真夏の青空の下　スペインを旅する～サロブレーニャ編～

2006/08/05 - 2006/08/14

グラナダ出発が夜ということもあって、グラナダから日帰りで行ける白い村に行くことに。
最初はネルハからフリヒリアーナへ行く予定を立てていて、バスの時間やネルハやフリヒリアーナに関する資料をいろいろと集めて持っていったのですが、そのためにはちょーっと早起きをしなくてはならない、が、それは（いまの自分たちでは）厳しいんじゃないかという結論になりまして、急遽、行き先を同じコスタ・トロピカーナのサロブレーニャに変更。

憧れの白い村。青空と白壁と対比や白壁を彩る夏の花や飾り皿に感動しつつ、極度の暑さも体験したサロブレーニャの１日。

エリア その他の都市(スペイン)

グラナダを発つ日の朝。
空中に浮かぶ月が「今日もいい天気になりそう」な気配を感じさせてくれました。

グラナダのバスターミナルは、市内から少し離れた所にあります。チェックアウトの後、荷物をホテルにそのまま預けてタクシーでターミナルへ。
サロブレーニャ行きのバスは11時発です。片道５．２３ユーロ。
トレドに行く時もそうでしたが、スペインはバスの料金がほんとに安いです！

ほぼ満席のバスに揺られて仮眠をむさぼっているうちに、地中海に面した町サロブレーニャに到着。
バスから、小高い丘の上に密集するように立つ白い家々が見えてきたときには、バスの中で思わず「Wao！」や「Oh〜！」という歓声があがりました。

バス停からちょっと歩いたところにある小さな観光案内所には、日本語ガイドなどもちろんなく、お手洗いもない…
でも、案内所でもらえる観光マップに親切にも「WC」がどこにあるのか表示してあります。
（でも、それに最初気づかなかった私たちは、えらい遠回りをして離れたショッピングセンターで用を足しました。うう時間のロス…）

用を足した後にさっそく向かったのは、Brocal地区。
壁や小窓に飾られた鉢や草花がとても素敵です。

地図に書かれた観光ルートを確かめながら、Brocal地区の細い路地を上がっていくと、時々ぱーっと視界が開ける場所に来ます。
そんな場所から地中海方面を見た風景。
白い壁が目に眩しいです。そして地中海の青。

植え込みに茂る真紅の花が白い壁に映えて綺麗です。
こんなところがここではそこかしこに見られます。

どこを撮っても絵になるところです。
道の角を曲がるのがとても楽しくて、次はどんな街角なのかワクワクします。

ここBrocal地区の歴史は中世の頃にまでさかのぼります。
ただその頃の名残りは「El Torreon」と呼ばれる古い塔のみとなっています。（この塔も探したのですが、ちょっと見つけられませんでした。）

Iglesia de Ntra.Sra.del Rosario
(The church or The Rosary）

日本語に訳すと聖ロサリオ教会…でいいですかね。

ムスリムのモスクがあった場所に建てられた、１６世紀のムデハル様式の教会です。オリジナルの天蓋は木で出来ていたのですが、1821年に火事で焼失したそうです。（と、観光案内所でもらったＭＡＰの裏の説明にそんな感じの内容が）

ちなみにここは、グループ見学だけを予約で受け付けている所なので、フリーでは入館できません。

Brocal地区ではたくさんの花を見かけました。
真紅や赤紫にオレンジ。
まるで計算したかのような、白い壁によく映える花の色。

ここでも白い壁と青い空と濃紅の花の対比が鮮やかです。壁に映る影までも演出に参加しています。

花のアーチ。
この日も猛烈な炎天下。日陰に来るとホッとします。

階段状に並ぶ家々。
一番上はどうなっているんでしょうか。

通りをまたいで家と家がつながっています。
この日陰もまた嬉しい（この日は今まで以上に暑かったんです）。

この家の玄関先には緑のプランターが。
どの家でも玄関や窓枠や壁などに、植物や緑の鉢やプランターを飾り付けています。

こちらの家のアレンジメントも素敵です。
真似したいくらいですね。

El Castillo Arabe（The Arab Castle）

アラブの城（直訳ですが）
サロブレーニャ観光の目玉といっていいこの城なのですが、日中の入館は１４時まで。私たちが到着したときは「閉館」状態でした。（夜は１８時からなのですが所詮ムリ…）

その先にアフリカ大陸を望む地中海に面したサロブレーニャは10世紀の頃には、軍事的にも重要な要所でもありました。
この城はイスラム文化とキリスト教文化の融合した建築物です。

Paseo de las Floresからの眺め。絶景。

こちらもPaseo de las Floresからの眺め。
海を眺める遊歩道にもなっている「花の広場」では、低木の花や椰子の木などが植えられた庭から、地中海を望む絶景が見られます。
それにしても地中海の色、青いですね。

時間にアウトで城に入れなかった悔しさからなのか、もう一度振り返って、城砦の写真を１枚。

この先は行き止まりですか？
それとも右側に抜け道が？

Albaicin地区に行きたいのですが、道が合っているのか、この辺りからすでに微妙…

この右側手前で、友だちのＮちゃんが“休憩中”。
この日は「マジで」暑かったね。
抜け道を探して、この先を“偵察”する私。

この時間、シエスタ真っ最中。
人っ子一人歩いていません。
各家の中からは、食器のカチャカチャという音や楽しげな話し声が。
私たちもなんか食べたい、なんか飲みたい…

おなかを空かせながら、撮った１枚。
このあとBrocal地区を抜けてすぐの通り、Avda. Garcia Lorcaで、一番最初に目に入ったCafeteria Salobrenaへ駆け込みました。
オアシスを見つけた旅人の気持ち。
定食メニューが７ユーロ。魚料理を頼みましたが、量もほどほどで、自家製のケーキがとても美味でした。

そして16時45分のバスでグラナダへ。

この旅行記へのコメント （4）

• ya-yaさん 2008/02/26 12:19:03

  はじめまして

  こんにちは。ya-yaと申します。はじめまして。
  
  この６月にスペイン旅行に行こうと思い、４トラの皆様の旅行記などを見させていただいてたら、八雲あかねさんのこのサロブレーニャの旅行記を発見！
  
  ９日間でバルセロナ、アンダルシア、マドリードを個人で周遊するという忙しい旅行予定なのですが、どうしても白い村もちょっと見たくて近そうなところを探していたんです。
  
  サロブレーニャなとてもステキなところの様なので、同行の友人にも「ぜひここに行こう！」と紹介させていただきました。
  
  まだ出発まで時間があるのでいろいろと調べているとこですが、分からないことなどありましたら、質問させていただきたいなぁと思っております。
  どうぞよろしくお願いいたします♪

  八雲あかねさん からの返信 2008/03/02 11:59:24

  はじめまして！

  ya-yaさん、掲示板への書き込みありがとうございます！
  ご返事が遅くなってしまってごめんなさい。
  
  ６月にスペインですか！素敵ですね。
  ６月というと、アンダルシア地方のひまわりが堪能できるのではないでしょうか。
  季節的にも観光にちょうどいいですよね！
  スペインの白い村はいろんな場所にあって、それぞれ特徴もあって、どこに行こうか悩むのですが、サロブレーニャはグラナダから日帰りで十分行ける場所なのでオススメです。
  スペインの記憶はまだ残っているので（笑）、何か分からないことがあったらぜひお問い合わせくださいませ！

• akicさん 2006/09/26 10:57:31

  はじめまして

  初めて書き込みさせていただきます。
  akicと申します。スペイン大好きっ子です。
  
  旅行記楽しく拝見しました。
  写真とっても綺麗ですね！
  スペインの灼熱の暑さが伝わってきました。
  食事もおいしそう〜
  
  ３年前に同じコースを逆に周った事があります。
  白い街はグラナダから日帰りでミハスまで行きました。
  サロブレーニャもとっても素敵ですね☆行ってみたい。
  今年も再訪しましたが、
  何度行っても魅力的な国で大好きです。
  
  また見にきます☆
  
  
  
  

  八雲あかねさん からの返信 2006/09/26 23:33:14

  RE: はじめまして

  コメントありがとうございます！
  akicさんのスペイン旅行記も拝見させていただきました！
  ご主人との旅行なんですね〜羨ましいです♪（笑）
  
  ミハスにフリヒリアーナ、自前の運転手がいれば（失礼！）、車で回った方がいろいろな所へ行けそうですね。
  私たちもフリヒリアーナに行く予定を立ててたのですが、バスで日帰りとなると時間的に厳しいかなーと思って、サロブレーニャにしました。
  サロブレーニャもお薦めです！ぜひ次のスペイン旅行のときに。
  
  そうそう、akicさんの所のアルハンブラ宮殿で懐かしい人を見ました。
  フラメンコのおじいさん！（笑）
  私たちはチケットを交換するのに並んでいた時に話しかけられて、やっぱり写真も見せてもらいました。日本語が上手でしたよね。
  
  また旅行記を拝見しに伺いますね！