今年も宝登山でロウバイ・フィナーレ（1）まずはプロローグとエピローグ

2009/02/02 - 2009/02/02

母も一緒に行きたいと言い出したとき、内心、私は大いに渋りました。
知っているのです、母がロウバイにたいして関心がないことを。
母は最近出不精なので、単に、どこかに行きたいだけなのです。だけど、一人で出かける気にならないから娘にくっついていこうってわけ。
でも、今年も指折り数えて宝登山のロウバイ園詣を待ち望んでいた私が、ことあるごとにどんなに楽しみか力説したことが、たぶん、母の気持ちを後押ししたでしょう。
そして決め手は、「ロープウェイを使うから、山といっても坂はほとんどないよ」と私が言い切ってしまったせいかな。

だってきれいに忘れてたんですもの、ロープウェイ乗り場の手前に、それなりの勾配の坂道があったことを。
期待以上のロウバイの記憶の方が圧倒的だったから。

母に合わせてペースダウンして向かったおかげか、２度目だけど、ロウバイ園に着くまで、意外に写真が稼げました。
しかし、家から３時間かけて、やっとロウバイ園の前に到着したのに。
あれだけのロウバイを目にしながら、「えーっ、まだ階段があるの！？」と絶叫した母は、ロウバイ園に足を踏み入れるのを拒否し、ロープウェイ山頂駅の建物の中で待っていると言い張ってききません。

大のお気に入りにケチつけられた気がした私は、最初の数分はムカムカッ。
しかし、念願のロウバイの洪水に、気分はすぐに浮上しました。
それに、お互い遠慮のない母娘、私は私で待たせてる母に全く気兼ねすることなく。
「２時間は撮ってると思うからね」とあらかじめ何度も宣言したとおり、実際、夢中になって撮影していたら、２時間はあっという間にたってしまいました。

さすがの母もしびれを切らして、私の様子を見にロウバイ園の中に足を踏み入れたのだから、これって、ケガの功名？　イソップの寓話の「北風と太陽」？
母は建物の中で希望通り日向ぼっこしながら、一人でさっさと昼食をすませたものの。
１時間たったらさすがに飽きて、今度は建物の外で待ち。
２時間たって、登る人より降りる人の方がぐっと増えても一向に私が戻らないので、気になってついに様子を見に腰を上げたという次第。
私が携帯の電源を切っていたのは、ついうっかり、いつもの習慣というやつでして。
決して意図的にやったわけじゃありませんので、念のため。
でも、そうでもなきゃ、うちの母が、ロウバイ園に足を踏み入れることはなかったでしょう。
母いわく「最初にたくさん休んだから、行く気になったのよ」

孫に見せるため、とロウバイを背景にした母の写真を撮ってあげました。
「良かったでしょ、ステキだったでしょ」と何度も母に聞いた私の心を自己分析しても……待たせた後ろめたさはどこにも見あたりませんでした@

去年は奥宮や宝登山神社も回れたのですが、今年は、秩父のお蕎麦を食べることができた代わりに、ロウバイ園だけで帰ってきました。
行く前は、時間があれば、荒川の岩畳をちょいと見とこうかな、その途中のおみやげ屋が並ぶ通りを冷やかし回るのも楽しいだろうな、と思っていましたが。
それは宝登山ロウバイ詣が２度目だから、時間が余ると思ったからの、とらぬタヌキの皮算用。
ぶっつづけ約２時間の撮影でくたくたになってしまったので、また今度ネ@

※去年の宝登山ロウバイ・デビューのときの旅行記
2008年２月13日
「夢の宝登山のロウバイ園（1）まずはその周辺の見どころから」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10218604/
「夢の宝登山のロウバイ園（2）大粒の黄色い雪のようなロウバイ」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10218652/

エリア 長瀞(埼玉)

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: JRローカル

寄居駅にて、秩父鉄道を待っている間

自宅最寄駅から小川町駅経由で寄居駅まで行く列車は１時間に２〜３本、そして寄居駅から宝登山の最寄りの長瀞駅まで行く秩父鉄道もまた、１時間に２本程度。
寄居駅での接続が悪いので、ネットの路線検索で一番待たなくてすむ時刻を見計らって家を出たところ。
なんと最寄駅から電車に遅延が出て（小動物が衝突したせいですって！）目的の秩父列車は出てしまい、結局、寄居駅で30分待つことになってしまいました。
利便性を追求するあまり、裏目に出た！？

宝登山のチラシと秩父花めぐりスタンプのチラシの一部と、長瀞ファミリー乗車券

寄居駅で秩父鉄道を待っている間に撮りました。
長瀞ファミリー乗車券は、ファミリーでなくても一人でも買えます。大人860円。
今回は、寄居駅と長瀞駅の往復（460円X２）の他に、宝登山のロープウェイとガーデンハウス有隣の割引を活用しました（それぞれ約１割引）。
ちなみに、去年、このファミリー乗車券は帰りの寄居駅で回収されてしまったのですが、今年は記念に持ち帰ることができました。

長瀞ファミリー乗車券の情報（秩父鉄道公式サイトより）
http://www.chichibu-railway.co.jp/train/otoku/family.html

長瀞駅に向かう秩父鉄道の車窓から

荒川がきれいに撮れました@
ちなみに、帰りはモロに逆光で全然撮れなかったです。

木々の間から秩父連山と荒川

もっといいアングルはあったんですが、車窓からの撮影は瞬間勝負ですからねぇ。

車窓の外に連綿と続く秩父連山

何枚か撮った中で、前景に建物がない写真を選びました。

長瀞駅前の長瀞観光案内所

目的がはっきりしているので観光案内所には特に用はなかったのですが、昔風の民家を利用したこの建物を、宝登山を背景に記念撮影@

ラブリーな旧式ポストが残る、赤い屋根の長瀞駅舎

ふりかえってまたパチリ@

表参道前の大鳥居

ちなみに去年（2008年）撮った写真はこちら。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13397780/
関連の旅行記
「夢の宝登山のロウバイ園（1）まずはその周辺の見どころから」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10218604/

通り抜けた後に振り返った大鳥居

目の前は宝登山。
ではあの後ろの山は？
地図で見るかぎり、堂平山かな。

ロープウェイ駅をめざして、表参道をテクテクと

今年はどうやら駅前からロープウェイ駅まで期間限定のシャトルバスが出ているらしいのですが、見あたらなかったので、歩くことにしました。
ふつうに徒歩で20分。母とゆっくり歩いて30分くらい。
登山はロープウェイで割愛するから、そのくらいの運動はしなくちゃネ。

今回もスルーしてしまった、旧新井家住宅

「旧新井家住宅は中野上にあった民家（江戸時代に代々名主をつとめた名家）を、昭和４９年に現在地に移築復元したもので、切妻造・板葺石置屋根と呼ばれる秩父地方の代表的養蚕住宅である。長瀞郷土資料館に隣接。国指定重要文化財。」
（長瀞市の公式サイトより（http://www.nagatoro.gr.jp/midokoro/index.htm））

迫る宝登山

冬なので色彩的にはちょっと残念。
紅葉のときは、きっととても美しいのでしょうね。

去年（2008年）撮った表参道の写真はこちら。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13397781/
関連の旅行記
「夢の宝登山のロウバイ園（1）まずはその周辺の見どころから」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10218604/

去年は宝登山デビューする前に２度雪が降りましたから、山には少し、雪が残っていました。

宝登山神社前で左に曲がる

ここで左に曲がった後から、それなりにきつい勾配の坂道が始まります。

ロープウェイ駅に向かう途中の坂道から

長瀞ファミリー乗車券で割引になる、有隣倶楽部・ガーデンハウス有隣。
ガーデンハウス有隣の方が簡易食堂っぽく、有隣倶楽部の方が高級そうでした。

有隣倶楽部・ガーデンハウス有隣の建物と長瀞駅前と秩父連山

宝登山ロープウェイ駅に到着

ちなみに去年（2008年）撮った写真はこちら。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13397782/
関連の旅行記
「夢の宝登山のロウバイ園（1）まずはその周辺の見どころから」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10218604/

赤い上着のおばさまは、もちろん同一人物ではないと思いますが……でも似てる？

ロウバイの期間だけロウバイ号と名を変えたロープウェイ

ウィークデイでも去年よりずっと混雑していて、３〜４本見送らなくてはなりませんでした。
やっと乗れます@

これは去年（2008年）撮った写真と大差なかったですネ。
去年は山に雪がある分、今年は分が悪い！？

関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13397788/
関連の旅行記
「夢の宝登山のロウバイ園（1）まずはその周辺の見どころから」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10218604/

上りのロープウェイの窓から

緩やかな歩道のようなものが見えますが、ひょっとしてあれがハイキングコースかな。違うかな。

山がモコモコ

盆地に町がポツポツ

どこまでも続くよ、秩父連山

そろそろ山頂駅に到着

乗るまで30分待って、乗車時間は５分。
でも徒歩で登山するとなると、１時間コースです。
ハイキングはあまり好きではないし、ロウバイ撮影に体力温存したかったから、いいんだもんネ。

ちなみに去年（2008年）撮った写真はこちら。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13397789/
関連の旅行記
「夢の宝登山のロウバイ園（1）まずはその周辺の見どころから」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10218604/

雪のおかげで去年の方に軍配が上がりますね。

山頂駅にて、入れ違いに乗り込む人々と

時刻は12時半だったので、もう見学を終えて下りる人もたくさんいました。

平和を願うオアシスの鐘

去年は気付かなかったナァ。

まだここはロウバイ園手前@

背景の木々はまだ花のない梅林ですね。

ロウバイ園手前で、まずはフクジュソウにご挨拶

うーん、フクジュソウは、森林公園の恒例の梅と福寿草まつりを楽しみにしましょう@

宝登山動物園に向かう方向に「フクジュソウ」と看板があったので、もっとたくさん咲いているところがあったかもしれませんが……ロウバイを見終わった後、私はすっかり疲れた上におなかペコペコ、母は私を待ちくたびれていたので、スルーしてしまいました。

ロウバイ園手前で、次にマンサクにご挨拶

去年と大差ない写真になりそうだったので、できるだけ山影を背景にしてみました。
撮りやすさでいえば、先週（１月25日）の智光山公園のマンサクの方がバツグンでしたけどね。

関連の旅行記
「冬の智光山公園は思った以上にフォトジェニック@」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10305862/

もうちょっと近付いてご挨拶

ちなみに去年（2008年）撮った写真はこちら。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13397791/
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13397792/
関連の旅行記
「夢の宝登山のロウバイ園（1）まずはその周辺の見どころから」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10218604/

そして、ロウバイの写真撮影に約２時間たっぷりかけた後の午後２時半ごろ

ロウバイ園より少し下の斜面にある梅園の「紅冬至」。
梅園全体は、まだ１分咲きというところでしたが、ロウバイに近いところの木では、少し花がついていました。

乙女チック・ピンクの紅冬至の後姿

帰りのロープウェイの到着

ガーデンハウス有隣のそば御膳

シコシコのおそばを、梅塩の御汁で舌鼓@

本日ゲットしたのも、お菓子ばかり@

長瀞駅で帰りの秩父鉄道を待っているときに撮りました。
香草塩は、塩に凝ってる母が買ったものです。

去年（2008年）ゲットしたのも、お菓子ばかり@
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/13397829/
関連の旅行記
「夢の宝登山のロウバイ園（1）まずはその周辺の見どころから」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10218604/

行きは母と、鉢植えのロウバイでも買って帰ろうか、という話をしていたのですが……腹ペコの私と待ちくたびれた母の間で、その話題は家に着くまで二度と出ませんでした。
（荷物になるのがヤになってしまったせいもありますネ。）

長瀞駅の待合室から覗いた、夕方の長瀞駅前

本日３枚目です、あの長瀞町観光案内所の写真は@
ちなみに、長瀞ではぜひそばを食べたかったので、うどんは全く考えていませんでしたが……「おっ切り込みうどん」って名物なのでしょうか。
あっちこっちに看板があって、それを注文してみてもよかったナァと思いました。
（でも私のおなかは１つだからね@）

長瀞駅のホームにて、貨物列車と秩父連山

長瀞駅のホームから、寄居方面を望む

というわけで、本命のロウバイ写真は、次の旅行記「今年も宝登山でロウバイ・フィナーレ（2）空から黄色い星が降る」にて！