2008/05/24 - 2008/05/24
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こまちゃんさん
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先日、福岡へ一緒に出かけた伯母さんは一人暮らし。
その伯母さんが、5年ほど前からパートナーにしているのが、
ここで紹介する「プリモプエル」のプリちゃんです。
「みなさんこんにちは〜!ボクがプリちゃんで〜す。
プリちゃん、左手の反応が悪いの。。。だから、
こまちゃんトコで治してもらうんだ♡」
・・・と言う事で、こまがプリちゃんを治してあげる事になっちゃいました。
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調べてみると、動作にばらつきがあって、機能が働くときはとても順調。
と言う事で、メインの回路は問題なさそうですね。
時間設定が出来ないと言う指摘もあるので、その詳細を点検してみる事にしました。
時間選択の右手スイッチは反応が良く、決定ボタンのある左手は、普通に握っても全く反応しません。
腕を身体に押さえつけながら手を握った時に、「ポーー」っと音がして決定が働きました!
腕を引っ張りながらの操作では、一度も反応しませんでしたし、何度か試しているウチに、左手の配線が切れかかっていると判明。 -
胴体内のユニットを取り出し、沢山ある配線を一本ずつ軽く引いてみると・・・左手を引っ張っていたオレンジのワイヤーが「スポッ」と抜けてしまいました。
もう一本のオレンジ色のワイヤーも引っ張ってみると、これも「左手」に繋がっていることが判明し、これでオレンジ色のワイヤーが、「左手のひら用スイッチ」に繋がっていることが判りました。
では、早速左手の手術に入ります。
先ず、左手の構造を確認すると、赤いお手々は縁部分の縫い合わせになっていました。
なので、手を切開して手のひらスイッチを取りだし、抜けたワイヤーを胴体に戻してハンダでビシッ!と取り付けたいと思います。
先ず、プリちゃんの手の縫い目を捜索・・・縢(かが)ってある糸を見つけました。
縫い糸が判断出来たので、布地を切らないように注意して、一本の糸を「バチッ」と切って、ゆっくりゆっくり解いて行きました。(お陰で今も指先がジンジンしています・・・)
漸く解き終わって隙間から覗いてみると、白いボビンに入ったスイッチボックスを発見!
「あのスイッチさえ引き出せたら、後はこっちのモンさ!」
と、こまはその先に待っている困難を考えず、安易にそう思ったのでした。
スイッチを取り出そうとすると、そのスイッチボックスは、両指の内部に糸で固定されていて、切開した手の先っちょまで出てくれません。
仕方がないので、片方の糸を切って部分取り出しとしました。
おお〜!!
これは故障の傾向性大いに有りですね。。。
ここは常々押さえられる部分です。こんな風に、肝心のワイヤーがボビンのケース縁に当たってしまう構造は、何回も何回も当たるウチに、ワイヤーが内部断線してしまいます。
現に今回の故障は将にその通りでしたし・・・ -
ボビン脇からワイヤーが出せるようなスイッチケースを設計し、動作時にワイヤーごと押さない構造にしなければ、あちこちのプリモプエル・ユーザーが悲惨な目に遭っていることは一目瞭然と感じました。
このお人形のユーザーは、基本的に淋しいお年寄りが多いので、出来るだけ故障がないような配慮設計が必要です。それが考えられないのであれば、このタイプの商品を製造販売する資格はゼロです。
切れたワイヤーを、フックで体内配線に戻して手の先まで持ってきて、取りだしたスイッチにハンダ付けした後、、、 -
握るときにワイヤーが抑えられたりしないように配線位置を考慮し、元の位置に戻しました。
-
「わぁああ!!痛そうで見てられないよぉ〜」
-
はいはい。
直ぐに縫ってあげますからね!
久々の裁縫でした。
頑張って綺麗に仕上げてあげましたが、人が縫っていると、突然、
「偉いなぁ〜!」
「頑張ってるね!」
を連発し始めました。
ははは、タイミング良いねぇ!
その後、数回同じ言葉を繰り返していたプリちゃんでしたが、縫い終わって糸だまを作り、最後の仕上げ・・・と思った時、、、
「しつこいよぉ〜」
が始まりました。。。(ー灬ー;
プリちゃんは、あまり構い過ぎると「嫌がるセリフ」を発する設計なんですよ。^^
『誰が治したってんねん!』 -
とツッコミを入れながら、やっと出来上がりました!!
(真新しい色の毛羽が出ていますが、「縫いしろ」が多かったので、ちょっと多めに出してあげました) -
よく我慢したご褒美に、生協で買った「野菜バー」をあげました。
「ありがとう〜!ハッピーウイークエンド〜♡」
ホント、会話のタイミングが良いですね・・・
人形供養行きが決定しかかっていたプリちゃんは、こうして難を免れたとさ。。。ちゃんちゃん! -
次の日。
ファブリックシート生地専用のクリーナーを使ってブラッシングして、結構綺麗になった気がします。
買ってから5年間も洗ってないそうなので、こびり付いたガンコな汚れは仕方有りませんが、まあまあって感じかな・・・と思っております。
では、みなさんにもご披露したいと思います。
さあ、如何でしょうか。
お花なんぞあしらってみました。 -
比較のために、クリーニング前の写真をもう一度どうぞ!
雨上がりの町に急に晴れ間が出て来たので、ジメジメじりじり暑い中、ごしごしやって上げました。
お陰で汗びっしょりです!
プリちゃんは、明日のゆうパックで河内長野へ飛んで行く予定です。
(伯母さんは向こうに住んで居られるので)
・・・などと、プリちゃんの発送準備がてら遊んでいるところへ、天は我を見放さないって感じでしょうか、突然見知らぬアドレスから「漢字ばっかり」のメールが・・・
差出人は・・・
「我是中国駐意大利大使館的人員」
わ!
爺ぃが実演ツアーに出かけている先の、イタリアからのメールです!
ででで、内容は、、、
「昨日在罗马中国文化节上有幸遇见了罗成骧先生。罗先生让我转告您,他一切顺利。目前他住在罗马Rivoli酒店,电话是:39-*****转**房间。顺致敬意!」
おおお〜〜!!
極有りふれた普通の内容ですが、爺ぃとは音信不通状態だったので、とても価値の重たいメールでした。
向こうはサマータイムだとネットで知ったので、時差は7時間あるようですね。
今が16時なので、向こうは朝の9時。仕事で出かけているでしょうから、ホテルに電話するとしたら夜中の4時頃電話すれば、向こうは21時って計算です。
あ〜あ、今日も夜更かし決定です。。。
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