2014/03/19 - 2014/03/21
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Weiwojingさん
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松山には歴史的建造物好きにとって大いに触手を延ばしたいと思うような建物がいくつもある。それらの中で今回は「愛媛県庁」と「萬翠莊 ( ばんすいろう )」の2箇所を訪ねることが出来た。他にもまだあったが、滞在時間の少なさのために割愛せざるをえなかったところもいくつかあった。次回を期したいと思う。
愛媛県庁は1929年( 昭和4 )に本館が建設された。設計者は木子七郎(きご しちろう)という関西を中心に活躍した建築家である。
萬翠莊は伯爵久松家第15代当主定謨(さだこと)が建てたフランス式別邸で、1922年( 大正11 )11月年摂政宮裕仁親王( 昭和天皇 )がお泊りになられたこともある。
萬翠楼も木子七郎の設計であるが、当主がフランスでの生活体験があったことからフランス風の別莊を求めて、松山別邸として建設された。
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愛媛県庁は何と言ってもその特徴は正面にそびえるドーム状の屋根と左右対称の構造をしていることである。帝冠様式とされることもある。
設計者は木子十郎 (1884〜1955)で 、彼は萬翠楼を始め京都の関西日仏会館、石崎汽船ビル、旧新田邸 ( 松山大学温山記念館、西宮 ) 等に携わっている。 -
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入り口の柱にはアーカンサスの模様が施されていて、大変美しい。
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早速、県庁内に入ってみたいと思う。先ずははここが玄関である。
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玄関を入ると、まず正面に階段があり、一気に上って2階へ向かった。
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階段を上がりきると、ちょうどこのようなステンドグラスがはめ込まれた窓が見えてくる。シンプルなデザインであるが、大変美しい。
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エレベーターも古風で、レトロな造りに思わず用もないのに何度も乗ってしまった。
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エレベーターの脇には階数を示すこのような文字がある。もちろん「貮階」は「2階」であるのはお分かりですね。
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照明もオリジナルで、なかなかクラシックだ。
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階段構造が素晴らしい。
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3階には立派な会議室がある。
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松山でもう一つ見てみたいと思っていた建築物は、最後の松山城主であった伯爵久松定謨が建てた「萬翠楼」である。
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萬翠楼は小高い丘の斜面にあり、写真のような場所に位置している。そこまでは歩いていかないといけない。
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「坂の上の雲ミュージアム」の前を抜けて萬翠楼へ向かうと、途端にこのような傾斜のある道となり、しばらく登って行った。
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これが萬翠楼の全景であるが、久松家謨がフランスに留学したことからフランス風好みの別莊となっている。
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桜の花の咲く時期、周囲には何本も桜の古木があるため、桜を愛でながらの見学も素晴らしいものである。
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2階を見上げると、「ドーマー窓」を見ることが出来る。
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1階から2階へ上がる階段踊り場の大きな窓にステンドグラスが施されていて、そのスケールの大きさにいささか驚かされる。
海上の船舶にカモメが富んでいる図となっているが、これは久松定謨が何度も海を渡ってヨーロッパへ行ったことを表していると言われている。
作者は日本最初のステンドグラス製作者・宇野澤辰雄の弟子であった木内真太郎で、萬翠莊以外にかかわったステンドグラス作品は旧島津邸、旧竹田宮邸、大阪中央公会堂、横浜開港記念館などがある。 -
1階謁見の間に敷かれた絨毯であるが、もちろん建築当時のものとは異なっていている。
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ここは2階ベランダで、外に出ることはできないので窓越に撮ってみた。
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2階御居間(迎賓室)。
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内部の見学後は外に出て少々周囲を見て回った。敷地内には「あい」という名前の茶房があり、見学の後のひと休みにぴったりのところである。
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「収蔵庫」なる建物もあった。この建物は昭和になって出来たものである。
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