2009/11/26 - 2009/11/26
3958位(同エリア6061件中)
ヴォルさん
6度目のウィーン訪問で、やっと念願叶って内部に入ることができました!
グスタフ・クリムト、フランツ・マッチュ、エルンスト・クリムトの天井画はもちろん、柱や壁の細工ひとつひとつに至るまで、美しい劇場
独語圏最高峰のストレートプレイ劇場と言われるだけあって、舞台機構も素晴らしいものでした
↓外観はこちら
ブレーメン&ウィーン 2009春 ブルク劇場~多くの彫刻に囲まれた宮廷劇場~
http://4travel.jp/traveler/wol/album/10347081/
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
PR
-
今まで幾度となく劇場の前を通っていたけれど、内部見学ツアーは予定が合わずに断念していました。やっと内部に入れました\(^o^)/
9〜6月の15:00スタート 所要50分、5.5EUR。チケットは劇場の正面入り口を入った所で購入可。ツアーは独語のみですが、ガイドさんが概要を英語でも説明してくれます
ドイツ語圏ストレートプレイの殿堂。古典〜現代劇まで幅広く上演。ヨーロッパで最も美しい劇場と評されるているそうです
劇場なので観劇すれば誰でも入れます。…が、難はストレートプレイ(オペラやミュージカルでない、普通の台詞芝居)の劇場というところなんですよね。だから敷居が高く感じてしまいます。知っている作品であれば観ても内容はわかるんでしょうけれど、ウィーンに来たのであればやっぱりオペラ、ミュージカル、クラシックコンサートを優先したくなるので、なかなか訪問の機会はありません(;^_^A -
天井画はクリムト。圧倒されます!
この劇場は1874〜1888年にかけて現在の位置に移転(1742年のオープン当時はミヒャエル広場にあったとのこと)、1888年10月宮廷歌劇場として開場。外観はルネッサンス様式、内観はバロック様式
第二次世界大戦で大破し、1955年再建
目の前はトラムの停留所。道を挟んで向かいが市庁舎
グスタフ・クリムト、フランツ・マッチュ、エルンスト・クリムトの3人で「芸術家カンパニー」を創設し、彼らが2つの階段の間の天井画を担当 -
この方はどなた?説明があったような気もするけど…
神聖ローマ帝国皇帝 ヨーゼフ2世の御前でモーツァルトは1786年「フィガロの結婚」を初演
他にもモーツァルトの2作品(1782年「後宮からの逃走」、1790年「コシ・ファン・トゥッテ(女はみんなこうしたもの)」)の初演が上演された劇場です -
何処を見ても彫刻も絵も細かい!!
この劇場の天井画のテーマは「劇場の歴史」だそうですが、フランツ・ヨーゼフ1世皇帝陛下、あなたは天井画以外はどんな発注をしたんでしょうか? -
金の細工ももちろん素敵だけれど、窓の外の格子もお洒落。そちらに目が行ってしまいます
-
正面向かって左、カフェラントマン側の階段
-
いつも天井画を見て思うけれど。こんなに大作、こんなに高い所、描くのも大変だったことでしょう。制作2年を要したようです
リンク沿いに皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が命じて造らせた建物がいくつもあります。美術史博物館にもクリムトの天井画がありますが、息子ルドルフと同年代のクリムトを、皇帝は何故にここまで好んだのでしょうか?
息子とうまくいかなったから、同年代のクリムトに息子の面影を…なんて考え過ぎでしょうか? -
グスタフ・クリムト「タオルミナの劇場」
古代ギリシャの劇場を再現しているそうです
制作時グスタフ若干24歳(驚) -
-
-
↑をズーム
フランツ・マッチュ担当部分 -
-
上手(かみて)の客席。5階席まであります
-
観客席の天井
-
-
ロイヤルボックス
-
下手(しもて)の客席
-
演出家でしょうか。仕込みを見守っています。客席に板を渡してテーブル代わりにするのは各国共通なんですね
この日の演出家はAlvis Hermanis。彼は演出家であり、俳優であり、舞台美術家でもあるそうです。ラトビア、ドイツ、ロシア、スイス、ニューヨークでも活躍してるらしい
多分、肘をついている方 -
本日の上演目は「父親」。スイス・チューリッヒ発の作品
メインの美術(セット)イメージだと思われます
今回の演目での美術は演出家ご自身の作品なのかしら?(謎) -
本日の開演は19:30。このツアーは15:00開始。あと4時間ぐらいしかありません。リハーサルも行うとすると、かなりの急ピッチ作業
この劇場もオペラ座と同じく、間口より奥行きが深い -
-
船と巨人?
どんな使われ方をするんでしょう -
舞台に上がることができました\(^o^)/
せり(舞台下から俳優や装置がせり上がって来ます)は結構深そうです -
バトンや照明がいっぱい
-
舞台のセンターに行くことはできませんでしたが、役者の目から客席はこのように見えるのですね。実際は客席が暗くて、殆ど見えないでしょうけれど…
-
-
-
舞台袖は網上になっていて、この奥にも何やら装置が
-
-
数多の照明
-
おーーーー!!
セットがせり上がって来ました -
空?
-
-
-
このプレートを見ると…
グスタフ・クリムト(完成当時26歳)の作品が3点
「タオルミナの劇場」「デュオニュソスの神殿」「テスピオスの凱旋車」「グローブ座のシェークスピア劇場 ロミオとジュリエット」
フランツ・マッチュ(完成当時27歳)の作品が1点
直訳で「アテネのディオニオス劇場」
エルンスト・クリムト(完成当時24歳)の作品が1点
直訳で「モリエール劇場 病弱な患者」???
でも作品は全部で6点あると色んな文献に書いてある。「ハンス・ヴルクトの屋外演奏」「アポロンの祭壇」ってどれに当たるの???判別不能(T_T)
エルンストはこの僅か4年後、28歳で亡くなったのが残念です。だから作品数が少なかったんだと改めて知りました -
-
正面向かって右側フォルクス庭園側の階段
-
グスタフ・クリムト「デュオニュソスの神殿」
真ん中の背景が青い部分。もっとズームしておけば良かった(;^_^A -
…と思ったので、編集でズームしてみました(笑)
-
グスタフ・クリムト「テスピオスの凱旋車」
-
グスタフ「グローブ座のシェークスピア劇場 ロミオとジュリエット」
-
ジュリエットが死んでしまったと思って、ロミオが服毒した直後のシーン。それにしても舞台と観客席が近過ぎる!(驚)
シェイクスピアはこの劇場の外観に彫像があります。ストレートプレイの殿堂なだけに、幾度もこの劇場でも上演されています。それを見越して描いたのでしょうか
でもやっぱりシェイクスピアと言えば、ロンドンのグローブ座! -
自画像がないと言われるグスタフの唯一の自画像が観客の中に描かれているとのこと
白い襟の女性の後ろの白い襟の男性がグスタフ
その後ろがエルンスト
グスタフの左がマッチュ -
-
-
-
客席廊下
-
-
劇場の正面は市庁舎です。クリスマスマーケットの真っ最中
↓詳細はこちら
グラーツ&ウィーン 2009冬 クリスマスマーケット〜市庁舎(ラートハウス)編〜
http://4travel.jp/traveler/wol/album/10405463/ -
歴代の看板俳優?の肖像画
この劇場を造ったフランツ・ヨーゼフ1世の側室(って欧州では言わないですよね〜。適当な表現は何だろう?)はこの劇場の女優で、皇后エリーザベトがこの劇場で引き合わせたそうです。国民にも周知の仲で皇后亡き後は「奥方様」と呼ばれていたそう
この中にいるかな?と思ったけれど、有名女優ではなかったはずなので、ここにはいないか… -
スカートの下のほうから色が変わっているのがおわかりでしょうか?
-
劇場を修復する際、天井が高くなったため絵画そのものの縦の長さを書き足したそうです
-
現代の俳優は男性も女性もこんな感じ
女性はさすがにヌードではなく、キャミソール着てましたけど(笑)
劇場全体の雰囲気とミスマッチで新鮮に感じました -
-
皇帝フランツ・ヨーゼフはこれらの天井画に非常に感銘し、キュンストラーコンパニーの制作メンバー3人に金功労十字勲章を授与したそうです
今回の旅でオペラ座はガイドツアーと観劇を体験。やっぱり劇場は人が入ってこそ活きて来ると思いました。次回このブルク劇場内部に入る時にはやっぱり観劇をしたい!…しかしストレートプレイ(ーー;) 音楽なしで独語は私にはキツイ。シェイクスピア作品はどちらかというと苦手な私。でもそれぐらいじゃないとストーリーがわかる作品を上演していないかも!?(;^_^A
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- パンジーさん 2010/01/24 22:55:06
- なんて豪華なのでしょう
- 作成中にお邪魔します☆
ブルク劇場の中はこんななのですね。
なんて豪華なのでしょう!
昔 「ブルク劇場」という映画がありました。
ブルク劇場の名優が若い女性に求愛するのですが、その女性は
名も無い若い俳優と・・・というような筋だったと思うのですが、
こんな素晴らしい劇場だからあの映画がうまれたのか〜と納得しましたよ。
完成を楽しみにしています。
それにしてもヴォルさまは ウィーンに何度も行かれていてうらやましいです。旅行記で楽しませていただきますね〜 パンジー
- ヴォルさん からの返信 2010/01/25 00:37:20
- RE: なんて豪華なのでしょう
- パンジーさん、いらっしゃいませ(^^)
> 昔 「ブルク劇場」という映画がありました。
えーーー!知りませんでした。お教え頂き、ありがとうございました。是非、観てみたいです!
皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が今のこの劇場を造らせたそうですが、国民公然の彼の愛人(っていうと聞こえが悪いですね。日本で言うなら側室?)がこちらの女優さんだったそうです。引き合わせたのは皇后エリーザベトだったという話しもあるようですが(^_^;) 劇場は愛を育む場でもあったのでしょうか???
> 完成を楽しみにしています。
ありがとうございます。亀の歩みになりがち(^_^;)な私の旅行記更新ですが、そう仰って頂けると励みになります(^^) 気長にお待ち頂けましたら幸いですm(__)m
> それにしてもヴォルさまは ウィーンに何度も行かれていてうらやましいです。
プロフィールにも書いていますが、好きな理由が「落ち着くから。街並み、空気、人、建物、食べ物、エンターテインメント、景色、美術館&博物館etc. 好きな物の集合体」なんです。ウィーンに行くと「ただいま!」な気分になるので、前世はオーストリア人だったに違いないと勝手に思い込んでます(爆)
そんなわけで他にも行きたい場所がたくさんあるのに、なかなか行けず「またウィーン!?」と周りに言われています(^^ゞ
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ヴォルさんの関連旅行記
ウィーン(オーストリア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ウィーン(オーストリア) の人気ホテル
オーストリアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
オーストリア最安
295円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
2
55