2015/02/28 - 2015/03/03
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montsaintmichelさん
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大石林山は、主人が今回の旅行で一番楽しみにしていたスポットです。琉球を開いた神が最初に降臨した聖地を気軽にトレッキングできる醍醐味と、パワースポット巡りの両方を堪能してまいりました。レポのメインライターは主人です。
沖縄本島北部はやんばる(山原)と呼ばれ、亜熱帯の大自然を色濃く残した森が広がる楽園です。そのやんばるの最北部、ヤンバルクイナやノグチゲラといった貴重な動物が生息し、東洋のガラパゴスとも称される国頭村でひと際存在感を放つ観光スポットが沖縄最後の秘境「大石林山」です。琉球最古にして最大の聖地 安須杜(あしむい)、別名「辺戸御嶽」とも呼ばれる聖なる峰々を散策することができる、全国のパワースポットを巡る人たちの衆目を集めるスピリチュアルスポットでもあります。
古来より聖なる地と伝えられてきたこの峰々には、自然が織りなした迫力ある造形美はもちろん、琉球開闢神話に通じる神秘的なスポットが点在し、国定公園にも指定されています。奇岩が空中に浮き上がるシルエットの濃淡は中国の「桂林」を、また、岩山に無数のソテツが林立する威容は太古の森「ジュラシックパーク」を彷彿とさせる景観です。
ユーモラスな奇岩や巨石、亜熱帯の森、俯瞰する大パノラマなど多彩な自然が織りなす表情に出会える4つの散策コースが琉球神話の杜に広がり、子供から年配の方まで安心して歩ける整備されたトレッキングコースが設けられています。
<旅程>
1日目:伊丹空港→那覇空港→糸満(泊)サザンビーチホテル&リゾート沖縄
2日目:ホテル→万座毛→ナゴパイナップルパーク→古宇利オーシャンタワー→備瀬のフクギ並木→琉宮城 蝶々園(昼食)→海洋博公園・美ら海水族館→恩納村(泊)ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート
3日目:ホテル→辺戸岬→大石林山→茅打バンタ→琉球村(昼食)→那覇(泊)ロワジールホテル那覇
4日目:ホテル→首里城跡(首里城正殿入館)→那覇空港→伊丹空港
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 観光バス JALグループ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
PR
-
大石林山(だいせきりんざん)
駐車場脇のチケット売場から発車するシャトルバスに乗り換え、意図的に荒ぶれたオフロードのままにしてあるとしか思えないようなスリリングな山道を、テーマパークのアトラクション並みに窓や天井に頭を打ちつけながら昇ること5分強で「精気小屋」と名付けられた建物に到着します。ここが全ての散策コースのスタート地点となります。景観は見ての通りワイルドな太古の森「ジュラシックパーク」そのものです。探検隊気分で自然にテンションも上昇します。
大石林山には、東京ドーム11個分という広大な敷地内に趣向に合わせた4つの散策コースが設定されています。年配の方や車椅子の方でも楽に回れるバリアフリーコース (約600m:所要時間約25分)、神々のなせる業と称すべき巨大彫刻群の中を歩く巨岩・石林感動コース(約1000m:所要時間約40分)、大パノラマと聖地を堪能できる美ら海展望台コース(約700m:所要時間約30分)、熱帯の森を歩く亜熱帯自然林コース(約700m:所要時間約30分)。自然が相手ですので歩くのは大変と思われるかもしれませんが、いずれのコースも子供と一緒に楽しく回れるように道が整備されています。全コースを回っても料金は同じで、所要時間は1時間30分程ですので全コースを制覇する観光客も少なくないそうです。 -
大石林山 精気小屋テラス
大石林山の歴史は古く、17世紀に琉球王府が編集した歴史書『中山世鑑』には、島の祖神 アマミキヨが天帝の命を受けて降り立ち、沖縄最初の安須杜を創ったという琉球開闢神話の舞台と記されています。また、12〜17世紀に王府がまとめた歌謡集『おもろさうし』には、国王の命で毎年5月と12月に安須杜の湧水が王家の長寿を祈る若水として用いられたと記されています。琉球王国時代には王家の繁栄や五穀豊穣、航海安全の祈りを捧げた聖地でもあり、44箇所ある拝所は断崖絶壁や立穴の洞窟などの人を寄せ付けない危険な場所に設けられたことから、その信仰の深さが窺えます。
また、大石林山は地質学的にも珍しく、山の方々から突き出た鋭い岩は熱帯カルスト地形特有の景観を呈しています。2億年前(古生代〜中生代)の本部層と言う石灰岩層が隆起して浸食された安須杜の4連の岩山が聳え、それらを古老はシノクセ、アフリ、シジャラ、イヘヤと呼び分けました。神(アマミキヨ、キミテズリ)が降り立つたのは南端のシノクセ嶽=辺戸岳山頂(標高248.3m)。その前兆に神の依り代として山にかかるのが笠雲。琉球では笠雲を天帝が差す日除けの傘= 中国伝来の涼傘(冷傘:リャンサン)に喩えてアフリと呼ぶことから、アフリ嶽の名があります。この傘(信仰心)の下に人々が集えば、いかなる災難からも守ってあげますという意味合いがあります。現在の観光地 大石林山は 、イヘヤとシジャラと呼ばれる聖地にも当たります。シジャラは、女性の乳房のことで母なる山を意味し、遠くから見るとお椀を伏せたような均整のとれた形をしています。
辺戸岬から見た安須杜の雄姿は、こちらでチェックしてください。
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=37736884 -
大石林山 精気小屋テラス
精気小屋のテラスへ出ると、そこには熱帯カルスト地形特有の新鮮なパノラマ風景が一面に広がっていました。鋭利でギザギザな岩ばかりが屹立する威容には、別世界へ迷い込んだような気分に満たされます。
そしてテラスをくまなく見渡してみると、なんと「ヤンバルクイナ」がいるではありませんか!?と言っても、よくできた木製彫刻のヤンバルクイナですが…。 -
大石林山 祈り石(弁財天の石)
散策路を歩き始めてすぐの左手に、通り過ぎてしまっても不思議ではないような何の変哲もない角ばった岩がポツンと置かれています。
大石林山のスタッフが毎朝お酒をかけてお祈りをしている石だそうです。ところがある日、ひとりのユタ(霊媒師)から、「この石には神様が宿っている」と告げられたそうです。そう言われてみると、右半分が七福神のひとり「弁財天」の立ち姿のようにも見えてきます。右上の部分が、弁天さまの顔に見えませんか? -
大石林山 夫婦岩
左側に立つ真中にクラックが入ったような岩が「夫婦岩」です。岩同士がぴったりと寄り添うように立つほほえましい姿形を見立てて、夫婦和合のシンボルと言われています。
見ようによっては、夫婦関係に亀裂が入った危機的状態とも受け取れるのでは?
見る方の心理状態で見え方が移ろうとは、ロールシャッハ・テストの典型と言えますね!童心に戻って想像力を逞しくして臨みましょう!! -
大石林山 白滝ガジュマル
これも見る方のインスピレーションが問われる命題です。
暫く考えた末、ガジュマルから伸びた根っこを白線を引く滝の流れに見立てたものだと結論付けました。見ようによっては、白っぽいガジュマル全体が岩の間を滔々と流れる滝を彷彿とさせるのかも知れません。とすれば、かなり壮大なシチュエーションを鑑みた命名となります。
とどのつまり、どのように感じようと個人の自由なのですが…。 -
大石林山 悟空岩頂上部分
天空を突き刺すように伸びる岩山が群がって林立する奇岩巨石は、訪れる者を圧倒します。大自然が織りなした造形美のテーマパークとも言っても過言ではないでしょう。どのようにしてこうした地形が造られたかと言えば、2億年前に隆起した石灰岩層が長い歳月をかけて雨水などにより浸食され、熱帯カルスト地形と化したものです。石灰岩は二酸化炭素などを含んだ酸性雨によって溶かされる性質があり、そのためカルスト台地と呼はれる特異な地形が生まれます。大石林山は熱帯カルストの世界最北端に当たり、パプアニューギニアやインドネシア等の亜熱帯地域でしか見られない熱帯カルスト地形を唯一日本で見ることができるスポットです。 -
大石林山 美ら海展望台コース
選択したコースは、沖縄最北端の辺戸岬や大海原を望むコースです。好天の日には30km先の与論島も一望することができます。 標高200m程の高台を目指し、100m程岩山の脇を迂回して登ります。大パノラマが楽しめる「美ら海展望台」の他、聖なるパワーに満ちた「石林の壁」など拝所が点在する王道コースと言えます。トレッキングコースは、道が整備されていると言っても山道ですので、当然、シューズへの配慮は必要です。くれぐれもパンプスのようなものを履かないでください。今回の旅行では1名おられ、おかげで大渋滞になり、無駄に時間を要しました。
途中までコースが重なるバリアフリーコースはこうした緩やかなスロープのウッドデッキが整備されています。ところで、手すりに張られている金網は、「ネズミ返し」ならぬ「ハブ返し!」です。と言うことは、ハブが出没することもあるということなのですね!?
日の当たらない箇所には要注意です。皆さん気付いておられるのでしょうか?バスガイドさんもハブには触れませんでしたが、むやみに怖がらせてはいけないというある意味確信犯的な配慮なのかもしれません。 -
大石林山 リレンカレン(溶食条溝)
雨水が岩肌を流れ落ちる際、少しづつ岩を浸食してできる生々しい縦筋の模様をカレンと言います。
このように傾斜した規則的な溝が並ぶのもは、特にリレンカレンと呼ばれています。自然の造形美に感心するばかりです。 -
大石林山 ヒグマ岩
かわいらしいヒグマそのものです。
いくつかの奇岩は「石の森の動物園」と称して動物に見立てられ、特にこのヒグマ岩は誰にも判ると思います。
この辺りの山道は急勾配なためきついのですが、こうした天然オブジェが声援を送って励ましてくれるので大丈夫ですよ! -
大石林山 鍋池静思
ドリーネ(すり鉢状の窪地)に地下水が溜まったと伝わる鍋池です。黄金宮とも言われ、天帝に使え、世の中を豊かにしてくれる白龍が棲むと伝えられる神秘的な竜神池です。
白龍は飛ぶスピードが速く、時折、魚に化けて池で泳ぐこともあるそうです。そんな言い伝えから、この池には今でも多くの神人(かみんちゅ)がお祈りに来られるそうです。 -
大石林山 鍋池静思
白龍が棲まうと言う鍋池は悟空岩のお膝元で寡黙に佇み、カルスト地形の窪みに水を満々と湛えています。
きっと白龍もこの安須杜の守護神としてこの池に棲み着いたのでしょう。
また、白龍は全ての龍を束ねる役割を持ち、海の嵐を起こす「悪龍」を抑えてもらうため、特に漁師や船乗り、その家族の方々が御願に来られるそうです。 -
大石林山 ダチアコウ
岩(無機質)と同化した樹木(有機物)は、生と死の対極を思わせます。クワ科 イチジク属のアコウは、親木に気根を利用して着生し、学術用語で「絞め殺し木」という物騒な言葉で表現されます。さすがに相手が岩ですのでヤドリギのような寄生木とは異なりますが、相手が大木のケースもあるそうです。
もうひとつの特徴は、植物が花粉を飛ばす際には風や水、チョウ、ハチなどを利用しますが、アコウの花粉を運ぶのはアコウコバチという小さな昆虫に限られます。しかもアコウは、この昆虫を果実の中に寄生させて育てます。花粉を運んでもらう代わりに安全安心なゆりかごを提供するという、アコウとコバチの緊密な共生関係です。
また、奄美大島ではこの木にはケンムンという赤毛の妖怪が住んでいると言いますが、確かにそんな伝承も納得できる気配があります。ケンムンは子供ほどの身長で、座ると膝が頭を越すほど足が長いそうです。樹木の精霊とする説などもあり、膝を立てるケンムン(体育)座りを嫌うのは屈葬を連想させるからとも言われています。 -
大石林山 ソリュージョンパン(溶食性の凹み)
石灰岩の凹部に酸性雨が溜まると、その水が石灰岩を溶かし始めます。また、葉が腐葉土となり、そこにバクテリアが発生して石を餌にします。こうして酸性雨やバクテリアによる容食が進み、現在の形に至っています。
このソリュージョンパンの中にも朽ちた木の葉が何枚か入り込んでいます。これらがやがて腐葉土になり、さらに穴を掘り進めるとパイプ状になります。 -
大石林山 悟空岩
このコース最大の見所と称される通り、行く手に立ちはだかる迫力満点の巨大岩山が仰ぎ見る者を圧倒します。名の由来は、西遊記に登場する孫悟空が誕生した岩からのイメ―ジだそうですが、どことなく岩山が峻立するシルクロードの一角の情景を彷彿とさせ、中国の水墨画に見られるような堂々たる景観を呈しています。
ルートは、この悟空岩の右脇にある鉄柵が設けられた階段を登って行く難所にさしかかります。 -
大石林山 悟空岩
辺戸岬から見た安須杜はお釈迦様の涅槃像に見えましたが、その目の位置に当たるのがこの悟空岩です。沖縄最大級のパワースポットでもあります。
これからお釈迦様の顔の上を空中散策するという畏れ多さをひしと身に感じながらも、ワクワク・ドキドキする興奮が抑えられない自分に驚きです。 -
大石林山 龍神岩
悟空岩の最上段には、龍頭の形をした「龍神岩」が君臨しています。この岩は、古くから伝えられた神話の杜の中でも特に重要な信仰の場だそうです。岩場を駆け上がる「飛馬」のようにも見えるため「飛馬岩」とか「タツノオトシゴ岩」とも呼ばれ、開運の岩として現在も崇められています。
また、この岩の頂点には、千手観音の最高位 第99代聖大天母千寿神という神様がお立ちになっているとも言われています。そして、その後方には、守り神として南無大日大正不動明王が立たれているそうです。ですから写真を携帯の待ち受け画面にしたり、持ち歩いたりすると良いそうです。この写真は売店でも売られています。 -
大石林山 石林の壁
天上界と地上界の神々がここに集うと言う、沖縄最大級のパワースポットです。黄色のカルサイト(方解石:鍾乳石と同じ主成分)が一面に広がる様は、異空間そのものです。黄色のカルサイトは、自然治癒の力があると伝えられ、その昔は病気を治す力を持ち、神と崇められた石だそうです。また、成功や繁栄を象徴する石でもあるそうです。 -
大石林山 石林の壁
説明書きによると、琉球神話の山から昇る朝日が石林の壁に当たり、真下にあるパワーストーンに太陽のエネルギーが集まる仕掛けのようです。パワーストーンの波動により精神を安定させ、邪気を払い、運気を良くするそうです。 -
大石林山 石林の壁
大石林山公園は、このような光るカルサイトが多いため、「黄金の森」とも呼ばれています。
恐らく背後の岩全体がカルサイトなのではないでしょうか?その証拠に、足元の岩がキラキラ輝いています。 -
大石林山 石林の壁
黄色のカルサイトもさることながら、それ以上に気になったのは背後の岩に見られる亀裂です。
非常に鋭利かつ不思議な割れ方をしており、この岩自体がパワーを秘めているような気がします。 -
大石林山 踊り猫
真中に潜んでいるのが「踊り猫」です。
漫画チックな猫のようには見えますが、踊っているかどうかははなはだ疑問です。
こうしたものもユーモアとして感受できる器量が問われます。 -
大石林山 ゴリラ岩と人面岩
ゴリラの顔そっくりと言われる「ゴリラ岩」もあります。その左には、人面岩。
かなり難易度が高いので、説明書きを紹介いたします。 -
大石林山 ゴリラ岩と人面岩
この絵と岩を見比べれば、なんとなくそんな風にも見えてくるから不思議です。 -
大石林山 眠り猫
見る者にそっぽを向けていますが、岩の上でウトウトと眠っている猫もいます。
これはすぐに「アハ!」体験できる傑作です。 -
大石林山 美ら海展望台(清涼の展望台)
最後の急登を終えると、美ら海展望台コースの名に恥じないダイナミックな景観が望める高台に出られます。位置的には悟空岩の北側になります。
晴れた日には、遠く鹿児島県与論島や沖永良部島を眺められ、手前にある岬が先程までいた辺戸岬、その先に霞んで見えるのが与論島、その右に連なるのが沖永良部島です。
こうして大石林山のソテツの木の間から望む海辺の景色も素晴らしいものです。 -
大石林山 美ら海展望台(清涼の展望台)辺戸岬
先ほど訪ねた辺戸岬がはるか先に見えます。
こうして遠目に見た方が見栄えの良い岬です。
最果ての岬というイメージにピッタリです。 -
大石林山 美ら海展望台(清涼の展望台)辺戸岬燈台
辺戸岬から目線を西側(左側)へ移すと、青くけぶる大海原の手前に塔高11mの白い辺戸岬燈台がひっそりと建っています。岬の先端からやや離れた場所にあるため観光客が訪れるような所ではなく、燈台マニアの聖地と言えそうです。
因みに、1961年に初点灯され、沖縄では古参燈台の部類に入ります。 -
大石林山 ハイ!サイ!
確かに「サイ」に見えなくもありません。
それよりもネーミングのセンスに脱帽ですね! -
大石林山 石中の御願所
沢山の岩たちが周囲を守るその中心の奥まった所には祠が見られます。
長い年月で周りの岩が崩れてしまったのでしょうか?
44箇所あると言う、拝所のひとつなのでしょう。 -
大石林山 骨盤石
名前を聞けば確かにそうとも見える、不思議な形をした双子の石が骨盤石。見ようによっては、岩同士がキスしているような可愛らしい姿にも見えるし、角度を変えると宇宙人にも見えます。
この石に触れると、弱っている部分の血行を良くし、体調を整えると言われています。特に女性特有の病気に悩んでおられる方にご利益があるそうです。女性なら是非訪れたいスポットです。 -
大石林山 骨盤石(宇宙人)
宇宙人に見えると言う方向から撮影したものです。
次の説明書きも参照してください。 -
大石林山 骨盤石(宇宙人)
ひとつの顔だと思って写したのですが、2人だったとは…。 -
大石林山 輪廻生まれ変わりの石
骨盤石と同じく女性の人気を集めているのが「輪廻生まれ変わりの石」。
気になるのが、石の中央にぽっかりと空いた大きな空洞です。人がかろうじて通れる程の穴を時計回りに3回潜ることで生まれ変われるそうです。
この穴を1回潜ると失恋や失敗、病気といった悪い過去が捨てられ、2回目でリセットされ、3回目で新しく生まれ変われるそうです。子宝に恵まれない方は、まず骨盤石に触れ、健康な体にしてから生まれ変わりの石を3回潜ることで子宝に恵まれると言われています。
明るく前向きに生きていくため、生まれ変わりの石を潜ってみましょう。 -
大石林山 美ら海展望台(美ら海展望台ステージ)
コース中、2つ目の展望台からのパノラマ景観です。
ここにはベンチも設置され、海を眺めながら憩いのひと時を過ごせる絶景スポットです。
右手(東側)には聖地「イヘヤ嶽」(お釈迦様の鼻)を見ることができます。
その裾野にちょこんと頭を出しているのが、ヤンバルクイナではなく「ヤンバルクイナ展望台」です。巨大な展望台ですが、ここから見ればまるでジオラマの小世界でしかありません。
因みに、1〜3月には、ザトウクジラの泳ぐ姿を見られる日もあるそうです。 -
大石林山 美ら海展望台(美ら海展望台ステージ)
辺戸岬のズームアップです。
こうして見るとスリムかつ断崖絶壁で結構かっこいい形の岬です。 -
大石林山 美ら海展望台(美ら海展望台ステージ)
望遠で捉えたヤンバルクイナ展望台です。
恐らく「やんばる」という名のロケーションから発想されたデザインなのでしょうが、色の派手さは少し異様な気がします。
これではヤンバルクイナも怖くて近づけないのでは? -
大石林山 石積み
説明書きによれば、何時の時代に、どのような目的で積まれた石垣なのか判っていないそうです。
このような山奥に積まれていることから、権力者が信仰心の強い人々の力を借りて積んだ「聖地囲い」ではないかと推測されているようです。 -
大石林山 ピカソ岩
説明書きによれば、左側が女性で右側が男性だとか…。
ピカソが愛人ドラ・マールをモデルにして描いた「泣く女」に見立てたと言うことでしょうか???
説明書きを読むと、「泣く女」の主題とはいささか異なるような…。 -
大石林山 ピカソ岩
どなたがこれほどの自由闊達な発想をなされたのか、尊敬の念を隠せません。
この岩からピカソを発想できるとは頭が下がります。
凡人にはついて行けない世界観です! -
大石林山 悪魔石
説明書きによれば、大石林山の神様によって石にされた悪魔だそうです。
ここまでくると、かなり難産だったような気もしないでもありません。
苦労されている様子が手に取るように伝わり、温かみが感じられます。 -
大石林山 悪魔石
-
大石林山 断層
縦断層が築いた道です。
恐竜の背鰭の間を通ると例えてよいのか…。 -
大石林山 鍋池静思
先ほど下から見上げていた展望デッキをここから見下ろせます。
バリアフリーコースは、この池をぐるりと周遊するようにコース設置がなされています。
池の後方にあるデッキの上の巨石2体が、アマミキヨ・シネリキヨ岩です。
島建ちの神が降り立ち、琉球の島に安須杜を造ったとされる神話に因み、2神に見立てています。
鍋池に気を取られ、後方を確認するのを失念しました。皆さんは、是非鍋池だけでなく後ろも振り返ってじっくり見てくださいね! -
大石林山 悟空岩
烏帽子岩のステージから振り返って見上げた悟空岩の雄姿です。
撮る方向によって表情を変えてくれる、素晴らしいフォトジェニックです。 -
大石林山 烏帽子岩
それではクイズです。
この写真の中に宇宙人が紛れ込んでいます。
それは何処でしょうか?
写真の中央付近をよく見てくださいね! -
大石林山 烏帽子岩(宇宙人)
このように岩の割れ目の奥に潜み、こちらの様子を窺っています。
芸が細かいですね!
ところでズームアップして見ると、頭の上に小さな光が見えます。つまりこの岩の中は空洞になっており、反対側にも割れ目があることが判ります。 -
大石林山 烏帽子岩
温暖な熱帯カルストでは、縦方向の浸食が激しいためにこのような尖った背の高い岩が形成されます。まさしく2億年の悠久の時が刻んだ奇岩群と言える壮大な景観です。
年代的にはジュラシックパークと同じ古生代の地質です。
ところで、岩の上に留まっているのは、沖縄で初めて見るやんばる地区にのみ棲息する「カラス」なのでしょうか? -
大石林山 烏帽子岩
カルスト台地に石灰岩が塔のように露出している状態をピナクルと言いますが、大石林山は断層が縦になっているため巨大ピナクルが形成され易く、最高10m程もあります。荒々しく屹立した巨岩が林立するこの景観は、他では見られない迫力です。熱帯カルスト特有の険しい姿で訪れる者を拒むかのような大石林山ですが、敷地内に一歩足を踏み入れると緑豊かな大自然に包まれ、どこか穏やかな気持ちにさせられます。と言うのも、ここは神が琉球を創った神話にまつわるスピリチュアルスポットでもあるからです。 -
大石林山 烏帽子岩 ふんばりシーサー(左)と狛犬(右)
お互いに背中合わせなのは、仲が悪いからなのかと勘ぐりたくなります。 -
大石林山 烏帽子岩
何故、これらのピナクル群を烏帽子岩と呼ぶかと言うと、角度を変えて見ると判るように烏帽子の形に見える岩があるからです。
このように「く」の字に曲がった岩が烏帽子岩の名の由来です。 -
大石林山 烏帽子岩 ライオンキング
今の時代なら「ライオンキング」と呼んだ方が通りが良いのでしょうが、当方には「ジャングル大帝レオ」と拘って呼んで欲しかったなと思います。
我々の年代しか分からないのかもしれませんが…。
大のディズニーファンであった手塚治虫氏が、ディズニーのアニメ映画『バンビ』に影響を受けて世に送り出した作品です。後にアニメ版『ジャングル大帝』で育ったディズニー本家のクリエイターによりアニメ映画『ライオン・キング』が制作されたのではないかと指摘されたことでも知られる大傑作です。 -
大石林山 烏帽子岩 ライオンキング
岩の頂から見守るこの孤高の雄姿は、まさしくホワイトライオンの「レオ」そのものです。
そう言えば、アニメ版『ジャングル大帝』の楽曲を担当された冨田勲氏は、「レオ」の姿を「非白人」を差別する政策「アパルトヘイト」の反対運動に取り組んだ故ネルソン・マンデラ氏に見立てていました。 -
大石林山 望祖岩
「この岩山の頂上に立って祖国を望むと万感の思いに満たされる」との言い伝えから命名されていますが、実際はこの岩山へ登ることはできないそうです。
また、本土の与論島なら、美ら海展望台からでも望むことができます。 -
大石林山 東屋 銭加那志(じんがなしい)
丸い穴が多く開いていることから「銭石(じんいし)」とも呼ばれ、石を撫でたり、石の窪みに投げ銭をして入るとお金が溜まると言い伝えられています。
この東屋から亜熱帯自然林コースに中途合流することができます。
美ら海展望台コースの散策路がひとりの常識外れの方のために大渋滞したため、持ち時間40分の内、30分弱を消化してしまいました。悩んだ挙句、めったに来られない所ですので、余った時間で亜熱帯自然林コースのさわり部分だけでも愉しむことにしました。
ここからはカミさんとは別行動です。 -
大石林山 亜熱帯自然林コース 猪垣
畑の農作物を猪から守るために積まれた石垣です。
大石林山には、昔この地に住んでいた人たちが作った石積みが多数存在しています。住居として作られたものや畑、家畜小屋として作られたものなど様々な形態のものがあるようです。山頂の御嶽(うたき)への参道の塀ではないかとも考えられているそうです。
全長2kmにも及ぶ石積みは、石林山公園の隣の茅打バンタ近くまで延々と続いているそうです。昔の人々の生活を今に伝える貴重な石積みと言えます。 -
大石林山 亜熱帯自然林コース ソテツ群落
猪垣の間を通り鬱蒼とした薄暗い小径を抜けると、急に目の前が明るく開けます。左手に聳える岩山は、ソテツのオンパレードです。戦時中に食用として植林された6万本のソテツが岩の間から林立する様は圧巻で、これだけのスケールの群生地は希少だそうです。今はワシントン条約の附属書?類に指定され、しっかり保護されていますから…。
因みに、ソテツのオレンジ色をした実は、毒の成分が含まれているため毒抜きが必要です。毒抜きをすれば、でんぷんを食べることができるそうです。現代は、一般に食することは稀ですが、大正〜昭和の大恐慌や戦中〜戦後の食糧難の時代には、ソテツの実を食べて飢えを凌いだそうです。
こうした巨大な葉を持つクワズイモやハマセンダンの奇樹、多数のソテツ、巨大ガジュマルなどに囲まれた亜熱帯ジャングルは、恐竜時代にタイムスリップした気分になります。周りに誰もいないので、ちょっとした探検隊気分に浸れます。 -
大石林山 亜熱帯自然林コース 幸せのガジュマル
木製のステップデッキを降り切った先からガジュマルロードが始まり、忽然と巨大なガジュマルが姿を現します。
このコース中、最初に遭遇するガジュマルの神木、かつパワースポットでもあります。木肌に触れてみると、なんだかエネルギーをもらったような不思議な気がします。
この木には沖縄で「キジムナー」と呼ばれる精霊が宿っていると伝えられており、ここで「精霊の声を聞いた」との体験談が多数あるそうです。 -
大石林山 亜熱帯自然林コース 幸せのガジュマル
細い幹のように見えるのが気根です。このように気根を垂らした姿は老齢の山神を彷彿とさせ、どことなく高貴さが漂い、神が宿っているようにも見えます。 いかにも南国の木らしい生命力が横溢している木です。四方に水平に伸ばした枝の放逸な伸び具合が素晴らしいクワ科の樹ですが、樹齢が高いため、気根が支柱代わりになっています。どこから枝か、根か見当がつきません。 -
大石林山 ムカデガジュマル
ムカデの脚のように、気根が夥しい数伸びていることから命名されています。
このコース中に7本あるガジュマルの神木の中で最も古い木で、推定樹齢200年の木だそうです。
ムカデガジュマルの左手前にあるこの木は「ハマセンダン」と言い、何とも異様で不思議な形をしています。また、樹皮もゾウの皮膚を彷彿とさせ、神秘的な雰囲気を醸しています。
映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』では、鬼太郎が琵琶牧々(びわぼくぼく)という楽器の妖怪を見つけた木として登場しました。また、映画『雷桜』では、北乃きいさんがここに座って撮影したそうです。つまり、世間では超有名な木と言えます。 -
大石林山 ひんぷん(屏風)ガジュマル
ガジュマル広場の一角にある「ひんぷんガジュマル」です。名前の通り、何かの目隠しとなっているものと思われます。同名のガジュマルとしては、名護市にある国の天然記念物に指定されている樹齢約300年のものが著名ですが…。
ガジュマルは沖縄の方言ですが、由来は不明だそうです。幹や気根の様子である「絡まる」姿が訛ったという説や、「風を守る」⇒「かぜまもる」⇒「ガジュマル」と変形したとの説もあります。
ヤンバルの山々の樹は、戦後の復興のために殆ど切り倒されたそうです。大石林山も例外に洩れず、多くの樹が切られましたが、ガジュマルは岩を抱いて育つため伐採が困難、かつ精霊が宿る聖木と伝えられていたため、幸いにも切り残こされたそうです。そのお陰で大石林山には巨大なガジュマルが数多く育っています。 -
大石林山 風の道ガジュマル群
岩と気根が同化しているような、迫力に満ちた力強いガジュマルです。
このように大地に根付く命の大きさを肌で感じられるのが、このコース最大の魅力です。スピリチュアルスポットと称されるのも頷けます。
ここで東屋の分岐点から5分経過したので、後ろ髪を引かれながら帰路につきます。と言うのも、推定樹齢150年、樹冠(枝回り)が120mもある日本一広い神木「御願ガジュマル」は、もう目と鼻の先にあるからです。
しかし、これもツアーの宿命です。割り切ってガジュマルに別れを告げます。
とは言え、ここまで下って来たと言うことは、戻りは登りになります。タイムリミットとの過酷な戦いが始まったのは言うまでもありません。「備えあれば憂いなし」とはよく言ったもので、日頃から足腰を鍛えておけば何とかなるものです。
御願ガジュマルは、大石林山のHPでご覧ください。
http://www.sekirinzan.com/2012summer/
http://www.sekirinzan.com/course/naturecourse.html
この続きは、早春賦 沖縄紀行⑥中部エリア(琉球村)でレポいたします。
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