新羅の古都　慶州

2010/08/14 - 2010/08/20

＜釜山２日目＞

　今回の旅行で、一番の楽しみにしていた慶州。「屋根のない博物館」と言われるほど、見所の多いところです。旅行の計画を立てる時、慶州にも泊まってじっくり見て周ろうか迷ったのですが、移動の効率等を考え、現地のツアーに参加しました。　


【旅行日程】

　８／１４　成田→釜山
　８／１５　慶州　仏国寺、石窟庵、慶州国立博物館他（現地ツアー参加）
　８／１６　通度寺、首露王陵（チャーター車）
　８／１７　移動　釜山→ソウル（ＫＴＸ）
　８／１８　国立中央博物館
　８／１９　仏教美術館
　８／２０　仁川→成田

エリア 慶州(韓国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 2.5
• 交通: 3.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

釜山のロッテホテルを出発して、ミニバスは快調に高速道路を飛ばし、約１時間強で石窟庵に到着しました。
現地ツアーは、日本で釜山ナビから予約しました。

石窟庵と仏国寺は、セットで世界遺産に登録されています。
共に８世紀頃の新羅 景徳王の時代、金大城により建立され、新羅仏教美術の最高峰とも言われているものです。
また、ガイドさんから、「極東の仏教三大芸術」として中国雲岡の石窟寺、法隆寺金堂の壁画、そしてここ石窟庵の仏像であると説明を受けました。

門の中央に立っている人は、チケット係の人です。

門からゆるやかな坂道を歩くこと十数分で広場に着きました。
日本なら真夏のこの時季、少し歩いただけでも汗だくになりますが、韓国は少し涼しいのでしょうか。坂歩きもそれほど苦にもなりませんでした。

更に坂を登ると、いよいよ石窟庵の入口に到着です。

石窟庵の内部図

石窟庵の正面の建物
見学は、この建物の中からガラス越しにドームの中を見ます。日曜日だったこともあり結構中は混んでいました。それと仏像とガラス越しに見る位置と想像していたより距離がありました。

石窟庵の仏像は、この方向（東）を向いて鎮座しています。

古墳のような盛り土の中が石窟庵。

石窟庵のドームを再建した時の花崗岩の残り。
組み直したときに、上手く当てはめられなかったパーツです。

次は、仏国寺へ。

仏国寺は、世界遺産であるという以上に、韓国の寺院の中でも別格の寺であり、日本で例えるなら法隆寺のような存在である、と以前何かの本で読んだことがありました。楽しみです。

仏国寺の伽藍の説明しているのは、地元の小学校の先生。
伽藍は3つの区域に分かれ、回廊で区切られています。

天王門

天王門の中には、四天王が二体づつ分かれて配置されています。

韓国のお寺は、このように仁王像の代わりに四天王を左右に二体づつに分けて配置することが多いのでしょうか。通度寺でも同様の配置でした。

紫霞門に昇る石段。上段の白雲橋が16段、下段の青雲橋が17段で、合わせて33段という数字は、仏教的な意味が込められています。

回廊の中

回廊の中には、二つの石塔があります。

釈迦塔
塔中央部から世界最古の木版印刷物である『無垢浄光陀羅尼経』が発見されました。

多宝塔
新羅時代の751年に造られたと言われています。

大雄殿

木魚

法隆寺の回廊と同じで、エンタシスの柱

雨が強くなってきました。

観音殿へ上る階段。

観音殿

極楽殿

安養門に掛かる蓮華橋・七宝橋

次は、古墳公園へ

天馬塚

慶州博物館

韓半島に勢力を拡大した騎馬民族の馬冑は、韓半島の南部からも出土しています。また、日本にも類似したものが出土しています。

韓半島の天孫降臨では、天から卵が降りてくる神話が多いですね。

慶州博物館の美術館エントランス

石窟庵の石室のレリーフのレプリカ

韓国には半跏思惟の姿の仏像が多いと感じます。

松花山　石造弥勒半跏思惟像

仏国寺の釈迦塔から発見された『無垢浄光陀羅尼経』

聖徳大王神鐘