2015/08/26 - 2015/08/26
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tenkoさん
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越後、阿賀野川の流域に、江戸中期、農から身をおこし代を重ねて豪農となった伊藤家。
越後随一の大地主となり、明治の全盛期には1370町歩(1370万?)の田畑を所有し、約3万俵の作徳米だった。
この地の豪農はどんな暮らしをしていたのだろうか?
しかし一方で普通の農民は阿賀野川の氾濫で、思うようにお米が獲れず、借金で苦しんでいたこともうかがわれる。
現在は財団法人「北方文化博物館」として公開されている。
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伊藤家の敷地は8800坪、建坪1200坪、部屋数は65。
明治15年から8年をかけて建てられた。
凄い〜としか言いようがない。北方文化博物館 美術館・博物館
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入るとすぐ伊藤家7代目の伊藤文吉とラルフ・ライト中尉の石碑があります。
この二人の出会いがこの建物を終戦後壊さずにすんだという事でした。
詳しくはのちほど・・・・ -
台所
鉢や籠 すべてが大きいですね。 -
美味しい越後米で炊いたことでしょう。
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鉄瓶の形がいいですね。
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2階に上がると屋根裏がそのまま見えるようになってました。
たくさんのまっすぐで長い木が縦横無尽に組まれています。 -
この舟で米俵を運んだそうです。
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豪農は困っている農家にお金を貸しました。
借金をした農家は返せないと土地を取られてしまいます。
こうしてだんだん土地が増えていくのですね。 -
箪笥の中も貸付帳でいっぱい。
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ずっと見ていると、その当時の苦しんでいる農家のお父さんやお母さんの顔が浮かび、おなかをすかせたたくさんの子供たちまで見えてくるようです。
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この机で書きものをしたんですね。
当時の文房具がいろいろありました。 -
この庇は1本の木でできています。
日本国中を探し歩いて見つけたとのこと。 -
長さ30m
明治16年、福島県会津の只見川沿いの三島町の山林のもの。
阿賀野川を筏で運んだそうです。 -
ここが本当の玄関
位の高い人の出入り口です。
柱、天井、式台、戸がすべて欅造り。 -
入口からすぐ大広間になります。
名前を「静松軒」 -
この大広間は主に冠婚葬祭に使われました。
写真の左側はお庭ですが、雨戸が26枚収まる戸袋や座敷を囲む廊下には、柱が1本もない釣欄間工法で造られている。 -
欄間をよく見ると柱が上から出ていて途中で終わっています。
柱を上から吊っているんですね。
あらゆるところに贅を尽くした造りです。 -
この大広間は床の間を挟んで7つの部屋があり、100畳のお座敷といわれています。
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釘も使っていません。
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木と石を組み合わせたお庭。
夏の庭は涼しげでいいですね。 -
中庭の向こうにも家が続きます。
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どこのお部屋からもお庭が見えるっていいですね。
日本万歳・・・・ -
大広間に続く小さなお部屋。
おしゃれな障子。 -
越後に生まれた「良寛」の書
ずれと揺れを楽しむ・・・
良寛は書家ではなかったが、微妙な線や点のずれが観る者を引きつけた。 -
ここで先ほどの石碑の二人が再登場。
右の伊藤家7代目の文吉は戦前イギリスに留学し、左のラルフ・ライトさんと知り合った。
第2次世界大戦後、日本は駐留軍の施策として農地解放で大地主は土地を小作農家に譲らなければならなかった。ラルフは駐留軍の一人として日本に来ていて伊藤家の解体を知る。日本の豪農(自分の友達の家)の姿を残してほしい・・・ということで奔走し、旧友の家をそのままの姿で今に残すことができたそうです。
国境を超えた深い友情があったからこその結果だと思います。 -
柱時計はずーっと「時」を見続けています。
時計が大好きなんです。 -
三間続きの茶の間
囲炉裏の向こうの縁側に先ほどの一本杉の庇があります。 -
外に出ました。
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山楽亭
珍しい正三角形の小さな亭。建坪11坪で書斎兼茶室。 -
白壁の美しい土蔵。
中は歴代当主が集めた美術品が収納、展示されている。
この日はちょうど展示品の入れ替えで観ることができませんでした。 -
お蔵の入口に籠がありました。
お嫁入りに使われたとのことです。 -
お蔵を出て右を見ると小さな門が見えました。左の塀の中がお屋敷です。
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塀の向こうです。
お屋敷の部分が見えます。 -
左側の門をくぐります。
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この建物は以前はこの家の人々が使っていたものと思われますが、今はお食事処として使われています。
お蕎麦処「いはの家」、古民家大食堂「みそ蔵」、おみやげ処「山楽&地酒館」 -
蓮の池
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新潟県柏崎市刈羽地区の古民家を移築。
江戸時代400年前の家。
中に入ると当時の間取りなどが分かります。 -
当時の自家用車、荷車の車輪。
これで米俵を運んだのですね。
時代劇を観ているようです。 -
曲がりやのようになっていて、馬用の土間もありました。
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猫の寝床
お米を扱う所にはネズミが・・・・
猫は大切な家族です。 -
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大きな松がお屋敷に似合いますね。
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豪農の館まではタクシーで往復。
たまたま乗ったタクシーの運転手さんが観光タクシーの方で、説明をばっちりしていただきました。(往復で9000円)
2泊3日、沖縄台風差し替えの旅、大した予定も組めず出かけましたが意外にも楽しく過ごしました。
次回(1年後)のポチポチ会は伊豆下田の旅に決まりました。新潟駅 駅
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