2008/09/14 - 2008/09/14
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まみさん
敬老の日を含めた3日連休に、一日だけどこか写真撮影しに出かけたい!───と思って目をつけたのが、神代植物公園再訪です。
撮影意欲がそそられるものは、てっとり早いのは花です。
ですが、この時期、花についていえば、帯に短きたすきに長し……なんて言わないけれど!
これといった花の名所がなかなか見つかりません。
ヒガンバナもコスモスもまだこれからだし、浜離宮公園のキバナコスモスは先に行ってしまったし。
そんなときに思い出したのが、去年の秋バラのときに初めて訪れた神代植物公園でした。
秋バラにはもちろん、まだまだ早いです。
しかし、去年のその秋バラ・フェスタのときは、本命のバラの撮影にじっくり時間をかけ、大温室のベゴニアはほとんどスルーしなければならなかったのが心残りとなりました。
近くの深大寺にも関心があったのですが、そこまで回れませんでした。
去年(2007年)の秋バラ・フェスタのときに初めて訪れた神代植物公園の写真集
「秋バラ・フェスタ終了間際の神代植物園(1)まずは菊とダリアの競演から」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10193708/
「秋バラ・フェスタ終了間際の神代植物園(2)もっと時間が欲しかった大温室」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10193712/
「秋バラ・フェスタ終了間際の神代植物園(3)本懐のバラ園(完)」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10193851/
調べてみると、いかに神代植物公園といえど、9月中旬に見頃の花は、正直、あまりパッとしませんでした。
それでも、ダリアと萩の開花時期には引っかかっていますし、萩トンネルなるものもあるようです。
それから温室のベゴニアはほぼ一年中咲いていますから、リベンジ可能です。
ついでに深大寺も回るのもいいでしょう。
そう思って出かけた連休中日の神代植物公園。
深大寺とあわせて、せいぜい2時間くらいですむかと思ったのですが。
実際は、ほとんど休みなしで、5時間半もかかってしまいました。
我ながら、お・ど・ろ・き@
家を出たのが10時、鉄道とバスを乗り継いで到着したのが12時5分前、植物園を出たのは16時半、深大寺の前のバス停に着いたのが17時20分です。
そして目当てはダリアと萩とベゴニアだったのに、フタをあけてみれば、思ったより撮影に夢中になったのはこれらの花ではありませんでした。
むしろ、ヤブラン、パンパスグラス、ソバ、キューイ、ムクゲ、オミナエシ、スイレンなどなど。
最初に入った植物会館展示室の「秋の生け花展」でも写真を楽しむことができました。
たぶんあんなに時間をかけられたのは、本日の主役として突出した花がなく、準主役クラスの花がごろごろあったからだと思います。
そのせいで、あれもこれも撮ろうと欲張って、園内をほぼ万遍なく廻ることになりました。
神代植物公園をしっかり知りたいという再訪目的には都合よかったですけどね。
今回の神代植物公園再訪&深大寺めぐりを、4つの旅行記に分けることにしました。
■(1)しみじみとゆかしい秋の花
□(2)秋らしさを超越した華やかな花たち
□(3)大温室の花、リベンジなる
□(4)深大寺と参道のゆかいな茶屋
「神代植物園 秋
9月は残暑が厳しい時期ですが秋の花が次々と咲きだします。ハギ、ススキ、フジバカマ、クズ、オミナエシ、キキョウやナデシコと秋の七草が勢ぞろいします。当園ではハギ園のほか園内あちこちに栽培され見ることができます。秋は春についで多くの花を見ることができますが、派手な花は少ないようです。」
(今回、園内で買った「神代植物公園 神代花めぐり」(初版平成13年)より)
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神代植物公園の正門
前回も正門の写真を撮りましたが、モミジがとってもすがすがしかったから。
ちょっと辛抱足らなくて、人影が中途半端に入ってしまいました(泣)。
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/12932870/
関連の旅行記
「秋バラ・フェスタ終了間際の神代植物園(2)もっと時間が欲しかった大温室」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10193712/
新宿で京王線に乗り換えて、つつじが丘から京王バスに乗り換えました。
自宅から1時間50分@
住宅地を走るバスなので本数が多く(私んちの最寄りの鉄道よりも多い!)、アクセスは悪くなかったです。 -
神代植物公園のマップと半券
本日のルートとこの旅行記の写真を撮った主な地点
11時50分に正門から入って、16時半に裏の深大寺門から出ました。
途中のムクゲ園と、はぎ園のあとのバラ、ダリアの写真は「(2)秋らしさを超越した華やかな花たち」に、そして大温室での写真は「(3)大温室の花、リベンジなる」にまとめました。
1:正門を入ってすぐ、秋の七草の鉢植えによる展示と花壇あり
2:さるすべりのあった池
3:ささやかな発見を楽しみに入った山野草園
4:芝生公園中央に、巨大なパンパスグラス
5:コスモス畑かと思ったら、ソバ畑とキューイ棚
6:林道沿いで
7:カンナを撮った花壇
8:はぎ園でオミナエシに夢中 -
神代植物園の名称の由来
深大寺門のそばにあった看板です。
神代植物園の「神代」の字を見て、私は「神の代わり」という意味に捉え、「かみしろ」「かみしろ」と呼んでいました。
一度、知り合いに「じんだい」だと訂正されたのですが、最初の刷り込みというのは恐ろしいもので。
バスの運ちゃんに行き先を確認するとき「かみしろ植物園にいきますよね」と言ってしまって、運ちゃんをきょとんとさせてしまいました。
深大寺の「しんだいじ」が訛って「じんだい」となり、違う漢字が当てられた───そう考えれば、今度から間違わないですみそうです。 -
正門前の秋の七草の鉢植え展示のナデシコ
秋の七草(萩、すすき、キキョウ、ナデシコ、くず、フジバカマ、おみなえし)がちゃんとそろっていましたが、ここではナデシコしか撮りませんでした@ -
池のほとりのさるすべり
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さるすべりと彫刻のある池
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虫刺されを恐れず、山野草園へ
「山野草園
当園の山野草園は武蔵野及び関東一円の野草を中心に収集し、山野草園と流れの野草園に分かれて設置してあります。ヒガンバナやヤマシャクヤク、ハッカクレン、シモバシラなどは名がの山野草園にあります。春は、ニリンソウ、ヒトリシズカ、チゴユリ、オウチャクソウ、夏のヤマユリ、秋のホトトギスなど、次々と可憐な花が咲き楽しませてくれます。」
(今回、園内で買った「神代植物公園 神代花めぐり」(平成13年初版)より)
山野草園はやはり春の花が多いですね。
春には、セツブンソウやカタクリも見られるようです。 -
ちょっと見直したヤブラン
山野草園でこの時期に咲いている花といったらヤブランくらいでしたが、林の中で見るヤブランの花はなかなか風情がありました。
1本にだけ光が射した瞬間を狙って。 -
たぶんハギ(萩)ですよね?
実はこの時点では、萩ってどんな花だっけ?───状態でした。 -
シラヤマギク(白山菊)かな
家に帰って手持ちの花の本でヒットしました。
「シラヤマギク/キク科
白花の野菊。山地の道端、林縁や草地などにふつうに見られる。白い野菊はシロヨメナやイナカギク、リュウノウギクなどがあるが、本種は頭花の直径が2センチくらいで小さく、舌状花弁が10枚ほどしかない。茎が赤いのも特徴。葉をもむ松ヤニのような匂いがし、和歌山県ではマツナと呼ぶ地域も。」
(「花おりおり その三」(朝日新聞社)より) -
このあいだの森林公園散策で名前を知った、キンミズヒキ
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14294140/
関連の旅行記
「真夏日の森林公園(2)もう一つのハイライト、コリウスガーデンと夏の草花たち」(2008年8月3日)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10261291/ -
たくさんのヤブランに魅せられて
山野草園を出て、パンパスグラスに惹かれてふらふらと芝生公園に向かった途中です。
「ヤブラン/ユリ科
葉がシュンランに似、ランの名がつくも、ユリ科。山地の木陰に生えているが、むしろ、公園や庭での植栽が目につきやすい。特に花穂が出ると、高さ50センチにもなり、存在が知れる。リュウノヒゲに近いが、大柄で、花は下を向かない。古典の山菅を小野嵐山のように、本種にあてる見解もある。」
(「花おりおり その五」(朝日新聞社)より) -
たくさんのヤブランに魅せられて
一部だけスポットライトが当たっているようなところを狙いました@ -
でっかいパンパスグラスに道を踏み外して
順路を考えたら、次は萩園に行くのが妥当だったはずですから。 -
ここでお目にかかれて嬉しかったパンパスグラス
実はうちの近所の農家に、この半分くらいでしたが、見事なパンパスグラスがありました。
でも大きくなりすぎて邪魔だったのか、今年の冬に刈り取られていました(泣)。
今では黒こげの株しか残っていません。 -
おまけ写真
うちの近所の農家のパンパスグラスのなれのはて
黒こげの株しか残っていません。
撮影日:2008.9.20 -
青空に映えるパンパスグラス
「バンバスグラス/イネ科
パンパスはアルゼンチンなどの大草原。そこに生えるイネ科の多年草で、ススキのように株立つが、はるかに壮大。秋に穂をあげて高さ3メートルにもなり、直立、密に幅広く、迫力がある。その上、銀白色で青天に抜き出て映える。庭ではもて余すが、公園では秋を演出しよう。穂はドライフラワーに。」
(「花おりおり その二」(朝日新聞社)より) -
2つの陣営のパンパスグラス
-
離れたところからパンパスグラス
巨大です、ほんとに巨大です@ -
早咲きのコスモスに惹かれて
ちょっとピントが甘くて恐縮です。
芝生公園からコスモスらしきピンクの花が見えたので、またふらふらっとそちらに寄り道してしまいました。
たしかに、コスモスでした。 -
花はちょっとしかないので、逆光狙い@
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ここでも緑虫くん、こんにちは。
この虫の名前、まだ分からずじまい。 -
コスモス畑のそばにはキューイ棚
キューイですよ、もろにあのキューイがぶらさがっていました@ -
豊かな果実はしあわせの象徴
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コスモス畑かと思ったら、実はソバ畑
コスモスはちょっとしかなく、むしろソバの方が面積を占めていました。 -
キューイ棚とソバ畑
-
ちょっとピークすぎのソバの花
中にはソバの実が出来ているのもありました@
実はこの連休中日の予定として、秩父鉄道沿線の駅から徒歩でアクセスできそうなソバ畑も一度は候補に挙げました。
でもソバ畑って、背景によほどすばらしい景観に恵まれていない限り、そんなに写真のバリエーションが考え付きません。
粉雪をふりかけたような一面のソバ畑か、一部の花に注目したソバ畑の写真。小さな花ですからねぇ、そんなものでしょう。
去年、近所のソバ畑で撮影してみて、ちょっとの畑があればそういう写真は十分撮れることを知っていたので、秩父のソバ畑案は却下しました。 -
林道沿いのベンチと小川
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目を引いたガマズミの実
幹に「ガマズミ」とありました。
でも、本やネットで見られる実の写真はもっと丸っこくて、こんなにとんがってないですね。 -
ガマズミと小川
-
名無しのごんべぇの小さな赤い花
と思ったのですが。
ふと、前に私が自宅の近所で撮ったアカバナ(赤花)に似ているかもしれないと気付き、ネット検索してみたところ、ビンゴーッ!
アカバナ科ユウゲショウ(夕化粧)ですねっ@ -
青空を背景に、ほとんどシルエットのカ・ン・ナ
この間、森林公園で初めて出会っ花です。
いや、それ以前は目にしていても、スルーしていただけかもしれません。
関連の写真
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/pict/14294202/
関連の旅行記
「真夏日の森林公園(2)もう一つのハイライト、コリウスガーデンと夏の草花たち」(2008年8月3日)
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10261291/ -
カンナは、ちゃんと写すとこういう花
もうピーク過ぎたらしく、花びらが萎れているだけでなく、実らしきものができているのもありました。
「カンナ/カンナ科
戦後の食糧難の時代、カンナの花蜜は子どもにとってうれしい甘味水面とだった。熱帯性の花だが、関東以西なら植えっぱなしでも毎年大きく茂り、夏の間、大輪の花を咲かせる。大柄なのが嫌われたのか、都市部では現象した。花びらに見える一部は雄しべの変形。種子は堅く、楽器のマラカスに使われる。」
(「花おりおり その一」(朝日新聞社)より) -
黄色いカンナは珍しい?
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萩園のそばで見つけたヒガンバナ
ううむ、あいかわらずステキな姿をしていますね、ヒガンバナ。
今年もヒガンバナの名所、日高の巾着田に行くぞぉ! -
手のひらのようなつぼみとヒガンバナ
うちの近所にもヒガンバナが群生するところが何箇所もあるんですよね。巾着田ほどぎっしりではないけれど。
このつぼみの形を知ったことで、咲き出してびっくりする前に見つけられるようになりました。 -
本来の目的であった萩園へ
手前の葉っぱは萩とはなんの関係もありません@
「ハギ園
マメ科ハギ属で東アジア及び北アメリカに約40種が分布する低木の多年草。当園のハギは10種約110株が植栽され、9月から10月上旬にかけて次々と開花し、秋の日差しを浴びて美しく輝きます。ハギ園には、このほかにオミナエシ、キキョウなど秋の七草やオオカルカヤ、イソギクなどが栽培されています。」
(今回、園内で買った「神代植物公園 神代花めぐり」(平成13年初版)より) -
おお、萩ってこういう花であったか@
藤にも似てますね。
マメ科の花なのは一目瞭然@
「ハギ(萩)/別名シカナキグサ(鹿鳴草)/マメ科
穏やかに曲線を描いた優雅な姿に、紫紅色のチョウ形の花が咲き乱れます。秋の七種の筆頭にあげられるほど、日本人に好まれ、万葉集には百四十一首、花として最も多く詠まれています。ハギは生芽(はえぎ)が語源で、毎年春に古い株から芽を出すことを意味するものだそうです。秋の花の代表として、萩と書きます。これは日本で作られた漢字で、平安時代中期以降も用いられています。」
(「花のいろいろ」(実業之日本社)より) -
花壇からはみ出た、奔放な萩
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地面に散った花を背景に
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すっかり見直したオミナエシの群生
萩園はハギだけでなく秋の七草をはじめ、いろんな花がありました。
その中で特に目を引いたのがオミナエシです。
「オミナエシ(女郎花)/別名アワバナ(粟花)/オミナエシ科
秋の七種の一つで、風に揺らぐ優しげな風情が昔から愛されてきました。万葉集にも詠まれていますが、「女郎花」の文字が当てられるようになったのは平安時代以降のことのようです。黄色い小さな花が集まって咲き、粟花(あわばな)の方言名もあります。草全体に悪臭があり、千利休はそのにおいを嫌って禁花にあげているそうです。漢方では根を消炎や利尿剤などに用います。」
(「花のいろいろ」(実業之日本社)より) -
空にむかってオミナエシ
曇ってしまったのが残念! -
オミナエシでぎっしり@
実は、オミナエシの後に、そのとなりで咲いていたツリガネニンジンの花の写真にトライしました。
ちっちゃな青いスズランみたいな花です。
ピントがなかなか合わない上に、非常に臭くて閉口し、あきらめてしまいました。
でも、あとから思ったのですが、臭かったのはツリガネニンジンではなく、オミナエシの方だったかもしれません。 -
萩トンネルの白い萩
ややピークが過ぎていたのか、萩トンネル自体はぱっとしませんでしたが(苦笑)。 -
萩トンネルの白い萩と、背景にちらっとピンクの萩
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くるくる巻きが可愛い、クサボタン
なぜ「ボタン(牡丹)」かというと、葉っぱが似ているからだそうです。
うーん、そうなのか。
(牡丹の葉っぱを思い出せません@)
「神代植物公園じっくり再訪&深大寺めぐり(2)秋らしさを超越した華やかな花たち」につづく。
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