凄すぎるぜ中国東方航空

2012/12/29 - 2013/01/07

今回、関西空港からネパールまで37000円と言う航空運賃（燃油別）に目がくらみ、中国東方航空で、上海と昆明経由カトマンズへ１週間の家族旅行

楽しみにしていたお正月旅行

これが悲劇の始まりになるとは・・・・

これまで中国東方航空を利用したことは、20年ほど前に一度上海まで・・・その時は可もなく不可もなく

しかし、今回はカトマンズからの帰路、昆明空港が2013年1月3日、霧の影響で閉鎖されたため、中国東方航空との果てしないバトルが開始されたのでした。

エリア カトマンズ(ネパール)

東方航空に乗った第１印象は・・・

１　不味い機内食
あまり期待はしていなかったのですが、日系・東南アジア系に比べるとあまりにもお粗末　さらに何故か国際線なのに昆明〜カトマンズ間はアルコールサービスなし！寂しい　何故だ？

２　日本語アナウンスが無い
確か上海〜関西空港は日本航空との共同運航便　
しかし日本語アナウンス無し（非常用設備のビデオ上映時はあったかな？）

果たして日本人ＣＡは乗っているのでしょうか？（ビジネスのみ？未確認）

３　機内エンターテーメントサービスが全く無い
イヤホンもない　
勿論、パーソナルビデオなどあるわけない（短距離なので許そう）
ここまではまあ良いとしましょう・・・

しかし、ココからが問題です！

悲劇はカトマンズ最終日に発生！

カトマンズ空港で、まったり帰り便の飛行機を待つ私たちに不幸なお知らせが・・・・

「昆明空港が霧のため閉鎖　カトマンズ発の帰り便が大幅に遅れると・・・・」

という情報は後で分かったことで、現地では情報も無く、とりあえず待てという指示

「どないなっとんや！」

と皆さんが騒ぐ中、中国東方航空から夕食が出されました。

「こちらのレストランで食事を用意しています」

空港３階のレストランへ案内されました・・・

なかなか対応がよろしい

ただ出された料理は最悪（タダだからしょうがない）
けれども不味い！

それからしばらく待っていると　本当にキャンセルのお知らせが！

これまで海外旅行歴２０年ですが、こんな経験は初めて！

どうなるのか・・・この時点では少しワクワク
（この時点では翌日から起こる悲劇を予想していなかった）

その後、航空会社が用意したピカピカの観光バスで、空港からカトマンズ市内のホテルへ移動・・

「こんな綺麗なバスがネパールにあったんか！」というような豪華バス！

そして連れて行かれたのが「アンナプルナホテル」
一応、５つ星なのですが、ホント？てな感じの古い（歴史ある）ホテルでした。


しかし、バックパッカーの若い衆の皆さんは大喜び
（もう一度言います　翌日から起こる悲劇を誰も予想していなかった）

再びカトマンズ市内に舞い戻った私たち・・・
何も知らないお気楽な私たち・・・

その頃（１月３日）、昆明空港は騒乱状態・・・
空港は飛行機に乗れなかった群衆により占拠され、空港は無政府状態・・・

以下、中国のニュースサイトより

昆明机场滞留事件 旅客质疑机场反应慢效率低

雰囲気は感じ取っていただけますか？？

1月3日，昆明水国机出大雾天气，造成云南民航史上最大规模航班延误，当日有近万名旅客滞留机场。此次事件背后，无论是机场、航空公司还是昆明官方的应急预案，均遭到质疑。1月4日，昆明官方宣布已妥善处置滞留旅客，但多名旅客爆料现场秩序十分混乱

ちなみに私達が昆明に到着した１月４日には、空港の混乱をすでに収まっていましたが・・・・・

しかし、カウンターを蹴りあげる音

飛行機に乗れなかった乗客の大ブーイング

など散発的に続き・・・幸い？昆明の騒乱を「生」で聴く貴重な体験をすることが出来ました。

さて話はカトマンズへもどります・・・・

昨日のフライトキャンセルでカトマンズ市内に舞い戻った我が家族４人

もう２度とカトマンズに行くことは無いと思っていたのですが・・



あまり暖房の効かない寒い部屋で一夜を過ごしました・



さて今朝は８時３０分にロビー集合！

え？そんな話聞いていないよ。

張り紙も無いし・・・

他の方に聞くと、昨夜の夕食の時に連絡があったそうです。



そんな大事なことは掲示しておけよ！

全員食事会場にいるわけじゃないよ。

さてカトマンズ空港へ向かいます

噂ではお昼頃にはお迎え便がくるとか・・・・
（これはただの噂でした）



さて空港に到着後、またもや長〜い出国審査であります。

そして搭乗口に陣取り帰り便を待ちます


（写真はイメージです　街で見かけた乗合バスです）

時刻は１０時を過ぎました。しかし、一向にお迎えは来ません
１１時　やっぱり来ない
１２時　「お迎え便が来る」と言う噂のあった時間でも、中国東方航空は現れず
１３時　腹減ったな・・・

その時、同じ境遇の日本人の方から東方航空が、空港ロビー内で食事を配っているという噂が・・・・

そこで４人分のお弁当をゲット　
しかし中身は昨日の夕食と同じ　不味い

ところが、お弁当の数が少なく　お弁当を貰えなかった人たちが空港係員に詰め寄る姿が・・・

「怒るの当たり前やろ！」

１４時になりました
まだ飛行機は来ない
　
タイ航空や大韓航空が定刻で、次々と飛び立っていきます
東方航空からは何の説明もなし

同じ境遇におかれた日本人の方の中には　ソウル経由で帰ると言い出す方も・・・

１５時　そしてとうとうお迎えが・・・
思わず　皆さんから歓声が・・・
よし、これで日本に帰れると喜んだのが間違いでした・・・

ようやくカトマンズ空港を出発　結局２４時間遅れでした。
それでも飛行機に乗れて一安心

しかし、昆明空港に到着後どうなるのか、ちょっと不安でした・・・
「多分、現地係員が待っていて、日本への乗り継ぎ便の世話をしてくれるんだろう」
だれもがそんな甘い期待を持っていました。
この時点では・・・
（そんなものあるわけ無かった）

「私たちのために、昆明から大阪への乗り継ぎ便の予約がとってあるんだろう」
（そんなものあるわけ無かった）

この時点では、楽観的な観測？を皆さん持っていました。
「航空会社はきっちり対処してくれるんだろう？」
そんな甘い観測・・・・を誰もが持っていました。

さあいよいよ昆明空港に到着

入国審査後、荷物を受け取ってゲートの外に出ると・・・・

誰も待っていない・・・

「え？」

我々は、これからどうすれば良いの？

とりあえず空港3階の東方航空のカウンターへ行くことに

「明日の大阪便を予約したいのですが」

「もう座席は満席だ」

「じゃあ私たちはこれからどうすれば良いのか」

「無いものは無い」

東方航空職員の冷たい返答・・・

「それなら帰国便は何時ならとれるのか？明日が無理なら明後日は？」

「無い」

「じゃあその次は？（７日）」

「無い　８日ならある」

え！！絶対に１月６日には帰りたいのに
（７日から妻の仕事始め）

どうすれば良いのか？

写真は１月３日の昆明空港の様子です　当日は混乱は収まっていました）

さて押し問答が続いている中、他の帰国難民の日本人の方も集まってきました。

しばらくすると、カウンターの職員が、突然邪魔くさそうにチケットに走り書きで・・・
「１月７日　Ｃクラス」

とボールペンで記入

これで何とか７日には帰れそう・・しかしこれが悲劇の始まり

そして今から昆明市内のジンジャンホテルを提供するので行けという指示

ホテルも提供されたし、帰国便も確保されたし・・・まあ今日はこれで良し

と思ったらこれが悲劇の始まりでした。

さて空港を後にした我が家族４人と、カトマンズからの同じ境遇の帰国難民の日本人グループは、リムジンバスに乗って東方航空が予約してくれた「ジンジャンホテル」へ

すでに時間は夜の１２時を回り、もうクタクタ・・・

１日中カトマンズの空港に座らされ、さらに昆明空港での帰国便をめぐるバトル

もう疲れました。

（写真は１月３日の昆明空港の様子です　当日は混乱は収まっていました）

さてジンジャンホテルに到着し、チェックインをしようとしたのですが、深夜にもかかわらず多くの宿泊客が・・・

しかし、ホテル係員は２人しかおらず、チェックインに非常に時間がかかりました。

そうしてようやく自分の番が・・・

「東方航空に紹介してもらった・・・」
と言おうとしたら

冷たい一撃

「ノールーム」

はあああああああああああああああああああああああああああ？？？？？

「どう言う事？」

「空港でジンジャンに行けといわれた」と言っても　


「無いものは無い」

はあああああああああああああああああああああああああああああああああああ

どう言う事よ？

完全に頭に来ました。

さて時間は、もう午前１時を過ぎています。

「空港に帰ろうか？」と言う声もチラホラ

なぜなら空港職員の指示では毎朝「空席待ちに来い」という有難い指示があったので・・・


途方に暮れていると　ホテルの愛想の無いお姉さんが、

ジンジャンホテルの近くのホテルが空いているので、そちらへ行けと・・・

まあ良かった　空港で寝なくて済む
それから深夜の昆明の街をポツポツト帰国難民２０名ほどで歩きます・・・

本当に疲れた　眠たい

さあやっとホテルに到着　しかし何だか怪しい雰囲気のホテル
大丈夫？
しかもフロントでパスポートを預かると・・・・

さらに部屋の数が足りない・・・
はあああああああああああああああああああ
もう嫌だ

日本に帰りたい

そしてチェックインが終わり、何とか部屋に入ることができました。

予想通り　

部屋はボロボロ　
壁紙は破れているし　
ベッドのスプリングは飛び出している

究極は・・・
暖房のスイッチは？？？
あれ？
無いいいいいいいいいい・・・・・・・・・・・・
ウソでしょ
寒いよ

臭い毛布１枚
信じられない

寒かったよ・・・・本当につらい
お湯も出ない・・・場末のホテル

さてようやく朝が来ました　

寒さで長男は完全に体調を崩しています



疲れてお腹も減りません

その時、

「妻が帰り便の予約大丈夫やろか？」

考えてみると予約チケットは、ただのボールペン書き

確かに他の帰国難民の方は、プリントアウトしたチケットを持っていた・・・

しかし我が家は手書きチケットのみ

これはヤバいかも

（写真はイメージです　写真のチケットは上海乗り継ぎ時に渡されるものです）

そこで長男と次男をホテルに残して再度空港へ向かう事にしました。

プリントアウトされたチケットを貰うために

それにしても暗い　朝なのに暗い　８時過ぎてるのに暗い・・・よく考えると昆明は、北京から相当西に位置しているからか・・・


さて空港までのリムジンバス代は東方航空が負担してくれるそうです
（この対応はよろしい）

東方航空のカウンターに辿り着きました。

「チケットをプリントアウトして欲しい」

「予約は２名しか入っていない」



「えええええええええええええええええ？」

「あほか！ちゃんと調べろ」　

「すみません　３名入っていました。」

ええええええええええええええええええええ

「じゃあ　もう一人は？」

「無い」

「無いって　帰国便のチケットに　ココに手書きで書いてあるでしょ！」

「無い」

「無いってどういう事　昨夜、確かに予約したよ」

さて押し問答がしばらく続きました。



３０分ぐらいの押し問答の末、座席がとれたと・・・

はああああああああああ

今まで満席だといってたじゃないの？？？


まあとれたからいいか？

一体、この航空会社どうなってるの？

これで何とか帰国便の座席は確保できました。

でもこれまでの経緯を考えると、どう考えてもオーバーブックっぽい

帰国当日はなるべく早くカウンターにいってチェックインしてしまおうという事になりました。

（写真：散歩で出かけた昆明駅）

さてホテルに帰ると長男の体調がますます悪く嘔吐と熱・・・・

これはヤバいです。


暖房もない　こんなホテルからは脱出！

そこで近所にあった佳華広場酒店へ移動しました。

このホテルは　トヨタの昆明工場があるため、日本からの出張のビジネスマンがよく使うようです・・

東方航空紹介のおんぼろホテルとは違い、こちらはピカピカです。

ただ体力的に限界のため、朦朧としながらチェックイン

週末のため　お安く泊まることが出来ました。

翌日から帰国までの２日間ほどはホテルでグズグズ

その後、昆明市内を少しだけ歩いてみました・・・


街角で見かけた赤ちゃん

私も身体的・精神的なストレスから体調を崩し始め、大好きなビールを飲む事も出来なくなってしました。

ホテル内に綺麗な室内プールもありましたが、泳ぐ元気もなく・・・

「本当に７日に帰れるのだろうか・・・」

そんな心配をしながら悶々と時を過ごしたのでした。

（写真：昆明の屋台にて）

さらに疲れからか、非常に臭いにも敏感になって来て、レストランやスーパーの臭いを嗅ぐと吐き気が・・・・

今まで色々な国に行きましたが、こんな事は有りませんでした。
やっぱり体調管理は大事ですね。

そんな中、昆明市内で食べたマクドナルドの美味しかったこと！
世界共通の味　素晴らしい

マクドナルド万歳！

町で見かけた不思議なパン

こうしてようやく帰国日の１月７日を迎える事になります。

帰国日は、オーバーブッキングの可能性が高いので、早めに空港に向かう事にしました。

さてカウンターオープンと同時にチェックイン
最後まで座席が取れているのか？
天候は大丈夫なのか？
すっかり疑心暗鬼になっています。

こうしてネパール＋昆明の旅も、なんとか３日間の延長で終わりを迎えました。

最後に空港で、中国元の両替に・・・

両替が終了し、日本円を受け取り・・・



あれ　お釣りは？

中途半端な端数部分は、中国元で返してくれるんじゃないの？

１００円ほどですが、両替所のお姉さんにお金を誤魔化されてしまいました。

もしかしたら端数は返金しない？のが中国流？



何か釈然としない・・・でも反論する元気はもうありません。



その後、関西空港行の飛行機は、無事に飛び立ちました。本当に嬉しかったです。

日本のありがたさを感じました・・・

とにかく日本に帰りたい



体調も悪いし・・・

気持ち悪い・・・



機内でも機内食は食べられず・・・

ピータンの臭い　もう勘弁して下さい



こうして１０日間にわたるネパール＋昆明の旅は終わったのでした。

本当に疲れました。

でもこれまでの２０年間　海外旅行には２５回以上行きましたが、飛行機が遅れたのは今回が初めて

そう考えると、今までが運が良かったのか・・・・



延泊になった３日分の食費・ホテル代・携帯電話代も旅行保険で補償してもらいました。
（遅延特約には入っておきましょう　１人２万円までＯＫです）

元気だったら、昆明のレストランで一杯食べて飲んで出来たのですが・・・


ネパールでは　お買い物もしました・・・

カトマンズの街並みを堪能・・・・

お寺もいっぱい訪問・・・・





以上でネパール旅行記は終わりです！

長いブログを読んで頂きありがとうございました。

また　どこかでお会いしましょう！

ナマステ

しかし、これで旅も無事終了かと思ったら・・・

帰国後、長男が

「お父さん　財布の中のお札と小銭が無くなっている！」

「え？いくら？」

「３０００円ちょっと」

なんと息子は鍵のかからないソフトケースに財布を直接入れていたようです。

キャッシュカードなどは無事でしたが、昆明空港でお金を抜かれたようです。

もう嫌だ！中国東方航空！バカヤロー！

でもよく考えると、お金の盗難は　航空会社の責任ではありませんでした。


東方航空さん　スミマセン

また利用するからね・・・・多分？

この旅行記へのコメント （4）

• 旅人まいるさん 2013/12/23 07:27:05

  心配(-_-;)

  近々、中国東方航空を利用する者です。混明経由便なので不安だな。保険入っておこう。

  上高地のインプレッサさん からの返信 2013/12/23 21:03:13

  RE: 心配(-_-;)

  保険は絶対ですね。すぐに元は取れますから
  
  
  それから席がないと言われても引き下がらないように。必ず席はありますから。
  
  幸運を祈っています。
  
  

• 鼻毛マンさん 2013/11/05 23:16:30

  サイコーでした！

  初めまして、上高地のインプレッサさん。
  昆明の空気から中国東方航空に飛んできました。
  
  いやー、すっごい面白かったです。
  完全に他人事だと思ってゲラゲラ笑ってしまいました。
  
  でも…
  僕は年末年始に
  12/28関空→北京→昆明、12/29昆明→ヤンゴン MU。
  1/4ヤンゴン→昆明→北京、1/5北京→関空 CA。
  でミャンマーに行く予定で、読み終わった今、すこし心配になってきました。
  
  がんばれ中国東方航空！
  負けるな中国東方航空！
  
  とりあえず遅延保険には入って、会社に連絡できる準備をして旅行に臨むことにします。
  
  貴重で素晴らしい体験記を読ませていただき大変参考になりました。
  もしもの事があったときは、中国人に負けないように席を勝ち取ってきます。
  
  鼻毛マン
  

  上高地のインプレッサさん からの返信 2013/12/23 21:00:25

  RE: サイコーでした！

  まもなく出発ですね。書き込みをして頂いていたのに今日まで気が付きませんでした。スミマセン
  
  さて保険は絶対です。かけきんは少ないので是非、加入ください。すぐに元は取れますから。
  
  カウンターで席はないと言われても絶対に引き下がらないように。必ず席はあります。
  
  では幸運を