そうだ べレンを見よう♪　2014　vol.3　セントロ セントロ文化センター（シベーレス宮）

2015/01/16 - 2015/01/16

カトリック国スペインの伝統的なクリスマス飾りべレンですが、年末年始に東京へ里帰りして帰ってきた後も、まだ展示している所があったので行ってきました。

マドリード市役所のあるシベーレス宮殿には、文化センター Centro Centro があり、様々な特別展が催されていますが、去年11月末から来月2月1日まで、18世紀のナポリ製のとても素敵なベレンが展示されています。クリスマス中は、すごい人気で時間制で入場制限されていましたが、1月半ばの今は人も疎らでゆっくりと見学できました。

このベレンはカルドナ公爵家代々のコレクションで、19世紀には、現パラス ホテルがある場所にあった公爵邸に飾られたベレンを、マドリード市民にも公開していたそうです。


BELEN べレンとは、ベツレヘムの洞穴で生まれたキリストの生誕場面を人形で再現したものですが、中心となる生誕場面の周囲に置かれる脇役人形が、各ベレンで色々と趣向が凝らされていて面白いのです。


Centro Centro 文化センターでの催し物はこちらでチェックできます　↓
http://www.centrocentro.org

表紙の写真：　夫撮影

エリア マドリード(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5

Plaza de Cibeles　シベーレス広場
レコレトス通りとアルカラ通りの交差する場所にある、マドリード中で一番美しい広場です。
中央にあるシベーレスの噴水は大地の女神です。（18世紀作）
後ろに見える大きな建物が Palacio de Cibeles シベーレス宮です。

シベーレス広場 広場・公園

Palacio de Cibeles シベーレス宮は、中央郵便局として1907年〜1919年に建設されました。
当時の流行の建築様式、外側は大理石で覆われています。
2007年にビジャ広場からここに市役所が移動、建物内外の修復が済んで文化センターもできたのは2011年です。

無料と有料の展示があります。有料の展示に入る場合は、この中央入り口の右側にチケット売り場があります。ベレンは2ユーロ払います。

マドリード市役所が入っていますので、中に入る時は持ち物検査があります。
内部は、中央郵便局時代は写真撮影不可でしたが、今はOKです。
現在、郵便局はプラド通りに面した一部に縮小されました。
天井の高い広々とした内部は、中央郵便局の頃の面影をそのまま残しています。

見に来たのはこれ。　ナポリ製 ベレン

カーテンで仕切られた展示場に、さほど大きくはないベレンがガラス張りの中にありました。
最初、え？これだけなの？って思いましたが、こちら側と裏側と、丁寧に見ていったら、けっこう見応えありました。
クリスマス中は、20分ごと60人ずつ入場制限していました。今は時期過ぎたから、両方の手で数えられるほどの見学者で、時間も気にせずにゆっくりと撮影を楽しみながら見られました。

牛飼いと牛。　女性の足元には、搾ったばかりの乳がはいったバケツがあります。

このベレンは、動物の出来が非常に良い。　　　（夫撮影）

七面鳥と鶏。　動きがあって生き生きしています。

あら、生きてないのもいました・・・　　（夫撮影）

人形の洋服がとても細かい！

この辺のゴチャゴチャといるのは、東方の三博士一行。　　（夫撮影）

黒人はバルタサール（バルタザール）

こちらはガスパール（カスパール）かな。　　（夫撮影）

なかなか良いお顔。　　　（夫撮影）

メルチョール（メルキオール）
三博士は、母マリアと神子イエスを拝み、黄金・乳香・没薬などの贈り物を捧げた。

三博士のお付きの人々も洒落ています。持っている銀器が本物みたい！

こっちの銀壺も素晴らしい。　　　（夫撮影）

東洋と中東とチャンポンのような・・・　でも、面白いです。

後ろには楽隊がいます。　　（夫撮影）

ベレンの中心、生誕場面。　天使がいっぱい。

聖母マリアの冠も細かい！　　　（夫撮影）

ひとつひとつの人形の服に惹かれます。　　（夫撮影）

メェ〜　　（スペイン語では、ベェ〜）

裏側には、もっとたくさんの面白い人形がありました。
ヘビ使い！　　（夫撮影）

パイプ咥えています。宝箱の上には猿がいるよ！　　（夫撮影）

うーん・・・　ひとつ欲しい！　　　（夫撮影）

荷物をたくさん背負わされているラクダ。シャベルがある。ここにも、猿。

キャ〜♪　これはすごい！　　ちょっとアップで見てみましょう。　

レモンの輪切り！　陶器皿や水筒も良いじゃありませんか！　　（夫撮影）

カリフラワーや青菜、アーティチョークが本物みたい。　　（夫撮影）

玉ねぎ！　今でも時々、こうして売っているのを見ます。　　（夫撮影）

ぎっしりと実を付けたブドウに目がクギ付け！

リンゴ　いかが〜？

楽器もよく出来ています。

楽しそうな居酒屋♪　　　（夫撮影）

違うテーブルでは、カード遊びしています。
これは、スペインのトランプで baraja （バラハ）と言います。　　　（夫撮影）

肉屋　発見！　真っ二つに切られたまま釣り下がっている豚がすごい！　

こっちには魚屋。

どれどれ、アップで・・・　　楽しい！　　

おじさんが持っているのはメカジキ！　足元にはロブスターが入った箱。

パンを歩き売りしている人が、頭の上に担いでいた売り物。本物みたいだ〜　　（夫撮影）

すごく細くって、面白かった。　　　　（夫撮影）

シベーレス宮内には、観光インフォメーションも入っています。
郵便局時代に書き留めの書類などを記入するのに使っていた台はそのまま。今はタブレットが嵌め込まれていて、この建物と文化センターに関する情報を観覧できます。

インフォメーションは、マヨール広場のに比べると観光客が少ないので、じっくりと案内の人が相談にのってくれそう。

「在住日本人が教えるとっておきのマドリード」が、知らぬ間に更新されていました。マドリード市観光局と日西商業会議所が協力して発行しています。前回とは違う在住者がインタビュー受けています。マドリード在住歴長い MILFLORES ですが、マドリードの日本人社会とは一切コンタクトがないため、声が掛かりません。いいんです、私は4トラからたっぷりマドリード情報発信していますから！

吹き抜けの建物、天井はステンドグラス。

土産物店もあります。お洒落なものが多く、そこらにある土産物店よりも良いです。

マドリードの特徴的なモニュメントや建物が並んだネックレス。　

私はこのバッグを買いました。マドリード中心地の通りのタイルプレートがプリントされています。

建物内の無料ガイドという案内を見たので、始まるまで20分待って参加しました。ツアー参加者は我々ふたりだけ。ガイドの女の子は、観光学部の学生さんのようで、しかも発音からして地方の子のよう。なんか、この子より我々の方が色々と知っていそうだな〜と思いながらも、一生懸命やっているのに水を差してはいけないから、ちゃんと聞いてあげました。ちょっと緊張気味の彼女、案の定、初めての案内だったとか。いっぱい経験積んで、良いガイドさんになってね！

シベーレス宮の昔の写真の展示は、なかなか興味深いです。

中央郵便局時代、「戦いの間」と呼ばれていた仕分け場。
今は、市役所議事堂になっています。

4階まで行くと、ステンドグラスがすぐそこに見られます。

スペインの紋章がたくさん並んだ天井も。

この渡り廊下は、床のガラスも含めて建設当初のままです。無料で上がって来られます。

6階には、カクテルバーとレストランがあります。
8階には展望台（2ユーロ）があります。

まだまだ観光スポットとしては知名度が低いシベーレス宮ですが、外から見るだけでなく、中に入って見るのも面白い建物です。

この旅行記へのコメント （2）

• 蔦之丞さん 2015/01/25 15:23:49

  年越しの日本は如何でしたか？

  あまりにも極寒で驚いたのではないでしょうか？
  最近の日本列島は
  通例の日本と違い
  特に天候は予知できなくなってきています
  
  旅行でしか行けない諸外国にお住まいになられている方々が
  羨ましいです。

  MILFLORESさん からの返信 2015/01/26 02:44:44

  RE: 年越しの日本は如何でしたか？

  蔦之丞さん　こんにちは
  
  寒かったですね〜　年末年始の東京！
  温度はこちらマドリードも同じようなものなのですが、外を出歩いている時間が多いので、日本の方が寒く感じました。
  とはいえ、先週、こちらは雪が降ったんですよ！
  
  里帰り旅行記、まだ数冊作成予定ですが、先にスペインのを始めてしまいました。
  また、お越しください。
  
  ご訪問ありがとうございました。
  MILFLORES