旧ユーゴ一人旅第二弾⑤（完）「ベオグラード編」ボスニア・ヘルツェゴヴィナ～セルビア

2012/09/15 - 2012/09/23

Dubrovnik旅行から約一年半。再び旧ユーゴ圏に戻ってきました(笑)
今回は、必ずしも楽しい旅ではありませんが、旅行できて本当によかったと思います。
今日は観光できる最後の日。ベオグラードをめいっぱい満喫したいと思います。
※チトーの眠る温室(花の家)についに行くことができました！ベオグラードを訪れる方は必ず行かれたし！トップの写真は、その入口です。
サラエボ編
http://4travel.jp/travelogue/10713668

スレブレニツァ編
http://4travel.jp/travelogue/10713684

ベオグラード編１
http://4travel.jp/travelogue/10715211

ベオグラード、ノヴィサド編
http://4travel.jp/travelogue/10715284

ベオグラード編２（完）☆今ココ
http://4travel.jp/travelogue/10715641

エリア ベオグラード(セルビア)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 飛行機
• 航空会社: オーストリア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

おはようございます。９月２１日の朝でございます。
なんとホテルバルカンに日本の方が宿泊されているではないか！
しかもお二人☆お仕事でいらしてるとのこと、日本語がとても懐かしい！！涙
で、写真はホテルモスクワ。噴水で見えませんが、左手にカフェがあります。

ホテル モスクワ ホテル

いい天気です！カレメグダンへ向かいます。
で、結局この像、なんなんだろう・・

この敷地内には軍事博物館があります。１０：３０オープンです。

奥に見えるのが軍事博物館です。今は写真だけ撮って、あとで入ります♪

カレメグダン城址公園 (ベオグラード要塞) 広場・公園

この上に座って足をぷらぷら・・してもよかったかも？
ここで会ったあの少年は元気にしてるかな・・

コソボを旅した人の記録で、セルビアにコソボのスタンプを×されたことに対し、「いじわる」だとか、「むかついた」といった意見をたまに見ます。確かに、せっかくもらったスタンプをそのように消されるのはあまりいい感じはしないかもしれません。でも、かつて自分の国だった土地を切り取られてしまったセルビア人の悲しさについて、考えてもいいのかな、と思います。最近は特に何もされないようなんですが、それでもそうすることが、彼らなりの最後の抵抗なのかもしれないんです。何かを「した」方にだけ目を向けるのではなく、それが「何故」なのかについても、考える必要があると思います。もし京都が、近隣の国の人間によって強制的に独立させられてしまったら、日本人として、非常につらいのではないでしょうか・・。
もちろん、単純に京都に置き換えて考えられるものではないと思いますけれど・・・。

やっぱり早朝は気持ちがいいですね！
ここで初めて、何組かの観光客に会いました。トルコからのご夫婦も。トルコのおはよう、教えてもらったのに忘れてしまった(汗)
で、この教会を見てUターンしたとき、セルビアのおばあちゃんがスタスタっとやってきまして、笑顔でセルビア語をマシンガントーク(笑)
とりあえず、服を褒めてくれてるっぽいニュアンスだけわかりましたが、近くにいたチラシ配りのお兄さんが「かわいいっていってるよ〜」と訳してくれました。いまだに謎。でもかわいいおばあちゃんでした。この教会によくいらっしゃるようです。

このアングルはよく目にしますね。その門をくぐって少し歩くと、先ほどまでいた川を眺めるスポットに着きます。

もうすっかり秋の陽気です。

軍事博物館へ入りました。２階もあって、見応えあります！
入場料は150ディナールくらいだったと思います。安すぎ。ディナールを使いきれない(笑)

軍事博物館 博物館・美術館・ギャラリー

DUBROVNIK！！！

サラエボで博物館に入れなかったけど、一応ここで見れたからいいか♪
セルビア人青年プリンツィプ、写真を見るに青年ではないな(笑)

写真はホテルモスクワです。こんなでかいものが撃ち込まれたんではひとたまりもありません・・

今日は１１時に、前回乗り過ごしたオープンバスに乗ろうと思ってたので、２階を見る余裕がありませんでした・・。残念！さりげなく物販あります。
これから行かれる方、私の分まで楽しんできて下さい！

あろうことかまた道に迷いました！ぎりぎりセーフ。よかった〜

〒です。

そんなに乗客は多くありません。私は一番後ろに乗りました。イヤホンで英語ドイツ語フランス語が選択できますが、係の人が設定してくれます。
ちなみにこの彼、さりげなくタバコ吸っておりました。
なんて自由な職場(笑)
天気はよくても寒いので、窓付きの１階に座ることもできます。

後ろに人がいないのをいいことに、ふんぞり返って写真撮影です！
今までの分を取り返すつもりで取りまくるぞ〜

再び空爆の建物へ。上から見るとより近いので迫力が増します。

で、後ろを振り返って取ったのがこちら。左手は外務省です。その向かいに例の建物があります。

サヴァ教会が見えます。坂道が多い分、遠くからでもしっかり見えます。

こちらが後に訪れる歴史博物館。その奥に、花の家等あります。場所をなんとなくわかってよかったです。

マック！

カレメグダンの周りを一周です。

サボルナ教会。カタカナで見ると面白い名前(笑)

なななんと私の大好きなイルディーヴォがベオグラードでコンサート！
ちなみにクロアチアでは2005年頃、プーラの円形劇場で開催されています。
イチオシ違う？だまらっしゃい♪(笑)

ちなみにオープンバスはこんな感じ。
最終日のお昼はマック！(笑)店内はセルビアらしからぬキビキビさ♪
ちょっとおもしろいのが、通常のマックと、マックカフェの注文カウンターが別なんです。ポテトとカプチーノを持って部屋に帰りました。
カプチーノおいしー！！！もうここの他店でコーヒー頼めない(小声)

地図を見ると、花の家は川を越えたところにあるので(オープンバスで見た)どうしようかなと思ったんですが、お金そんなつかってないし、タクっちゃえ！と思い、強行で向かいました！結果、大正解！タクシー安いです。本当に。いって300ディナールとか400ディナールとか・・。はたまたこのタクちゃんも英語を話しませんが、最後に「I love Japanese history.」と言ってくれました。セルビア語で日本の歴史本があるってことですよね。何時代に興味があるのかとか、聞けたらよかったなぁ・・。

説明が遅れました。まずこちらの建物が歴史博物館です。オープンパスから撮影した建物です。この敷地に花の家と、「Old Muzej」です。オールドミュージアム・・確かに、歴史を感じる展示物は多かったです。
入場料はいくらだったか・・安かった記憶はあるんですが。
支払うとシールを受け取ります。それを貼って館内を巡ります。
私はここで花の家のパンフ的な本を購入しました。

歴史博物館を出て、こちらの通路を通過すると、残りの２つの施設へ行けます。先の博物館に入らず、直にこちらに来て入場料をここで支払うことも可能です。左側が入口、右側が出口です。中央に売店があります。
チトーの名言？を刻んだ黒い鉛筆が４種類。上司達にはこちらをお土産としました。英語版もありますが、味気ないのでセルビア語版で(表記はクロアチア語又はボスニア語、セルビアの文字ではありません)

通過した直後の風景。右手の建物が花の家。左前に進むとオールドミュージアムです。

こちらが花の家です！
中は温室のような感じで、両サイドに展示物がいくつかあります。
後付けで写真ＯＫなのがわかり、係の人にチトーとのツーショット(?)を撮っていただきました。

中央の白い石の棺に眠っています。
本で、今でも訪れる旧ユーゴの人はいるということですが、今回も男性１名がそうでした。懐かしそうに写真を撮っていました。ベオグラード在住の女性が案内しに同行されていました。

一度出ましてオールドミュージアムへ。

そんなに規模はありませんが、きれいに展示されていたと思います。
世界各国の衣装や武器等いろいろ。

Japanese Tantoだそうです。
短刀はわかるけど、ローマ字にするとなんだろう、この脱力感(笑)

一通り写真を見終えて、帰りのタクシーどうしようと思っていたんですが、先程の通路兼売店にいた女性がタクシーを呼んで下さるとのこと、お願いしました。日本にいつか行きたいそうです。See you in Tokyo!　に喜んでもらえてよかった♪

ホテルに帰り、再びカレメグダンへ。やっぱり早朝がいいですね！風景の写真は撮りませんでしたが、一人で来ていた中国人男性が撮影してくれました。とてもおとなしくやさしそうな感じの人でしたので、嫌がらせを受けないことを切に願います！
途中で日本人男性２名と会いました。夜にサラエボに行かれるそうです。
せっかくなので道歩きをご一緒させていただきました。
写真はサボルナ教会のそばにあったカフェクエスチョンマーク。
店名をサボルナ教会近くの・・と考えていたところ、教会の名前を使用することに対してあったクレームに怒り、「？」にしてやる！としたのが始まりなんだそうですよ。これは諦めてたんですが、写真撮れてよかった！これで本当の意味で、ベオグラード旅行の目標制覇です！

夜の国会議事堂。なかなか雰囲気あります！

ホテルモスクワの向かいの通りにあったこのレストラン、店名忘れましたがめっちゃおいしかったです！なんでもっと早く出会えなかったんだ(汗)
写真切れてますが彼らはカルボナーラを食べていまして、これに飲み物込みでも3,500円くらいです。余った分は、彼らの朝食にしていただきました♪
ありがとうございました☆

この後わかれて私はホテルへ。最後の夜においしいもの食べられて大満足です☆ディナールが沢山余ってたんですが、送迎代をディナールで払えるみたいなので助かりました。両替はそんなに遅くまでやってない感じです。
受付の男性が日本の番組を好きらしいんですが、おそらく「サ○ケ」！(笑)
プロでない人たちが色んなコスチュームを着ている、スタート前に脱ぐ、そして一番最後は綱をひたすら登る、沢山の人がそれを見て楽しんでいる。という番組の特徴をきくに、あれしかないですよね(笑)　忍者とか云々、とりあえずうれしそうに語っていました☆
翌朝、お願いしていたランチパックの受け取りと清算を済ませて空港へ。サラエボ、ザグレブ、ドブロヴニク空港と比べるとちょっと広い感じがします。

ベオグラード ニコラテスラ空港 (BEG) 空港

こちらでウィーンへ飛びます！プロペラだけど大丈夫なのかしら(汗)
あとヨーロッパ発の便で驚くのが、滑走路に移動して間髪入れずに加速することです(汗)心の準備が！というのはお構いなし。ちょっと面白いです。
搭乗の待ち時間にたまたまスーツケースを機内から出してる様子を見たんですが、その乱暴さがすさまじい(笑)「おらぁよっっ！！」とセリフをつけられそうです。これじゃ傷がつくのも納得。そのうちの一人なんてモヒカン頭にイヤホン付です！これにはびっくり。でも話のネタとしては最高なので、写真撮ればよかったー！！！

長いようで短い７泊９日の旅でした。場所が場所なだけに、楽しい旅行というわけではありませんが、実際に足を運んで空気に触れて、いろんな人と出会って感じるものもあって、本当に行けてよかったなと思いました。サラエボもベオグラードも美しい場所です。川べりなり公園なり、ゆっくり眺めてられる時間と、夜にホテルで手紙をしたためる時間が幸せでした。次回、また一人旅できたら、今度は西洋、ベルギーやデンマーク辺りもいいかなと思っています。悲しみの見えないところへ。帰国してみて、想像以上にコタエたな、というのが正直な気持ちです。日本にいたら考えたこともないような話がたくさんありました。
同時に、日本の良さを再認識することも多々ありました！
しっかり充電して、チャンスがあればまた旅に出たいと思います。
みなさんもよい旅を！

この旅行記へのコメント （2）

• のまどさん 2015/08/20 04:32:02

  テーマのある旅、素敵ですね

  dubronikaさん、初めまして。
  
  拙ヨーロッパ旅行記に多数ご投票いただきありがとうございます。
  
  旧ユーゴ旅行記第二段拝読しました。ガイドブックを持たない一人旅ということでとても興味深かったです。私もバルカン半島が好きで、次は是非セルビアに行きたいと思っているので参考になりました。アジア人に慣れていなかったり、サービスが良かったり、わりと親日的な人が多かったり、なるほどと思いました。
  
  またスレブレニツァ旅行記はとても考えさせられました。今年で20年ですが、本当に痛ましい出来事ですよね。
  
  次はどちらに行かれるのか、今後のアップを楽しみにしています。

  dubronikaさん からの返信 2015/08/21 21:24:53

  RE: ありがとうございます(^-^)

  のまどさん
  
  コメント並びにご投票までいただきありがとうございます。
  遅くなりまして、申し訳ありません。。。
  本来なら私からコメントなど差し上げるべきところ、
  大変失礼いたしました。
  
  旧ユーゴ旅行記、もっと客観的に書くべきだったかなと反省しきりですが、そう言っていただけるとうれしいです。セルビアはノヴィサドにて、地図ももたずにタクシーに乗るなど自分の脇の甘さには今更驚いています(笑)。
  
  帰国してから、木村元彦さんの書籍などに触れ、セルビアの印象が少し変わり(わずかながら理解が深まった？)、再訪したくなっています。ユーゴ圏の音楽を聴くのがここ数年のブームです。少し哀愁漂う旋律を聴くと、カレメグダンからの風景を思い出すんですよね。
  
  バルカン半島、月並みの言葉では言い表せない魅力がありますよね。ぜひぜひセルビアに行ってらしてください(^-^)旧ユーゴ時代の栄光や、アメリカを中心とした大国に一方的に悪者にされてしまった国の悲しみなど、色んなものが目に飛び込んでくると思います。
  
  スレブレニツァは、国連の無力さもあって本当に痛ましいです。のどかな雰囲気の場所なだけに、静けさがかえって不気味でした。
  自国の利権だけを考え空爆した先進国の罪も重いはずですが、その先進国が『戦犯』とされる人々を裁くことが、さらに自体をややこしくしていると思っています。
  
  のまどさんの旅行記、文章の綴り方が素敵で、何度もじっくり読みたいなと思っています。それに、
  解説も随所に入れられていて、勉強になります。
  コメントさせていただくこと多々あるかと思います。
  今後ともよろしくお願いします(^-^)