2007/05/04 - 2007/05/04
86位(同エリア385件中)
どんぴさん
ポーランドへ向かう夜行列車の中。歩き疲れた俺は狭いベッドで熟睡していた。
02:30頃、ドアを叩く音がする。ここは国境、パスポートのチェックだ。半分寝ながら部屋の鍵を開けると係員が入ってくる。彼はいぶかしげな顔で俺を見ている…。そういえばパンツ一丁のまま寝ていたことを思い出した。
オイラ、パンイチで国境を越えちまいました。
□4/28(土) 成田空港出発(22:00)
□4/29(日) (朝現地着)プラハ
□4/30(月) チェスケー・ブディェヨヴィツェ、フルボカー、チェスキー・クルムロフ
□5/1 (火) チェスキー・クルムロフ、テルチ
□5/2 (水) テルチ、トシェビーチ、ブルノ
□5/3 (木) ブルノ、クロムニェジーシュ、オロモウツ(深夜列車でポーランドへ)
■5/4 (金) アウシュビッツ、クラクフ
□5/5 (土) (午前中、電車でチェコへ)クトナー・ホラ、プラハ
□5/6 (日) (早朝)プラハ発、帰国
□5/7 (月) 成田空港到着(7:00)
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- エールフランス
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-
05:47 クラクフ中央駅に到着。駅を出てすぐのところにある「Hotel Europejski」を今日の宿とする。すぐに部屋に入れてくれて、シャワーを浴びたりデジカメの充電ができた。ありがたや。
07:10 クラクフ中央駅からオシフィエンチムへ向かう電車に乗る。運賃は45ズウォティ。手持ちは50ズウォティ…。ガイドブックによると普通列車は10ズウォティだけど、国際特急列車なので運賃が高い。只今の所持金5ズウォティ(約220円)。 -
08:20、オシフィエンチム駅に到着。駅を出て右に行く。歩いてるおじさんに道を聞こうとすると、話しかける前に速攻で左側を指差した。
その道(たぶんWiezniow Oswiecimiaという道)をひたすら歩くが、それらしき建物がいつまでたっても見えてこない。もう一度そこらへんの人に聞いたら、違う道だと言われる。困っていたら、車で連れてってあげると言うのでご好意に甘える。しかし、到着したのは俺が行きたいアウシュビッツ第1収容所ではなくビルケナウ(第2収容所)だった。いきなりビルケナウかよ!(^_^;)
《ワンポイントアドバイス》
駅からアウシュビッツ第1収容所に行きたい場合、Wiezniow Oswiecimia通りではなく、もう1つ先のLeszczyskiej通りで左に曲がろう。 -
「ビルケナウ(第2アウシュビッツ)」
囚人が増えてアウシュビッツ第1収容所だけでは収容しきれなくなったため、1941年に建設された施設。敷地は第1収容所よりもはるかに広い。 -
「塔の上から見たビルケナウ」
前の写真の建物の中央の塔に登ることができる。
左側にはレンガ造りのバラック(囚人棟)が並んでいて、その周囲を電流が流れる鉄条網で囲まれている。手前に見えるのは破壊された囚人棟の跡。 -
「塔の上から見たビルケナウ」
右側には木造の囚人棟が並んでいる。その奥にはレンガで出来た煙突のようなものが林のようにズラリと並んでいる。これはソ連軍がアウシュビッツを開放する直前、ナチスが証拠隠滅のため木造の囚人棟を放火し、レンガでできた煙突だけが残ったもの。 -
アウシュビッツで印象的なのは、この先端が湾曲した電流鉄条網の柱。まるで地面から悪魔の指がはえてきたように見える。
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レンガ造りの囚人棟。
ビルケナウでは小鳥がさえずり、花も咲き、雰囲気はとてものどか。しかし、内部が公開されている囚人棟の中に入ると雰囲気が一変する。 -
囚人棟の中は3段ベッドが所狭しと並んでいる。ベッドには腐った藁が敷き詰められ、1段につき約8人が寝ていた。
現在は床がコンクリで固められているが、湿地の上に基礎工事もせず大急ぎで建てられたため、当時は床が土泥化していたという。 -
囚人棟内のトイレ。ビルケナウは上水道も下水道も整備されておらず、汚水は敷地内に掘った溝に流された。衛生状態は極めて劣悪で、ベッドで寝る囚人の上をネズミが這い回り、チフスや赤痢などの伝染病が蔓延して多くの人が命を失った。
こんな環境で、多いときは10万人もの人が収容されていた。 -
誰かが手向けたのか、ベッドに枯れた花が置かれていた。
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ナチスはアウシュビッツから撤退する際、証拠隠滅のためガス室や遺体焼却炉を爆破した。ビルケナウにはいくつかの爆破された建物が残されている。
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ビルケナウの敷地の一番奥には国際慰霊碑が建てられている。
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国際慰霊碑の横には各言語でメッセージが書かれたプレートが十数枚並んでいて、その多くに花が捧げられている。
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電車の引込み線は国際慰霊碑の手前、この写真を撮った場所の足元あたりで途切れている。アウシュビッツに最大規模の強制収容所が建てられたのは、鉄道網が発達した地域でだったのでヨーロッパ中からユダヤ人を集めるのに都合が良かったから。
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囚人を監視するための監視棟。
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破壊された囚人棟の跡。暖房用のレンガの煙突だけ残っている。暖房設備はあっても、くべるものが無かったので意味がなかったようだが…
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敷地の右側に並ぶ木製の囚人棟。レンガ造りの囚人棟よりさらに建物の雑な造りになっている。こちらもいくつかの建物の中を見学する事ができる。
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中ではフランスから修学旅行できたと思われる学生の一団がガイドの話を聞いていた。アウシュビッツはヨーロッパやイスラエルの定番修学旅行先である。
ちなみに、真ん中の多数の穴が開いたものはトイレ。 -
木製ベッドが並んでいる。これらの建物やベッドは囚人たちが自ら作らされた。
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ある囚人棟の柱に折鶴が飾られていた。日本人見学者が捧げたのだろうか?
10:30、ビルケナウの見学終了。ビルケナウとアウシュビッツを結ぶシャトルバスは12:00からの運行だが、時間がもったいのでタクシーで移動。5ユーロ。
【ワンポイントアドバイス】
第1収容所に行きたい場合は「アウシュビッツ・ワン」というと大体通じる。 -
「アウシュビッツ第1収容所」に到着。ここの両替所で現金ゲット。
入口は団体客だらけ凄い数の人!見渡す限りの人・人・人・人!どこも騒々しくて施設や展示を落ち着いて見ることが出来ない。しかも、観光気分で真面目でない人が多く、中にはピースしながら記念撮影してる奴とかいてゲンナリ。
自分がアウシュビッツを訪問しようと思ったのは、歴史の負の側面を自分の目で見て何を感じるのかに興味があったから。でも、正直言って現地では何も感じる事ができず。生きてる人間が多すぎて!今、この旅行記を作っている時の方がよっぽど背筋が凍る思いを感じます。
アウシュビッツ第1収容所には朝一番で来ましょう! -
有名な正門の「ARBEIT MACHT FREI(アルバイト・マハト・フライ)」の文字。
直訳すると"働けば自由になれる"。ここに収容された人々は、真面目に働けば自由になれると言われたのだが…。
よく見ると"ARBEIT"のBが逆さまになっている。施設の建設や遺体の焼却処分などの作業は収容者自身が従事させられた場合が多い。この文字を作らされた収容者がせめてもの抵抗でBを逆さにしたという説がある。 -
アウシュビッツには28の囚人棟が残されている。2階建てで、ビルケナウにある囚人棟に比べると建物はずいぶん立派だ。建物だけ見てるとちょっとした住宅街のように見えるのだが…
-
ここからは展示物の写真が続きます。ハッキリ言ってグロテスクな写真も多いのでご注意ください。もし、覚悟があるなら元サイズの画像でしっかりと展示物の数々を見て、何かを感じてください。
これは囚人が着ていた囚人服。囚人服は洗うことが許されず、数ヶ月に1度しか着替えをもらえず、伝染病が蔓延する一因になった。 -
ガス室で使用された殺虫剤、通称「チクロンB」の空き缶。
ガス室というと天井から気体がプシュー、みたいなのを想像するが、実際は粒状の固形の物質で、扱いやすいよう缶詰入りだった。
ガス室の中に囚人を閉じ込め、缶詰のフタを開けて天井の穴から放り込む。チクロンBは囚人の体から発せられる水蒸気によって気化してガス室に充満していく。チクロンBは空気より重くて足元から充満していくので、囚人はガスから逃れようとお互いの上に登ろうとし、死体が塔のように高く積みあがっていたという。 -
この大きなケースの中にあるのは何でしょう?
-
正解は約7トンの"髪の毛"。
戦時中のドイツは物資不足であったため、囚人から集められた髪の毛でじゅうたんや服、マットレスの生地などを作っていた。髪の毛からはチクロンBに含まれるシアンが検出されたという話もあるので、死体から刈り上げたものもあるのだろう。 -
これが髪の毛でできたじゅうたん。
いくら物資不足とはいえ、こんなじゅうたん使いたくない… -
囚人から集められたメガネのフレーム。
やっぱり金属類が目当て? -
囚人から集められた義足や松葉杖。
金属類が目当てなんだろうけど、こんなもの集めなくても… -
囚人たちが持っていたカバン。
収容所に送られた囚人はカバン1個分の私物を持ち込むことが許可された。一時預かるだけという約束で、入所前にカバンは没収された。後で返却される時のため、カバンには名前や出身地が書かれている。もちろん、カバンが返却されることは無かった。 -
左の縮小画像を見ても分からないかもしれないが…これは囚人から集められた靴。
囚人の靴は大量に残されており、1フロアが靴で埋め尽くすほどだ。 -
囚人から集められたブラシ等。
ずいぶん色々な物を分別して保管しているものだ。律儀なところがドイツ人らしい… -
アウシュビッツに収容された人々はすぐに「働ける者」「働けない者」に分類された。「働けない者」はすぐにガス室に送られた。ルドルフ・ヘス元所長の証言によると、その数は全体の70〜75%。子供、妊婦、老人、病人、障害者はほぼ例外なく"働けない"と判定された。
「働ける者」は髪を切られ、正面・横向き、視線を右上に向けた正面の3枚の写真を撮られた。その写真が壁一面に張られている。どの人も頬がやせこけていて戦慄を覚える。 -
左が「第10ブロック」右が「第11ブロック」。
第11ブロックには囚人に食事を与えず餓死させる「餓死室」や、狭い部屋に座れないほどの人数を閉じ込める「立ち牢」がある。有名なのか、ずっと長蛇の列が出来ていた。後で見ようとパスして、結局行きそびれてしまった。
また、第10ブロックと第11ブロックの間は「死のブロック」と呼ばれる。 -
「死のブロック」
ここでは写真中央の「死の壁」の前で銃殺刑が行われていた。左の建物の窓には黒い板でふさがれているのは、死刑執行を見られないようにするため。銃にはサイレンサーも使用されたという。
写真右側ではイスラエルから来た集団(白いTシャツの背に思い切り"ISRAEL"と書いてあった。分かりやすい)がガイドの話を聞いて涙を流していた。 -
「死の壁」
跳弾を防ぐためだろうか、ここだけレンガではない材質でできている。木屑を何かで固めたものに見えたが、触って確認する気にはなれなかった。 -
外見は普通の住宅に見えるが、電流鉄条網で囲まれているのを見ると、やはりここはアウシュビッツだと実感する。
-
右側の黒い塔は、囚人を監視するための監視塔
-
アウシュビッツ第1収容所の見学コースの最後に訪れるのは…ついにガス室だ。
-
「ガス室」
写真左上、天井の四角い穴から青い光が差し込んでいるのが分かるだろうか?チクロンBはここから放り込まれた。 -
「ガス室」を別アングルから。
ここは特に混雑が激しい場所で、常に人であふれている。ガス室に入って何を感じるだろうか?と思っていたが、混雑が激しすぎて何も感じられなかった… -
「ガス室」のすぐ隣にある「遺体焼却炉」
ガス室の遺体をすぐに焼却できるようになっている。実に合理的だ。合理的すぎて恐ろしい。
遺体焼却の仕事に従事した囚人には十分な食料が与えられるなどの待遇を受けたが、口封じのために3〜4ヶ月で殺されたという。 -
大混雑に期待を裏切られガッカリしたが、それでも現地でないと感じられないこともあった。仕事柄、電化製品の工場を訪れることが多いのだが、アウシュビッツもまるで工場のように思えた。
部品庫(=囚人棟)から運ばれた部品(=囚人)はライン(=ガス室)で加工され、出荷(=焼却)される。人員を最小限に(=囚人を労働力として活用)することで人件費を削減し、誰でも扱える扱いが簡単なツール(=チクロンB)で効率アップ。廃材(=髪の毛、メガネ…)は無駄にせずリサイクル…。
考えてみたら、100万人以上の人を集めて、殺して、遺体を処分するには恐ろしいほどの労力が必要だ。いかに効率よく仕事をこなそうと考えると、工場も強制収容所も似てくるのかもしれない。
工場と決定的に異なるのは、目的がユダヤ人の絶滅である点だ。
13:25 駐車場から出発するミニバスに乗ってクラクフへと戻る。
《ポーランド旅行記:クラクフ編へつづく》
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この旅行記へのコメント (15)
-
- Anonymous Travellerさん 2010/03/01 05:13:25
- 素晴らしい旅行記。
- どんぴさん
先にお気に入りのお願いをさせて登録だけさせて頂きましたが、改めてはじめまして。フルヲと申します。
初めてどんぴさんのアウシュビッツの旅行記を拝見してものすごく引き込まれたのを覚えています。当時の凄惨さが写真とコメントを通じて容易に想像できるぐらいのインパクトで一票投じさせて頂いたものです。ここまで完成された旅行記を読むと無理に行かなくてもいいか、とまで思ったぐらいで。
コメントを残す機会がなかったので改めてということでコメントさせて頂きました。
世界遺産制覇に向けて今後も旅行記期待しています。ではでは。
フルヲ
- どんぴさん からの返信 2010/03/03 01:17:37
- RE: 素晴らしい旅行記。
- フルヲさんこんにちは。
登録&カキコミありがとうございます m(_ _)m
私がアウシュビッツに行ってみたいと思った最初のきっかけは唐沢俊一(『世界
一受けたい授業』などに出演してる作家)の旅行記でした。
その中でアウシュビッツは作業効率を考えてあって極めて合理的にできてい
る、と私の持っているイメージとは違う事が書かれていました。
実際に現地に行ってみて本当に合理的にできてるもんだと感心し、仕事の効率
を考えないといけないほど大量の人がここで命を奪われたのかと思うと背筋が凍る
思いでした。
フルヲさんも機会があれば現地を訪問してみてください。
きっと現地に行ってみて初めて解ることがあると思います(^_^)
今年はちょっとあまり旅行をできなさそうなのですが、旅行記を書いていない
ネタがたくさん溜まっています。
ぼちぼちと更新していきますので、これからもよろしくお願いします(^_^)v
- Anonymous Travellerさん からの返信 2010/03/03 02:19:08
- RE: RE: 素晴らしい旅行記。
- こちらこそ宜しくお願いします。あ、パパになられたのですね。
おめでとうございます!ではでは。
フルヲ
-
- mielさん 2009/07/14 18:41:16
- 収容所
- どんぴさん、はじめまして。
こんにちは。
アウシュビッツ、いつかは行ってみたいと思いつつ、簡単に行けない場所だなーと思っています。
なので、実際にいかれた方の写真はグッときますね。この広さに驚きます。
岐阜にある杉原千畝さんの記念の場所が家から近いので時々、観光にくる友人を連れて行きました。
今はスペインに住んでいるので、こちらでの当時の状況を聞いたりすると、ドイツばかりが悪いわけではなかったんだなーと、なんとも言えない気持ちになります。当時は、スペイン内のユダヤ人も退去だったそうです。
また彼らの気持ちも複雑なものだったそうですが。
歴史を繰り返さないために忘れないというのが、私たちにできることなのでしょうか。
勉強になります。ありがとうございました。
miel
- どんぴさん からの返信 2009/07/14 23:41:10
- RE: 収容所
- mielさん はじめまして。カキコミありがとうございます(^~^)γ
"miel"ってスペイン語で蜂蜜って意味なんですね。
素敵な名前ですね(^_^)
>アウシュビッツ、いつかは行ってみたいと思いつつ、簡単に行けない場所だなー
>と思っています。
mielさんはスペイン在住とのことですが、アウシュビッツ観光の起点になる
クラクフにはマドリッドからもバルセロナからも直行便が出ています。
しかもライアンエアーとか格安航空会社も就航しているので、日本から行くより
簡単に行けますよ(^_^)
アウシュビッツは過去の歴史に直接触れることができる貴重な場所だと思いま
す(混雑が凄いですが…)。
興味があるなら、一度訪れることをオススメします!
ではまた〜
-
- ぷんぷんさん 2008/03/27 01:53:36
- 疑似体験…
- はじめまして。
とても詳しい説明で、自分も行った気になる程でした。
いつも候補地を選ぶ際、『アウシュビッツ』の名前は出るのですが、
やはり単なる観光気分で行くような場所ではナイと、
再認識しました。
それでも勉強を重ね、いつの日か、必ずこの目で見なければ…
と思います。
ありがとうございました。
- どんぴさん からの返信 2008/03/27 23:58:20
- RE: 疑似体験…
- どうも初めまして(^~^)γ
動機は観光気分で別にいいと思いますよ。現地に行って初めて分かる事や感じ
ることが絶対にありますから、遠慮せずに行ったほうがいいですよ。
修学旅行気分で現地で悪ふざけとかしちゃダメですけどね(笑)
ぷんぷんさんのニューヨーク旅行記を見ました。フリッツクーニングの彫刻の
前であーゆーふーに感じることができたぷんぷんさんなら、アウシュビッツ訪問は
貴重な体験になると思います。
訪問実現のときは、この旅行記を印刷して持って行ってくださいね(^_^)
ではまた〜
-
- エフエムさん 2008/02/18 23:53:36
- こんばんは。
- どんぴさん、こんばんは。
ところで・・・
今日の新聞に、
「加害国・ドイツの戦争被害に光」
という話題が出ていました。私の下記旅行記の掲示板で恐縮ですが、内容を書いておきました。もし興味があったら是非お越し下さい。
http://4travel.jp/traveler/nikonikonikon/album/10216630/
- どんぴさん からの返信 2008/02/20 23:54:53
- RE: こんばんは。
- 人間って大義名分が与えられれば戦争でもどんな残酷なことでも何でもできる
もんだと思います。
ナチスによるホロコーストは元々は不景気で生活に困窮していたドイツ国民
の不満のはけ口をユダヤ人に向けられて始まったものですが、「ユダヤ=悪」
という単純な図式を植えつけられたからこそ、ドイツはあれだけ残酷な事がで
きた。
逆にイギリスやフランスだって「ナチス=悪」という大義名分があったから
こそドレスデン大空襲(市民への無差別爆撃で15万人が死亡)のような残酷な事
をやらかす。
ホロコーストをやらかしたドイツだって加害者としての面と被害者としての
面がある。世の中は単純に善と悪の2つに分かれるような単純な物ではない。
それを理解しないと、いくらでも歴史は繰り返されるんじゃないですかねぇ。
戦時中に比べれば現代人はちょっとは賢くなっていると思いたいところだけ
ど、「テロとの戦い」という大義名分で戦争する国もあるからなぁ…
- エフエムさん からの返信 2008/02/22 02:01:54
- お返事ありがとうございます
- どんぴさん
お返事ありがとうございます。
そうなんですよね・・・。もうそろそろ人間も理解して欲しいと思います。
このままだと、またもや進歩のない動物と言われてしまいそうですね。
なんだかコソボの件もありますし、まだまだ安心出来ないですが。不穏な空気が流れている気がします・・・。
エフエム
-
- M-koku1さん 2008/01/20 01:41:20
- 混雑していて良かったんですよ
- どんぴさん
エフエムさんの旅行記に紹介されていたので来ました。
夏で人が多かったんですね。
ピースして写真ですか。
かえってよかったと思いますよ、精神のために。
ワルシャワのマリオットに泊まっていたので、日帰りツアーをコンシエルジュに頼みました。アレンジしてくれたのが、クラカウまでの汽車の往復切符で、クラカウについたらホームに私の名前を持って立っているガイドさんが一人。彼女の車で、収容所とクラカウの町を見て回りました。
だから、あまり混雑とは関係なく、建物の中に入ってからゾクゾクとして怖かったです。もちろん収容所内はガイドツアーで回ったんですが、春だったためか、あまり人数もいなくて、絶食させる牢も、4人が立ったまま収容されていた1メートル四方ほどの牢も見てきました。
ひたすら気持ちが重かったです。
ポーランド人のガイドが、何を思っていたかはわかりません。私が酷いね、と言うと、頷くだけでした。ポーランド人自体は、被害者でもあり、加害者でもあるわけで、難しいことは答えたくない風でした。
- どんぴさん からの返信 2008/01/22 01:13:41
- RE: 混雑していて良かったんですよ
- TAMkoku1さん こんにちは。書き込みとたぶん投票もありがとうございます。
確かに周りにあまり人がいない状態でアウシュビッツを見学したら気が滅入
りそうですね…。冬に行ったらますます気分が暗くなりそうです。
でも、個人的には団体客に邪魔されずにしっかりと見学をしたかった。
あの場所で何を感じるのか?それを知りたくて行ったので…。
やっぱりアウシュビッツ(特に第1収容所)は朝一番に見学するのがベストだと
思いました。
ではまた。
- M-koku1さん からの返信 2008/01/23 00:25:53
- RE: 混雑していて良かったんですよ
- どんぴさん
それはそうですね。
そういう意味では、こういう場所では、自分が考える時間の余裕と、空間の余裕が必要かもしれませんね。
考えたら、私も早朝にワルシャワを出たので、朝の間にアウシュビッツに入りました。
この時間をみんなに勧めましょうか。
ではまた
-
- エムさん 2007/06/06 19:33:53
- ガス室
- 北海道から帰って来ましたぁ〜!
利尻富士が綺麗に見えました。晴天で、良かったです。(^_^)v
ガス室の『青い光』怖くて、見るの辛いですね。
ドイツ人はこの光をまともに見れるのかなぁ〜と感じました。
頭髪や遺品も生々しいし、髪の毛で作られた絨毯・・・この神経が理解できません。
負の遺産を写真で見ると胸が痛みます。
以前、広島の平和記念資料館で、アメリカ人が熱心にカメラに撮っている姿を目にして、少し救われた気がしました。
平和な時代に生まれたことに感謝した一日でした。
いつかアウシュビッツに行かなければ・・・
エム
- どんぴさん からの返信 2007/06/07 01:15:16
- RE: ガス室
- おかえりなさいませ〜。
北海道は晴れていて良かったですね。利尻にどんな花が咲いているのか知らない
ので、旅行記の写真を楽しみにしています(^_^)
>ガス室の『青い光』怖くて、見るの辛いですね。
実は現地にいた時は天井の穴に全然気づいていませんでした(^_^;)
後で自分の写真を見て青い光に気づいて、調べたらチクロンBを放り込む穴
だったと分かりました。
ガス室は人で大混雑しているので、現地にいる時よりも写真を見た時の方が
背筋が凍る感覚を感じました。トップの写真はほんの一瞬誰もいなくなった
瞬間に撮りました。
>ドイツ人はこの光をまともに見れるのかなぁ〜と感じました。
ドイツでは修学旅行の定番になっていて、現地で建物の修復のボランティアを
やったりしているみたいです。私が訪れたときも修学旅行らしき団体をいくつも
見かけました。さすがに皆しんみりした顔をして歩いてました。
混雑にはやられましたが、アウシュビッツは一生に一度は訪れて損はない場所
だと思います。アウシュビッツ以外にもマイダネクとか収容所跡はいくつかある
ので、そういう所を訪れるのもいいかもしれません。
ではまた。
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