2010/04/30 - 2010/04/31
2233位(同エリア6773件中)
アツシさん
悠久の歴史と遺跡の街 イタリア・ローマ。
GWのローマは暑くも寒くもない晴天続きで、色とりどりの花が咲き誇る観光のベストシーズン。
見所は沢山あるが比較的場所は集中しているため、効率よく回れられれば1日で踏破できると考え、初めてのローマ街歩きをプランニング。
自分の足で歩き、気付いた点をコメントしつつ、魅惑的なローマのスナップをご紹介。
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ローマ観光での最難関・バチカン市国攻略は早起きにあり。
バチカン博物館観光を朝一にすると考えると、ツアー会社のオプショナルツアーは割高で、個人だと入場時間が遅くなり待ち時間が読めない点がムズカシイ。
クーポラに登ろうとすると、ここでの待ち時間も大きそう。
今回、博物館鑑賞は夜に回し、朝と夜の2回に分けて攻略。
まずはカトリックの総本山「サン・ピエトロ寺院」へ。 -
入場開始時刻は、サン・ピエトロ寺院は7時、クーポラは8時からなので、7〜8時間の1時間でサン・ピエトロ寺院を堪能して、その後クーポラにすぐ登れるよう、早起きしてバチカンへ。
ちなみにサン・ピエトロ寺院へは、地下鉄の駅経由だと遠いので、テルミニ駅から40番バスか、タクシーを使ったほうが楽。
バスは早朝から高頻度で出発しているので、オススメ。
降車タイミングとしては、左側にサン・ピエトロ寺院が見えたら降りればOK。乗車から20分前後で到着。 -
一歩、足を踏み入れるとそこは別世界。
静寂、緊張、荘厳さなどが感じられ、「凛」とした空気に包まれる。 -
入り口を入ってすぐ、ミケランジェロ作の「ピエタ」を見つけることができる。
キリストの死を悼む聖母像。 -
朝一はツアー客も少なく、ゆっくり見学できる。
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総面積1万5160m2の広い内部には、等間隔で絵画や彫刻が並んでいる。
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その中心にある「ブロンズの天蓋」「聖ペテロの墓」。
バチカンで最も神聖な場所とされる。 -
8時から入場開始のクーポラに行くため、一旦サン・ピエトロ寺院を出て、写真右側からチケット売り場へ移動。
8時には待ち時間なしてチケット購入が可能。
エレベータのチケットを購入して、頂上へ向かう。 -
エレベータを降りると、先ほど見学していた寺院内部を上から俯瞰できる。
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一旦屋外へ。
ここから狭い階段で、頂上まで上がる。
幅も狭く斜度もそれなりなので、歩きやすい靴で行くのがBetter。 -
頂上に着くと、「サン・ピエトロ広場」など、360度のローマの景色が楽しめ、疲れも一度に吹っ飛ぶ。
ただ午前中は広場側が逆光になるので写真撮影には不向き。
混むのを覚悟する必要はあるが、昼過ぎ〜夕刻に登るのも、全く違った景色が堪能できそうで良いかも。 -
博物館側のパノラマ。
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クーポラを堪能したので、バチカンを後にする。
写真はローマ教皇庁の伝統的衣装を着たスイス傭兵。 -
お次は徒歩で「サンタンジェロ城」へ。
天使の歓迎を受けつつ、内部へ。 -
中は礼拝堂など迷路のように入り組んでいる。
博物館もあり、写真のような彫像も見ることができる。 -
建物の一番上には、ブロンズの天使像が。
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こちらも360度のパノラマが楽しめる。
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横を流れるテヴェレ川と、正面の「サンタンジェロ橋」を望む。
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一通り見終わった後、緑に包まれたカフェスペースでリフレッシュ。
建物をそのまま活用しているため、当時の雰囲気・空気も感じられる気がする。 -
軽食も注文できるので、ちょっと遅い朝食をとることも可能。
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カフェスペースの横から、ヴァチカン側を振り返ってみる。
遠くに見えるが、歩くとすぐ。 -
サンタンジェロ城からは、最終的にスペイン広場を目標として、徒歩で散策する。
他の移動手段として、ローマ市交通局(ATAC)が管理する24h利用可のバイクシェアリング(レンタサイクル)を利用するのもいいかも。 -
コロリーナ通りを東へ。
昔ながらのローマの雰囲気を残す通り。 -
アースカラーの壁に彩りを添える花々。
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人通りは結構多い。
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観光客も、地元の人も行き交う。
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大通りより、サンタゴスティーノ教会へ向かう。
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青を基調とした教会内部。
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内部ではラファエロが描いたフレスコ画など貴重な作品を拝むことができる。
写真はカラヴァッジョの「巡礼の聖母」。
ちなみにどこの教会でも、昼間(12時から16時くらいの間)は入れないことが多いので、入りたいところは時間調整して訪問するよう計画するのが吉。 -
ローマで代表的な広場のひとつ「ナヴォーナ広場」。
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広場の中央で存在感を醸し出す「四大河の噴水」。
噴水の周りは大変な賑わい! -
広場からすぐの街中に突如あらわれるローマ遺跡「トッレ・アルジェンティーナ広場」の「アレア・サクラ」
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広場から、車の往来が多い道を東へ行くと。。。
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すぐに「ジェズ教会」を見つけることができる。
「ジェズ教会」はフランシスコザビエルで有名なイエズス会の母体となる教会。 -
天井はフレスコ画で埋め尽くされている。
「これぞローマ」と言わんばかりの豪華絢爛さ。 -
その他、彫刻なども所狭しと鎮座している。
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この周辺には教会が数多く立ち並んでいる。
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多くの美術品を持つ「サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会」も、その一つ。
礼拝堂には光が差し込み、神々しさに拍車をかけていた。 -
売店(TABACCI)に混じって、広場などではジェラート屋も目に付く。
お店によって行列有無はあるが、食べたい時が買い時! -
ローマではおじさんでも普通にジェラートを食べている光景をよくみる。
現地の風習に倣い、ジェラートを購入。
パンテオン前でしばし休憩。 -
ラファエロも眠るパンテオン内部。
直径9mのクーポラの天窓からは柔らかい光が差し込む。 -
ローマ神殿の柱が並ぶ「ピエトラ広場」。
街中に遺跡が突如登場する様は、ローマならでは! -
観光客でごった返す「トレヴィの泉」。
涼しげな水の模様と、精巧な彫刻を眺めていると時間を忘れてしまう。 -
そしてローマの休日でおなじみ「スペイン広場」。
アイコンとなった階段は満開の花でデコレーション。 -
ランチはリストランテなどでも15euro前後で食べられるところが多く、コストパフォーマンスはどこもよさそうに感じた。
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コロッセオへ向かうため、スペイン広場から一旦テルミニ駅へ戻る。
テルミニ駅ではローマの交通機関を何度でも乗り放題で、かつ初めの2つの施設入場料が無料となる「ローマパス」を購入できる。 -
写真は駅〜空港を直結する「レオナルドエクスプレス号」。
空港への帰りに電車を利用するなら、事前にチケットを購入しておいた方が慌てなくてすむかも。
駅では多数の自動券売機があるので、そこで購入可能。
時刻指定も当然OK。
ただし「言語」に「English」を選択しても、購入手続きを進めていると、途中から何故かイタリア語表記になり戸惑う。とりあえず一番安いものを選択してゆけば問題なかったが、不安な方は窓口に並んで購入したほうがいいかもしれない。
ちなみに空港→市内の場合、自分はローマに深夜到着したので、市内までタクシーを利用。料金は空港のタクシー乗り場に書かれていたとおり、固定料金60euro。所要約30分。 -
落書きがハンパないローマの地下鉄。
地下鉄B線でコロッセオへ。
昔、某コミックで、ローマには地下鉄がA線とB線の2本しか走っていない理由が書かれていたのを思い出す。
ローマの地下は掘れば何かしらの遺跡が発見され、その度に工事が何年も中断されてしまう。
ローマで地下鉄を作ろうと思ったら、お金も時間も非常にかかってしまうため、増やすのが困難とのこと。 -
地下鉄出ると、そこは「コロッセオ」。
もはや説明不要の巨大円形闘技場。
入場チケット売り場は多少の行列があるが、前述の「ローマパス」専用の入り口があり、待ち時間0で入場できるためかなりオススメ。
ローマパスは2つまでの入場が無料となり、それ以降は割引でのチケット購入が必要なため、上記メリットを活かすにはこのコロッセオを無料対象とするよう調整しとくとお得。 -
場内。
上のフロアと下のフロア、いずれも1周ぐるりと回ることも可能。
ただ下のフロアへ移動可能な通路がわかりづらかったため、場内の看板などよくチェックしておいたほうが良い。 -
通路では、当時の様子が描かれたモザイク画や、当時の衣装なども展示されている。
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コロッセオの前にはローマ最大の「コンスタンティヌスの凱旋門」が聳え立つ。
高さ約28m也。 -
凱旋門の横から、当時の住宅地である「パラディーノの丘」に入場可能。
現代では、緑に囲まれた憩いの空間。
チケットはコロッセオと共通。
写真は当時、馬場として使用された「スタディオ」。 -
アウグストゥス帝の宮殿跡「ドムス・フラヴィア」。
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手入れされた敷地内では美しい花が散見され、目を楽しませる。
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隣には古代ローマの中心地「フォロ・ロマーノ」。
こちらも共通チケット。
サンフランチェスコ教会をバックに「ティトゥスの凱旋門」を望む。 -
広い敷地内は古代遺跡が目白押しで、ピクニック気分で散策可能。
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タブラリウム脇から見たフォロ・ロマーノ全景。
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フォロ・ロマーノの西側には「市庁舎」と「カピトリーニ美術館」が並ぶ。
写真は巨像が並ぶ「カンピドーリオ広場」正面から撮影。
広場はミケランジェロによって設計されたもの。 -
「カピトリーニ美術館」は世界最古の美術館。
数多く石像や有名な絵画などが展示されている。 -
美術館から500m、真実の口で有名な「サンタ・マリア・イン・コスメディン教会」。
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「真実の口」の前では、写真撮影の順番待ち。
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教会から古代ローマ7つの丘の一つ「アヴェンティーノの丘」はすぐ隣。
丘に登ると、5世紀に建てられた「サンタ・サビーナ聖堂」がある。
他の教会と時代が全く異なる初期キリスト教会のため、過度な装飾はないがシンプルで美しい造りとなっている。 -
床にはモザイクで描かれた絵画が並んでいる。
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聖堂を出てすぐ、マルタ騎士団団長の館へ続く扉の鍵穴からはサン・ピエトロ寺院のみ真正面に見ることができる。
デジカメだと残念ながら、奥のクーポラにピントをあわせることができなかったが、おもしろいので是非一度で生でご覧あれ。 -
アヴェンティーノの丘には市民の憩いの場「サヴェッロ公園」がある。
公園内はオレンジの実が沢山なっていて通称「オレンジの公園」と呼ばれているそう。
公園奥からは、テヴェレ川とバチカン方面などが一望できる。
この公園以外に夕景を楽しみたい方は、近くだと「ジャニコロの丘」が有名。 -
名所は一巡りしたので、夜に備えホテルに戻って一休み。
短期間で効率よく移動を考えると、滞在ホテルの場所は結構重要。
今回は空港との移動も考え、テルミニ駅近辺にしてみた。
写真はホテル近くの「サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂」。 -
日も暮れたところで「バチカン博物館」へ。
夏季の毎週金曜はナイト・ミュージアム(NIGHT AT THE MUSEUMS)が開催され、19時から23時まで夜間も開放されている。
入場時刻を申し込み時に指定するからか、待ち時間は全くかからなかったので、オススメ。
博物館へは地下鉄A線のOttaviano駅が最寄。
駅からは博物館の壁に突き当たったら、右手に移動すると写真の場所に出られる。入場口は写真左手。 -
敷地内もライトアップされており、美しい。
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ラオコーンなど有名な彫刻も艶が出てみえる。
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人もさほど多くなく、比較的ゆっくり鑑賞できる。
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昼間と比べると鑑賞できる部分は限られるが、システィーナ礼拝堂やラファエロの間など有名なものは概ね鑑賞可能なので、こだわりが大きくない方であれば夜間をオススメ。
写真は地図の間。 -
博物館内部からみたサン・ピエトロ寺院。
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博物館を出て、改めて寺院のライトアップを拝む。
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お次はサンタンジェロ城。
何かイベントをやっているようで、屋上からは7色の光が漏れてきていた。 -
昼間の「ナヴォーナ広場」とはまた別の顔を見せる。
深夜でも人通りが絶えず、ジェラート屋やリストランテ、トラッドリアなども賑わっている。 -
昼間は高級ブティックが立ち並ぶコンドッティ通りは、お店も閉まっており、多少人通りが少なくなるが、ライトアップにより危険な感じが薄らいでいる。 -
最後は夜の「スペイン広場」。
昼夜問わず人通りの絶えない、世界的観光名所である事を実感!
喧騒の中、ローマの夜は今日も更けていく。
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