「関東の富士見百景」から望む富士山

2013/11/26 - 2013/11/26

　横浜市の港南区と栄区、磯子区の境界にある瀬上市民の森の尾根道からは富士山が良く見え（http://www.yk.rim.or.jp/~kamide/yokohama/enkaizan/）、「71　瀬上市民の森」（http://www.ktr.mlit.go.jp/honkyoku/kikaku/fuji100/map/kanagawa02.htm）として「関東の富士見百景」に登録されている。「関東の富士見百景」とは国土交通省関東地方整備局が選定した128景である。鎌倉市浄明寺6の逗子ハイランド脇の「関東の富士見百景」には銅版のプレートがあり、場所が特定できるが、ここにはそうしたプレートはない。ただ、200mほど進んだハイキングコース内に「関東の富士見百景」のニセ看板があるだけだ。
　このあたりにある三叉路の瀬上池側谷の法面（のりめん）の畑で野菜の手入れをしている人がいたので、富士山の見える位置を確認し、雲間にうっすらと見える富士山を確認した。「ここから見える富士山は関東の富士見百景に指定されていますが、プレートなどは設置されていませんね。地主が設置することに反対でもしているのですか？」すると笑いながら、「反対なんかしていませんよ。」と答えてくれた。この三叉路あたりでは通る人が皆富士山が見えないか探している。雲間に何とかうっすらとしか見えない富士山を見付けてほっとしている。今年は、富士山が世界文化遺産に登録され、富士山への関心が高いようだ。それでも空気が澄んでいれば勇壮な富士山の姿を綺麗に見える場所から見たいのは人情だ。そのためか、「関東の富士見百景」のニセ看板が立てられている場所から富士山を眺めている人など誰もいない。
　ニセ看板にある富士山の写真は、ここから眺めた富士山の姿とは多少違う気がする。この辺りに林立している電波塔（アンテナ塔）に登って上から撮った写真かも知れない。
　これから冬場に向かい、晴天の日の午前中には富士山が見えることが多くなる。この三叉路辺りから富士山を眺める人たちも例年になく増えることと思う。
（表紙写真は「関東の富士見百景」辺りから望む富士山）

エリア 戸塚・いずみ野・港南台(神奈川)

「関東の富士見百景」のニセ看板にプリントされている富士山の写真。

写真中央にかすかに富士山。裾野から姿を現している。

「関東の富士見百景」辺りから望む富士山。写真中央にかすかに富士山の頭が見え、雲がなければ裾野から姿を現すのであろう。

写真中央の植木とフェンスの間に富士山。

写真中央の生垣とフェンスの間に富士山。

ポール右脇に富士山。

写真中央に富士山。右側の木立の葉が入ってしまう。