2011/01/15 - 2011/01/15
3561位(同エリア4580件中)
まみさん
干支の中で、ウサキが1番、造形的に可愛らしいデザインになりやすい気がします。
観劇前に撮影散策しようと第一候補に挙げていた上野動物園は、動く動物の撮影チャンスをじっと待つにはあまりに寒いので却下。
代わりに浮上したのが、東京国立博物館です。
折しも、新春企画として、「博物館に初もうで」と題して、ウサギが描かれたりデザインされた美術品が展示されているようです。
それらのウサギは決して漫画チックな愛らしいタイプばかりではないでしょうけど、新年を迎えた気持ちをまだかろうじて引きずる今、新しい干支にちなんだ企画にとても興味が沸きました。
実際に美術の中に描かれたウサギたちは、大半は愛らしかったけれど、かなり写実的だったり、中にはちっとも可愛くないウサギもいましたが(苦笑)、ウサギにちなんでいくつも集められた展示の中の一つとしてはとても興味深かったです。
ウサギはたいてい草や花と一緒に描き込まれていて、デザイン的にもとても私好みで惹かれました。
また、今年の干支だと思うからか、ウサギが描かれたものはどの作品も、なんだかとてもおめでたいものに見えてきました。
<観劇ついでに新春の上野公園の旅行記のシリーズ構成>
□(1)迷い迷って冬ぼたん苑に向かう
□(2)新春を祝う冬ぼたんを詠もう
■(3)東京国立博物館に初もうで───美術の中の陽気なウサギたち
□(4)東京国立博物館で日本の美の源流をふり返る
<タイムテーブル>
13:10 上野公園に到着
13:30-15:15 上野東照宮ぼたん苑の冬ぼたん
15:50 東京国立博物館に入館
15:55-16:20 新春企画「博物館に初もうで」
16:25-17:00 本館2階常設展示「日本の美術」
17:20 東京文化会館入場
18:00-20:05 ベルリン国立バレエ「シンデレラ」鑑賞
「新春特別展示 博物館に初もうで 美術のなかのうさぎと国々のお祝い切手
本館特別2室 2011年1月2日(日)〜1月30日(日)
平成23年の干支(えと)は卯(う)、兎(うさぎ)です。兎は「因幡(いなば)の白兎」や「かちかち山」などの昔話に登場し、またその可愛らしさから様々な造形や装飾などにも取り上げられ、私たちに身近な存在です。
兎の季節といえば十五夜、秋を思い出しがちですが、一方で十二支の卯の季節は春、時刻は夜明けを表し、まさに希望に満ちた新年のはじまりにふさわしい動物ともいえます。さらに兎が多産なこと、また月の兎が不老不死の薬をついていたという故事もあって、おめでたい動物でもあるのです。縁起のよい兎をデザインに取り込んだ作品に、慶祝を記念した世界各国の切手を加えて展示し、新年を祝います。」
(東京国立博物館の公式サイトより引用)
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00
<これまでの上野の東京国立博物館の旅行記>
2010年3月6日
「雨の週末の上野公園は東京国立博物館へ(1)長谷川等伯にうなった後、縄文と埴輪のエナジーに触れる」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10436635/
「雨の週末の上野公園は東京国立博物館へ(2)おひなさまと人形の魂に触れた後、神韻SHEN YUN公演にしびれる」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10436640/
2010年2月11日
「ペンギンのお散歩と冬ぼたんと土偶が見たくて木曜日の祝日は上野公園へ(1)寒桜の咲く冬の上野公園と国宝土偶展」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10428523/
2008年4月1日
「念願の桜の季節の上野公園(1)提灯桜通りの桜トンネルと東京国立博物館・常設展「博物館でお花見を」」
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東京国立博物館に来るのが15時50分になっちゃった!
今宵の観劇前の撮影散策は東京国立博物館がメインのつもりだったのに。
冬ぼたん苑での撮影ですっかり時間をとられてしまいました。
楽しかったから、いいんですけどネ。 -
新春飾りのある本館の入口前
でも、常設展中心なら見学時間は1時間でもなんとか足りるでしょう。
少なくとも新春企画のウサギ・コレクションは。
それ以外は全部見終わらなくても、いつか再訪するチャンスはあります。
さあ、張り切って行こう、レッツゴー! -
本館入口前の新春の生け花と、西洋風のドームのある隣の表慶館
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本館入口脇の赤い実や黄色いロウバイがステキな巨大な生け花
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本館に入館
無料ロッカーははじめはみんな埋まっていたけれど、しばらくうろうろしていたら、ちょうど見学を終えて荷物を取りに戻ってきた人を見つけました。
なのでその後に利用することができました。
ウサギの新春企画は2階なので、真っ先にこの階段を上がります。 -
正面階段踊り場の巨大な生け花
至るところにこういう生け花があって、新春気分をよみがえらせてくれます。 -
新春企画のウサギ・コレクション展示室
閉館時間まで1時間ちょっとでも、ウサギ・コレクションはこの一室のみなので、ゆっくり見学してもここくらいは全部見終わるでしょう。
切手はスルーしましたけど。 -
薄汚れているけれど、早速、可愛いウサギちゃん!
「皇居造営杉戸絵 秋草二兎(明治時代・19世紀)
この杉戸は、明治宮殿の常御殿(つねごてん)(天皇陛下のお住まい)で使用されたものと推測される。明治宮殿とは、明治21年(1888)に完成し昭和20年(1945)まで使用されていた皇居。本杉戸は、昭和13年(1938)に宮内省より移管されたもの。」
(展示の説明より) -
……可愛くない(苦笑)
同じく「皇居造営杉戸絵 秋草二兎」の一部です。
まるでウサギに化けた鬼(!?)ようです。 -
月を見上げるつぶらな瞳のウサギさん
「兎桔梗図/俵屋宗達(江戸時代・17世紀)
シルエットの桔梗と淡墨に包まれて白く浮かび上がる兎。月に照らし出された秋の野辺を思わせ、兎の見上げる視線の先には明るい月が暗示されている。俵屋宗達は、兎と月を組み合わせた作品を他にも描いており、月下の兎は得意のテーマだった。」
(展示の説明より) -
キミたちの祖先はきっとあそこから来たのネ
「(重要美術品)月下木賊(とぐさ)に兎/歌川広重(江戸時代・19世紀)
秋に刈り取られる木賊は、ヤスリのように物を研くことに使われ、謡曲「木賊」を通じて秋の月をイメージするものとなっていた。十三夜(旧暦9月13日)には木賊が供えられ名月に豊作を祈ったという。月に住むと信じられた兎が満月を見上げている。」
(展示の説明より) -
笑っているような口元と、木の実のような赤い目、そして何かをつかもうとしかけている前足がとってもキュート!
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秋の野に、ウサギが2羽、あたりを探って、ぴくぴくっ、ぴくぴくっ!
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心配性のウサギさんと、のんびり屋のウサギさん!?
「鶏頭に兎/藤堂凌雲(りょううん)(明治時代・19世紀)
繊細な線を重ねて描かれた2羽の兎。周りには兎を包む込むように鶏頭・露草が葉を伸ばす。左右それぞれに注意を向ける兎の仕草が、画面に奥行きを与えている。花鳥画を得意とした藤堂凌雲が、月に住むと考えられていた兎を秋の情緒をこめて描きだしている。宮内省旧蔵品。」
(展示の説明より) -
芙蓉の花の下、魚のようなギョロ目のウサギさん
「芙蓉に兎/楳圃筆(明治時代・19世紀)
酒井抱一の描写を彷彿とさせる秋草の中、墨と色彩の濃淡、細かい毛描によって写実的な兎が描かれる。楳圃は花鳥画をよくし「起立工商会社」(半国営の国産工芸品輸出会社)の画工として工芸下絵も手がけていた。確認できる作例の少ない楳圃の貴重な作品。宮内省旧蔵品。」
(展示の説明より) -
チラシやポスターに採用されていた作品!
思ったより大きなお皿でした。
パターン化された花や木の文様がとてもステキで、ウサギさんのほのぼのした雰囲気を高めています。
「染付双兎図大皿/伊万里(江戸時代・19世紀)
轆轤挽きの後、型に当てて成形された大皿。会話しているような愛嬌のある二羽の兎は、レリーフ状にあらわされる。背景は全面を藍地で覆い、水葵と流水の図が白抜きで随所に描かれるが、釉薬がやや失透しているため、賑やかながら落ち着いた表現となっている。」
(展示の説明より) -
ないしょ話? それともキッス?
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自然の中に溶け込んだウサギ
「染付秋海棠兎図皿/伊万里(江戸時代・19世紀)
岩の上で天を見上げる兎と、背景にはハート型の葉と小さな花が特徴的な秋海棠を描く。青色の濃さを微妙に使い分けた墨染めや、のびやかな描線からは職人のこなれた技をみてとることができ、兎が今にも飛び跳ねだしそうな軽やかさが器面にあらわれている。」
(展示の説明より) -
ねぇ、キミたち、ボクの話をちゃんと聞いてる?
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日本の美術にしてはちょっと異色だと思ったら……
中国の壷のようです。
「黒釉刻花兎唐草文双耳大壷(こくゆうこくか うさぎからくさもん そうじたいこ)(元時代・13〜14世紀)
酒を入れた器だろうか。茶色の陶胎につやのある黒釉を掛け、紋様は掻落しで表わす。余白部分の釉は削り落され、胎が露わである。生産窯は不明だが、無造作にもみえる力強い作りと野趣に富んだ兎の表現に、民窯ならではの明るさと温かみが感じられる。」
(展示の説明より) -
ウサギさんより、ウシさんに見えるけど!?
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美しい螺鈿にうっとり
箱の中は他の文房具入れか何かでしょうか。
「豆兎蒔絵螺鈿硯箱/伝・永田友治作(江戸時代・19世紀)
蓋の裏側は、兎が下草の陰から顔をのぞかせた瞬間をとらえた図柄である。分厚い鉛板や貝を用い、モチーフをクローズアップした構図は、作者の永田友治(ながたゆうじ)が私淑した、尾形光琳の蒔絵に繋がる特色といえる。またここでは、珊瑚を使って兎の赤い目を表現している。」
(展示の説明より) -
赤い目がどこか神秘的なウサギさん
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なんとか2羽のウサギさんが見えるかな
「兎蒔絵印籠(江戸時代・19世紀)
印籠や根付は、身につける人の趣味を表現する格好の装身具であり、形や意匠にさまざまな趣向が凝らされている。十二支など動物を主題にした作品も比較的多く見られ、自分の干支やその年の干支を表した印籠・根付を好んで使った人もいたことだろう。」
(展示の説明より) -
ピノキオのお鼻みたいに、耳がずんずん伸びたウサギさん
「兎水滴(江戸時代・18〜19世紀)
水滴とは墨をするための水を備えておく文房具である。江戸と時代には、蝋型鋳造による自由な形の水滴が多く生まれ、その意匠には動物や人物など様々なものがある。展示の水滴は兎の姿をしており、粘土細工のような姿が愛らしい印象を与える。」
(展示の説明より) -
いわれてみると、確かにウサギの耳の兜!
あんまり強そうなかんじがしないですけど(苦笑)。
「金茶糸素懸威(かけおどし)波頭形兜(江戸時代・17世紀)
鉢は波頭の形を紙などを用いて張懸(はりかけ)であらわして黒漆塗とし、正面の眉庇(まびさし)には眉形を盛り上げている。左右に兎の耳を思わせる脇立(わきたて)をつける。おそらく波兎の意匠であろう。吹返(ふきかえし)には三巴紋を打ち、金茶糸素懸威六段下りの錣(しころ)の上端も波形としている。」
(展示の説明より) -
随分派手だと思ったら、狂言の衣装でしたか、納得!
「肩衣/黒麻地波兎牡丹唐草州浜笹模様(江戸時代・19世紀)
狂言肩衣は大胆な染め模様。名物裂でおなじみの造土文を波で象りその中に兎文を配する。波のはねる様子を白兎に喩えたいわゆる「波に兎」文であるが、江戸時代の諸工芸に特徴的なずんぐり型の兎が滑稽である。牡丹唐草の造土文と笹文が吉祥性を添える。」
(展示の説明より) -
ふとっちょのウサギさん、可愛い@
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鷹ににらまれて、縮こまっているウサギさん
「鷹兎図(安土桃山時代・16世紀)
獲物を捉える鷹は、中国絵画で古くから描かれてきた。日本では武将が鷹を愛好し、鷹は権力と強さの象徴として描かれてきた。それに対を成すのが兎。兎は鷹が襲いにくい岩の間に身を隠して描かれることが多くある。これならひとまず安心。」
(展示の説明より) -
ウサギさんの震えが伝わってきそう……
新春企画のウサギ・コレクションをひととおり見学し終えて16時20分。
同じ展示室に世界のお祝い切手のショーケースもありましたが、それよりもこの本館2階の日本の美術の常設展が見たくて、切手はスルーしました。
あと30分あまりで、さてどのくらい見学できるでしょうか。
「観劇ついでに新春の上野公園(4)東京国立博物館で日本の美の源流をふり返る」へとつづく。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10538004
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