2008/05/05 - 2008/05/05
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morino296さん
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GW後半、松本市里山辺にある須々岐水(すすきがわ)神社の例大祭「お船祭り」を見に行きました。
このお祭りは、江戸時代末期(享保〜天保年間)に、9地区でお船が造られ、五穀豊穣・子孫繁栄などを願うお祭りとして現在まで続けられています。
5月5日、各町会自慢の絢爛豪華なお船9艘が、須々岐水神社の鳥居を潜り、境内に引き入れられます。
昼食後、お船はお祓いを受け、各町会へ戻ります。
北アルプスの山並みを望む山里に、何故、船型の山車が曳かれるのか、不思議ですね。
お船の老朽化が進み、維持するのは大変なことだと思いますが、後世に引き継いでいって欲しいものです。
*** Wikipediaの「里山辺お船祭り」に写真を提供しています ***
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前日と打って変わり、曇天。
天気予報では、曇のち一時雨。
雨が降ると、せっかくのお船祭りが中止になるので、何とか雨が降らずにいて欲しいと願いながら、行動開始。
里山辺まで行くバスの始発は9:10。
それまで1時間ほど、松本の市街地を散策しました。 -
松本城 朝の姿
晴れていれば、北アルプスをバックに取れるのですが。 -
松本城 黒門の前には8:30のオープンを待つ人が並んでいます。
北アルプスには、雲がかかっています。 -
大名町通りで見つけた道祖神
松本では市街地にも道祖神が沢山あります。 -
源智の井戸
松本市内には湧水が多くありますが、この井戸水はそのまま飲めます。
ご近所の方が水を汲みに着ていました。
お茶やコーヒーに使うと美味しいそうです。 -
9:30頃、里山辺出張所バス停に到着。
山辺教育文化センター前の道路にお船が集まって来ています。 -
お船は、二輪車の山車で前後に幕をつけて船の形に見せています。
そして、船が進む様子を表すため、前後に大きく揺らします。 -
薄町のお船(江戸末期の建造)
お船の大きさは、各町会ごとに違いはありますが、本体の高さ約5m、横幅約3m、奥行き約4.5m。
左右に担ぎ棒をつけ、幕を張りめぐらして船の形に似せ、引きながら揺らすのでもっと大きく見えます。
全国的に見ても大変珍しい山車だそうです。
(お船の建造時期などの情報はWikipediaを参照しています) -
薄町のお船(江戸末期の建造)
彫刻が多いのが特徴です。 -
湯の原(安政4年完成)
幕の色は、上から青竹色、赤、黄緑の三色
特徴は、屋根がせり上げ式で、彫刻の数が多いです。 -
新井(江戸後期建造)
彫刻は、唐獅子、七賢人、馬師皇、龍、水流に鯉、水流に亀 など -
荒町
お船が波を乗り越えて進むように、前後に揺らしながら曳かれます。 -
荒町
明治初期の建造とか。
彫刻は、石橋山の合戦、源頼朝、力神、鳳凰、雷神、風神など。 -
荒町の彫刻
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荒町の彫刻
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西荒町(大正11年建造)
お船が蛇行しながら進んできます。 -
西荒町の彫刻
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山辺教育文化センター前の道路に並んだお船
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上金井のお船が坂道を下り、左折します。
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上金井のお船が坂道を下り、左折します。
このお船には源義経の人形が乗っています。
天保6年(1835)前の建造で一番古いお船だそうです。 -
天気があまり良くなく、北アルプスの山並みもやっと眺められます。
雨が降ると大事なお船が濡れてしまいますので、何とかもって欲しいものです。 -
藤井のお船も坂道を下り、左折します。
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藤井のお船
勢いをつけて回るのも大変です。 -
新井のお船
今年、修理(新調)され黒光りしています。
各町会の皆さんも見物に集まってきました。 -
山辺教育文化センター前の道路にて
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新井のお船に乗り込んでいるお囃子の子供たち
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10時過ぎに9艘のお船が集合しました。
これから神社前まで約500mを曳かれます。 -
10:15頃、1番目の薄町のお船がスタート。
左折して上り坂なので、勢いをつけて進みます。 -
2番目、湯の原がスタートです。
私が写真を撮っていた直ぐ後ろにはNHKの取材カメラがありました。 -
3番目新井のお船
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須々岐水神社
お船の宮入を見に人が集まり始めています。 -
お船の宮入に先立ちお祓いです。(11:25頃)
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1番目、薄町のお船が鳥居を潜り神社の社内へ入ります。
このお船が一番大きいそうで、簡単には潜れません。 -
2番目:湯の原
この青年会は元気が良いことで知られており、勢いよく鳥居を潜ります。 -
3番目:新井
江戸後期の建造 -
4番目:下金井
安政4年(1857)の建造 -
5番目:荒町
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6番目:西荒町
大正11年建造 -
神社にお船を入れた後は、各町会でお昼を食べます。
町会の皆さんが和気藹々と楽しそうです。
9番目のお船が神社に入ったのは12時頃。 -
神社に並んだお船の彫刻を繁々と見入る人
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テレビ局のインタビューを受ける町会長
この日は、NHK、テレビ松本などが取材に来ていました。 -
各町会でお昼休みを楽しみ、午後は14時からお祭りが再開されます。
神社前で午後のスタートを待つ皆さんです。 -
1番目、薄町のお船が動き始めます。
神社でお祓いを受けるため、お船を回転させますが、
なかなか思うように向きません。 -
1番目、薄町のお船
やっと神社に舳先を向けて進みます。
神社の軒先にぶつけぬように慎重に進めます。 -
1番目、薄町のお船が神社に舳先を突っ込み、お祓いを受けます。
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2番目:湯の原
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3番目:新井
お船を前後に揺らすため、担ぎ棒に飛びついています。 -
3番目:新井
神社の前で何度も揺らすため、車輪が土に埋もれてしまい、なかなか動かせません。
皆で渾身の力を振り絞り、動かします。 -
4番目:下金井
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5番目:荒町
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6番目:西荒町
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7番目:上金井
天保6年(1835)前の建造
9艘の中で唯一人形(源義経)を乗せています。
お船の舳先が神社の屋根の下に入り、お祓いを受けます。 -
8番目:藤井
若い衆も真剣な面持ちでお参りします。 -
神官によるお祓い
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9番目:兎川寺
天保年間の建造とか。
お船の舳先を神社の屋根にぶつけないように、ぎりぎりまで突っ込みます。 -
神社でお祓いを受けたお船は、神様にいただいた祈りをお船に乗せて各町会まで持ち帰るのだそうです。
遠景に北アルプスが薄っすらと見えます。 -
15時頃、神社でお祓いを終えたお船は各町会へ戻ります。
隣接する町会の上金井と藤井の皆さんが、お互いの繁栄と友好を祈念して万歳三唱です。 -
町会へ戻る藤井町のお船
時々雨がぱらつきましたが、何とかお祭りができてよかったですね。 -
荒町のお船
心配された雨も、何とか持ちこたえてくれて、無事お祭りが終わりました。
各町会へ戻ったお船は大役を終えました。
これから、農家の皆さんは、田植えが始まります。
今年も豊作であることを祈り、失礼しました。
帰りのバスには時間がありましたので、お昼を食べた惣社(そうざ)まで歩き、美ヶ原温泉からのバスを利用しました。(こちらのバスは本数が多いです。)
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この旅行記へのコメント (4)
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- ralphinさん 2008/05/15 01:35:20
- 久しぶりのお祭り編
- こんばんはー。
鎌倉のアマルフィって有名らしいですねー。
やっぱりあんなに並ぶんだ・・。
イタリアン大好きなんで美味しいお店に行ってみたいんですよ。
そういえば、久しぶりのお祭り編じゃないですか?
船形の山車なんて珍しいですよね。
そして彫刻が多い。
黒い船なんかは豪華そのものですね!
この船型山車は川に入ったりってことはしないんですね?
これだけ豪華な山車を水に入れたら痛んじゃってもたないですよね。
すごく貴重なものを拝見させて頂きました。
ライトアップされた松本城も美しいですね。
三脚なしとは思えません。
ralphin
- morino296さん からの返信 2008/05/15 07:43:20
- RE: 久しぶりのお祭り編
- ralphinさん
おはようございます。
いつも有難うございます。
アマルフィイ、人気ですね。
パノラマビューを見れば、納得ですが。
直ぐ近くに、鎌倉プリンスもありますが、アマフフィイの勝ち(?)
松本・里山辺のお船祭り、観光客はほとんどいませんが、
なかなか良いお祭りで、久しぶりに楽しませていただきました。
地元出身の方で、お船を担いでいた人から連絡があり、
Wikipediaにお祭りを紹介しているので私の写真を使わせて欲しいとのこと。
即OKで使ってもらいました。
お船は、船の形はしていますが、2輪車の山車ですから、川には浮かばないですね。
大事なお船なので、雨が降ればレインコートを被せるています。
伝統を守るのは大変なご苦労だと思います。
morino296
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- ateruiさん 2008/05/07 23:12:59
- 初めましてmorino296さん
- 珍しいお祭りありがとうございましたぁ!
里山辺には年三度は仕事で行くのですがぁ、
この須々岐水(すすきがわ)神社のことは知りませんでしたぁ!!
舟の形の山車はきっとこの神社をお祭りした祖先が海洋民族だったんじゃないでしょうかぁ!!勝手な私の推測に過ぎないんですがぁ、
日本がまだ大和勢力でまとまる前の大昔に大陸や南方から移住してきたんじゃないでしょうかぁ!
学生時代、海洋民俗学(民族学)でそんなこと習ったような気がぁ・・・。
八月に里山辺に行くので神社気にしてみます。
ではでは
- morino296さん からの返信 2008/05/08 07:39:36
- RE: 初めましてmorino296さん
- 初めまして。
書き込み頂き有難うございます。
里山辺によく行かれるようですが、
私は初めてでしたし、バスの本数も少なく、少し苦労しました。
惣社を通るバスは2系統ありますので、ここから歩いてもよい
ことが分かりました。
5日の帰りは、惣社まで歩き、別系統のバスに乗りました。
山里のお船祭りの海洋民族説もあるのですね。
神様が乗る船との説もあるようですが、少し研究してみるのも
面白そうですね。
長野県には、他にもお船祭りがあるようなので、
また機会があれば行ってみたいと思っています。
morino296
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