2010/05/30 - 2010/05/30
627位(同エリア733件中)
まみさん
宝塚花組公演「虞美人」の幕が上がり、真飛聖さんの若きハンサムな項羽と桜乃彩音さんの美しい虞美人の2人を囲んで、赤い羽の扇を持った女の子たちが扇をひらひらさせて舞うのが最初のシーンですが、それを見て、「わあ、シャーレーポピーみたい!」と思った私。
次の瞬間、シャーレーポピーの別名が虞美人草であることを思い出しました。
今年2010年は、うちの庭先の鉢に秋にまいておいたシャーレーポピーが窮屈そうに咲いている姿は見ることができたものの、昭和記念公園の一面のシャーレーポピーを見に行くことはできませんでした。
ああ、残念!
と思ったら、そろそろルピナスが見られるかもしれないと思ってチェックした森林公園の公式サイトで、シャーレーポピーが見頃とあるではないですか。
森林公園のシャーレーポピー畑は、4月29日はアイスランドポピー畑でした。
去年見ることができた昭和記念公園には全くおよばないだろうと思ったものの、昭和記念公園のシャーレーポピーは先日の雨にやられてもう見頃が過ぎてしまったようですし、森林公園は昭和記念公園よりはずっとアクセスが楽なので、行ってみることにしました。
雨にやられたのは森林公園のシャーレーポピーも同じかもしれない、とあまり期待しないようにしていったのですが、なんのなんの、思った以上に花の状態はよく、一面真っ赤でした。
周りが森林なのも、実際には人の手によって植えられたものであっても、まるで野生の虞美人草が虞美人を悼んで咲いているかのような風情を添えています。
一部、アイスランドポピーが残っていて、血のように真っ赤な世界に時折パステルカラーが混ざっているのもなかなか良かったです。
ポピーなんて、あんまりいろんな写真が撮れるものではないと思っていましたが、シャーレーポピーだけで気付いたら1時間40分も粘っていました。
時間をかけただけあって、ゲットできた写真は思ったよりもたまりました。
〈虞美人草とルピナスを目当てに出かけた森林公園の旅行記の構成〉
■(1)虞美人が流した血のようなシャーレーポピー
□(2)ウグイスの鳴き声をBGMに、新緑の影の小さな白い花とくねくねルピナス
森林公園公式サイト
http://www.shinrin-koen.go.jp/
※去年の昭和記念公園のシャーレーポピーの旅行記(2009年5月23日)
「赤いポピーを求めて昭和記念公園(1)みんなの原っぱのおすまし美人」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10340154/
「赤いポピーを求めて昭和記念公園(2)コスモスが赤くなった!?」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10340156/
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我が家の門前においた鉢の中から窮屈そうに咲いているシャーレーポピー
もらった種を植木鉢に植えておいたことを忘れていましたから、花が咲くまでは、「なんの野菜を植えたっけ?」と思ったくらい、ものすごい背の高い草が鉢から飛び出していました@
こんな狭いところに植えてしまって、かわいそうなことをしました。 -
虞美人草が見たくなってしまったきっかけの、宝塚花組「虞美人」のチラシと半券と宝塚オリジナルのチケットフォルダー
5月27日木曜日に観劇。
宝塚の公式サイトの「虞美人」特設ページ
http://kageki.hankyu.co.jp/gubijin/
<感想>
項羽と劉邦、それから虞美人のエピソードはある程度知っていたおかげで、登場人物が多く壮大なストーリーをなんとか追うことができました。
ヅカ化粧は濃ゆいので、特に男性役は、客席から見ると顔の区別がつかなくなって衣装の助けがないと混乱してしまうので(実際、ミュージカルのあとのレビューではほとんど区別がつきません(苦笑))、人物関係が複雑なものは全く知らない話だとなかなかつかめなくなってしまいます。
もっとも主役級の人たちだけおさえておけばストーリィーがつかめるような構成に毎度しているみたいです、宝塚。
ただし、項羽と劉邦については、学生時代の歴史や古典の文学でかじった程度しか知らなかったので、舞台用にコンパクトにまとめられたミュージカルだったからこそ、なんとか人物関係やストーリィーを追うことができたともいえます。
有名な故事も上手くストーリィーに織り交ぜていました。
故事だけ単独で知っていても、背景まではきちんと知らなかったものもあったため、ああ、この時代の項羽と劉邦の陣営の人物のことであったか、と初めて気付いたり、忘れていて思い出したりしたものもありました。
中国の漢王朝成立までの歴史をきちんと踏まえつつ、中心はラブストーリィです。
でも、劉邦と項羽の生き様や人生観の対比や友情物語もきちんと織り交ぜられていて面白かったです。
中心になるカップルはやはり項羽と虞美人ですが、劉邦と呂后のカップルとの対比も、分かりやすくてドラマチックでした。
そして「項羽さまに尽くして尽くして尽くしつくすだけ」という虞美人と、「私を皇后にしてくれないの?」と劉邦に発破をかける呂后との対比は大変興味深かったです。
虞美人はもしかしたら、夫のステイタスを自分のもののように思う呂后のような女性も理解していたかもしれませんし、中国歴史上の賢妻といえば、むしろそういうタイプの方でしょう。
一方、呂后の方は、無私の心でひたすら愛する人に尽くすだけが生き甲斐という虞美人は全く理解できないようでした。
それから劉邦に父親を殺され数奇な運命をたどることになった太守(郡の長官)の娘・桃娘(トウジョウ)(太子のお譲様から飲み屋の下働きまで落ちぶれた後、復讐のために項羽をスパイし、後に劉邦に仕える韓信のお嫁さんになる)と韓信とのちょこっとだけあったラブストーリィなど、コンパクトに盛り込まれた脇役のドラマまで考察すると、実に奥が深くなってますます面白くなります。
若干残念だったのは、劉邦の愛人・戚はあまりにもさらっとしか登場せず、その愛人と呂后の関係にはほとんど触れられていなかったこと。
まあ、演目はあくまで「虞美人」で、項羽と虞美人が主役なのですから仕方がないでしょう。
それに、劉邦の死後、呂后が戚に残酷な処刑を行ったのは有名ですからねぇ。目も耳もつぶし両手両足を切り落として、ぼっとんトイレでウ○コを食べるブタの群の中に放り込んで「人豚」と呼んだ、というやつです。
さすがに宝塚にはなじまないエピソードでしょう。
歴史ファンからすると脚色しすぎていると感じるだろうと思いますが、宝塚の美しく華やかな舞台を見たかった私にとっては、とても分かりやすくて面白く、視覚的にも癒しとなる華やかな舞台で、とても満足できました。
古代中国の衣装や古代中国っぽいものをモチーフにした舞台美術もとても美しくて、私のミーハー心を大変満足させてくれました@ -
わぁ、森林との対比が思ったよりステキ@
4月下旬はアイスランドポピー畑だったところです。
関連の旅行記
「雨上がりの新緑の森林公園にてPowerShot SX 210 ISデビュー(3)今まで見た中でサイコーのアイスランドポピー畑」(2010年4月29日)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10457795/ -
そばの丘の上から見下ろしながら近付く途中
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アイスランドポピーもまだある@
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さぁて、一面のシャーレーポピーにどうアプローチしましょうか
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まるで野に咲き乱れているかのごとく
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花に近付いて覗き込んでみる
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花びらの中心が黒くて、濃いアイシャドウをつけた美女のよう
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アイスランドポピーは中心もパステルイエロー
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虞美人を悼んで真っ赤に咲き乱れる
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緑とのコントラストが鮮やか
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まるでキリストの受難の十字架のよう
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白く縁取られたお洒落なシャーレーポピーに目をつけて
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別れの歌を歌うシャーレーポピー
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アイスランドポピーの中のシャーレーポピー
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魚眼モードでくるくる、妖精たちが遊びに来たよう
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アイスランドポピーに励まされているかのよう
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森林の中にひっそりと群れる
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血のように真っ赤な花
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虞美人の流した血の川のごとく
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赤い大河
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梢の下から見渡す
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木々を囲むように流れる
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子供らが遊ぶ「ぽんぽこマウンテン」の前で赤い流れが止まった!
やさしい虞美人は楽しんでいる子供たちの邪魔をしないのです。 -
シャーレーポピー畑の向こうの小屋
ふっふっふっふっ。なんの建物かは言わないでおきましょう。 -
シャーレーポピー畑の中を歩きながら
ぽんぽこマウンテンのある側からアクセスしたので、戻っている最中です。 -
シャーレーポピーの中の一本道
この道を行っても、疎林広場に出て、バスも巡回するメインストリートに出られると思います。 -
赤味が薄く、紫がかって見えたシャーレーポピー
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穏やかな風にふんわり揺れる
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白い縁取りが美しくて
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虞美人草の下の妹はアイスランドポピー@
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虞美人草の上の妹もアイスランドポピー@
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中心が十字架ではなく、黒い星のよう
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まだ控えめに咲く虞美人草
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戦場跡で嘆く女たち
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真っ赤な衣装で舞を舞う
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私も早くお姉さまたちのようになりたい!
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うなだれる大勢の侍女をかばうように立つ虞美人
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後宮の女たちの女の戦い!?
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別れを惜しむ虞美人
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元気でいてね、あなたたちは生き延びるのよ
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兵卒たちに守られながら、「さあ、参りましょう!」
曇り空のしっとりした雰囲気の中で眺めていたせいでしょうか、シャーレーポピーやコクリコやひなげしと呼ぶよりは、虞美人と呼びたくなってしまいます。
そして敗戦の将の愛人の悲運のドラマを見ているような気分になってしまいました@
13時5分に到着して、気付いたら15時45分でした。
そろそろルピナスを見に参りましょう!
「「虞美人」見て虞美人草が見たくなって森林公園へ(2)ウグイスの鳴き声をBGMに、新緑の影の小さな白い花とくねくねルピナス」へとつづく。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10465588/
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この旅行記へのコメント (5)
-
- Guavalomilomiさん 2010/06/12 11:11:51
- 虞美人草
- まみさん、お早うございます!
わつ、綺麗ですね!
ほんと、色とりどりの衣装をまとった妖精達が、
虞美人の周りで、舞を舞ってるかの様。
シャーレー・ポピーの別名は虞美人草なんですね、
知りませんでした。
こちらではオレンジ色のカリフォルニア・ポピーは
たくさん見られますが、赤いのは???
あまり見た事がないですね。
グアバ
- まみさん からの返信 2010/06/13 06:01:15
- RE: 虞美人草
- グアバさん、こんにちは。コメントありがとうございます@
カリフォルニア・ポピー、オレンジのやつですよね!
花菱草という別名はご存知?
残念ながら一面がカリフォルニア・ポピーの名所には行けませんでした。
三種類そろうと良かったんですけど、シャーレーポピーはあきらめていたところだったので、今年も見にいけてよかった@@
> ほんと、色とりどりの衣装をまとった妖精達が、
> 虞美人の周りで、舞を舞ってるかの様。
気に入っていただけて私もうれしいでっす@
色とりどりのアイスランドポピーはグアバさんのところでも見られますか?
- Guavalomilomiさん からの返信 2010/06/15 12:18:20
- RE: RE: 虞美人草
- まみさん、コンニチハ!
> カリフォルニア・ポピー、オレンジのやつですよね!
> 花菱草という別名はご存知?
は〜〜い、知ってます!
カリフォルニア・ポピーはカリフォルニア州の州花で、
わたしの旅行記でも何度か紹介してますので、
以前に和名も調べました。
> 気に入っていただけて私もうれしいでっす@
> 色とりどりのアイスランドポピーはグアバさんのところでも見られますか?
ポピーはこちらでは、カリフォルニア・ポピーが多いですが、
そんなにたくさんではありません。
今、街で良く見かけるお花は、薔薇、アガパンサス、各種のユリやアヤメ。
そして↓のお花がそこら中に群生してるのですが、
未だに名前が判りません。
http://4travel.jp/traveler/guavalomilomi/pict/18785281/src.html
インターネットの花図鑑を色々、調べてるのですが、成果なしです(><)。
そのものズバリでなくても、何か似てるお花をご存知でしたら、
いつでもけっこうですので、教えていただけますか?
宜しくお願いいたします。
グアバ
- まみさん からの返信 2010/06/18 12:11:42
- RE: RE: RE: 虞美人草
- グアバさん、こんにちは。
お返事遅れて失礼!
風邪ひいてダウンしとりました。。
> ポピーはこちらでは、カリフォルニア・ポピーが多いですが、
> そんなにたくさんではありません。
> 今、街で良く見かけるお花は、薔薇、アガパンサス、各種のユリやアヤメ。
そんなにたくさんじゃないんですか。
でもいろんな花が見られるみたいですね!
> そして↓のお花がそこら中に群生してるのですが、
> 未だに名前が判りません。
> http://4travel.jp/traveler/guavalomilomi/pict/18785281/src.html
> インターネットの花図鑑を色々、調べてるのですが、成果なしです(><)。
私はこの写真を見てパッと思い浮かんだのは芙蓉なのですが、似ているのは花びらの根元が染まっているところくらいですね。。
いや、最初に思い浮かんだのはケナフ(Kenaf, Hibiscus cannabinus)やオクラの花あるいはトロロアオイなのですが、これは黄色い花しかなかったです。
これらの花はめしべが飛び出ているのですが、グアバさんの写真の花は違いますよね?
さすがにこれはヒントにはならないかなー。
- Guavalomilomiさん からの返信 2010/06/19 00:36:41
- お花の名前
- まみさん、レス有難うございます!
> 私はこの写真を見てパッと思い浮かんだのは芙蓉なのですが、似ているのは花びらの根元が染まっているところくらいですね。。
> いや、最初に思い浮かんだのはケナフ(Kenaf, Hibiscus cannabinus)やオクラの花あるいはトロロアオイなのですが、これは黄色い花しかなかったです。
> これらの花はめしべが飛び出ているのですが、グアバさんの写真の花は違いますよね?
> さすがにこれはヒントにはならないかなー。
わたしも芙蓉かなと思ったのですが、違うみたいです。
色は、白もあるし、色々です。
日本では、一般的でないお花なのかも知れません
めしべは飛び出てないです。雌しべや、葉、蕾の感じは、
ケシに良く似てます。
ケシの一種かと思ってそれも調べてるのですが。
こんなにそこら中に咲いてるのだから、こちらの花図鑑で
見つかりそうなものなのに、見当たりません。
オクラやトロロアオイなんかも見てみますね。
また、何か判ったらお知らせします。
有難うございました。
グアバ
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