスに大わらわでした。 -
珍しく、成田着陸時の風景写真が撮れました。16時47分です
B滑走路へ南側から進入して、タッチダウン寸前です。 以上
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