2010/03/11 - 2010/03/11
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ころっつさん
春の訪れが感じられる3月の初旬。少し時間がとれたので、特別公開の「冬の旅」の期間が間もなく終わる京都に出かけることに。
この日は、まず特別公開中の清水寺の塔頭・成就院を訪れ、その後私の大好きな産寧坂・二年坂など古き京都の情緒が残る界隈を歩いていき、有名すぎて?これまで訪れたことのなかった浄土宗の総本山・知恩院に行きました。
清水の門前では、春を告げる鮮やかなモモの花と遊ぶかわいらしいウグイスではなく…メジロの姿がみられました。
※ウグイスと思っていましたが、メジロだそうです。教えていただいた潮来メジロさん、ありがとうございます!
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
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清水界隈を歩く時の定番、いつものように清水坂の市営駐車場に車を入れて、清水寺の方に歩いていきます。
京都の定番観光地だけに修学旅行生と外国人がやたら多いのが、このあたりの特徴です。 -
清水寺の門前。多くの観光客が石段で記念写真を撮り、その後向かう清水寺には向かわずに、門の北側に続く細い道を入っていけば、今回の第一の目的地である清水寺の本坊・成就院に着きます。
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でもその前に…清水の門前の石段をあがります。そこにはきれいなモモの花が咲いていました。
花越しに京都の市街地を眺めます。 -
花々の間に動いている何かが…と思うと、鮮やかな緑色をしたウグイスでした。まるで花札のような光景…。(少し逆光気味でわかりにくいですが…)
でもこれは、ウグイスではなく、メジロとの指摘を潮来メジロさんからいただきました。ほんもののウグイスは、実はもっと地味な色で、春にはよく鳴きますが滅多に姿は見せないそうです。教えていただきありがとうございます。 -
では第一の目的地である成就院に。
今年の「京都冬の旅」の特別公開寺院となっている成就院は、少し入口がわかりにくいですが、清水寺のすぐ北側の目立たない場所にあります。他の特別公開寺院と同様、拝観料は600円です。 -
成就院は、江戸時代末期に西郷隆盛を支えたことで知られ、ともに海に飛び込み自殺を図ろうとした僧・月照が住職を務めたことでも知られます。
大河ドラマで「篤姫」が放送され、存在が知られたことから、特別公開の案内人の話でも、それにからめた月照上人の活躍が語られていました。 -
他の多くの特別公開の寺院がそうであるように寺院内部・庭園の撮影は禁止です。建物内部はまだしも、なぜ庭園までが撮影禁止なのか理解に苦しみますが…。
ということで、この写真は特別公開の看板に掲載されている写真を撮ったものです。
成就院の庭園は、寺再興時の江戸時代初期に造られたもので、造園の名人・
小堀遠州の作と伝わるものです。奥に広がる高台寺山を借景にした池泉式庭園で、庭にある池に映る月の美しさから「月の庭」として親しまれています。 -
しばらく滞在した成就院を後に、京町屋の情緒が色濃く感じられる産寧坂を下っていきます。ここは平日とはいえ、さすがに多くの観光客が歩いています。
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季節がら学生さんの卒業旅行でしょうか…。にわか舞妓の女性陣を多く見ました。歩き方など雰囲気があきらかに違い、写真撮影係の人がはりついているので、本家の舞妓さんとは違うのが何となくわかります。
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産寧坂から二年坂に入り、歩いていた時、ふと路地を見ると2、3人が待っているお店がありました。
「おいしい洋食屋だと聞いて、待っているんです。」と並んでいる人の言葉。小さなお店ですが、お昼も近づいてきており、並んでいる人も少ないので、早速後に続きました。「洋食の店・みしな」というところです。 -
「洋食の店・みしな」は結構有名店らしく(知らなくて失礼しました!)、もともとは地元の人が多かったのが、メディアなどにも取り上げられるうちに、観光客も来るようになったとのことです。
写真は人気の「エビフライとかにクリームコロッケ」(2,600円)です。 -
こちらは私が食べた「ビーフシチュー」(3,700円)です。昔ながらの洋食屋の味で、大きな野菜や肉のやわらかさとうまく絡まったデミグラスソースは絶品です。
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メインの料理を食べたあとには、京都らしく自家製のちりめん山椒と漬物のお茶漬けが出てきます。濃い味の洋食を食べた後のお茶漬け、これがまた上品な味で絶品なのです!
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昼食を終えて、再び歩いていると路地を歩く舞妓の後姿…。カメラマンが付いているので、この方もにわか舞妓でしょうね。
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こちらは石塀小路。早春の京の路地をライトアップする「東山花灯路」の灯籠が準備され、並んでいます。知恩院に向けてまだまだ歩いていきます。
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二年坂から高台寺下のねねの道を北上していくと、祇園・八坂神社の背後に広がる円山公園に入ります。公園内には明治建築の洋館がありますが、喫茶・レストランになっている「長楽館」という建物です。もともとはタバコで財を築いた村井吉兵衛の別荘だった建物です。
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さらに少し北上するとあるのが浄土宗の開祖・法然が草庵を結んだ地に建立されている知恩院。その入口にあたる場所にそびえたつのが日本最大の知恩院の三門です。山号である「華頂山」の大きな扁額も掲げられています。もちろん国宝です。
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今回の「京の冬の旅」では、この三門の内部が公開されていますので拝観します。三門は、江戸幕府・2代将軍徳川秀忠が建造しもので、高さ24メートル、幅50メートルを誇る壮大なもの。
内部はもとより、楼閣の回廊からの京のまちなみ眺望の撮影も完全禁止ですので、さきほどの成就院と同じように前にある公開お知らせ看板にある写真を撮っています。 -
法然上人の八百年忌を迎えた大法要があるようで、三門の登楼口の近くには京都造形大学で作成された、この場所には少し微妙?な仏教系オブジェがありました。
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三門の特別拝観を終え、歩いていくとすぐに見えてくる大きな建物は、知恩院の中心的な建物である国宝・御影堂です。こちらは徳川3代将軍・家光が再建した建物で、法然の教えを体現した壮大な伽藍です。
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同じく御影堂。多くの参拝客がお参りしています。知恩院の七不思議のひとつ「忘れ傘」はこの御影堂にありますが、見てもよくわかりません。ここまでは拝観料は不要です。
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御影堂からさらに奥の方に歩いていくと方丈庭園があります。ここは拝観料が必要です。
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方丈庭園は江戸時代初期に造園されたもので、池泉回遊式の庭園となっています。
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心字池がありますが、池の水がかなり濁っているのが残念です。
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同じく方丈庭園。
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方丈庭園の中には小さなお堂のような建物があります。
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この建物の中には徳川家康・秀忠・家光の江戸幕府開祖から発展にかけての3人の将軍が祀ってあります。
知恩院は江戸時代に徳川家の手厚い庇護を受け、現在の大きな建物が立ち並ぶ荘厳な寺院が形成されたことから、この3人が祀られているようです。 -
方丈庭園から階段になって続く道を登って行くと、山亭庭園があります。
平日ということでなのか、ここまで来ると誰も見かけなくなりました。 -
山亭庭園からは、京都のまちなみが一望できます。
説明書きによると、遠景を意識的に庭の一部として利用することで、手前の庭を無限の空間に拡大している書院庭園だそうです。 -
庭園に配した石の上には、京都の都会的まちなみを背景に、仲睦ましく並んだ小さな石像がありました。
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再び御影堂まで下ってきて、境内南側に位置する庭園・友禅苑に入ります。
方丈庭園とともに、拝観料が必要ですが、方丈庭園との共通のお得な拝観券もあります。 -
友禅苑は、戦後に造園された庭園。東山の湧き水を引き入れた庭園と枯山水の庭園とで構成されており、現代的な雰囲気があります。
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入口からすぐのところにある園内の池は「補陀落池」と名付けられており、池の中にはコンクリート礎石の大きな供養塔が建てられています。
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園内には眺望の良い場所には「華麓庵」と「白寿庵」という2つの茶室もあります。
こちらは枯山水の庭園です。 -
同じく枯山水の庭園。東山花灯路の期間に、ここ友禅苑はライトアップされたこともあるようです。
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知恩院の三門から、勢至堂・法然上人が眠る御廟に至る「智慧の道」の石段です。
京都検定によると、「智慧の道」はこの他にも東山通から知恩院・三門を結ぶ知恩院道などもそう呼ばれているようで、仏様の智慧をいただいて、老若男女すべての人が正しく仲良く生きることに通じる道といわれているありがたい道のことだそうです。 -
知恩院を後に、清水坂の駐車場に戻る途中の「ねねの道」からの一枚。石塀小路の入り口の電灯越しに八坂の塔が見えました。
この後は、漬物をお土産に買い、家路につきました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 潮来メジロさん 2010/09/15 10:16:20
- メジロちゃんです。ヾ(^o^)
- ころっつさん、こんにちは! ヾ(^o^)
「京都めぐり・2010春★清水寺・成就院〜知恩院」にお邪魔しています。
> 花々の間に動いている何かが…と思うと、鮮やかな緑色をしたウグイスで
> した。まるで花札のような光景…。(少し逆光気味でわかりにくいです
> が…)
この小鳥さんは、ウグイスではなく、メジロです。(^_^;
ウグイス色をしていて、梅や桜の枝に止まっているのをよく見かけるので、皆さんウグイスと勘違いされる方が多いのです。
花の蜜が好きなので、花の咲いた梅や桜、桃などの枝によく止まります。
ほんもののウグイスさんは、実はもっと地味な色で、春にはよく鳴きますが滅多に姿は見せません。
でも、桃にメジロちゃんも絵になりますよ。一票で〜す。(^o^)/~~~
(潮来メジロ)
- ころっつさん からの返信 2010/09/15 22:50:48
- RE: メジロちゃんです。ヾ(^o^)
- 潮来メジロさん、こんばんは〜。
ご指摘いただき、本当にありがとうございます!
春の花々を行きかうかわいい緑色の鳥=ウグイスとばかり思っていました。花札の影響ですね(笑)。
メジロは名前を聞いたことはありましたが、どんな姿の鳥かということはまったく知りませんでした。とても勉強になりました。
ということは…私が今までウグイスだと思っていたのは、ほとんどメジロだったのかもしれませんね〜。
そういえば、「潮来メジロ」さんのお名前もこの美しい姿にちなんでのお名前ですかね?
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