2014/10/06 - 2014/10/13
1156位(同エリア2652件中)
魚屋No1さん
- 魚屋No1さんTOP
- 旅行記63冊
- クチコミ33件
- Q&A回答202件
- 100,424アクセス
- フォロワー18人
写真は、スペイン初日にマドリッドのサンミゲル市場で食べたスペイン風オムレツ、キッシュ、ウニ、ムール貝です。美味しかったですよ!
西ヨーロッパで未踏の大場所は、アクロポリスとサグラダファミリアです。
2014年は、この何れかへ行こうと思い、ネットを散策していたのですが、ギリシャでは、荒れたデモが連日のように起きていました。原因は、財政危機の立て直しで行っている緊縮政策が不景気と失業率の高止まりを招き、国民の不満が爆発しているためです。ともあれ、こんな状況では、安心して街を歩けません。
ということで、今年はスペインへ行くことに決め、旅のイメージづくりも兼ねて、添乗員同行ツアーからチェックし始めました。しかし、どのツアーも、バルセロナ観光には実質半日しか割いていません。南部のアルハンブラ宮殿を行程に押し込めるためだろうとは想像できますが、本命のガウディを見る時間が全く足りません。
となると、フリープランか個人旅行かになりますが、個人旅行は今回考えませんでした。というのも、直行便が無いスペイン行きでは、飛行機の遅れ等のトラブルに自力で対処する自信を持てなかったためです。
そのため、フリープランを追いかけたのですが、計画の立て様が無いエアー・ホテル未定、フラッグキャリアの中でもシートピッチが最も狭い31インチ(79cm)のルフトハンザ・KLM利用等ばかりで、食指の動くものがありませんでした。
それでも丹念に探していると、7月になって、日通旅行の「エールフランス航空プレミアムエコノミーで行く!行ける値!バルセロナ・マドリッド8日間 フリープラン・朝食付き!」が目に入りました。
冴えないタイトルですが、これなら、ガウディに加えて、以前から是非見たかったゲルニカ、ダリも心ゆくまで鑑賞可能です。更には、折り合いの付く値段でプレミアムに乗れるという見逃せない魅力も持っているため、早速申し込みました。
ツアー申し込み後は、他にめぼしい見学先はあるか、美味しいスペインを堪能するにはどの店へ行くべきか等と、楽しくいじくり廻していると、あっという間に出発日を迎えました。
なお、我々のマドリッド観光のコースは、以下のとおりです。
1日目 10月 6日(月) 成田空港の1日と出発
当初予定 AF275A 成田11:45 → パリ17:10
AF1400W パリ20:45 → マドリッド22:50
変更後 6日 AF275A 成田17:25→パリ23:05 B&Bホテル泊
7日 AF1000 パリ07:45→マドリッド09:50
2日目 10月 7日(火) マドリッドの街の偵察と王宮の日
空港→(送迎依頼)→ホテル(11:30頃着)
泊:グラン・アトランタ(Gran Atlanta)マドリッド
ホテル→1号線Alvarado駅(アルバラド)→Sol(ソル)下車→マヨール広場
昼食:サンミゲル市場のフードコート
→ピリャ広場→アルムデーナ大聖堂→王宮→晩飯:ホテルでの部屋飯
3日目 10月 8日(水) プラド美術館とピカソの日
ホテル→乗り換えて4号線Colon(コロン広場)駅下車
→セラーノ通り散歩→コロン広場でコロンブス像→アルカラ門→レティーロ公園
→プラド美術館 昼飯:プラドのフードコート
→国立ソフィア芸術センターでゲルニカ→地下鉄でSol下車
→プエルタ・デル・ソル(国道0km基準点)→晩飯:ホテル前のバー
4日目 10月 9日(木) バルセロナで娘と合流、ガウディ初日
ホテル→タクシーでAtocha駅→11:30発 AVE 3113(6号車1C,1D)
→バルセロナ・サンツ駅14:40着→娘と合流・ホテルへ
バルセロナへ続く
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- 【日通旅行】日本通運株式会社
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1日目 10 月 6日(月) 成田空港の1日と出発
何と不運なことに、大型台風18号が、何年ぶりかで千葉直撃コースで進んでいます。しかも千葉の通過は、飛行機の出発時刻と重なる昼頃になっています。
電車が運休になってはまずいので、早めに家を出ました。台風の前触れらしい風は吹いていましたが、まださほど強くなく、空港には何事もなく着けました。
ところが、出発案内板を見ると、11時45分発の私たちの便は、5時間以上の遅れの17時25分発と出ています。他の便も、写真のように欠航や遅ればかりです。
到着便の方はどうなっているのかと見ると、折り返しになるパリからの便も、約5時間遅れになっています。乗るべき飛行機が到着しないのでは、遅れが確定です。
このままでは、パリでの乗り継ぎができません。心配しながら窓口へ行くと、係員に「パリのホテルと乗り継ぎ便の変更の手配は済ませてある。パリの空港で指示を受けて」と言われて一安心。約2千円のミールクーポンも貰いました。
手続きを済ませた後、空港内をうろついていると、電話している人が、遅れの原因は天候悪化だからという理由でホテルを自腹にされたと話しているのを聞き、エールフランスは太っ腹と感心した次第。
更に時間つぶしをしていると、電車が運休になったとの話が聞こえてきました。確かにすさまじい土砂降りだったので、早めに空港へ行ったのは正解でした。
なお、状況を連絡した日通旅行の担当者は、送迎時間の変更、ホテルへの連絡等、全て手配しておいてくれました。日本語の相談相手がいるツアーにしておいて助かりました。
また、当初予定でも、マドリッド到着が何もできない夜遅くだったこともあり、観光時間は、実質的に削られなかったことも付け加えておきます。成田空港第1ターミナル 空港
-
空港では暇だったので、空港の観察がたっぷりできました。
この写真も、初めて気がついたもので、ボーディングブリッジ付近の地面に書かれている飛行機の停止位置です。MD11やDC10などの懐かしい機体の文字もありました。
長時間の滞在だったため、空港の様子を沢山撮影しました。何枚かアップしたのですが、コメントはそんなにありません。
そこで、余ったスペースを利用して、今回の旅行で参考に使ったガイドブックの困った部分を指摘しておきますので、今後の参考にして下さい。 -
16時14分、搭乗予定の機体がやっと到着しました。
去年のイタリア行きの機材はA380だったのに、今年は小型のボーイング777-200に変わっています。これも羽田シフトなのか、北総沿線人としては寂しい次第です。
さて、ガイドブックで困った1番目は、空港と市街地の両方の位置関係が判る地図が無いことです。
空港発の電車やバスが、どのルートを通って市街地の何処へ到着するかは、ホテルや観光先を決めるために必須の情報です。なので、これが簡単に把握できるようにすることは、ガイドブックの基本だと考えます。今回は、ルートが全く判らなかったため、初スペインの私は、ホテルまでの送迎を頼んでしまいました。 -
さすがにプロ達。定位置にピッタリと駐機しています。
黄緑のベストを着けている人達は、機体の固定と陸電の担当です。陸電とは、船乗りの用語で、照明や各種計器に使う電気を、船の発電機ではなく地上の電源から取ることをいいます。この言葉を航空関係者が使っているかどうかは知りませんが、ちょいとひけらかしてみました。。
2番目に挙げますが最悪な点は、バルセロナの詳細図が右上を北にしていること。
全体図は、常識どおりに上が北なので、地図の見比べを無駄に混乱させてくれます。そのためもあって、地図を見ることにはそれなりの自信があり、海外旅行ということで磁石を持っていた私ですら、バルセロナの位置関係の把握には大苦労しました。
こんな経験は初めてなので、帰国後に「わがまま歩き」「るるぶ」「地球の歩き方」を見比べてみると、何故か3冊共に、バルセロナの詳細図は右上が北、他の地図は全て上が北になっていました。
これは、ガイドブックの制作者が「バルセロナの詳細図はこの向きで作った方が沢山の情報を詰め込める」と考えたためなのでしょう。しかし、方位をばらばらにしてしまっては本末転倒です。 -
お掃除クルーです。
新幹線は超有名になっていますが、こちらの人達もプロでした。でも、セキュリティチェックの厳しさは桁違いです。興味深く拝見させて貰いました。
ガイドブックの続き。
では、他の国はどうなのかと、これまでに行ったことのあるヨーロッパのイギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スイスのガイドブックを調べてみると、殆どは北を上に持っていっていますが、スイスの街の方位はむちゃくちゃ、という共通項がありました。
これを見ると、編集者は、地図の方位について何も考えていないようです。というよりも、最初に出版した会社に追従しただけ、悪くいえばパクッタためではないかとも思えるほどです。
何れにしても、利用者にとって利便性を向上する最も大切な要素は、北を上にするという、日本の常識で統一することです。このことの重要性は、人の話は聞けなくても、地図は読める男に聞けば直ぐに判ることですので、速やかに修正して欲しいものです。 -
5時間40分遅れでやっと搭乗です
年も年だし、今回はプレミアムで行こうとなりました。
エコノミーとの差は、シートピットが15.5cm長い96.5cm(1インチは2.54cmなので38インチ)、横幅が2.54cm広い48cmです。物理的な値はさほど大きくないのですが、我慢の限界を追求するエコノミーと違い、実に快適でした。
なお、エコノミーでも快適さを求めるなら、SeatGuruというサイトで各社の機材ごとのシートピッチ、座席配置をチェックして下さい。
その中で、座席の快適さを判断する基準は、エアバスが何人乗りと発表する際のシートピッチが34インチ(86cm)だということが参考になります。
また実際にも、身長が180cmの私がヨーロッパへ行った時、31インチ(79cm)は拷問、 32インチ(81cm)では何とか我慢できた、34インチ(86cm)だった時のエールフランスでは狭さを意識せずに済んだという感想を持っています。
そのため、海外旅行の際には、31インチの会社をを絶対に避けています。
また、窓側3列の窓際席は、閉所恐怖症が起きるのではと思えるほどの圧迫感があります。そのため、全部の機種が窓側3列のボーイングはできるだけ避け、2×4×2のA330、A340を選ぶようにしていました。 -
機内で最初に配られたお菓子
座席の続き
そんな中、初めて見たボーイング社の787の広告には、座席配列が2×4×2の絵が載っていました。ボーイングも窓側3列の愚にやっと気付いたのかと喜んだのですが、JAL以外は777と同じ3×3×3にしてしまいました。787の客室内の幅は、777より狭いので、長時間の搭乗はかなり厳しいだろうと考えられます。
以上のことから、787のエコノミーに乗るなら、2×4×2の座席配置を唯一採用し、シートピッチも34インチと最も広いランクのJALを薦めます。
なお、アジア系のシートピッチは広め、ヨーロッパ系は狭いという傾向があります。ルフトハンザ、KLM、BAのシートピッチは31インチ、エバー、エミレーツ、アシアナ、コリアンは33から34インチです。
最後に一言。運賃が安いということでLCCがもてはやされていますが、安さは座席の狭さ(29インチ、74cmが多い)で維持されています。日本のLCCは、ANAが全部取り込みそうな雰囲気ですが、このブームはいつまで続くのやら。お荷物にならないことを祈ります。 -
1回目の機内食は、ピンぼけだったので、2度目に出たラザーニアを載せます。
なお、エールフランス名物の、実無しのミソスープも健在でした。当然頂きましたよ。
それにしても、どうしてあんなに重い飯を出すのでしょうか。座席にすし詰めになっていてさほどお腹が空かないのに、センスを疑います。もったいぶったメニュー表を配るより、内容の改善が必要なのではと思えます。
ただ、ハム、ソーセージ、バター、チーズは、まだ十分以上の魅力を保っています。特にバターは発酵系なので、食べ残した場合は大切にキープしているほどです。 -
パリのトランジットで宿泊したホテルです。
それにしても、此処へたどり着くまでが大変でした。
パリの空港の担当者からは、TGVでバスに乗ってB&Bホテルへ行けと言われました。方向は、あっちへ真っ直ぐ。
言われたとおりに歩きだすも、TGVって何状態。警備員や掃除のおじさんに聞いてもあっちだと言うだけ。
方向は合っていそうなので歩いていると、同じ便に乗っていた何人かの日本人と会いました。ホテルが同じだったこともあり、連れだって歩いて行くと、どうもこれらしいというバス停に到着しました。大勢の人がいたので聞いてみると正解で、ホテルには無事到着できました。
ホテル到着は深夜ということもあり、食堂はとっくに閉まっていました。しかし、自販機があったので、飲み物とつまみは何とか入手できました。 -
2日目 10月 7日(火) 街の偵察と王宮の日
マドリッド行きの出発は6:45なので、5時のバスに乗って空港へ向かいました。
ホテルの部屋は結構良かったものの、寝過ごすのが心配で疲れました。
昨夜、一緒のバスに乗っていた個人旅行の日本人達が一団となって支え合い、搭乗口を探しながら歩くと、我々の搭乗口は、昨年のイタリア行きと同じターミナルだということが判り一安心。
エールフランスがくれたミールクーポンを使って売店で朝ご飯を買って食べました。ほんと、運行トラブルに対する飛行機会社の対応は、JRと違って至れり尽くせりです。 -
やっと、マドリッドへ向けて出発です。
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写真は、シャルルドゴール空港の夜明け前です。
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雲がコロコロ転がっている朝焼けが綺麗でした。
此処まで色々あったため、既に十分旅行した気持ちになっています。 -
写真は、マドリッドのバラハス国際空港で見たイベリア航空のA320です。
イベリア航空は、スペインのフラッグキャリアなのに、日本へ乗り入れていないので、この機体を見てスペイン到着を実感しました。アドルフォ スアレス マドリード バラハス空港 (MAD) 空港
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マドリッドで宿泊したグラン・アトランタ(Gran Atlanta)です。
今回初めて、空港からの送迎を頼んだところ、迎えに来てくれたのは、黒いスーツのイケメン運転手。しかも、大型ベンツです。高かったけれど満足できました。
でも、貧乏人の生活しか経験させられていない連れは、レディファーストに馴れていません。イケメンの兄さんがドアを開けて待っていてくれたのに、自分でさっさと反対側のドアを開けて乗り込んでしまい、苦笑いされていました。贅沢させられなくてごめん。NYX ホテル マドリード バイ レオナルド ホテルズ ホテル
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チェックイン後、直ぐに遊びに出かけました。
この写真は、ホテルから地下鉄の最寄り駅のアルバラド(Alvarado)へ向かう道路です。人通りの少ないシャッター街でしたが、危なさは全く感じませんでした。
それにしても汚いこと。イタリアと同様、綺麗にしているのは家の中だけなのでしょうね。 -
地下鉄乗車券の自動販売機です。
この使い方は、国毎、町毎に少しずつ違うので、この町の回数券の購入の方法をお知らせしましょう。
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料金表です。
此処にあるように、1回券が1.5ユーロ 10回乗車できる回数券は12.2ユーロです。
此処の回数券は、日本と違って1枚の券ですが、後述するように使い回せるので、複数人が同時に利用する場合でも1枚で足ります。 -
自販機のスタンバイモード 画面の適当な場所ををタッチすれば次に進めます。
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回数券を買う際は、上から2番目のボタンをタッチして金を入れます。
心配なら、左上の言語ボタンに触ってみて。
日本語はありませんが、英語はあります。 -
改札です。
回数券を投入口に入れると、直ぐ先に出てくるので、出てきた回数券を取ってバーを押して入場します。
なお、改札のバーは、回数券を抜き取らないと動かないので、取り忘れて進もうとするとガツンときます。
使い回す時は、そのまま相手に渡して同じようにすればよいだけ。
出る時には回数券を使用しません。バーを押すだけで出られます。 -
写真は、ソル駅の地上部分
本日は、ソル駅からマヨール広場に行き、更に王宮まで歩いて行く予定です。
ソル駅 駅
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近くにあった熊らしき銅像。
スイスで聞いたのですが、野生の熊は、ヨーロッパでは絶滅しているそうです。現物が身近に生息していないためか、ブタに似ています。
ドイツでは、スイスではなどと、事ある毎に引用する似非知識人は、ヨーロッパの自然保護が著しく進んでいると言っていますが、日本は桁違いに高い人口密度なのに、野生の熊との接近遭遇が絶えないのは何故でしょうね。 -
ちび助は世界中どこでも可愛いのに、それが大人になると・・・
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マヨール広場
広場を囲むようにカフェがあります。
2階以上は住居とのことです。そのためか、市庁舎、裁判所、商社等が囲んでいる他の有名な広場ほどの豪華さは感じられませんでした。マヨール広場 広場・公園
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マヨール広場とサン・ミゲル市場の間にはバルが多数あるとのことでした。
ガイドブックには、美味しそうな写真が沢山載っていたのですが、開店は夕方かららしく、どこも閉まっていました。
ということで、昼はサン・ミゲル市場のフードコートで済ませました。
このムール貝は、表紙の写真の脇に映っているものです。サン ミゲル市場 市場
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レモンの切れ端を押し込んでくれたサンミゲルビール
結構美味しかった -
シラスウナギの店 といっても偽物
スペイン人は、シラスウナギのオリーブ油蒸しが好物だそうです。そのため、カリブ海で生まれ、大西洋を半周してやっと到着した稚魚なのに、数千トン単位で漁獲し続けました。結果、絶滅危惧種に指定されてしまい、本物は食べられなくなりました。
それでも食べたいのか、蒲鉾で作った偽物を売っていました。この手のものは、スーパーでも、冷凍や缶詰で沢山売られていたので人気は高いのでしょう。
私も、缶詰を買って味見しましたが、特に美味しいと言えるものではありませんでした。 -
王宮へ向かう途中にあったビリヤ広場
写真に写っているのは市庁舎ですが、故事来歴を知らない私はチラ見で済ませました。ビリャ広場 広場・公園
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王宮が見えてきました。
白い大理石造りで誠に綺麗です。 -
王宮のヨーロッパ的な幾何学模様があまりにも美しかったため、上から見てみようと思い、向かいのアルムデナ大聖堂教会へ入りました。
この写真は屋上からのもの。
なお、この塔に登るには、付属の博物館の入場料として1人当たり6ユーロの入場券を購入しなければなりません。マドリード王宮 (オリエンテ宮) 城・宮殿
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やはり教会の上から
この教会は1883年着工、1993年完成という新しいもののためか、ガイドブックには細かい情報がありません。内部の装飾なども凝ったものはなく、ツルンとした無機質な感じだったと記憶しています。
しかし、見晴らしは非常に良いので、塔に登る価値は十分あると考えます。アルムデナ大聖堂 寺院・教会
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これは教会の屋上にあった像
この後、王宮へ回ったのですが、内部は、金箔を貼りきれなかったベルサイユみたいでした。
あまり面白くなかったし、途中でカメラの電池が切れてしまったこともあり、良い写真は撮れませんでした。また、ちょいと疲れもしたので、晩飯を買ってホテルでゆっくりすることにしました。 -
ホテルの部屋飯は、ソル駅近くのデパートのエル・コルテ・イングレスで買ったリオハ(RIOJA)を開けて、マドリッド1日目の無事を祝う乾杯から始めました。
リオハは、スペインの原産地呼称制度で最も高いランクのDenominacion de Origen Calificada (D.O.Ca)に格付けされています。エル・コルテ・イングレスにも1ユーロからのワインがいっぱい売っているので、12ユーロのこれは高級品と言えます。実際にも美味しくて、この後何回も飲みました。
なお、他の産地で、このランクの原産地呼称が付けられているワインはプリオラートだけです。エル コルテ イングレス (プレシアドス通り店) 百貨店・デパート
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写真は、一囓りしてしまいましたが、ムセオデハモンで購入したクロワッサンに生ハムとチーズ挟んだもの、1.5ユーロ。旨し。
クロワッサンの野菜サンドも買いました。やはり1.5ユーロなのに、実に美味しかったことを覚えています。ムセオ デル ハモン (マヨール通り店) 地元の料理
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こちらは、ミートパイを油で揚げたようなもの1.5ユーロです。しかし油っぽ過ぎて、これは失敗でした。
これだけで足りたのかと思われるでしょうが、ご心配なく。持参した電気ポットで湯を沸かしてカップ麺を食べ、日本茶も飲みました。
外国の飯が大好きな私達は、日本食が恋しいなんていうことは全く無いのですが、我々が泊まるようなランクのホテルには、ポットが置いてありません。手ぶらだとお茶も飲めないため、ポット、お茶のに加え、ついでだからということでカップ麺も持っていってます。今回は、その一部を活用した次第。 -
3日目 10月 8日(水) プラド美術館とピカソの日
わがまま歩きには、高級ブランド街だというセラーノ通りが、何の脈絡もなく出ています。
プラド美術館は10時開館なので時間は余っています。一寸面白そうでもあったため、覗いてみようと思い、ビルバオ(Bilbao)で4号線に乗り換え、Colon(コロン広場)で下車しました。 -
セラーノ通りを流してみましたが、お洒落風な店がポツンポツンとあるだけで、日本の繁華街のような華やぎはありませんでした。
結果、約1kmの通りの往復は、無駄なカロリーの消費に終わりました。 -
とりあえず、コロンブスのモニュメントがあるコロン広場まで戻りました。
バス1台分くらいの中国人が、でかい一眼レフとタブレットで写真を撮っていました。それにしても、何もないこの場所で何をしていたのだろう。 -
この後は、レティーロ公園経由でプラド美術館へ向かいました。
写真は、途中にあった郵便ポスト
私が面白いと感じたことは、色が黄色の方ではなく、円筒形の形が、昔の日本のポストに似ていることです。 -
プラド美術館が面しているレコレトス通りを、コロン広場から歩き始めると、最初にある建物は、国立図書館です。
国立図書館 建造物
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レティーロ公園へ最短距離で行くために国立図書館の角を左に曲がると、こんな感じ。
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曲がったところの道路は、ニセアカシアの並木です。
ニセアカシアは、北米原産なので、日本では外来の侵入種だと嫌われて駆除対象にされています。しかし此処では、日差しを優しく遮ってくれていて良い雰囲気でした。 -
写真は、レティーロ公園のすぐ前にあるアルカラ門
兜を被った天使のような像がいくつも乗っていて立派です。
ガイドブックには、マドリッド市の東の境界を示すために18世紀に作ったとありますが、詳細は不明です。アルカラ門 建造物
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レティーロ公園の入り口。
入場無料です。
中央にアジア系の女性が映っていますが、全く無関係の人です。レティーロ公園 広場・公園
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中央部の大きな池です。
対岸には回廊のような建物がありました。
此処で、黒人の偽物売りグループを見ました。各自、1メートル各くらいの白布の四隅に針金を結びつけて中央でまとめ、ちょうど四つ手網のようにしたものを地面に置き、その上に品物を並べています。取り締まられる時は一挙動で担ぎ上げて逃げるのでしょう。
彼らは、アフリカからの難民でしょうか。マドリッドでも、バルセロナでも出会いましたが、結構きつい暮らしをしているようです。同情はしますが、危なそうなので近くには寄りませんでした。 -
公園では、紅葉が始まっていました。
-
なんと、日本でもおなじみのトチノキ(栃の木)がありました。
日本に帰ってきて調べるとマロニエ=セイヨウトチノキで、日本のトチの近似種とありました。
なお、東京で有名なトチノキの並木は、警視庁が起点で農林水産省と外務省の間を通る桜田通りにあります。 -
これは、セイヨウトチノキの実です。マロニエといった方がお洒落ですね。
でも、日本のトチの実とソックリ。 -
これは、プラド美術館寄りの入り口近く。
ヨーロッパの公園に特有の幾何学的な配置で作られています。 -
スペイン語、英語、日本語を併記した看板
日本人が大勢来た名残なのでしょうね。
それにしても、日本人は少なかったですね。此処までで聞こえた日本語は、サン・ミゲル市場くらいでした。 -
プラド美術館の裏にあった美しい教会です。
地図で確認すると、サン・ヘロニモス・エル・レアル教会のようです。 -
プラド美術館の入り口付近で警備していた、色使いがお洒落なパトカー。
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軍事パレードでもあったのでしょうか、ユーロファイター、A10、この飛行艇、双発の輸送機、ヘリの順に飛んできました。
帰国して調べて見ると、機体の形状と、黄色と赤の塗装から、スペイン空軍が所有する空中消火用のボンバルディア CL-415だと思えます。
輸送機は、EADS CASA社(現エアバス)製のC235かC-295の様でした。 -
やっと到着したプラド美術館
入場券は待たずに買えました。プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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入り口は、正面から見ると左手側面です。
ルーブル、エミルタージュと並ぶ、世界3大美術館の一つだそうですが、飾ってあるのは肖像画と宗教画ばかりです。
興味を持っていないジャンルなので、途中で飽きてしまいました。というより、宗教画の多くが、キリストの釘づけ場面、血なまぐさい争い等をテーマにしているので、気持ちが悪くなってきました。
この経験で、私が好きな絵は、暖かくて楽しい印象派だということを再確認しました。従って、私の3大美術館は、これらの絵が集まっている上野の西洋美術館、オルセ、オランジュリーです。 -
昼は美術館のフードコートで食べました。
右側はサンドゥイッチ、その上はブドウと水、真ん中はチキンとほうれん草を巻いたガレット、左上は冷たいミネストローネです。
こんな食堂なのに美味しかったですよ。 -
プラド美術館の正面です。
此処には裏側から接近したので、内部見学の後に見ることになりました。
この美術館で最も印象に残っているのは、日本人のご一行様がすごい勢いで通り抜けたこと。添乗員かガイドか判りませんが、ホントに小走りだったのには驚きました。 -
ゲルニカを見るために歩き始めたところ、プラド美術館の隣に植物園を見つけました。
通り抜ければ、目的地近くのアトーチャ駅方面に出られるし、案内板には65才以上は無料と書いてあるようなので入りました。
しかし、読み違えだったらしく、しっかり入場料を取られたし、通り抜けもできませんでした。王立植物園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
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でも、ヨーロッパ風の幾何学的な造りは楽しめました。
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此処にもマロニエがいっぱい。
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マロニエのドングリも沢山落ちています。
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マロニエ(トチ)の実はこんな状態で木に付いています。
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公園は、こんな機械で手入れをしていました。
次の目的はゲルニカです。
入り口に戻って、アトーチャ駅脇の国立ソフィア王妃芸術センターに向かいました。
それにしてもよく歩いています。 -
アトーチャ駅手前の交差点にある農業省の建物。
大きな彫刻が載っており、無駄に立派な建物でした。
ゲルニカのある国立ソフィア王妃芸術センターは、この交差点のはす向かいにあります。 -
旧アトーチャ駅の建物。
翌日、AVEに乗る際に気がついたのですが、列車の発着は、この建物の後ろ側に新しく作った建物からでした。こちらは、イベント広場のようになっていました。マドリード プエルタ デ アトーチャ駅 (AVE) 駅
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これは、交差点にあった貸し自転車
電チャリのようですが、どうやったら借りられるのだろうか。 -
美術館側の角に到着したはずなのに、それらしき建物が見あたりません。
こちらかなと思った方角に少し歩くと、人気はありませんが、写真の国立ソフィア王妃芸術センターと書いてある切符売り場が見つかりました。
切符を買って入ったものの、展示物はピカソの匂いが全くしません。不思議に思ってパンフレットを見ると、ここは付属棟のようです。
そこで、本館に移ろうとしたのですが、かなり迷いました。ヨーロッパ人も困っているようでしたので、こちらから入るのは避けた方がよいでしょう。ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
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これは中庭にあったオリーブ
ゲルニカを見ることは、スペインを訪れる目的の大きな一つだったのですが、やはり暗いです。
ナチスが世界で初めて行った、都市の無差別戦略爆撃の巻き添えで亡くなった市民への追悼と怒りが題材なのですから、これは致し方ないのでしょうね。 -
この建物は 病院だったそうです。
写真の噴水は、病院時代から存在していたのでしょう。 -
これはどう見てもピカソです。
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さすが、ピカソです。異形でも、緑の中に違和感なく溶け込んでいました。
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遠目で見るとこんな彫刻が
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近くに寄ると、狛犬に似ています。
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これが美術館の正面
でも此処は、建物に囲まれた広場の中です。交差点のある大通りには直接面していないので、近づいたなら路地奥をのぞき込みましょう。 -
マドリッドでの美術館巡りは、好みの絵に出会えなかったこともあって疲れました。
そこで、見残しが唯一気になっている「道路元標」の写真を撮るため、4号線でソル駅に向かいました。
写真は地下鉄の連結部分。着脱自在の連結器でないことが、ヨーロッパ的です。 -
ソル駅を出たところにあるマドリッド自治政庁の建物
自治政庁が何だかは判りませんが、道路元標は玄関前の歩道にあります。マドリード行政公館 建造物
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東京の日本橋にある元標とは違い、素っ気ないものです。
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これはアップ。確かにkm0とありますね。
この後、ホテルでのつまみにムセオ・デル・ハモンでサラミを700g・7ユーロ、デパートのエル・コルテ・イングレスで、昨日飲んだワインを3本購入してホテルに戻りました。 -
今晩は、4トラの口コミにも出ていたホテルの向かいのバルで晩飯です。
他の店は客がいないことも多いのに、この店はいつも客がいるので期待大です。 -
ポテト、エビ、タコを指さし注文し、ビールを頼みました。
すると、お通しらしきものとして、生ハムの唐揚げが出てきました。残念なことに写真がピンぼけのため載せなかったのですが、これが実に美味 これだけでビールをお代わりしてしまいました。
写真はポテト。日本のイモサラと全く同じです。
ケースの中ではポテトだけが置いてあったのですが、目玉焼きを上に乗せて、ちゃんと金を取れる料理にしています。 -
茹でエビに、たっぷりのオリーブオイルをかけてオーブンで暖めたもの。旨し。
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茹でポテトの上にオリーブオイルで焼いたタコを載せ、パプリカを振ったもの。
パンはサービス。
ビール4杯と以上の料理で約40ユーロ 旨いし安いしで、マドリッドは大満腹で終了です。 -
4日目 10月 9日(木) バルセロナへの移動日
マドリッドのホテルから10分ほどの所に、レアルがホームスタジアムにしているサンチャゴ・ベルナベウ・スタジアムがあります。
せめてスタジアムだけでも見ようと、朝一に散歩がてら見に行ってきました。 -
バルセロナ行きのAVEに乗るため、タクシーでアトーチャ駅へ行きました。
料金は10ユーロくらいだったと記憶しています。
写真は、アトーチャ駅の旧駅部分。煉瓦造りの立派な建物のためか、壊さずにイベント会場に使われていました。マドリード プエルタ デ アトーチャ駅 (AVE) 駅
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私が乗る電車の案内板です。
4番線からの出発ですが、これが出たのは出発の10分ほど前です。ホームが何本もあるのでかなり心配してしまいました。
それにしても、案内が出るのがこれほど遅いのはヨーロッパで始めてです。 -
スペイン国鉄はレンフェ(RENFE)という名です。
特徴は、レールの内側の幅が、ヨーロッパの殆どの国が採用しているため標準軌と呼ぶ1,435mm(4フィート8.5インチ)よりも広い、1,668mmの広軌であることです。国際列車を走らせるには、ドイツ、フランス等で採用している標準軌に置き変えなければならないため、順次工事が行われています。この標準軌を走らせるのがAVE(Alta Velocidad Espa?・ola)で、我々は写真の103系に乗りました。 -
こちらは、ホームの反対側に停まっていた120系
アルビア(Alvia)と呼ぶAVEと同ランクの特急列車です。この車両は、スペインの在来線の広軌と新線の標準軌の両方を走らせるため、軌間可変タイプという、車軸の幅を線路幅に合わせて調整できる装置を採用しているそうです。 -
これは、乗車口近くにあった路線図です。マドリッドからパリまで鉄道で行けることが判ります。
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2等車の車内です。
座席の横の列が新幹線より少ない4席なので、楽ちんでした。
でも、我々の座席は車両の一番後端なので、窓が小さくて外の景色を良く見えなかったことが残念。
昼飯は、駅の売店で購入したサンドウィッチと水でした。 -
工事用車両です
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ヨーロッパらしく、工事用車両にも緩衝器がついています。
日本の列車では使っていない装置なので、いつ見ても面白く感じます。
それにしても、沿線が荒涼たる原野の連続だったことには驚きました。 -
新幹線にも昔はあった速度表示器
結構長時間見ていましたが、300kmを越えたことはありませんでした。
なお、日本の在来線は、軌間1,067mm(3フィート6インチ)の狹軌です。130km程度で限界に達してしまうため、200km以上で列車を走らせるには、広い標準軌を使用することが必須要件です。日本の新幹線は、スペインとは逆の意味で二重投資をせざるを得ない状況で作られたものです。
バルセロナ編に続く
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