まだ始まったばかりの若葉のポピーまつり

2008/04/29 - 2008/04/29

去年（2007年）、若葉（坂戸市）の聖天宮前のポピーまつりのことを耳にしたのは、ちょうどまつりが終わる頃でした。
すぐにでも行きたかったのですが、訪れた人たちが摘み始めてほとんど残っていない、と聞いて、タイミングの悪さにがっかりしました。

ポピーの花咲く季節までまだ早すぎる今年の１月。
花のない時期に被写体に餓えて、聖天宮の写真を撮りに行きました。
工業地区を抜け、畑ばかりのところにぽっかり出現した、ぎらぎら豪華な聖天宮。
この周辺の畑を見回して、どのあたりがポピーまつりの会場になるのかしら、と思いをはせながら。

そしていよいよ、ポピーまつりの時が巡ってきました。
今年の会期は、４月26日（土）から５月25日（日）です。
４月29日の祝日に行くことにしました。
夢ごこちで指折り数えてその日が来るのを待ちながら、ふと、我に返りました。
花まつりの期間が始まったばかりの頃って、目当ての花は、まだ咲きそろっていないことが多くなかったかしら。

悪い予想は的中しました。
道端でポピーが見られるようになったので期待したものの、若葉のポピーまつりのポピーは、やっと顔を見せたばかりでした。

カラフルなアイスランドポピーは、こんもり緑の山にやっと１本ずつ、あるかないか。
１番ポピュラーながらも、光るようなオレンジがなんともいえないカリフォルニアポピーは、わりと咲いていました。
しかし、満開というに程遠かったです。もっと日数が経てば、ポピー・カーペットといえるくらい、咲きそろうことは想像に難くありません。
シャーレーポピーに至っては、緑の畑も同然でした。咲いていたのは、その中にぽっかりと数本だけ。
血のような赤の艶やかさから、満開のときを想像するだけなのは悔しすぎました。

というわけで、若葉のポピーは「まつり」というには物足りなかったけれど、５月中旬以降に再び来ることを心に誓い、春の恩恵であるポピー以外の花もカメラに収めることができたので、まずまずと思うことにしました。
ことに白いハマダイコンの花が菜の花と並んでいる様子には慰められましたから。
（そのため、数少ないポピーではなく、ハマダイコンの花に囲まれた菜の花の写真を表紙にしました。）

関連の旅行記
「ここだけぽっかり台湾か？───田畑の真ん中に「聖天宮」」
（2008年１月26日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10214594/

ちなみに、なぜ「若葉のポピーまつり」と呼んでいるかというと、最寄りの駅が、東武東上線の若葉駅だからです（東口から川越行きバスで、「戸宮交差点」下車、徒歩５分）。
鶴ヶ島駅と坂戸市駅の中間に位置する若葉駅は、若葉台団地にちなんで名づけられたそうです。
そのため、正式な地名ではないのですが、いつしか周辺エリアのことが、若葉と呼ばれるようになったようです。
（情報源：東武鉄道「沿線情報　ゆあ東上　2008年５月号」）

エリア 日高・鶴ヶ島・坂戸(埼玉)

聖天宮の門のところの牡丹

芍薬かな、牡丹かな……と近付くまで分からなかったのですが、木だったので、牡丹だと分かりました。
牡丹はデジカメを手にしてから、ゴールデンウィークの頃に毎年、名所まで撮影に出かけてきました。
３年目の今年はもういいかな……なんて、チラッと思っていましたが、こうして美しい花を目の前にすると、そんな考えはコロッと翻ってしまいました。
やっぱり今年も行きたいワ@

聖天宮の華麗なる「天門」

でもこの豪華さは、「ぎんぎら」と表現したくなります。
すぐ奥の「前殿」がメンテナンスのための柱と覆いに覆われてしまっていたため、こんな風に一部だけ撮りました。

聖天宮の華麗なる「天門」の屋根部分

カラフルな龍がずらり、日の光を浴びてぴかぴか@

聖天宮の本殿を塀の外から

今回の目的は聖天宮ではないので、外から失礼！

聖天宮を背景にした、まだ咲き始めのポピー畑

それでもせっかく来たからには撮影を。
あのおじさんも、きっと同じ心境でしょうね。

アイスランドポピー（オレンジ）

まるでファイアーオパールのような輝かしい色合い@

アイスランドポピー（ピンク）

まるでローズクオーツのような優しい色合い@

アイスランドポピー（淡いオレンジ）

まるでパパラチャサファイアのような絶妙な色合い@

まだまだ寂しい、カリフォルニアポピー・エリア

光るようなオレンジがなんともいえない、カリフォルニアポピー

カリフォルニアポピーでいっぱい！

……画面いっぱいという意味であって、満開という意味ではないのが残念です。

聖天宮を背景に、まだ満開にはほど遠いカリフォルニアポピー

情熱的な赤のシャーレーポピー

ピジョンブラッドのルビーとは、きっとこのような色合いに違いありません@

これからが楽しみな、シャーレーポピーのつぼみ

背後をご覧くださいませ。
まだまだ緑です。
はじめ、ここら一面は、ポピーとは関係ない野菜畑かと思ったものです。

思いがけない被写体、ハマダイコンとナノハナのベルト地帯

ハマダイコンに囲まれたナノハナ

ハマダイコン……。
もうちょっと乙女チックな別名はないものかしら。

うっすらピンクのハマダイコン

「ハマダイコン（浜大根）（アブラナ科）
　名は、海岸に生えるダイコンという意味。栽培のダイコンが古い時代に野生化したと考えられる。根はダイコンほど大きくはならない。花の色が薄いものもあり、まれには白色もある。花びらには濃い色の線が入る。初めは根生葉だけであるが、冬越しをした株は急速に茎が伸びて、枝分かれする。」
（「ヤマケイポケットガイド　野の花」（山と渓谷社）より）

青空を背景に、ハマダイコン

蝶々のような、ハマダイコンの花

ハマダイコンの後ろに、ラナンキュラスたち@

「ラナンキュラス（キンポウゲ科）別名=はなきんぽうげ
花言葉=晴れやかな魅力（Beaming appeal）
花期=４〜５月
原産地=ヨーロッパ、西アジア
英名=garden ranunculus
　花径５〜９cmで、花びらが何枚も重なりあったボリュームのある花を咲かせます。赤のほかに、ピンク、黄、白と花色が豊富。濃く鮮やかな色あいで、花言葉どおり、かげりのない明るい魅力をもっています。ちなみに原種は黄色い花で、金色に輝くこんもりした姿から、バターカップという英語の別名もあります。
　ラナンキュラスとはラテン語のラナ（カエルの意）がもとになっており、この花の仲間がカエルのいそうな湿地に生えていたことからついた名前です。」
（「花言葉【花図鑑】」写真＆監修：夏梅陸夫（大泉書店）より）

幾重もの花びらが可愛い、ラナンキュラス

低木の根元に、スミレたち@

「すみれ（スミレ科）
花言葉=謙遜、誠実
花期=３〜４月
原産地=温帯一帯
英名=violet
　一般に、パンジーなど園芸種を除いた、スミレ科スミレ属の花グループを総称してすみれと呼びます。温帯を中心に世界中に広く分布しており、その数は400種以上。日本にも50種近く見られます。
　特有の５弁花で、唇弁の背後が距という細長い袋状になっているのが共通の特徴。色は紫色系統のほか、ピンクや白、黄色などです。ナポレオンの妻ジョセフィーヌが愛した花であり、ナポレオン自身もすみれを好んだため、妻の誕生日には必ずすみれの花束を贈ったと伝えられています。」
（「花言葉【花図鑑】」写真＆監修：夏梅陸夫（大泉書店）より）

ダースベーターな（？）スミレたち

牡丹に始まり、スミレで終わり。
再訪できたら、今度はポピーづくしな旅行記にしたいものです。

この旅行記へのコメント （2）

• つーさん 2008/05/10 09:38:44

  青空のポピー

  こんにちはつーです。
  
  ＧＷの旅行記、楽しいコメントと素敵風景の旅を楽しませて頂きました。
  こちら坂戸のポピーまつりはとても綺麗ですね。私もインターネットで
  見つけていってみたいなぁと思いながら過ごしておりましたが
  ポピー、本当に可愛いですね。
  
  今日あたりは川越と坂戸の間くらいでムギナデシコ祭りも開催されている
  ようですが、あいにくの天気ですのでちょっと無理かなぁ。
  
  晴れた青空の下のポピーや、その他の花達も本当に旅行記から声が
  聞こえてくるくらい楽しそうに写っています。
  
  素敵な旅をありがとうございました！
  それではまた。

  まみさん からの返信 2008/05/11 05:30:26

  RE: 青空のポピー

  つーさん、こんにちは。書き込みと票をありがとうございます。
  
  ポピーって、かわいいですね。春らしくて。
  坂戸のポピーはまだ少しだけでしたが、森林公園では絶叫したくなるくらいでした。
  とても幸せになる風景。
  
  坂戸のポピーまつりは25日までやっています。
  でも20日から摘みはじめてしまうようなので、たくさんの花を見るチャンスは来週までですね。
  週末の天気の悪さが憎い@
  
  あのあたりで祭りをやっているともきいたのですが、ムギナデシコ祭りですか。
  今週末はあいにくの天気ですが、検索してみよっ。
  情報ありがとうございます。