2007/12/02 - 2007/12/09
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worldspanさん
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「エジプト人はアラブ人とは思えぬ最低の奴らだ。」
「人を見るとあいつらは金が歩いているとしか見えていない」
「金の為なら人をとことん騙す輩」
「エジプト人を我々と同じアラブ人と思わないで欲しい」
これら上記の意見は他の中東諸国のアラブ人から聞いたエジプト人観だ。こうした辛らつな評価が日本人や欧米人からではなく、同胞のアラブ諸国の人たちから聞かれていることは、如何に商売に精を出し、しかもお金に執着しているのかよくわかる。アラブ人からもエジプト人に対する厳しい評価が下されているが、実際の私のカイロでの体験談を紹介したい。
1)バス
エジプトでの「人=お金」の構図を表しているその典型なのがバスだ。ベイルートやドバイ、マスカット、サナアではバスやミニバスの定員が満員になるとそれ以上人を乗せようとしない。例えバス停で人が手を挙げても、バスは通過してしまう。ところがエジプトのバスは乗客をトコトン詰め込む。バスの車掌は「もっと中に詰めろ」と乗客に指示し、乗客はどんどん乗り込んでくる。そしていよいよギリギリまで来るとバスの出入り口にしがみつかせてまで人を乗せる。なるほど他のアラブ人からは金にガメついように見えるのも納得。
2)バクシーシその1 空港+公共施設編
人に親切をすればその代価として金銭がもらえるものと考えている。トイレに入り、手を洗おうとする。そうするとトイレ掃除の人が水を出してくれることがあるのだが、その後彼は私の前に手を出し一言「バクシーシ(喜捨、お金)」。アホか! 誰がこんなことでお金をやるか!
他のイスラーム諸国でもここまであからさまにバクシーシをねだって来る事は殆どない。なるほどこれは他のアラブ諸国人たちも辟易するだろう。
3)バクシーシその2 街中編
観光警察が「おれの写真を撮ってくれ!」と声をかけて来た。私も渋々写真を撮ると彼は「サンキュウ!、バクシーシ(金)をくれ。」
残り少ない容量を使って写真を撮ってやったのに何故ワシがあんたにお金を払わなければならないのだ??、むしろワシに撮影代を払って欲しい。 こんなこともエジプトならでは。エジプトでは「バクシーシ(銭をくれ)」と言うのがどうやら挨拶言葉のようだ。
4)観光地−ギザのピラミッド編 その1
ピラミッドのバス停からピラミッドのチケット売り場に歩いて坂道を登っているとエジプト人たちが声をかけてくる
「おーい。そっちはチケット売場じゃないで。チケット売り場はあそこじゃ。」
彼らが指差した場所は馬車の停車場。要は馬車の停車場まで誘い込んで坂道が急だとか、馬車じゃないと入場できないとかあらゆる嘘を並べ立ててのせようとする魂胆。私は彼の呼び声に足を止めるこ
となく坂道を登って行った。
5)観光地−ギザのピラミッド編 その2
ギザのピラミッドは確かに丘の上に位置しているので坂道が多い。エッチらホッチら歩いていると馬車の人たちが私に声をかけてくる。「5ドルでいいから乗らないか?」 無視して歩き続けていると「じゃあ1ドルでいいからどうだ?」 と勝手に値段を下げて私を乗せようとする。そしてついに出たのが、「1ポンドでどうだ?」
1エジプトポンドは約20円。そんな安く馬車に乗れるとは思えない。私は立ち止まって彼に言った。
「それってイギリスポンドでしょ?」
「どうしてわかったの???」
現在1イギリスポンドは約220円。1ドルよりも上がってるやん! 私は再び歩いてスタスタ坂道を登っていった。
6)観光地−ダフシュールへのピラミッド編
ギザの町でタクシーを拾いダフシュールへのピラミッドまでの金額を交渉した。タクシーの運転手は英語が良くわからないが町の名前を聞いて「いいよ。じゃー35ポンド(日本円で約700円)でどうだ?」と言った。
え?そんなに安いん!?!?、「ジャー交渉成立!よろしく。」、念のために金額と町の名前を紙に書いて再度彼にダフシュールのピラミッドと35ポンドを認識させ、とタクシーに乗った。
ところがギザのピラミッドに差し掛かったあたりでダフシュールへの道に自信がなくなったのか、交差点に立つ警察にダフシュールのピラミッドの場所を聞いているではないか。そして私に一言。
「すまん、35ポンドではなく60ポンドだ。」
嘘つきーーっ!
どこともわからず金額を言って適当にダフシュールに行こうと思っていたのかこいつは??どこに行くつもりだったのか?
「もういいよ。じゃあメーター回してダフシュール⇒サッカーラ⇒ギザのピラミッドが終点で回ってね。」と言って紙に
?Dahshur Pyramids : stop 1 hour ⇒ ?Saqqara Pyramids : sotp 1 hour ⇒?Giza pyramids finishと書いて再度説明し、再出発。結局4時間弱の周遊でメーターは待ち時間も含め130ポンド、
日本円で 2,600円だった。まぁ値段的には高くはないが、それにしてもお互い通じる言葉もないままよく回ってくれたタクシーの運転手に感心した。それにしても乗ったタクシーのメータが壊れていなくて良かった。何故ならカイロのタクシーのメーターは壊れていることが多いから。
7)地下鉄のエジプト人
エジプト人で唯一!? 感心したのが地下鉄。頻繁に込み合っているからか女性専用車両も二両設けられている。地下鉄の満員電車で私がエジプト人に囲まれていても、誰一人としてポケットに手を突っ込んでお金をとろうとする人はいない。欧州では考えられないことだ。お金を騙して毟り取ろうとする人が多い反面スリは少ないのかもしれない。
8)道路を渡るエジプト人
カイロの中心を走る片側三車線の大通りを、車がビュンビュン通る中を悠然とエジプト人は車をすり抜けながら向かいの歩道へと歩いていく。日本で言えば白昼国道1号線や2号線で車が猛スピードで走っている中を渡っているのと同じようなものだ。カイロ市内は信号が極端に少ないので、そうでもしないと道路を渡ることができない。さすがに最初は勇気がいった。
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カイロの中心、タフリール広場。
道路の車が日中ぱっと途切れる時があるのでその時が横断のチャンス!でも走って渡っているのはわたしだけ・・・。他のエジプト人は歩きながら渡り、車が来ればヒラリと交わしながら何事もなかったかのように横断する。 -
ダウンタウンは安宿が多くあります。値段的には10年前の旧東欧圏より少し安い程度。数百円からあります。
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カイロの中央駅、ラムセス駅。
多くの人でごった返しています。 -
駅舎に入る手前に荷物検査のX線検査がありますが、形式的なもの。ピンポイントで人を選択して実施されています。日本人の私は全く検査を行われませんでした。
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ラム背す広場に面したモスク、ガーマ・イル・フェトフ
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1863年に建てられたアブディーン宮殿。旧王宮です。
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宮殿は一部大統領官邸として利用されています。
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バスに群がる人たち。どれだけ満員でもどんどんバスに乗り込みます。この時思ったのが、秩序のない中国でも中国人のほうがエジプト人よりまだマナーが良い。。。
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考古学博物館。ツタンカーメンやミイラが展示されています。以前はフラッシュ無しでの写真撮影が許可されていましたが、今は館内全て撮影は禁止。写真をコッソリ撮っていた人は係員に見つかってしまい、カメラを没収されていました。あのカメラは返してもらえるのか??
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ナイル川の夕べ。大きな川が走る街はやはり絵になりますよね。
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オールドカイロに位置する聖ジョージ修道院。
オールドカイロはカイロの原点の町と聞いていましたが、残っているのは僅かな修道院や教会だけ。ちょっとがっかりしたエリアでした。 -
イスラーム地区の建物。この木製のバルコニーは素敵な装飾が施されています。
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イスラーム地区の城壁
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イスラーム地区の北側の城門、フトゥーフ門
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1013年に建設されたガーマ・ハリーファ・イル・ハーキム
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イスラーム地区の町並み。昔ながらの小汚さが味を出しています。
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改修されているところは美しい街並みになっています。こんな静かな通りは稀。常に人通りが多く狭い道でもどんどん車が人を押しのけるように突っ込んできます。
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美しいイスラーム建築
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スルタン・バルクークのマドラサ、だったと思います。。
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美しい装飾
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活気あるスーク
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ズヴェーラ門
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細い路地でも馬車が行き来しています。
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ガーマ・スルタン・ハサン。
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その隣のガーマ・リファーイー
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ガーマ・スルタン・ハサンの中庭
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装飾も美しい
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ガーマ・リファーイー
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ガーマ・リファーイーの天井の装飾
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シャーの棺
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中は静まり返っています
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シタデルのガーマ・ムハンド
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内側は土足禁止
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う?ん意味のわからぬ扉。
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