2015/09/21 - 2015/09/22
139位(同エリア236件中)
なおすけさん
2015年9月21日から22日にかけて、遠野市を旅してきました。
「遠野物語」の舞台として全国的に有名な遠野市。
人口約三万人の小さなまちですが、その歴史と文化、見所の多さに圧倒された二日間でした。
2日目は車で郊外の観光施設を回ってきました。
遠野ふるさと村〜福泉寺〜伝承園〜常堅寺・カッパ淵〜道の駅遠野風の丘〜千葉家〜続石
岩手県遠野ひとり旅初日(2015年9月21日) 遠野市内散策
http://4travel.jp/travelogue/11056348
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- 楽天トラベル
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-
天気は快晴。
初日は駅からの街歩き中心でしたので、2日目は郊外の観光施設を回ることにしました。
最初は市中心部から北へ向かった先の「遠野ふるさと村」。
平成8年に開村したアミューズメント施設。
歴史ある南部曲り家を移築し、農村の風景を再現しているとのことです。
ここでも「市内観光共通券」(1,170円)を使わせてもらいました。
http://www.tonojikan.jp/kanko/#kyotsuken遠野ふるさと村 名所・史跡
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入り口から入ってしばらく続く閑静な森を抜けると、そこは遠野の農村風景が広がっていました。
村内の配置はこんな感じ。
南部曲り家が数棟あるようですので、早速向かいます。遠野ふるさと村 名所・史跡
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出た!南部曲がり家!
村内には7棟移築されているそうです。遠野ふるさと村 名所・史跡
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南部曲り家の屋根。
屋根をふき替えたばかりなんでしょうか?
美しく、手入れが行き届いているようです。
私もかつてこのような茅葺屋根の家に住んでおりましたので、なんだか懐かしい気持ちになりました。遠野ふるさと村 名所・史跡
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ひろーーーい、お座敷。
いっぺんこんなところで大の字になって寝転んでみたいものです。
南部曲り家のほとんどの施設は、靴を脱いで入ることが出来ます。
掃除が行き届いていて、靴下が汚れるなんてことはありませんでした。
縁側で、地元の方が玩具や地場産物を販売していました。遠野ふるさと村 名所・史跡
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お座敷の奥には「オシラサマ」が鎮座しています。
オシラサマの発祥については「遠野物語」にも収録されているのですが、悲しい悲しい物語がありました・・・。
前日「とおの物語の館」で語り部さんから聞いたんですが、ちょっと子供に話し聞かせるにはヘビィな物語でありました。
ちょっと不気味ですが、子供に与えて着せ替え遊びをさせる習わしもあるそうです。遠野ふるさと村 名所・史跡
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別棟の、お馬さん。
南部曲り家の一角は厩になっています。
「オシラサマ」の伝説にも馬が出てきますが、遠野の人々にとっては馬は欠かせない存在だったんでしょうね。遠野ふるさと村 名所・史跡
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玄関には必ずかまどがあり、その上にはいわゆる「かまど神」が祀ってありました。
遠野ふるさと村 名所・史跡
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別の棟の広間。
ここは板張りです。
建物の形はそれほど大きな違いはないんですが、家によって内装にそれぞれ個性があり、飽きさせません。遠野ふるさと村 名所・史跡
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別の棟の屋根。
左が頭で、右側がしっぽ、これは雷獣でしょうか?
遠野市立博物館の特別展で花巻市雄山寺の「雷神のミイラ」が展示されていたのを思い出しました。遠野ふるさと村 名所・史跡
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村内は広いです。
建物以外にも、木々や季節の植物、水田、池などが美しく配置されています。遠野ふるさと村 名所・史跡
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田んぼはみのりの秋を迎えていました。
稲刈りとかするんでしょうかねぇ・・・?
このまま枯らしておくのはもったいない気がします。遠野ふるさと村 名所・史跡
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遠野ふるさと村を後にして、南下して向かった先は「福泉寺」
1912年創建の、歴史的には比較的新しい真言宗のお寺さんです。
日本最大の木造大観音像が安置されているということで、訪問してみました。
ここも「市内観光共通券」が使えましたよ。
こちら竜宮門。福泉寺 寺・神社・教会
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仁王門に続く松の回廊。
樹高がすごいことになっています。
ちょっとハチに追いかけられたりしながら渡りました。福泉寺 寺・神社・教会
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仁王門。
仁王様、なんだか顔と体のバランスが・・・個性的です。
顔でかっ!四頭身!
比較的新しい仏像のようですね。福泉寺 寺・神社・教会
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男厄除け坂を登って、観音堂へ。
厄前ですが、前借りして42段登っておきました。福泉寺 寺・神社・教会
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福泉寺観音堂。
住職自作の木造大観音像が安置されていました。
中は撮影禁止だったので写真は載せられませんが、
なんて書いたら良いんだろう、これは。
相変わらず頭がでかい・・・紫色の螺髪って・・・。
まぁ、迫力があってよかったですよ!福泉寺 寺・神社・教会
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観音堂の脇には素敵な人工庭園が。
おっと、池の畔に河童がいるようですよ。福泉寺 寺・神社・教会
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イチオシ
河童二匹と、一羽のふくろう。
うーん、どういうシチュエーションだろう。
気になって眠れない。
必死にふくろうを売り込む左の河童、興味なさげな右の河童。
味のある構図です。福泉寺 寺・神社・教会
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ショッキングな福泉寺拝観を終え、
「伝承園」へ向かいました。
かなり有名な観光地らしく、駐車場がいっぱいで、マイカーを駐めるのに苦労させられました。
少し歩いた先に、観光名所の「カッパ淵」があるからでしょうか。
「伝承園」は遠野地方のかつての農家の生活様式を再現した施設とのことです。
遠野物語の語り手、佐々木喜善の記念館や、千体の「オシラサマ」を展示した「御蚕神堂(オシラ堂)」が敷地内にあります。
ふるさと村よりは、ちょっとこじんまりとしている感がありますね。
こちらも市内観光共通券にて入場しました。伝承園 名所・史跡
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受付で「14時から昔話の実演がありますよ」との案内を受け、向かった先は重要文化財「菊池家曲り家」
囲炉裏を囲んで昔話が聴けるのですが、既に満員だったため、語り部さんの背後の位置で障子ガラス戸ごしに傾聴することとなりました。
ここでも「豆腐とこんにゃくの話」「オシラサマの話」を聴くことが出来ました。遠野の定番ネタってことですね。南部曲り家(菊池家) 名所・史跡
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菊池家曲り家の中を通って、オシラ堂へ。
途中には養蚕に関する器具や、パネルの展示がありました。南部曲り家(菊池家) 名所・史跡
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オシラ堂。
そんなに広くない室内の四面に、オシラサマがびっしりと飾ってあります。
なかなかの迫力です。南部曲り家(菊池家) 名所・史跡
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上に飾ってあるオシラサマほど、新陳代謝が進んでいないせいか、古く黒ずんでいっているようです。
歴史あるものの凄みを感じさせます。
やっぱオシラサマってちょっと不気味で怖い感じがしますね・・・。南部曲り家(菊池家) 名所・史跡
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伝承園をあとにして、地図上ではすぐ近くの「カッパ淵」へ。
とはいえ、10分ほど、田舎道を結構歩きました。
こちら入り口です。曹洞宗のお寺、「常堅寺」の境内を通った先がカッパ淵のようです。常堅寺 寺・神社・教会
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常堅寺境内には「カッパ狛犬」「十王堂」なるものが。
「カッパ狛犬」は頭が凹んでいるだけの狛犬で、特に取り上げるべきものではありませんでした。
それにしてもこの「十王堂」中心におられるのは閻魔大王ですが、その周りに・・・。常堅寺 寺・神社・教会
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なんじゃこりゃ!
もしかしてリカちゃんのボーイフレンド人形か何かですか?
すっかりホームレス風になってしまって・・・。
もしかして、若くして亡くなったお子さんのために備えられたお人形ではないだろうか、などと想像したりしてみましたが、謎です。常堅寺 寺・神社・教会
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ぎゃー!
常堅寺 寺・神社・教会
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青鬼と赤鬼が楽しくダンシング!
じゃないか。地獄の光景なんで、亡者にお仕置きをしているところかな。
とにかくこの十王堂内部はカオスです。常堅寺 寺・神社・教会
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ようやく着いたカッパ淵。
馬子がここで馬に水をやっていたら、河童が馬に飛びついてきて大騒ぎ!
捉えられた河童は、もう二度と悪さはしないと約束し、川に戻してもらったとさ。
釣り人たちがきゅうりをぶら下げて、カッパを釣ろうとしています。
(キュウリは伝承園でカッパ捕獲許可証を買うと貰えるようですよ)
うーん、正直に言ってがっかりスポットです。
鬱蒼とした森のなかの底なし川を想像してたんですが、川の底が見えている上、魚一匹棲んでません。いかにも人工的に作った川という感じで・・・。カッパ淵 自然・景勝地
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伝承園・カッパ淵を後にし、遠野市郊外の集落を周りました。
そこいらへんの記録については「番外編」に記載したいと思います。
「道の駅 遠野風の丘」で一休み。道の駅 遠野風の丘 道の駅
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構内には食堂やおみやげ売店のほか、二基の風車が設置されていませんでした。
この変わった形状の風車。
スパイラルマグナス風車というシステムとのことで、なんだか効率よく電気を起こせるんだそうです。
私が行った時間帯は、風がなかったせいか、微動だにしませんでした。道の駅 遠野風の丘 道の駅
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道の駅をあとにし、「南部曲り家千葉家」へ。
おお、なんだこりゃ!
堅牢な石垣の上にどっかりと腰を下ろした、荘厳な建造物が見えます。
農家というよりは城塞ですね。南部曲り家(千葉家) 美術館・博物館
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写真には収まりきらない大きさ。
これまで観てきた南部曲り家の中でも、格が違う感じです。
農地改革の前までは、かなりの大きな地主さんだったそうです。
中も拝見させていただきましたが、普通に民家として使われている家とのことで、玄関先しか観ることが出来ませんでした。
仕方がないこととはいえ、ちょっと残念。南部曲り家(千葉家) 美術館・博物館
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千葉家の裏手から。
江戸時代に建造された千葉家。
かなり屋根が傷んできているようで、途端で補強してありました。
平成28年度から10年ほど大改修に入るとのことで、このタイミングで拝見できたのはラッキーだったかもしれません南部曲り家(千葉家) 美術館・博物館
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千葉家の脇には、こんな蔵が。
なんだかオシャレです。南部曲り家(千葉家) 美術館・博物館
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9月の下旬でしたが、季節外れのアジサイが咲いていました。
南部曲り家(千葉家) 美術館・博物館
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千葉家をあとにして、名勝「続石(つづきいし)」へ。
駐車場らしきところにマイカーを駐め、案内を確認します。
ここから500メートルとか。
結構ありますね・・・。続石 自然・景勝地
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民家の脇を抜け、山道を登ってゆきます。
時刻は午後5時になりかかる頃。
あたりがどんどん暗くなってゆきます・・・。続石 自然・景勝地
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到着しました!
これですね。でかい。
アングルを変えてみます。続石 自然・景勝地
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絶妙なバランスで重なり合っている大岩・・・。
東日本大震災の時、この地方は震度5ぐらいはあったと思うのですが、続石はどんな感じだったんでしょうね。続石 自然・景勝地
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帰路。
登ってきた道を下って行くと、なんだかきちんと整備された階段があるようです。
これはどこに続いているんだろう・・・?続石 自然・景勝地
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おっと、道路と、何かの柱が見えますが・・・。
続石 自然・景勝地
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なんだか登山口っぽいところに出てしまいました。
もしかして、ここが正規の参拝道だったんでしょうか・・・?続石 自然・景勝地
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「名勝 続石」の案内板。
やたら古びていますが、道やら登り口の石の案内よりもあとに設置されたもののようです。
登ったのが向かって右側の「旧遊歩道」、下ってきたのが左側の「遊歩道」
結構な遠回りをして、悪路を登ってしまったようです・・・。続石 自然・景勝地
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時刻は午後5時を回りました。
すっかり暗くなり、空には月が。
一泊二日の、遠野の旅もこれで終わりです。
パンフレットに載っているような観光地巡りをしてきましたが、
それだけでもものすごく密度の濃い二日間だったと思います。
遠き山に日は落ちて、私は家路につきます。続石 自然・景勝地
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