2014/03/30 - 2014/03/30
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ゆっくりOm Koiさん
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メコン川の支流、ウー川に大きなダムができようとしています。
手掛けるのは中国資本。
「何で知ってるの?」と問われれば「見たまんま」と答えます。
- 交通手段
- バイク
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-
3月30日、午後。
ポーンサーリの町で見つけた標識。
近郊の町ハッサへ道が続いているようです。
ダートの予感、行かねば。 -
ラオス入国以来、まともにダートを走っておりません。
基本、「来た道を戻る」エリアなので何かしら結果を残したいのですが…。 -
標識を辿ってポーンサーリの丘の一番上のロータリーへ。
この辺りは官庁街のようです。
右に進みます。 -
先程のロータリーから500mでダートが始まります。
今回、ラオスで初ダート。 -
ハッサの町へはバスもあります。
ただ、バス停が恐ろしく不便。
ダートの入り口にあります。
ポーンサーリの中心部からは1キロ以上歩きます。
ひょっとしたら、ポーンサーリのバスターミナルを巡回しているかも。 -
待ってましたよ、このダート。
バイクも気分も吸い込まれそうになります。 -
山の稜線を走る山岳ダートです。
-
途中、幾つかの集落があります。
-
中国語の標識がやたら目につきます。
-
山側に景色が開けてきました。
採石場でしょうか。 -
ハッサの町からウー川を更に上流に上がった所にダムを造っているようです。
このトラック全て中国本土から来たもの。
運転手もほとんど中国人。
当然、全て中国資本で行われています。 -
その影響でダンプカーの往来が非常に多いです。
日本のダンプカーより一回り大きいです。
走行注意、というかこの粉塵…。 -
トラックやダンプカーの影響で所々道が荒れています。
轍で走行ラインが選べない時、デカイ対向車に出くわすと冷や汗モノです。 -
大型車の走行による粉塵抑制のため散水車が頻繁に走っています。
これがまた厄介なんです。
道幅の狭い箇所でコイツとすれ違うと結構濡れます。
跳ね返りの泥も頂くことになります。 -
ダートはウー川に向けてゆっくりと下りていきます。
-
ポーンサーリから約19キロでハッサの町の入り口に到着。
バスが来てます。
集落内が狭いので500m程手前に停まります。 -
ウー川に近付くにつれ傾斜はきつくなり、集落が現れます。
-
葛折れの坂道に沿ってハッサの町が形成されています。
-
ひたすら下ります。一本道。
-
集落内の最後のカーブを曲がると…。
-
ポーンサーリからピッタリ20キロでウー川に到着。
ハッサの港です。
ウー川は浅瀬が多いので大型船舶は来ていない様子。 -
小さい港の割には荷駄の取り扱いは結構なもの。
賑わっています。 -
港には商店もあります。
後ろの建物はおそらく宿だと思います。 -
荷捌きのトラック溜まりの端、川沿いにこんな茶店が…。
-
寄らずにはいられませぬ。
ビアラオ、良く冷えてます。10パンキップ。
味も値段も安定してます。 -
動力付きの竹筏、現役のようです。
-
酔いが覚めるのを待ってダート探索の続き。
ハッサの集落の少し上にあるこの分岐。
左でダムの工事区間。
ポーンサーリから片道20キロじゃ物足りないですね。
怒られるとこまで行ってみましょう。 -
暫くは厳しい造作道。
-
ハッサの集落を上から。
「川の入り江の港町」ですね。 -
分岐から4キロでこのゲート。
この先NG。「関係者以外立ち入り禁止」
まぁ、当然ですね。 -
ちょっと気になることが…。
この写真のダムの完成予想図、「重力コンクリートダム」です。
質の良いコンクリートの重量で水を支える最も安全なダムです。
三峡ダムがこれですね。
オーバーフローに強く決定的な決壊になりにくいのです。
当然、コストも断トツにかかります。 -
しかし、実際の工事状況はこれ。
「大きな礫岩」の輸送。
近隣の山から削り出しています。 -
しかも、一日何十往復も行われています。
このやり方は「ロックフィル・ダム」ではないでしょうか。
土砂を埋め立てて堰堤を造る工法で「アース・ダム」とも言われています。
『安価』で短期間に竣工できます。
ただ、オーバーフローに弱く一度溢水すると絶望的になります。 -
それと環境問題。
大量の土砂を現地調達するので近隣の山を破壊します。
対岸の山からも調達している様子。
造作道の敷設が雑。
通水管を沈埋しただけの埋め立て橋。 -
ダムの工事内容は我々が口を出すべきでないでしょうね。
当事者間で決まってことですから。 -
中国人労働者の宿舎。
中国だけで完結しています。
地元には大してお金が落ちていないようです。
ならば、せめて質の良いインフラを残してあげて下さい。
アレが安物の「ロックフィル・ダム」等でなく
安全な「コンクリート・ダム」であることを望みます。 -
ラオスで良く見かける中国資本のバナナのプランテーションにしてもそうです。
現地の環境にもっと気を使って欲しいと願うばかりです。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- シノカさん 2014/04/06 00:11:49
- こんばんは。
- OmKoiさん、こんばんは。
今回も楽しく拝見させていただきました。
ダートがあって良かったですね^^相変わらず危険そうですが。
OmKoiさん、ダムにお詳しいんですね。
当事国同士で決まったことといえばやはりそれまでですよね。
でも中国のやり方には疑問を抱いてしまいますよね。
自国からラオスを経由し、タイまで続くルートを開拓したいとか、
そんな風に聞いた記憶があります。
ラオスもいずれ中国に呑みこまれてしまうのでしょうか…。
そういう現状を肌で感じられるのも、バイクで自由に行動でき
る故でしょうね。
やっぱり羨ましい旅です。
- ゆっくりOm Koiさん からの返信 2014/04/10 00:41:49
- 間もなく辛い現実へ。
- 本日午後、北タイのアジトに戻ってきました。
今回の旅は終了です。
毎度旅行記をご覧頂きありがとうございました。
ラオスに於ける中国の影には背筋が凍ります。
おおらかでのんびりしたラオスは「良いようにヤられてる」印象です。
現地に一切気を使わない広告のやり方(「漢字ドーン」の看板とか)には
違和感を感じます。
意外だったのは中国ナンバーの車輛が「交通弱者」に気を遣ってる事です。
安全運転してますね、中国人。
ダムの建設現場まで潜り込んで写真を撮ったのは少しヤリすぎたと思ってます。
あまり調子こいていると痛い目見そうなので今後は自重します。
「バイク旅」ですがやはり自由と引き換えのリスクがあります。
三日前、タイの林道で軽く崖から落ちました。
治りかかった足をまた引き摺っています。
「人体は落ちてもバイクはギリ落ちず」のすれすれの幸運でやってます。
ベトナムの続編楽しみにしてます。
Om Koi
-
- somtamさん 2014/04/05 07:44:33
- 北ラオス転戦、お疲れ様です☆
- こんにちは。
シャン州というか、「ビルマ」自体、まだまだ制限が
あるというわけですね。民族問題等が解決されておらず、
中央政府が、まだ完全掌握していないのでしょうか。
素朴な疑問です。
現在、北タイやシャン州の人々は、「ビルマ」を
何と発音しているのでしょうか?
「ミャンマー」?「パーマー」?
また、白人ツーリストも、今では「ミャンマー」?
と発音しているのですか?
チャイントンの線路は、狭軌のようだ、ということですね。
国の中央から線路が延びているのは考えにくいので、
ご指摘の通り、鉱山鉄道等の可能性が大ですね。
全くの想像ですが、この鉄路に関しても、
●国が背後で動いているかも。
パーイの表現ですが、
はい、何も気づきませんでしたし(笑)、
気になさらないように・・・
マイ・ペン・ライ
憧れのシャン州ですが、最近では現地の様子を
ネットで写真を見れることができるかもしれませんが、
シャン州の日常風景を、Om Koiさんの旅行記の写真で、
堪能できたと思っています。
ラオスは特殊な所以外、完全に自由旅行ができるのですね。
昔、メコンの対岸から指をくわえて眺めていたのが、
それこそ、遠い過去のよう。
しかし、メコンを渡れなかった分、いろいろと想像が
はたらき、ロマン!?を感じていました。
ビアラオのビンのデザインも、近代的になりましたね。
まだ、橋がない頃で、ラオスが外人ツーリストにも
開放された頃にビエンチャンへ行った時、
ビアラオを買って帰りました。
そのビンを未だ、我が家に置き物として飾っています。
ビンのラベルは、まだまだ素朴。
ポーンサーリは、20年前の桃源郷から普通の町に
変わっているとのこと。
私は雲南省にも行ったことがありませんが、
きっと、雲南省もOm Koiさんが青春を謳歌されていた頃に
比べ、普通の町、普通の村に変わっているかも。
一度ぐらい、昔、行っておけばよかったです。
ダムの建設についてですが、
それにしても、●国のやり方は、「エゲツナイ」ですね!
これも、いつもの手口。
我が家ではよく、●国について、放送禁止用語が
飛び交っています。(笑)
こちらは、桜のピークが過ぎました。
夕方から雨ということですので、
今日の昼間が今年最後?の花見かも。
somtam
- ゆっくりOm Koiさん からの返信 2014/04/08 10:35:47
- 旅の終わり。
- まだタイにいます。Om Koiです。
毎度メッセージありがとうございます。
今、日本は最後の桜のようですね。
仕事の休暇が長く取れるのは毎年今頃だけなのです。
ここ4〜5年、日本の桜を知りません。
「ミャンマー」の呼称についてですがタイ人はやはり「パマー」と
発音しています。
シャン州の非ビルマ族の方々が内地のことをどう呼んでいるかは
分かりませんでした。
白人旅行者は様々ですね。「ビルマ」と言ったり「ミャンマー」と言ったり。
ただ、欧米人の発音する「ビルマ」は日本のとはかなり違いました。
「ブルマ」に聞こえました。
ビアラオは私にとってオアシスでした。
ラオスの飯屋では未だにラオス飯を堪能できていません。
定番の麺(カオ・ピヤックセン)と高い中華飯ぐらいでした。
バーツ換算で約40バーツ。
一日平均4本は飲んでました。
ラオスや他の東南アジアの「チャイナ」に関しては日本絡みの延長線上
いいイメージは無いですね。
私もぶっちゃけ辛辣にネガティブに書きたい所です。
私もブログで「ロマン」と言う言葉を多用しています。
若い連中からは笑われますね。
「懐古厨」と言うそうです。
それでも語らずにはおれません。
タイの「水掛祭り」がそろそろです。
それと入れ違うように私の今回の旅も終わりに近付いてきました。
辛い辛い現実に戻らねばなりません。
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