2009/07/13 - 2009/07/13
49位(同エリア58件中)
まみさん
2009/07/13月 オデッサ観光
・オペラ座前広場
・プリモールスキー並木通り
・ポチョムキンの階段
・港ターミナル
・再びプリモールスキー並木通り
・愛の橋
・国立オデッサ美術館
・福音主義教会
・ソボルナ広場とプレオブラジェンスキー大聖堂
・パサージュ・アーケード見学&ショッピング
【一等寝台泊:オデッサからリヴィブまで】
ガイドブックや数少ないネットでのウクライナ旅行記をひも解くと、オデッサの最大のみどころは、やはりアイゼンシュタイン監督の映画のクライマックスの舞台となったポチョムキンの階段としか読めません。
とはいえ、あくまでただの階段で、しかも見下ろす方向にある港ターミナルは当時の面影はなく、期待しすぎると興ざめする、ということも、事前に知りました。
───だから、知っていたけど、やっぱり興ざめしました、ポチョムキンの階段。
どういう風に興ざめするのか、自分の目と足で確かめに行ったかんじ。
あの映画のロケ地であり、その下敷きとなった歴史上の重要な事件が実際に起こったその地点に立っている、という意義は認めますが、生粋の歴史愛好家ではない私にとって(どちらかというと歴史エピソードをドラマとして捉えるのが好きなので)、そう無理矢理自分に言い聞かせるしかありません。
断言しましょう、生粋の歴史愛好家ではないたいていの人にとって、オデッサのハイライトはポチョムキンの階段ではありません。
ただ、団体ツアーなどでそれしか見ないで去ってしまう場合は致し方がありませんが。
では何がハイライトかというと、それは人それぞれオデッサでの過ごし方によるでしょうネ。
でも、興ざめさせられて悔しくなってそのまま足をのばした港ターミナルの散策は、思ったより楽しかったです。
あくまで港ターミナルであって、ポチョムキンの階段ではありません。
停泊する大型船やボートと青い海はかっこいいし絵になります。
ここから国境を越える船も出るので、ターミナル駅もなかなか興味深かったです。
海沿いに建つ船乗りの守護聖人の聖ニコライ教会は、残念ながら中には入れなかったけれど、真新しいけれど古風な建物はステキでした。
また、月曜でなければ入れた、面白そうなアートギャラリーもありました。どうやら海をテーマにした作品を集めたギャラリーようでした。
それに!
おなかがすいてふらふらだった私は、ここでBAR&喫茶店を見つけました。
さすが腐っても国際港です(腐ってないけど言葉のあや@)。
喫茶店で、出来合いだけどチンで温めてもらったパンとコーヒーでおなかを満たし、エネルギー補給ができると、気分もおのずと向上してきます@
だから、これがあのオデッサの港か、といちいち自分に言い聞かせなくても、ただ歩いているだけで楽しくなったのも事実です。
港ターミナルで食べた朝食の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/16662434/
関連の旅行記
「2009年ウクライナ・ハイライトその4:ウクライナの食べ物レポート」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10361986/
※2009年ウクライナ旅行の旅程一覧はこちら。
簡易版「2009年ウクライナ旅行プロローグ(旅程一覧)地図付」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10359084/
詳細版「2009年ウクライナ旅行の詳細旅程」(もう1つのブログ「まみ’s Travel Diary」より)
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2009/07/2009-2271.html
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ポチョムキンの階段を上り下りする無料のケーブルカー駅(階段の上)
有名なポチョムキンの階段なので、下りるときは歩いて下りました。
ケーブルカーは、上るときにだけ利用しました。
無料なので、ま、どんなものかな、と。 -
ポチョムキンの階段前の広場(エカテリンスカ広場)とリシュリュー公の像
えーっ、なんでこんなところに、リシュリュー公の像?
と思ったけれど、同じリシュリュー公でも、これはフランスのルイ13世の宰相を勤めたあの有名なリシュリュー公(あちらは、アルマン・ジャン・デュ・プレシ)ではなく、フランス革命からの亡命貴族で、1308-1814年にオデッサの初代総督を勤めたアルマン・エマニュエル・デュ・プレシ・リシュリュー公でした。
と知ったのは、旅行後にもう一度Lonely Planetをひっくり返してからです。
オデッサは、歴史は古代ギリシャまでさかのぼるものの、1794年に女帝エカテリーナ2世の命で創設された町です。
オデッサを獲得したことで、ロシアは長年の夢、冬に凍らない黒海への港をゲットしたわけですが、その夢の実現のために尽力した愛人ポチョムキンは、オデッサの町の建設事業の前に亡くなっています。
だから初代総督にはなりえなかったわけ。
「ポチョムキンの階段」なんてあるから、ポチョムキンが初代監督だったような誤解をしていましたが、考えてみたら、命名の由来はむしろ、あの戦艦ポチョムキン号の方かもしれませんね。 -
有名なポチョムキンの階段を上から見下ろす……やっぱ興ざめ@
上から見ると踊り場しか見えず、下から見ると階段しか見えないという建築上、興味深い階段だそうですが……見えますよ、階段?
アングルによるのかしら。
右隣に階段を下りる無料のエスカレーターが上下していますが、キャスター付のカバンやベビーカーを引きずっているわけではないので、ここはやはり、徒歩で下りるべきでしょう。 -
ポチョムキンの階段から見える向かいは、港ターミナル(マリスキー・バクザール)
12倍ズームで撮っていますので近くに見えますが、大通りの向こうで、かなり距離はあります。 -
ポチョムキンの階段の下から眺める
こうして見上げると、確かに踊り場が見えなくなり、延々と階段が続いているように見えます。
……それが?
もっとも、そういう階段は今ではあまり珍しくなくても、当時としては画期的だったのかもしれません。
それにしても、あの青い工事現場にあるような塀は、どうにかならないものかしら。興ざめです。
「戦艦ポチョムキンで有名なポチョムキンの階段
ソビエト映画史上ベストワンといわれる、エイゼンシュテイン監督の『戦艦ポチョムキン』(1925年)。1905年の第一次ロシア革命の最中に起こったポチョムキン号の水兵蜂起事件を映画化したものだが、このオデッサの階段のシーンは強烈だ。
暴動を鎮圧する無表情な兵士たちの列が、ゆっくりと階段を下りていく。逃げまどう市民たちは次々と銃弾に倒れ、階段は血に染められていく。泣き叫ぶ赤ん坊を乗せた乳母車が階段を落ちていく場面を思い浮かべる人も多いことだろう。(つづく)」
(「地球の歩き方ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、コーサカスの国々」('08〜’09年版)より) -
港ターミナル前からポチョムキンの階段を眺める
このアングルだと踊り場が見えてしまいますね。
でものの撮り方が一番、サマになるかな。
「戦艦ポチョムキンで有名なポチョムキンの階段(つづき)
この階段は、1837年から1841年に造られた。おもしろいことに、上から見ると踊り場だけ、下から見ると階段だけしか見えない。また、歩いていると気付かないが、最上段の幅は12.5m、最下壇の幅は21.6mと、下に向かって少しずつ広くなっている。下から見上げたとき、いかにも堂々とした安定感が感じられるのはそのためである。」
(「地球の歩き方ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、コーサカスの国々」('08〜’09年版)より) -
港ターミナルに続く陸橋から、ポチョムキンの階段を背に向かって左側を眺める
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港ターミナルに続く陸橋から、ポチョムキンの階段を振り返る
私やこの観光客たちがいるところは陸橋です。 -
大型船が停泊している港ターミナルを望む
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港ターミナル(マリスキー・バクザール)と背後のオデッサ・ホテル
「地球の歩き方」によると、あのホテルからの黒海の眺めは、前方になにも障害物がないため、とてもすばらしいそうです。
四ツ星ホテルです。 -
港ターミナルに停泊している船と青空
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港ターミナルの建物の中
国際港だけあって、両替所・銀行があります。 -
がらんとした港ターミナル
階下には、税関やら国境パスポート・コントロールがありそうでした。
いまはそこもガランとしていて誰もいなかったけれど、係員は船が到着するときにだけスタンバイすればいいのでしょうから、常駐していないのでしょう。
このあとに、ターミナル内のBAR&喫茶店でやっと朝食にありつけました。
港ターミナルで食べた朝食の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/16662434/
関連の旅行記
「2009年ウクライナ・ハイライトその4:ウクライナの食べ物レポート」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10361986/ -
港ターミナルの青い海と黒い連絡船
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船を持ち上げようとしてるところ?
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港ターミナルの標識
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停泊するボート
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有名なオデッサ港で記念撮影中@
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アルカディア行きの看板
なんでイルカの絵があるのか知りませんが(水族館でもあるのかと、勘違いしちゃうじゃない!)、アルカディアはオデッサ近郊のビーチの中でももっとも賑やかでアクセスがよいビーチだそうです
オデッサ港はいままでの写真のように海水浴を楽しめるところではないので、そうしたければアルカディアに行くのがてっとり早いそうです。 -
港を走る連絡船
こちら側は逆光なのでまるで曇りみたいに空が白くなってしまいましたが、天気は晴天のまま変わっていません。 -
港に面した聖ニコライ教会
聖ニコライは船乗りの聖人なので、こういうところにある教会といったらやっぱり聖ニコライ教会でしょう。
残念ながら中は見学できませんでした。
正教会の教会ではたいてい壁にイコンがぎっしり描かれているので、中は外見から想像もつかないくらい豪華なのにな。 -
教会の外壁にあった、聖ニコライのモザイク画
向かって右に「ニコラエ」と書かれてあるので、やっぱりこの教会は聖ニコライ教会で合ってると思います。 -
残念ながら月曜日は休館だった、港ターミナルのアートギャラリー
扉の窓グラスのには雲の絵が描かれています。
ホンモノの雲がガラスに写ったわけではありません。 -
停泊するボートと街灯と入道雲
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聖ニコライ教会の鐘と停泊船と入道雲
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なにかの記念碑
最初の2行しか読めませんが、「〜を記念した記念碑」くらいの意味なので、そこだけが分かってもほとんど意味なし(泣)。
列挙されているのは亡くなった人の名前かしら。
左の列がファミリーネーム、左から2番目がファーストネーム、左から3番目がたぶんロシア人の名前に特有の父称。そして右の列の数字は……生年月日? -
窓に映った港
あんまりにもクリアに写っていたものですから。 -
メダルみたいなモニュメント
いくつもあったうちの一つです。
聖書か神話がテーマかしら?
大きさはかなり大きかったです。直径1メートルはありました。 -
ポチョムキンの階段を上がる無料ケーブルカー
無人かと思ったら、ちゃんと女性オペレーターが乗っていました。 -
無料ケーブルカーの窓から
ポチョムキンの階段は右にあります。窓からは見えないけれど。
「2009年ウクライナ旅行第9日目(3)オデッサ:プリモールスキー並木通りから愛の橋を渡って国立オデッサ美術館へ」につづく。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10411551/
「戦艦ポチョムキン
ウクライナ南部の港町オデッサが舞台となったこの映画は、ラトビア・リガ生まれのエイゼンシュテイン監督が、モンタージュ技法という言葉を世界に普及させたものとして映画ファンには有名になっています。実はエイゼンシュテイン監督は、1910年代にモスクワの参謀本部アカデミー東洋部で日本語を学び、それがモンタージュ技法に影響を与えたと言うから不思議ではありませんか。
例えば、「水と目の描写は“泣く(泪)”を意味する」といったことこそが「モンタージュ」だと彼の著作で述べられています。また、歌舞伎から「演技の切断」及び「演技の分解」のヒントを得たそうです。
オデッサに行くと「ポチョムキンの階段」と呼ばれるこの映画に使われた階段があります。どこにでもありそうな階段なのですが、不思議なことに階段の下から見上げると、階段と階段の踊り場(数カ所あります)が全く見えず、あたかも長い階段が連なっているかのように見え、また、上から見下ろすと階段部分が見えず踊り場だけが下まで連なっているかのように見えます。残念ながら、現在では踊り場部分が広告になっており、上から下まで広告という味気ない風景になってしまいました。
映画の中で、この階段を転げ落ちる乳母車のシーンがあるのですが、これに似たシーンは、映画「アンタッチャブル」を初め多くの映画の中に見られ、「戦艦ポチョムキン」が映画界にもたらした影響の大きさを測り知ることができます。
(在ウクライナ日本大使館公式サイトの「ウクライナ情報」─「ウクライナ・エピソード集(2006年7月)」より)
http://www.ua.emb-japan.go.jp/J/About.Ukr/Episodes_ukr.htm
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