山村探訪(3) ～ 福島県檜枝岐村（小沢平・砂子平・赤岩平）

2014/10/12 - 2014/10/12

酷道といわれる国道352号線（樹海ライン）を走ってみました。

エリア 尾瀬檜枝岐温泉・木賊温泉(福島)

福島新潟県境地図

前沢集落からスタートします。

L型の曲家は、昭和40年代まで馬を飼っていた名残らしい。

水引集落

茅葺屋根の中門造りの家で、おばあちゃんが庭仕事してました。
こういう光景もいつまで見られるのでしょうか・・・

湯ノ花温泉・木賊温泉と、山の中を進んで行きます。

山中では、平成の大合併もなかったことに・・・

檜枝岐村に入り、国道352号に戻りました。

こちらの建物では、特産の木工品を販売しています。

六地蔵

山深い檜枝岐では、食糧難から間引きが行われていた時代も・・・

歌舞伎通り

細い道なので気付かず、一度通り過ぎちゃいました。

檜枝岐歌舞伎

江戸時代から伝わる檜枝岐歌舞伎。
この舞台は重要有形民俗文化財になっています。

檜枝岐の舞台 名所・史跡

国道沿いの紅葉も、きれいに色付いています。

御池ロッジ

尾瀬観光の車で混んでました。

酷道区間、魚沼まで82km・・・

小沢平

峠を越えると、民家が見えてきました。
この辺りでは、「小沢」と書いて「こぞう」と読むそうです。

戦後食糧難の時代、村長が営林署に掛け合って山を払い下げてもらい、1946年14戸が入植したという小沢平。

尾瀬口山荘

オーナーは開拓者の方のようですが、現在営業しているかは不明。

尾瀬小沢平登山口駐車場

開拓した土地を無料で使わせてくれています。

小沢平停留所

尾瀬沼山峠〜尾瀬口船着場間を結ぶバス路線。
新幹線の浦佐駅からバスと船を乗り継いで来るのか・・・

開拓村らしい雰囲気が残っています。

庭にあるのは露天風呂でしょうか。

せっかく開墾した土地も、今ではススキに覆われてしまってますが、一部案山子に守られた畑もありました。

1951年から1972年まで分校があったということですが、その跡地は見つけられませんでした。

砂子平

1948年に16戸が入植した砂子平開拓地。
最近では、BSの番組にも取り上げられたといいます。

山ん中

この開拓地出身の方が経営するお店。
喫茶・食事のほか、きのこや木工品も扱う。
オープンは1984年だが、1988年まで電気はこなかったそう。

金泉橋

2011年の豪雨で流失し、架けかえられた金泉橋。
http://www.hinoemata.com/download/kanpou/kanpou171.pdf

只見川にかかる橋を渡り、対岸の新潟県へ。

鷹ノ巣

新潟側では、1967年の離村後、ここで冬を越す家はなくなったそうです。

平ヶ岳登山口

道路開通と集団移転は、奇しくも同じ1967年。

鷹ノ巣でもソバの生産が盛んです。

きのこも売っていました。

清四郎小屋

清四郎さんは、檜枝岐に生まれ、1915年鷹ノ巣に入植された方。
新潟側の開拓は、明治の末には始まっていたようです。
時間があれば、ここでそば食べたかった・・・

赤岩平

この橋を渡ると、また福島側の最奥集落。

赤岩平の開拓は、1946年に14戸が入植したのが始まり。
今では打ち捨てられた感が漂いますが、分校や診療所のあった時代も。
http://www.hinoemata.com/download/kanpou/kanpou186.pdf

引き返せなくなると怖いので、ここで戻ります。

「只見川を隔てて、福島県桧枝岐村の赤岩分校と新潟県湯之谷村の鷹ノ巣分校が近接していた。普段は別々で授業をしていたが、運動会などの行事の時には一緒になって楽しんだ。」

櫻井琢也氏所蔵の貴重な写真を収載した、新潟県のガイドブックより。
http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/562/609/g100,0.pdf

ヘリポートもありました。

小白沢ヒュッテ

先程の貴重な写真の方のところでしょうか？

大津岐ダムへは行けないよう。

携帯も通話可能になったり、

不能になったりと忙しい・・・

尾瀬口船着場停留所

バスの終点。ここで船に乗り換える。

大福銀山十二山神社の御手洗鉢

奥只見ダムの建設によって、上田銀山・白峯銀山の坑道跡や波拝等の集落が湖底に沈んだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/上田銀山

供養塔

下に行くと、水没を免れた銀山坑道跡が見れるそうですが、
歩くのもかったるいので・・・

奥只見湖

遊覧船の姿も見れました。

奥只見湖 自然・景勝地

沢水をそのまま道路上に流しちゃうのを「洗い越し」というらしい・・・

ウシュグリw

そろそろ日没との戦いになってきました・・・

奥只見湖遊覧船銀山平待合所

ここに遊覧船で着いたら、またバスに乗り換えます。

明日は台風か、早く帰えらねば。

銀山平

日も暮れかけてきたので、もうチャレンジはしません。素直に右へ。

二輪の人は、枝折峠から帰るしかないのか・・・

T字路のトンネルって初めてみた。

奥只見シルバーライン

もとはダム工事用の道路だったからか、素掘りのようにゴツゴツしている。