オーストリア　2006秋　3日目-3　癒しの町ハルシュタットを端から端まで散策

2006/10/09 - 2006/10/09

バート・イシュルから電車で世界遺産ハルシュタットへ向かう。ハルシュタット駅に着くと、ちっちゃな無人駅。そこから坂を下りて渡し舟で湖を渡る。駅の対岸は「世界一美しい湖岸の町」と言われる場所。湖と山に挟まれた細長い町。端から端まで散策。おとぎの世界のような家が建ち並ぶ。時間がゆーーーっくり流れていて、別世界のよう。癒される。

エリア ハルシュタット(オーストリア)

• 交通手段: 鉄道

今度は初めての鉄道の旅。Bad Ischl　13:20　→　Hallstatt 13:48。所要28分。

途中車掌さんに検札を受けなければいけないはずが車掌さんに会えず、検札なしで目的地到着(;^_^A 。

小さな駅に到着してちょっとびっくり。ホームから坂を下ると渡し舟が待っていた。

写真の建物が船着場。その上、山のふもとが駅。

乗船時間10分で目の前に夢のような風景が広がる。

ハルシュタットとダッハシュタイン（ザルツカンマーグートの文化的景観） 文化・芸術・歴史

船着場

まずは徒歩で行ける町の一番高い（と思われる）場所へ。さっき乗って来た船がとっても小さく見える。

ここは船から見えた、山のすぐ手前にある教会前。

カトリック教会の墓地。ザルツブルクでも同じだったけれど、お墓の十字架の前はお花畑になっている。切花と違っていつもお花が咲き乱れていて、これなら故人も寂しくなさそう。どのお墓も手入れが行き届いていて、故人を偲ぶ思いが感じられる。

カトリック教会の中

教会といえばステンドグラス。

墓地の奥にある納骨堂（バインハウス）にも行ってみた。土地が狭く墓地が充分に取れないため、埋葬後10〜20年後に遺骨を取り出して、次の遺体を埋葬するとのこと。取り出した遺骨を納めたのがバインハウス。

約1,000個の頭蓋骨が並ぶ。頭蓋骨には故人の生没年と、バラの花や葉などのペイントがされている。行く前は頭蓋骨1,000個は不気味なんじゃ！？と思っていたけれど、ペイントされてたくさん並ぶと圧巻。芸術作品のようだった。

狭い斜面に屋根が折り重なって見える

美しい窓

家の外壁を覆う植物。緑に赤い実が映える。

こちらは赤いツタ系

こちらはブドウ

こちらは絵画

狭い小路を歩いていると、急に視界が開けて滝みたいな光景を発見。これは山からの水？？？

猫さんはのんびりボートでお休み中。いいなぁ。一緒にお休みしたい。

木漏れ日がきれい

ツタにも色んな種類が。家ごとに様々な植物が彩って、それぞれ個性的な絵のよう。

湖に沿って駐車場へ向かう道は、お土産店もある。ここに来たら買うのはやはり岩塩。ガラスのボトルが美しくペイントされたものに入った岩塩は、インテリアとしても。味も素晴らしく家族にも大好評(^^)。

窓の上下にある木の透かし彫りみたいな部分とフラワーボックスが計算された美しさ

町の端手前（湖から見て左手）まで来ました。この前にも船着場があります。二宮金次郎さんのような石像を発見。塩坑労働者です。

ここには駐車場があって、観光バスや自家用車はここまでしか入れません。ここから町側は、許可車のみ。ポストバスのバス停もありました。

よくよく見ると、山の上を道路が走っています。許可車両以外入れないからこそ、町の静けさが保たれているんですね。

船着場から歩いて来た景色を振り返りました。意外と遠くまで歩いていてびっくり(@_@)。でも、綺麗な景色に見とれながらだったので、あまり疲れていません(^^)。

駐車場前でふと上を見るとパラシュート！

ふわふわと降りて来る。この景色、上から観てみたいなぁ。

着地！

雄大。時が止まったかのよう…。

山頂へ向かってケーブルカーが走っている。ホントは山頂へ行ってトロッコ列車？で滑り降りる！っていうのを体験してみたかった。欲張り計画でここは短時間滞在ゆえ、諦め(T_T)。

町の中央付近から駐車場方向を望む。湖面に映る景色も見事。

町の中央付近まで戻って来ました

小さな町だけれど、教会はふたつ。こちらはプロテスタント教会。カトリックと両方あるあたり、やっぱりヨーロッパ。

町の中央、マルクト広場。可愛い家が建ち並ぶ。

ブドウの葉っぱ越しにカトリック教会

広場の反対側から。ピンクとブルーが綺麗。

何でもない通りが絵になる

またまた町の端まで来ました。これで町全体を徒歩で制覇！横断も縦断もしちゃいました。山頂に行けなかったのが残念。

この景色から目が離せなくなり、しばし放心状態。

こちら側の町の外れには、道路にゲートがありました。そして、ゲートのすぐ先は車がビュンビュン走ってます。道路は山の中を通っていて、反対側の駐車場ゲートまで続いているようです。

民家の屋根に風見鶏☆

道路にあったベンチに座ってしばし時を忘れました。この町にいると時間の流れ方が違います。ゆっくり景色を観るにはこの町外れがお薦め。人も少なく、落ち着けます。

とあるお宅のお庭を失礼m(__)m。こんなお庭があったら、ティータイム、読書、食事etc.　素晴らしい時間が過ごせそう♪

日没近くなったので、帰路に着くことに。

湖に面したお宅は自家用ボートを持っているらしく、車庫ならぬ艇庫があるようです。

ああ、帰りたくない(T_T)

滞在時間は3.5時間程でしたが、思ったよりもゆっくりできました。…とはいうものの、カフェに寄ったり山頂に行くまでの時間は取れず。せいぜいベンチでまったりするぐらいでしたけれど。

1日でザルツカンマーグート内3箇所を訪問した割りには、上出来だったと思います(^^)。

段々遠ざかる

往路は満員だった船も帰りは4人のみ。現地宿泊の人も多いようです。欧米人、中国人、韓国人、日本人と国籍も様々。

日本人はバスで来るツアー客が殆どのようで、乗船客は少数派でした。

往路は写真を撮ろうとしても、気付けばカメラの前が真っ黒！なんてこともありました(;^_^A が、少し時間をずらして復路は空いた船を選択すると良いかも。

さすがに夕方の風は冷たかった

駅舎。無人で券売機もコインロッカーもありません。

ハイシーズンだけ駅員がいるのでしょうか。

ハルシュタット駅 駅

駅のザルツカンマーグート全体図

駅全景。単線でホームも殆ど段差なしです。

渡し舟の運行時刻は、国鉄の発着時間に合わせてあります。

Hallstatt 17:32 → Attnang-Puchheim 18:50
所要1時間28分
定刻より若干遅れ気味。よくあることだそうです。

来た道を電車で戻る。車窓から見えるザルツカンマーグートの景色も超綺麗♪

往路の車内で車掌さんに会えず、レイルパスの検札を受けていませんでした。ドキドキしながらパスを出すと、パスの国籍を見ながら各国語で挨拶をしてくれる車掌さん。「コンニチハ」と挨拶の後、「検札受けてないね。ダメだよ」と言われ、「ごめんなさい。車掌さんに会えなかったの」と言うと、苦笑いされました(;^_^A 。短時間の乗車時は、車掌さんのいそうな車両に乗ったほうがいいかも…と学習。

乗換駅、アットナンク・プッハイム到着。この駅はコインロッカーがあります。

乗ったのとほぼ同型の電車

宿泊地ザルツブルクへ戻ります

ウィーンからザルツブルク経由ミュンヘン方向へ向かう幹線なだけに、急行でも豪華☆思わず指定席か！？と思ってしまいました。各座席には停車駅と停車時刻を書いたリーフレットが置いてあります。テーブルも大きくて、書き物も大丈夫そう。

この旅行記へのコメント （5）

• 女一人旅さん 2007/06/14 02:41:17

  こんばんは

  先日は、ハルシュタットの質問へのご回答、有難うございました。
  結局私、ハルシュタットに一泊してしまったのです！
  ヴォルさんの旅行記にある
  ＞時間がゆーーーっくり流れていて、別世界のよう。癒される。
  ＞この景色から目が離せなくなり、しばし放心状態。
  まさにその通りですね！
  本当に素敵な街ですね！！

  ヴォルさん からの返信 2007/06/14 23:37:26

  RE: こんばんは

  女一人旅さん、いらっしゃいませ＆お帰りなさい！
  
  ハルシュタットで一泊されたのですね、羨ましいです☆
  現実逃避というか、何処か遠くへ幽体離脱(笑)というか、
  あの何とも言えない時の流れを実感して頂けたようで嬉しいです。
  私もまた、あの時間を思い出すことができました。
  
  まずは旅の疲れを充分癒してくださいね。
  そして。女一人旅さんの旅行記、心待ちにしていますね！

  女一人旅さん からの返信 2007/06/14 23:40:57

  RE: こんばんは

  う〜ん。あの心地よさは、やはり私の気のせいだけではないのですね。
  さすが世界遺産！なにかパワーがあるのでしょうか？
  グングン充電されてくる気がしました。(^-^)
  では、また。

  ヴォルさん からの返信 2007/06/15 23:09:04

  RE: RE: こんばんは

  女一人旅さん、いらっしゃいませ。
  
  ハルシュタットのパワー･･･。
  「数千年にも渡る人々のパワー」ってとこでしょうか？
  ホントに不思議な力を秘めた土地だと感じますね(^^)。

  女一人旅さん からの返信 2007/06/15 23:23:20

  RE: こんばんは

  (⌒Ｏ⌒（＿　＿（⌒Ｏ⌒（＿　＿ウンウン♪