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テルチ。この小さな町にどうしても行きたい、と思った最初のきっかけは、なんだったか、今となっては、もう、よく思い出せません。美しい街並みゆえに世界遺産の1つとなったテルチ。ブルノからもチェスケ・ブデヨヴィッツェからもバスで2時間。それならアクセスは悪くないです。行けそうです。そう思ったときからかしら。<br /><br />ネットでテルチを検索してみると、足を運んだことのある旅行者が多くて驚きました。おかげで、本でもネットでヒットする旅行記でも、テルチの美しい街並みの写真には事欠きませんでした。そんな風にテルチのことを調べるうちに、だれもが絶賛する美しい街並みをひと目見てみたい、という思いが徐々に募っていったようにも思います。<br /><br />そして、サイトで見つけたある写真が決定的だったように思います。テルチは3つの池に囲まれていますが、そのうちの一つのウリツキー池から見たテルチ歴史地区。「これぞチェコというくらい気品あふれる優美な姿」と、撮影者はひとこと添えていました。「これぞチェコ」「気品」「優美」───これらのキーワードとその写真に、私はすっかりまいってしまいました。ぜひ、その姿を、この目で拝みたいと思いました。忘れないように「地球の歩き方」のテルチのページの余白に、このフレーズをそのままメモしておいたくらいです。ウリツキー池のほとりの散策は、絶対にやろう、と思って。<br /><br />テルチがブルノとチェスケ・ブデヨヴッツェの中間にあるというのも、私にとって好都合でした。旅行先をチェコに決めて以来、チェコの南ボヘミア地方の観光の拠点として、鉄道・バスの主要網を結ぶチェスケ・ブデヨヴッツェは、早いうちから行き先の候補に挙げていました。ブルノとチェスケ・ブデヨヴッツェ間はバスで約4時間なので、ブルノから直接行くのでも私にとって許容範囲です。ですが、移動時間にあまり時間をとられたくない私にとって、間にテルチをおいて1日の移動を半分の2時間ずつにするのは、とても好都合に思えました。<br /><br />そうやってテルチを旅程に組み入れ、欠かすことができなくなると、今度はいろいろなことが気になってきました。まず、宿はどうしましょう。旅行会社を通じて日本からホテルを予約できる街のリストに、テルチは入っていません。現地で探すにしても、インフォメーションは旧市街のど真ん中、つまり、テルチのバスターミナルから徒歩20分ほど離れています。いつも旅行に持参する荷物がどうしても多くなってしまう私。その距離を、おそらくは石畳の道を、スーツケースのキャスターをごろごろ騒音を立てて歩くのは、あまりやりたくありません。できればバスターミナルからタクシーでホテルに直行したいものです。<br /><br />そのバスターミナルから旧市街への移動はどうでしょう。タクシーは拾えるでしょうか。あまり大きくない町のバスターミナルでは、タクシーが待機しているとは限りません。でも、駅なら、きっとタクシープールがあるでしょう(このあたりには誤算がありましたが、詳しいことは後述)。地図を見ると、幸い、テルチ駅はバスターミナルから500mほど歩けばたどり着けそうです。本当は、チェコのタクシーは観光客相手にぼることがあると悪名高いので、あまり利用したくないですが、背に腹は替えられません。<br /><br />そして肝心の、ブルノからのバス旅行は、というと、どうもブルノとチェスケ・ブデヨヴッツェを結ぶ路線は、観光客がよく利用するルートではなく、地元の足のような気がしてきました。「地球の歩き方」には、「地方の町から町へ移動するバスは、地元の人が足として日常的に利用しているものなので、あまり大きい荷物は敬遠されることもある。ツーリスト用の大型バスではないということを頭に入れておこう」とあるのです。<br /><br />確かに、ブルノのバスターミナルで見かけたバスやオロモウツ行きに使ったバスは、中距離用のバスでした。いかにもツーリスト用の大型バスは、プラハ行きか、国際バスくらいなものでした。中型バスに乗ろうという人で大きな荷物を持った人は、ほとんど見かけませんでした。その上、あのタイプのバスには、車体に荷物を積み込むところがなさそうに見えました。<br /><br />とすると、ブルノからテルチ、テルチからチェスケ・ブデヨヴッツェの計4時間は、もしや、ウィーンからブルノ行きの国際列車ユーロシティのときのようなことになったりするのでしょうか。実はこのユーロシティでは、念のために座席予約をしておいたので席は確保できましたが、通路までぎっしりの超満席で、網棚にも余裕はありませんでした。かといって出入口付近の目の届かないところにスーツケースをおきたくありません。やむなく私は、スーツケースを座席で抱っこして無理矢理座り込んだのです。まさか、テルチ行きのバスも、あんなことになったりするでしょうか。どうしても荷物を減らせず、いつも大荷物を持参するからには、そのくらいの覚悟でいなくてはならないのでょうか。<br /><br />もちろん、これらの懸念は、旅行前にひとつひとつクリアしました。宿は、このとき初めて、メールで連絡して直接予約をとるということをやってみました。クリアできなかった懸念事項は、行ってみての勝負だ、と開き直るしかありませんでした。そして行ってみれば、ただの杞憂だったものもありました。バスの混雑と車体の荷物置き場のことが、その1つです。<br /><br />おかげで、今回の旅程を組むとき、それから旅行中も、1番頭から離れなかったのは、テルチだったと思います。それだけに1番楽しみにしていたのも、テルチでした。ほら、手のかかる子ほど可愛いっていいますでしょ(ちょっと違いますねぇ)。<br /><br />といっても、テルチの見どころは、町の中心にある世界遺産の広場を筆頭とし、あとは城見学といったところです。半日もかからずに終わるだろうことは、容易に予想つきました。だから、テルチで何よりも楽しみにしていたのは、むしろ、3つの池のほとりの散策でした。<br /><br />なので、テルチに近づくバスの中で、車窓から見える空模様が怪しかったときは、とても哀しかったです。初めて夏にヨーロッパ(具体的にはオーストリア)旅行をした去年(2003年)の経験では、カラカラ天気の連続で、曇りだとか雨だとかの心配は一切しなくてすみました。だから、今回、行き先が多少東にずれたからといって、曇りや雨の可能性は、全く考えていませんでした。なので、昨日のオロモウツで曇り空だったときは、とてもがっかりしました。<br /><br />天気の良し悪しなど、それこそ運を天に任せるしかないけれど……でも、肝心のテルチで、一番の楽しみが散策なのに、このまま天気が悪いままだったら……。曇り空の下では景色の魅力が半減することは、昨日のオロモウツで思い知らされました。一番楽しみにしていたテルチで、ハイライトの散策が、雨や曇り空で台無しになったら、泣くに泣けないと思いました。ウリツキー池だって、天気がよくてなんぼのはずです。サイトや本に掲載されている写真ではとても美しい池も、曇り空の下では、ドブネズミ色になってしまうにちがいありません。天気が悪くても、水面が青々としているところもあるでしょうが、今まで見たところ、チェコの川や池は、あいにくそうではありませんでした。水面にくっきりとテルチの歴史地区が反射している風景の写真が撮れるのは、晴れ模様のときだけでしょう。私はそういう写真が撮りたいのに……。ほんとに、泣けてきそう。<br /><br />【旅程抜粋】<br />2004/7/14(水)<br />午前:テルチ(チェコの南モラヴィア地方で南ボヘミア地方の境界近くにある世界遺産の都市)へ移動<br />午後:テルチ観光<br /><br />★ザハリアーシュ広場、テルチ城(城内見学と博物館)、聖ヤコブ教会の塔、ヤン・ズラザヴィー美術館、3つの池のほとりの散策(ウリツキー池、スタロムニェスツキー池、シュテプニツキー池)、バスターミナルと駅<br /><br />※この旅行記で紹介しているチェコの画家Jan Zrzavyのポストカード写真を追加しました。

2004年夏のブダペスト・ウィーン・チェコ旅行20日間 ハイライト写真(5)チェコ編その4(テルチ)

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2004/07/14 - 2004/07/14

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23

28

まみ

まみさん

テルチ。この小さな町にどうしても行きたい、と思った最初のきっかけは、なんだったか、今となっては、もう、よく思い出せません。美しい街並みゆえに世界遺産の1つとなったテルチ。ブルノからもチェスケ・ブデヨヴィッツェからもバスで2時間。それならアクセスは悪くないです。行けそうです。そう思ったときからかしら。

ネットでテルチを検索してみると、足を運んだことのある旅行者が多くて驚きました。おかげで、本でもネットでヒットする旅行記でも、テルチの美しい街並みの写真には事欠きませんでした。そんな風にテルチのことを調べるうちに、だれもが絶賛する美しい街並みをひと目見てみたい、という思いが徐々に募っていったようにも思います。

そして、サイトで見つけたある写真が決定的だったように思います。テルチは3つの池に囲まれていますが、そのうちの一つのウリツキー池から見たテルチ歴史地区。「これぞチェコというくらい気品あふれる優美な姿」と、撮影者はひとこと添えていました。「これぞチェコ」「気品」「優美」───これらのキーワードとその写真に、私はすっかりまいってしまいました。ぜひ、その姿を、この目で拝みたいと思いました。忘れないように「地球の歩き方」のテルチのページの余白に、このフレーズをそのままメモしておいたくらいです。ウリツキー池のほとりの散策は、絶対にやろう、と思って。

テルチがブルノとチェスケ・ブデヨヴッツェの中間にあるというのも、私にとって好都合でした。旅行先をチェコに決めて以来、チェコの南ボヘミア地方の観光の拠点として、鉄道・バスの主要網を結ぶチェスケ・ブデヨヴッツェは、早いうちから行き先の候補に挙げていました。ブルノとチェスケ・ブデヨヴッツェ間はバスで約4時間なので、ブルノから直接行くのでも私にとって許容範囲です。ですが、移動時間にあまり時間をとられたくない私にとって、間にテルチをおいて1日の移動を半分の2時間ずつにするのは、とても好都合に思えました。

そうやってテルチを旅程に組み入れ、欠かすことができなくなると、今度はいろいろなことが気になってきました。まず、宿はどうしましょう。旅行会社を通じて日本からホテルを予約できる街のリストに、テルチは入っていません。現地で探すにしても、インフォメーションは旧市街のど真ん中、つまり、テルチのバスターミナルから徒歩20分ほど離れています。いつも旅行に持参する荷物がどうしても多くなってしまう私。その距離を、おそらくは石畳の道を、スーツケースのキャスターをごろごろ騒音を立てて歩くのは、あまりやりたくありません。できればバスターミナルからタクシーでホテルに直行したいものです。

そのバスターミナルから旧市街への移動はどうでしょう。タクシーは拾えるでしょうか。あまり大きくない町のバスターミナルでは、タクシーが待機しているとは限りません。でも、駅なら、きっとタクシープールがあるでしょう(このあたりには誤算がありましたが、詳しいことは後述)。地図を見ると、幸い、テルチ駅はバスターミナルから500mほど歩けばたどり着けそうです。本当は、チェコのタクシーは観光客相手にぼることがあると悪名高いので、あまり利用したくないですが、背に腹は替えられません。

そして肝心の、ブルノからのバス旅行は、というと、どうもブルノとチェスケ・ブデヨヴッツェを結ぶ路線は、観光客がよく利用するルートではなく、地元の足のような気がしてきました。「地球の歩き方」には、「地方の町から町へ移動するバスは、地元の人が足として日常的に利用しているものなので、あまり大きい荷物は敬遠されることもある。ツーリスト用の大型バスではないということを頭に入れておこう」とあるのです。

確かに、ブルノのバスターミナルで見かけたバスやオロモウツ行きに使ったバスは、中距離用のバスでした。いかにもツーリスト用の大型バスは、プラハ行きか、国際バスくらいなものでした。中型バスに乗ろうという人で大きな荷物を持った人は、ほとんど見かけませんでした。その上、あのタイプのバスには、車体に荷物を積み込むところがなさそうに見えました。

とすると、ブルノからテルチ、テルチからチェスケ・ブデヨヴッツェの計4時間は、もしや、ウィーンからブルノ行きの国際列車ユーロシティのときのようなことになったりするのでしょうか。実はこのユーロシティでは、念のために座席予約をしておいたので席は確保できましたが、通路までぎっしりの超満席で、網棚にも余裕はありませんでした。かといって出入口付近の目の届かないところにスーツケースをおきたくありません。やむなく私は、スーツケースを座席で抱っこして無理矢理座り込んだのです。まさか、テルチ行きのバスも、あんなことになったりするでしょうか。どうしても荷物を減らせず、いつも大荷物を持参するからには、そのくらいの覚悟でいなくてはならないのでょうか。

もちろん、これらの懸念は、旅行前にひとつひとつクリアしました。宿は、このとき初めて、メールで連絡して直接予約をとるということをやってみました。クリアできなかった懸念事項は、行ってみての勝負だ、と開き直るしかありませんでした。そして行ってみれば、ただの杞憂だったものもありました。バスの混雑と車体の荷物置き場のことが、その1つです。

おかげで、今回の旅程を組むとき、それから旅行中も、1番頭から離れなかったのは、テルチだったと思います。それだけに1番楽しみにしていたのも、テルチでした。ほら、手のかかる子ほど可愛いっていいますでしょ(ちょっと違いますねぇ)。

といっても、テルチの見どころは、町の中心にある世界遺産の広場を筆頭とし、あとは城見学といったところです。半日もかからずに終わるだろうことは、容易に予想つきました。だから、テルチで何よりも楽しみにしていたのは、むしろ、3つの池のほとりの散策でした。

なので、テルチに近づくバスの中で、車窓から見える空模様が怪しかったときは、とても哀しかったです。初めて夏にヨーロッパ(具体的にはオーストリア)旅行をした去年(2003年)の経験では、カラカラ天気の連続で、曇りだとか雨だとかの心配は一切しなくてすみました。だから、今回、行き先が多少東にずれたからといって、曇りや雨の可能性は、全く考えていませんでした。なので、昨日のオロモウツで曇り空だったときは、とてもがっかりしました。

天気の良し悪しなど、それこそ運を天に任せるしかないけれど……でも、肝心のテルチで、一番の楽しみが散策なのに、このまま天気が悪いままだったら……。曇り空の下では景色の魅力が半減することは、昨日のオロモウツで思い知らされました。一番楽しみにしていたテルチで、ハイライトの散策が、雨や曇り空で台無しになったら、泣くに泣けないと思いました。ウリツキー池だって、天気がよくてなんぼのはずです。サイトや本に掲載されている写真ではとても美しい池も、曇り空の下では、ドブネズミ色になってしまうにちがいありません。天気が悪くても、水面が青々としているところもあるでしょうが、今まで見たところ、チェコの川や池は、あいにくそうではありませんでした。水面にくっきりとテルチの歴史地区が反射している風景の写真が撮れるのは、晴れ模様のときだけでしょう。私はそういう写真が撮りたいのに……。ほんとに、泣けてきそう。

【旅程抜粋】
2004/7/14(水)
午前:テルチ(チェコの南モラヴィア地方で南ボヘミア地方の境界近くにある世界遺産の都市)へ移動
午後:テルチ観光

★ザハリアーシュ広場、テルチ城(城内見学と博物館)、聖ヤコブ教会の塔、ヤン・ズラザヴィー美術館、3つの池のほとりの散策(ウリツキー池、スタロムニェスツキー池、シュテプニツキー池)、バスターミナルと駅

※この旅行記で紹介しているチェコの画家Jan Zrzavyのポストカード写真を追加しました。

同行者
一人旅
交通手段
鉄道 高速・路線バス
航空会社
エールフランス

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  • ブルノからテルチにいくまでの2時間、停留所は思ったより多かったです。バスは、田舎に点在する村と村、町と町を1つ1つ結ぶように走りました。おかげで、モラヴィア地方の田舎を、車窓からだが、じっくり眺めることができました。これぞバスの旅の醍醐味!―――と思えた車窓の風景でした。<br /><br />しかし、車窓からの景色には満足できたのに反して、天気はほとんど曇りつづきでした。ときどき雨も降りました。天気はどうしようもないですが、でも、楽しみにしている写真撮影散策の魅力が半減するかもしれない、と思うと、やっぱり泣けてきました……。<br /><br />テルチに近付く頃には、少し晴れてきました。でも、完全に安心できません。雨が降ってなければよいというわけではないのです。天気がよくなくちゃ、思うとおりの池のほとりの写真は撮れないでしょうから。<br /><br />(写真はテルチのバスターミナルで、ブルノからチェスケ・ブデヨヴッツェ行きのバスが停車する7番プラットフォームです。)

    ブルノからテルチにいくまでの2時間、停留所は思ったより多かったです。バスは、田舎に点在する村と村、町と町を1つ1つ結ぶように走りました。おかげで、モラヴィア地方の田舎を、車窓からだが、じっくり眺めることができました。これぞバスの旅の醍醐味!―――と思えた車窓の風景でした。

    しかし、車窓からの景色には満足できたのに反して、天気はほとんど曇りつづきでした。ときどき雨も降りました。天気はどうしようもないですが、でも、楽しみにしている写真撮影散策の魅力が半減するかもしれない、と思うと、やっぱり泣けてきました……。

    テルチに近付く頃には、少し晴れてきました。でも、完全に安心できません。雨が降ってなければよいというわけではないのです。天気がよくなくちゃ、思うとおりの池のほとりの写真は撮れないでしょうから。

    (写真はテルチのバスターミナルで、ブルノからチェスケ・ブデヨヴッツェ行きのバスが停車する7番プラットフォームです。)

  • テルチのバスターミナルは、思ったより大きかったです。私は、それこそ、田舎のバス停のように停留所が1本あって、そばにベンチがあるだけ、みたいな、もっと可愛いらしいところを想像していました。<br /><br />いや、別に、大きなバスターミナルであってはいけないというわけではありません。ただ、翌日、何番プラットフォームからチェスケ・ブデヨヴッツェ行きのバスが出るのか、ちょっと気になったのです。今、下りたバスがそのままチェスケ・ブデヨヴッツェ行きになるから、同じプラットフォームでよいのだとは思います。でも、チェコです。バス停がわかりにくいと定評の、チェコです。日本からネットで検索してプリントアウトしてきた時刻表では、プラットフォーム番号まで載っているところがあったのですが、今回は載っていません。そしてバスターミナルの近くには、インフォメーションらしきものはありません。つまり、当日の確認は無理ということになります。もし間違ったプラットフォームで待っていたとしたら……? バスが来てから、スーツケースを引きずりながら大急ぎで駆け寄って間に合うのでしょうか。<br /><br />まあ、広いとはいっても、この全部でプラットフォームが8箇所、このくらいならなんとかなると今なら思えますが、1〜2時間に1本あるかないかのバスを逃したくない、と必死の現地では、そんな風に鷹揚に構えるのは困難でした。<br /><br />(写真は、テルチのバスターミナルです。夕方のテルチ散策のときに撮ったものです。1番プラットフォームから撮りました。)

    テルチのバスターミナルは、思ったより大きかったです。私は、それこそ、田舎のバス停のように停留所が1本あって、そばにベンチがあるだけ、みたいな、もっと可愛いらしいところを想像していました。

    いや、別に、大きなバスターミナルであってはいけないというわけではありません。ただ、翌日、何番プラットフォームからチェスケ・ブデヨヴッツェ行きのバスが出るのか、ちょっと気になったのです。今、下りたバスがそのままチェスケ・ブデヨヴッツェ行きになるから、同じプラットフォームでよいのだとは思います。でも、チェコです。バス停がわかりにくいと定評の、チェコです。日本からネットで検索してプリントアウトしてきた時刻表では、プラットフォーム番号まで載っているところがあったのですが、今回は載っていません。そしてバスターミナルの近くには、インフォメーションらしきものはありません。つまり、当日の確認は無理ということになります。もし間違ったプラットフォームで待っていたとしたら……? バスが来てから、スーツケースを引きずりながら大急ぎで駆け寄って間に合うのでしょうか。

    まあ、広いとはいっても、この全部でプラットフォームが8箇所、このくらいならなんとかなると今なら思えますが、1〜2時間に1本あるかないかのバスを逃したくない、と必死の現地では、そんな風に鷹揚に構えるのは困難でした。

    (写真は、テルチのバスターミナルです。夕方のテルチ散策のときに撮ったものです。1番プラットフォームから撮りました。)

  • タクシーを拾うため、テルチ駅に向かって歩きました。バスターミナルから駅までの付近は、本当に、個人宅以外何もなさそうな住宅地でした。まだ昼だというのに、人の気配はまるでありません。いや、この静けさは、平日の昼間の住宅地だからこそ、でしょうか。車もほとんど通りません。せいぜい、バスで到着した人を出迎えに来た車くらいです。石畳の歩道を、段差ができるだけ少ないところを選んでごろごろスーツケースを転がしながら、ふと、この調子で、駅前にタクシープールがあるのだろうか、と心配になってきました。<br /><br />その心配は当たってしまいました。テルチ駅に着きましたが、本当にこれが駅前なのか、と目を疑いましたた。テルチ駅の前はただの交差点で、なぁんにもありません。店の一つも見当たりません。いや、レストランらしき建物が交差点の向こうに見えなくないですが、営業しているようには見えません。あとは公民館みたいな建物くらいはありました。でも、人の気配がないのです。まるでゴーストタウンのよう。ちっとも駅前らしくありません。<br /><br />駅そのものも、「TELC」という看板がなければ、個人宅みたいに見えました。まあ、それは、写真で見て知ってはいました。しかし、写真のファインダーは、撮影者の意図で(あるいは意図せず)、余分なところを削れるものです。周辺の様子はわからず、錯覚しやすいものです。たとえば、エジプトのピラミッドの写真。ピラミッドは、実は街のすぐそばにあるそうですが、ピラミッドだけの写真を見ていると、広大なる砂漠に、それだけがぽつんと、孤高を守って立っているような錯覚をしてしまいます。今回は、てっきり、その逆だと思っていました。まさか、こんな個人宅みたいな建物の駅しかないところとは、思いもしませんでした。しかも、扉は固く閉ざされています。拒絶されている気分です。この駅、一体どこからホームに入るんでしょう(答え:両脇からでした)。<br /><br />(写真は、テルチ駅です。)

    タクシーを拾うため、テルチ駅に向かって歩きました。バスターミナルから駅までの付近は、本当に、個人宅以外何もなさそうな住宅地でした。まだ昼だというのに、人の気配はまるでありません。いや、この静けさは、平日の昼間の住宅地だからこそ、でしょうか。車もほとんど通りません。せいぜい、バスで到着した人を出迎えに来た車くらいです。石畳の歩道を、段差ができるだけ少ないところを選んでごろごろスーツケースを転がしながら、ふと、この調子で、駅前にタクシープールがあるのだろうか、と心配になってきました。

    その心配は当たってしまいました。テルチ駅に着きましたが、本当にこれが駅前なのか、と目を疑いましたた。テルチ駅の前はただの交差点で、なぁんにもありません。店の一つも見当たりません。いや、レストランらしき建物が交差点の向こうに見えなくないですが、営業しているようには見えません。あとは公民館みたいな建物くらいはありました。でも、人の気配がないのです。まるでゴーストタウンのよう。ちっとも駅前らしくありません。

    駅そのものも、「TELC」という看板がなければ、個人宅みたいに見えました。まあ、それは、写真で見て知ってはいました。しかし、写真のファインダーは、撮影者の意図で(あるいは意図せず)、余分なところを削れるものです。周辺の様子はわからず、錯覚しやすいものです。たとえば、エジプトのピラミッドの写真。ピラミッドは、実は街のすぐそばにあるそうですが、ピラミッドだけの写真を見ていると、広大なる砂漠に、それだけがぽつんと、孤高を守って立っているような錯覚をしてしまいます。今回は、てっきり、その逆だと思っていました。まさか、こんな個人宅みたいな建物の駅しかないところとは、思いもしませんでした。しかも、扉は固く閉ざされています。拒絶されている気分です。この駅、一体どこからホームに入るんでしょう(答え:両脇からでした)。

    (写真は、テルチ駅です。)

  • ショックで唖然とちょっとだけ立ち尽くしてしまいましたが……仕方がありません。このままスーツケースをごろごろと石畳の上を転がしながら、歩いていくことにしましょう。ガイドブックによると、旧市街の中心、ザハリアーシュ広場までは、駅から徒歩10分程度らしいので、いざとなったら歩けばいい、と思っていたことも確かです。いざとなってしまったわけですが、仕方がありません。歩いていける距離なのだから、まだ幸いです。ザハリアーシュ広場に着けば、インフォメーションもあるし、日本から予約しておいたホテルは、その隣なのです。<br /><br />ホテルは、ザハリアーシュ広場に面したチェルニー・オーレル(黒い鷲)を予約しておきました。テルチに行こうと決めてホテルをネットで検索したときに、テルチの観光案内所のホームページで、なんとか場所も特定できてメールアドレスも見つけられることができたホテルが、とりあえずここだけだったのです。ペンションならたくさんありましたが、住所だけでは具体的な場所がわからず、観光に不便だったら困るので対象外にしました。<br /><br />後で「地球の歩き方」を買って、ホテルリストを見たら、他にももう少し安くてアクセスもよくて、メールアドレスも載っているホテルがいくつもありました。ネット検索したときのあの苦労は、なんだったんでしょう、と思ってしまったのは、後日談。なにぶん、ネットでホテルを検索するのは初めてでしたからね。ネットだけでしかホテルを探す手段がないと思い込んでしまったのです。<br /><br />まあ、でも、チェルニー・オーレルは、ガイドブックのホテルリストのトップにあるホテル。そんなトップのホテルなんて、テルチのような地方都市でホテル代が安いところでもなければ、泊まれる機会などめったにありません(1泊1,150チェコ・コルナ、約5,750円)。かえってよかったかもしれません。先にガイドブックのホテルリストを見ていたら、ホテル代を少しでも抑えるために、きっともっと安いところを狙ったはずですから。ホテルはインフォメーションのある市庁舎の隣にあって、観光客もたくさんいる広場のど真ん中にあります。観光客に見られながらそのホテルの門をくぐるのは、なかなか気分がよかったです。<br /><br />(写真の左から2番目に写っているのが、ホテル・チェルニー・オーレルです。)

    ショックで唖然とちょっとだけ立ち尽くしてしまいましたが……仕方がありません。このままスーツケースをごろごろと石畳の上を転がしながら、歩いていくことにしましょう。ガイドブックによると、旧市街の中心、ザハリアーシュ広場までは、駅から徒歩10分程度らしいので、いざとなったら歩けばいい、と思っていたことも確かです。いざとなってしまったわけですが、仕方がありません。歩いていける距離なのだから、まだ幸いです。ザハリアーシュ広場に着けば、インフォメーションもあるし、日本から予約しておいたホテルは、その隣なのです。

    ホテルは、ザハリアーシュ広場に面したチェルニー・オーレル(黒い鷲)を予約しておきました。テルチに行こうと決めてホテルをネットで検索したときに、テルチの観光案内所のホームページで、なんとか場所も特定できてメールアドレスも見つけられることができたホテルが、とりあえずここだけだったのです。ペンションならたくさんありましたが、住所だけでは具体的な場所がわからず、観光に不便だったら困るので対象外にしました。

    後で「地球の歩き方」を買って、ホテルリストを見たら、他にももう少し安くてアクセスもよくて、メールアドレスも載っているホテルがいくつもありました。ネット検索したときのあの苦労は、なんだったんでしょう、と思ってしまったのは、後日談。なにぶん、ネットでホテルを検索するのは初めてでしたからね。ネットだけでしかホテルを探す手段がないと思い込んでしまったのです。

    まあ、でも、チェルニー・オーレルは、ガイドブックのホテルリストのトップにあるホテル。そんなトップのホテルなんて、テルチのような地方都市でホテル代が安いところでもなければ、泊まれる機会などめったにありません(1泊1,150チェコ・コルナ、約5,750円)。かえってよかったかもしれません。先にガイドブックのホテルリストを見ていたら、ホテル代を少しでも抑えるために、きっともっと安いところを狙ったはずですから。ホテルはインフォメーションのある市庁舎の隣にあって、観光客もたくさんいる広場のど真ん中にあります。観光客に見られながらそのホテルの門をくぐるのは、なかなか気分がよかったです。

    (写真の左から2番目に写っているのが、ホテル・チェルニー・オーレルです。)

  • レセプションは狭いけれど、レセプションのお姉さんは愛想がよくて、滞在中の対応も悪くなかったです。チェックインした昼も、観光から戻ってきた夕方も、夜中にミネラルウォーターを買いに下りてきたときも(部屋にミニバーがなかった)、翌日の早朝のチェックアウトのときも、ずっと同じ人がレセプションに座っていました。一人でやっているのか、あるいは日替わりでしょうか。人が少なくて大変です。もっとも、この日、私が見た限り、私以外に滞在客がいたようには見えませんでした……。<br /><br />それもあってか、部屋はとてもよいところを割り当ててもらえました。広場に面した3階(注:日本風の数え方)の部屋です。窓からザハリアーシュ広場が見渡せます。部屋はツインでしたが、シングルの代わりにツインが割り当てられるのはよくあります。<br /><br />(写真は、ホテルの窓から見たザハリアーシュ広場です。)

    レセプションは狭いけれど、レセプションのお姉さんは愛想がよくて、滞在中の対応も悪くなかったです。チェックインした昼も、観光から戻ってきた夕方も、夜中にミネラルウォーターを買いに下りてきたときも(部屋にミニバーがなかった)、翌日の早朝のチェックアウトのときも、ずっと同じ人がレセプションに座っていました。一人でやっているのか、あるいは日替わりでしょうか。人が少なくて大変です。もっとも、この日、私が見た限り、私以外に滞在客がいたようには見えませんでした……。

    それもあってか、部屋はとてもよいところを割り当ててもらえました。広場に面した3階(注:日本風の数え方)の部屋です。窓からザハリアーシュ広場が見渡せます。部屋はツインでしたが、シングルの代わりにツインが割り当てられるのはよくあります。

    (写真は、ホテルの窓から見たザハリアーシュ広場です。)

  • 観光のためにホテルを出たのは12時ちょうど。まずは、インフォメーションに行くことにしました。ホテルのすぐ隣の市庁舎内にあります。<br /><br />インフォメーションで絵ハガキを買いました。種類が多いのは、やはりザハリアーシュ広場の写真の絵ハガキです。実はスーツケースを引きずりながらこの広場に到着したときは、思ったほどではなかった、と落胆しかけました。でも、こうやって写真を見ると、ザハリアーシュ広場はやはり美しいです。美しいから写真を撮るというのが順当ですが、美しい写真を見てから本物の美しさに気付くこともあります。この美しさは、写真の魔力だけではありません。改めて外に出て広場を見回して、そう思いました。<br /><br />インフォメーションには、テルチを紹介する英語版の本も充実していました。定形郵便封筒サイズの冊子と、B5サイズの写真中心のカタログのような本がありました。本の方が解説が詳しいので、最初は本の方を買おうかと思いましたが、肝心の写真があまり美しくありません。冊子の方が写真はだいぶよかったので、冊子にしました。30チェコ・コルナ(約150円)でした。<br /><br />(写真は、パステルカラーの家並みがたくさんある中でも、ひときわステキだな、と思った一角の写真です。)

    観光のためにホテルを出たのは12時ちょうど。まずは、インフォメーションに行くことにしました。ホテルのすぐ隣の市庁舎内にあります。

    インフォメーションで絵ハガキを買いました。種類が多いのは、やはりザハリアーシュ広場の写真の絵ハガキです。実はスーツケースを引きずりながらこの広場に到着したときは、思ったほどではなかった、と落胆しかけました。でも、こうやって写真を見ると、ザハリアーシュ広場はやはり美しいです。美しいから写真を撮るというのが順当ですが、美しい写真を見てから本物の美しさに気付くこともあります。この美しさは、写真の魔力だけではありません。改めて外に出て広場を見回して、そう思いました。

    インフォメーションには、テルチを紹介する英語版の本も充実していました。定形郵便封筒サイズの冊子と、B5サイズの写真中心のカタログのような本がありました。本の方が解説が詳しいので、最初は本の方を買おうかと思いましたが、肝心の写真があまり美しくありません。冊子の方が写真はだいぶよかったので、冊子にしました。30チェコ・コルナ(約150円)でした。

    (写真は、パステルカラーの家並みがたくさんある中でも、ひときわステキだな、と思った一角の写真です。)

  • 世界遺産に登録されている歴史地区の中心、ザハリアーシュ広場は、さすがに観光客は多いです。でも、この広さに比したら、まばらにしか感じられないくらいでした。ま、そのくらいが、ちょうどいいかもしれません。観光客の団体の一つや二つなら、かえって広場らしい賑わいがあっていいですし、全然ひとけがないと、寂しくてたまりませんから。外国人観光客よりは、チェコ人の旅行者団体の方が多そうです。もちろん、地元の人らしき人たちも、ちらほら目にしました。ベンチで新聞を広げていたり、母親が子供を遊ばせていたり。<br /><br />(写真は、テルチのザハリアーシュ広場のうち、ペスト柱と噴水のある一角です。)

    世界遺産に登録されている歴史地区の中心、ザハリアーシュ広場は、さすがに観光客は多いです。でも、この広さに比したら、まばらにしか感じられないくらいでした。ま、そのくらいが、ちょうどいいかもしれません。観光客の団体の一つや二つなら、かえって広場らしい賑わいがあっていいですし、全然ひとけがないと、寂しくてたまりませんから。外国人観光客よりは、チェコ人の旅行者団体の方が多そうです。もちろん、地元の人らしき人たちも、ちらほら目にしました。ベンチで新聞を広げていたり、母親が子供を遊ばせていたり。

    (写真は、テルチのザハリアーシュ広場のうち、ペスト柱と噴水のある一角です。)

  • 広場のベンチで買ったものを整頓しながら、こづかい帳や日記をつけていたら、急に日が射してきました。おお、天の恵み! 膝の上に広げたものをあわててかき集め、写真撮影に繰り出しました。<br /><br />(写真は、噴水のある側からザハリアーシュ広場を眺めたものです。)

    広場のベンチで買ったものを整頓しながら、こづかい帳や日記をつけていたら、急に日が射してきました。おお、天の恵み! 膝の上に広げたものをあわててかき集め、写真撮影に繰り出しました。

    (写真は、噴水のある側からザハリアーシュ広場を眺めたものです。)

  • 本日の天気は、曇りときどき晴れ。日はすぐ翳ってしまいますが、思い出したようにときどき射し込んできます。それを狙って写真を撮るのは、存外、楽しかったです。風が強く、上空には雨雲とおぼしき黒い雲がモコモコたちこめています。空だけ見ると、まるで嵐模様のようです。しかし、下界の広場は、雲の隙き間から射し込む光に照らされて、別世界のように明るかったりします。夢中で写真を撮っているときにはそこまで気付きませんでしたが、現像してみたら、その上空と下界の対比が我ながら面白いと思える写真が撮れていました。<br /><br />(写真は、同じく噴水のある側からザハリアーシュ広場を眺めたところです。)

    本日の天気は、曇りときどき晴れ。日はすぐ翳ってしまいますが、思い出したようにときどき射し込んできます。それを狙って写真を撮るのは、存外、楽しかったです。風が強く、上空には雨雲とおぼしき黒い雲がモコモコたちこめています。空だけ見ると、まるで嵐模様のようです。しかし、下界の広場は、雲の隙き間から射し込む光に照らされて、別世界のように明るかったりします。夢中で写真を撮っているときにはそこまで気付きませんでしたが、現像してみたら、その上空と下界の対比が我ながら面白いと思える写真が撮れていました。

    (写真は、同じく噴水のある側からザハリアーシュ広場を眺めたところです。)

  • (写真は、ザハリアーシュ広場に面した家並みの一角です。)

    (写真は、ザハリアーシュ広場に面した家並みの一角です。)

  • 広場を囲む家の一つに、スグラフィート技法によると思われる壁画の家を見つけました。<br /><br />スグラフィートとは、最初に土台となる色で壁を塗って、それが乾いたあとに別の色(たいてい白)の石灰を上塗りし、それを絵柄にそって剥がす技法です。一枚の絵のような見事な装飾のこともあれば、あたかもレンガを積んで造ったかのような、だまし絵的な効果を狙ったものもあります。この技法については、このときのチェコ旅行の下調べのときに初めて知りましたが、振り返ってみれば、2001年ドイツ旅行で見たドレスデンのレジデンツ(居城)の中庭に面した壁面も、一種のスグラフィート技法によるものではないかと思いました。

    広場を囲む家の一つに、スグラフィート技法によると思われる壁画の家を見つけました。

    スグラフィートとは、最初に土台となる色で壁を塗って、それが乾いたあとに別の色(たいてい白)の石灰を上塗りし、それを絵柄にそって剥がす技法です。一枚の絵のような見事な装飾のこともあれば、あたかもレンガを積んで造ったかのような、だまし絵的な効果を狙ったものもあります。この技法については、このときのチェコ旅行の下調べのときに初めて知りましたが、振り返ってみれば、2001年ドイツ旅行で見たドレスデンのレジデンツ(居城)の中庭に面した壁面も、一種のスグラフィート技法によるものではないかと思いました。

  • テルチの旅行記ですが、連想ついでに、2001年ドイツ旅行で見たドレスデンのレジデンツ(居城)の中庭に面した壁面の写真です。<br />このレジデンツはこのときまだ修復中でしたが、2010年完成予定で、新たなウィングが付け加わるようです。

    テルチの旅行記ですが、連想ついでに、2001年ドイツ旅行で見たドレスデンのレジデンツ(居城)の中庭に面した壁面の写真です。
    このレジデンツはこのときまだ修復中でしたが、2010年完成予定で、新たなウィングが付け加わるようです。

  • 長細いザハリアーシュ広場の一方は、テルチ城で終わりになっています。その少し手前に聖ヤコブ教会があります。教会自体は、他のチェコの町同様、特に観光客に解放していないので見学できないのですが、塔は昇れるので、塔の上からのテルチの景色の写真を撮るのも楽しみにしていました。<br />ところが、晴れ間を狙って上ったつもりなのに、塔の上に着いたときは曇ってしまいました。この日はとても天気が変わりやすかったのです。曇り空の下では、池のほとりの木も、シルエットがなんとか水に反射していますが、池の水は、あいにくの泥色。オレンジ屋根の旧市街はステキですが、写真を撮ろうとしたら自動的にフラッシュがたけてしまいました。つまり、それだけ暗いってわけです。現像した写真に期待が持てなくなってしまって、がっかり。<br /><br />(写真は、聖ヤコブ教会の塔から見たウリツキー池のある方向です。)

    長細いザハリアーシュ広場の一方は、テルチ城で終わりになっています。その少し手前に聖ヤコブ教会があります。教会自体は、他のチェコの町同様、特に観光客に解放していないので見学できないのですが、塔は昇れるので、塔の上からのテルチの景色の写真を撮るのも楽しみにしていました。
    ところが、晴れ間を狙って上ったつもりなのに、塔の上に着いたときは曇ってしまいました。この日はとても天気が変わりやすかったのです。曇り空の下では、池のほとりの木も、シルエットがなんとか水に反射していますが、池の水は、あいにくの泥色。オレンジ屋根の旧市街はステキですが、写真を撮ろうとしたら自動的にフラッシュがたけてしまいました。つまり、それだけ暗いってわけです。現像した写真に期待が持てなくなってしまって、がっかり。

    (写真は、聖ヤコブ教会の塔から見たウリツキー池のある方向です。)

  • 聖ヤコブ教会の塔を下り始めたら、また日が射してきました。なんてタイミングが悪いのでしょう! 悔しいです。<br /><br />日が射してきたことは、窓から日が入ってきたせいで、下りる途中でわかりました。よっぽど、もう一度上って、写真を撮りなおそうかと思いました。しかし、料金を払うところが、最後の階段を上る手前のところなので、今、引き返せば、もう一度料金を取られるでしょう。たったの15チェコ・コルナ(約75円)ですけど。<br /><br />もっとも、もう一度上る気にならなかったなによりの理由は、その最後の階段せいです。ちょっと怖かったんです。屋根裏にかけられた木の梯子、というかんじで、狭いし、上の階へ出入りするための穴は小さくて、頭をうんと低くしなければならなかったし、手荷物のせいでバランスを崩しそうになりましたから。<br /><br />(写真は、聖ヤコブ教会の塔から見たシュテプニツキー池のある方向です。)

    聖ヤコブ教会の塔を下り始めたら、また日が射してきました。なんてタイミングが悪いのでしょう! 悔しいです。

    日が射してきたことは、窓から日が入ってきたせいで、下りる途中でわかりました。よっぽど、もう一度上って、写真を撮りなおそうかと思いました。しかし、料金を払うところが、最後の階段を上る手前のところなので、今、引き返せば、もう一度料金を取られるでしょう。たったの15チェコ・コルナ(約75円)ですけど。

    もっとも、もう一度上る気にならなかったなによりの理由は、その最後の階段せいです。ちょっと怖かったんです。屋根裏にかけられた木の梯子、というかんじで、狭いし、上の階へ出入りするための穴は小さくて、頭をうんと低くしなければならなかったし、手荷物のせいでバランスを崩しそうになりましたから。

    (写真は、聖ヤコブ教会の塔から見たシュテプニツキー池のある方向です。)

  • 「地球の歩き方」によると、城内はガイドツアーのみの見学で、コースは2つあります。ツアーAは「豪華な内装のルネサンス様式の部屋の数々を見て回る(所要60分)」、ツアーBは「この城の最後の所有者ポドスタツキー・リヒテンシュタインの、住んでいたときの状態をほぼそのまま残してある部屋を見学できる(所要45分)」。どちらがいいか、と聞かれれば、当然、「豪華な」Aです。ポドスタツキー・リヒテンシュタインさん、なんて知らないし(注:ポドスタツキー・リヒテンシュタインはこれ全部が家名で、個人名ではありませんでした)。<br /><br />でも、ザハリアーシュ広場を見た後は、池の散策を除くと、テルチの見どころはこの城くらいしかありません。本日はテルチ泊。移動のことを気にしなくてすむため、時間はたっぷりあります。どうせなら両方見学したいと思いました。<br /><br />ところが、チケット売り場で「城が見たいの?」と聞かれてうなづいたら、出されたのはツアーAのチケットだけでした。AとBの両方、とはっきり言わなければダメだったのです。列を離れる前に、ツアーBのチケットも欲しい、と粘れば、もちろん買えたでしょう。しかし、チケットに記載されたガイドツアーの開始時間は30分後の1時半。そうか、ガイドツアーということは、城が午後は1時から開くといっても、1時すぐには入れないってことだったんだな、と今更気付きました。そして、チケットを買う人の行列は、ずらっと続いています。となると、ツアーAを見学し終えた後のツアーBは、いったい何時の予約になるのやら。その待ち時間のせいで、行動が中途半端に制限されてしまうかもしれません。<br /><br />それくらいなら、城内には他に、歴史博物館とチェコ近代画家Jan Zrzavyのギャラリーがあります。それらを回るのもいいかもしれません。もともと興味がありましたから。特に後者は、個人旅行者向けの海外旅行情報掲載サイトであるITIS Travelers(http://www.itisnet.com/japanese/top.htm)のテルチの見どころ案内では、絶賛されています。博物館もギャラリーも閉館は5時。城のコースAとあわせてこの3つを回れば、あっという間に時間になってしまうでしょう。ツアーBに参加したら、逆に、博物館とギャラリーを回る時間はなくなるかもしれません。ということで、ツアーBはそのまま見送ることにしました。ちなみに、ツアーAのチケット代は70チェコ・コルナ(約350円)でした。<br /><br />ガイドツアーはチェコ語と英語でしたが、英語の説明書も借りることができました。ガイドは、日常会話の英語はぺらぺらですが、城の説明にはやや苦労している様子でしたので、補足のためでしょうか。説明書があると、チェコ語の説明の間に先に予習もできるし、見学途中で読み返すこともできてよかったです。<br /><br />城は、ガイドブックやその説明書にあるとおり、ルネサンス様式がよく残っていました。イタリア旅行のときに見て回ったお城を思い出しました。イタリア中部から北部でよく見かけたスタイルだと思います。特に、「騎士の間(大理石ホール)」や「黄金の間」の、金の額縁のパネル画でぎっしりだけど、木のぬくみのある天井など。そういえば、最後にイタリアを旅行したのは、もう7年も前になります。その後は、ロシアに行ったりスペインに行ったり、そしてずっとドイツ圏ばかり旅していたので、バロックやロココ様式のお城が多かったです。こんなにモロにルネサンス様式な城は、久しく見ていなかった気がします。急に、イタリア・ルネサンスな城がなつかしくなってきてしまいました。<br /><br />「アフリカの部屋」では、城主がしとめた動物たちの首の剥製が、壁にずらりと飾られていました。ヨーロッパの城ではよくあることです。ところが、どうしてか今回は、松本零治さんの「銀河鉄道999」を連想してしまいました。主人公・鉄郎の母は、機械伯爵の人間狩りでとらえられ、ロウ付けの剥製にされて、機械伯爵の城の壁に飾られてしまいました。剥製にされた動物たちの子供たちに人間並みの知性と感情があったら、これを見て鉄郎と同じような衝撃を受けるのかな―――そんな想像してしまいました。<br /><br />城見学のハイライトは、名前から容易に予想つくとおり、「黄金の間」でした。ただし、「黄金の間」というわりには、黄金装飾は思ったより少なかったです。壁から天井にかけて部屋中がもっと金キラキンな部屋を想像していました。バロックやロココ様式のお城でそういうのはよく見かけましたので。徹底的に金キラキンな部屋を。<br /><br />それに比べると、テルチ城の「黄金の間」は、金の割合が少なく感じられました。随分と慎ましやかに思えました。ルネサンス様式だから、まだ節度がきいているのでしょうか。壁は白い漆喰で、黄金装飾はなし。窓と窓の間には、ほぼ等身大の肖像画がかけられています。黄金なのは、天井でした。天井の八角形のパネルの額縁が金メッキ。とりあえず、天井だけに注目すれば、黄金の割合が多めなので、かろうじて「黄金の間」の名にふさわしいと言えなくもないです。というわけで、名前にはちょっとばかり納得できなかったが、ハイライトにふさわしく、ステキな部屋だったことは確かでした。<br /><br />「黄金の間」の肖像画の中には、ザハリアーシュ広場を今のようなザハリアーシュ広場にしろと命じた(つまりルネッサンスかバロック様式の正面に統一させた)、ザハリアーシュ市長の絵もふありました。「市長」というと市民階級のように思い込んでいましたが、城主の一人だったのですね。<br /><br />有名な「白の貴婦人」も、ここの城主夫人の一人だったようです。同じく「黄金の間」に肖像画がありました。名前はペルフタ・ロジェンベルク (Perchta Ro醇卜berk) 。残念ながら私は、ガイド嬢に「これが有名な……」といわれても、このときまで、ほとんど知りませんでした。「白の貴婦人 (White Lady)」と言われて、なんとなく聞き覚えがあるのは、イギリスのゴシック小説にでもでてきたからだっけ、と思った程度。あるいは、もしかしたら、お菓子の名前にそんなのがあったかしら。<br /><br />「白の貴婦人」は、中世にボヘミア王と肩を並べるほどに強力だったロジェンベルク家ゆかりの城に出没する幽霊だそうです(後日、訪問するチェスキー・クルムロフのお城でも、伝説になっていました)。なんでも、何かが起こる前触れのように出没するそうです。そのとき、彼女が白い手袋をしていたら良い事の前兆、黒い手袋をしていたら悪い事の前兆なのだそうです。生前は、政略結婚の相手の夫がとても暴力的で(その旦那の肖像画も「黄金の間」に並べて飾られてありました)、先妻の家族にもいびられた不幸な結婚生活を送り、でも15世紀の当時は女性に離婚は許されず、不遇な生涯の女性であったそうです。その夫は、死の床で妻に酷い扱いをしたことの許しを乞ったけど、彼女は許しませんでした。なので、彼女は死に際の夫に呪詛を浴びせられ、それ以来、彼女の魂が幽霊となって城を徘徊するようになったというのが伝説の内容です。死ぬ間際に人に慈悲を示すのはキリスト教らしい教えですが、とても理不尽に感じてしまうのは、私も同じ女だからでしょうか。実際には、夫の死後、彼女はすぐに幽霊とならず(そりゃーまー、あと追い自殺でもしない限り、そうでしょう)、領民や、特に女性と子供のための福祉に努めたようです。

    「地球の歩き方」によると、城内はガイドツアーのみの見学で、コースは2つあります。ツアーAは「豪華な内装のルネサンス様式の部屋の数々を見て回る(所要60分)」、ツアーBは「この城の最後の所有者ポドスタツキー・リヒテンシュタインの、住んでいたときの状態をほぼそのまま残してある部屋を見学できる(所要45分)」。どちらがいいか、と聞かれれば、当然、「豪華な」Aです。ポドスタツキー・リヒテンシュタインさん、なんて知らないし(注:ポドスタツキー・リヒテンシュタインはこれ全部が家名で、個人名ではありませんでした)。

    でも、ザハリアーシュ広場を見た後は、池の散策を除くと、テルチの見どころはこの城くらいしかありません。本日はテルチ泊。移動のことを気にしなくてすむため、時間はたっぷりあります。どうせなら両方見学したいと思いました。

    ところが、チケット売り場で「城が見たいの?」と聞かれてうなづいたら、出されたのはツアーAのチケットだけでした。AとBの両方、とはっきり言わなければダメだったのです。列を離れる前に、ツアーBのチケットも欲しい、と粘れば、もちろん買えたでしょう。しかし、チケットに記載されたガイドツアーの開始時間は30分後の1時半。そうか、ガイドツアーということは、城が午後は1時から開くといっても、1時すぐには入れないってことだったんだな、と今更気付きました。そして、チケットを買う人の行列は、ずらっと続いています。となると、ツアーAを見学し終えた後のツアーBは、いったい何時の予約になるのやら。その待ち時間のせいで、行動が中途半端に制限されてしまうかもしれません。

    それくらいなら、城内には他に、歴史博物館とチェコ近代画家Jan Zrzavyのギャラリーがあります。それらを回るのもいいかもしれません。もともと興味がありましたから。特に後者は、個人旅行者向けの海外旅行情報掲載サイトであるITIS Travelers(http://www.itisnet.com/japanese/top.htm)のテルチの見どころ案内では、絶賛されています。博物館もギャラリーも閉館は5時。城のコースAとあわせてこの3つを回れば、あっという間に時間になってしまうでしょう。ツアーBに参加したら、逆に、博物館とギャラリーを回る時間はなくなるかもしれません。ということで、ツアーBはそのまま見送ることにしました。ちなみに、ツアーAのチケット代は70チェコ・コルナ(約350円)でした。

    ガイドツアーはチェコ語と英語でしたが、英語の説明書も借りることができました。ガイドは、日常会話の英語はぺらぺらですが、城の説明にはやや苦労している様子でしたので、補足のためでしょうか。説明書があると、チェコ語の説明の間に先に予習もできるし、見学途中で読み返すこともできてよかったです。

    城は、ガイドブックやその説明書にあるとおり、ルネサンス様式がよく残っていました。イタリア旅行のときに見て回ったお城を思い出しました。イタリア中部から北部でよく見かけたスタイルだと思います。特に、「騎士の間(大理石ホール)」や「黄金の間」の、金の額縁のパネル画でぎっしりだけど、木のぬくみのある天井など。そういえば、最後にイタリアを旅行したのは、もう7年も前になります。その後は、ロシアに行ったりスペインに行ったり、そしてずっとドイツ圏ばかり旅していたので、バロックやロココ様式のお城が多かったです。こんなにモロにルネサンス様式な城は、久しく見ていなかった気がします。急に、イタリア・ルネサンスな城がなつかしくなってきてしまいました。

    「アフリカの部屋」では、城主がしとめた動物たちの首の剥製が、壁にずらりと飾られていました。ヨーロッパの城ではよくあることです。ところが、どうしてか今回は、松本零治さんの「銀河鉄道999」を連想してしまいました。主人公・鉄郎の母は、機械伯爵の人間狩りでとらえられ、ロウ付けの剥製にされて、機械伯爵の城の壁に飾られてしまいました。剥製にされた動物たちの子供たちに人間並みの知性と感情があったら、これを見て鉄郎と同じような衝撃を受けるのかな―――そんな想像してしまいました。

    城見学のハイライトは、名前から容易に予想つくとおり、「黄金の間」でした。ただし、「黄金の間」というわりには、黄金装飾は思ったより少なかったです。壁から天井にかけて部屋中がもっと金キラキンな部屋を想像していました。バロックやロココ様式のお城でそういうのはよく見かけましたので。徹底的に金キラキンな部屋を。

    それに比べると、テルチ城の「黄金の間」は、金の割合が少なく感じられました。随分と慎ましやかに思えました。ルネサンス様式だから、まだ節度がきいているのでしょうか。壁は白い漆喰で、黄金装飾はなし。窓と窓の間には、ほぼ等身大の肖像画がかけられています。黄金なのは、天井でした。天井の八角形のパネルの額縁が金メッキ。とりあえず、天井だけに注目すれば、黄金の割合が多めなので、かろうじて「黄金の間」の名にふさわしいと言えなくもないです。というわけで、名前にはちょっとばかり納得できなかったが、ハイライトにふさわしく、ステキな部屋だったことは確かでした。

    「黄金の間」の肖像画の中には、ザハリアーシュ広場を今のようなザハリアーシュ広場にしろと命じた(つまりルネッサンスかバロック様式の正面に統一させた)、ザハリアーシュ市長の絵もふありました。「市長」というと市民階級のように思い込んでいましたが、城主の一人だったのですね。

    有名な「白の貴婦人」も、ここの城主夫人の一人だったようです。同じく「黄金の間」に肖像画がありました。名前はペルフタ・ロジェンベルク (Perchta Ro醇卜berk) 。残念ながら私は、ガイド嬢に「これが有名な……」といわれても、このときまで、ほとんど知りませんでした。「白の貴婦人 (White Lady)」と言われて、なんとなく聞き覚えがあるのは、イギリスのゴシック小説にでもでてきたからだっけ、と思った程度。あるいは、もしかしたら、お菓子の名前にそんなのがあったかしら。

    「白の貴婦人」は、中世にボヘミア王と肩を並べるほどに強力だったロジェンベルク家ゆかりの城に出没する幽霊だそうです(後日、訪問するチェスキー・クルムロフのお城でも、伝説になっていました)。なんでも、何かが起こる前触れのように出没するそうです。そのとき、彼女が白い手袋をしていたら良い事の前兆、黒い手袋をしていたら悪い事の前兆なのだそうです。生前は、政略結婚の相手の夫がとても暴力的で(その旦那の肖像画も「黄金の間」に並べて飾られてありました)、先妻の家族にもいびられた不幸な結婚生活を送り、でも15世紀の当時は女性に離婚は許されず、不遇な生涯の女性であったそうです。その夫は、死の床で妻に酷い扱いをしたことの許しを乞ったけど、彼女は許しませんでした。なので、彼女は死に際の夫に呪詛を浴びせられ、それ以来、彼女の魂が幽霊となって城を徘徊するようになったというのが伝説の内容です。死ぬ間際に人に慈悲を示すのはキリスト教らしい教えですが、とても理不尽に感じてしまうのは、私も同じ女だからでしょうか。実際には、夫の死後、彼女はすぐに幽霊とならず(そりゃーまー、あと追い自殺でもしない限り、そうでしょう)、領民や、特に女性と子供のための福祉に努めたようです。

  • 城内博物館の入場料は20チェコ・コルナ(約100円)でした。ここでも英語の説明書を貸してくれました。ガイドツアーでなく、自分で自由にまわれました。最初の仕掛け人形によるドール・ハウスならぬドール・ヴィレッジ(人形村!?)はなかなかすごかったですが、規模も展示数も、地方の小さな都市の博物館としてはこんなものだろうな、というかんじの小さな博物館でした。チェコ語の解説が読めて、この地方の歴史に対する背景知識があったら、もっと充実した時間を過ごせたかもしれませんが。<br /><br />説明書の筆頭に「この博物館のコレクションはこんなものでない、展示スペースがないために、これだけしか展示できないだけだ」といった内容の断りが入れてあり、なんか、おかしくなりました。ですが、確かにそうかもしれません。展示品の中には、このあたりの地方の人々の生活がわかるように、マネキンや民家の一室を再現させたものもありました。こんな風に見やすくきれいに陳列したり、ちょこちょこと説明を添えるには、スペースが要ります。要するにその断りは、だから展示品を変えることがあるので、またの機会にぜひ再訪して欲しい、とのお誘いでした。<br /><br />(写真は、テルチ城内の中庭で売られていたタイルです。可愛らしい絵柄に惹かれて、写真を撮りました。)

    城内博物館の入場料は20チェコ・コルナ(約100円)でした。ここでも英語の説明書を貸してくれました。ガイドツアーでなく、自分で自由にまわれました。最初の仕掛け人形によるドール・ハウスならぬドール・ヴィレッジ(人形村!?)はなかなかすごかったですが、規模も展示数も、地方の小さな都市の博物館としてはこんなものだろうな、というかんじの小さな博物館でした。チェコ語の解説が読めて、この地方の歴史に対する背景知識があったら、もっと充実した時間を過ごせたかもしれませんが。

    説明書の筆頭に「この博物館のコレクションはこんなものでない、展示スペースがないために、これだけしか展示できないだけだ」といった内容の断りが入れてあり、なんか、おかしくなりました。ですが、確かにそうかもしれません。展示品の中には、このあたりの地方の人々の生活がわかるように、マネキンや民家の一室を再現させたものもありました。こんな風に見やすくきれいに陳列したり、ちょこちょこと説明を添えるには、スペースが要ります。要するにその断りは、だから展示品を変えることがあるので、またの機会にぜひ再訪して欲しい、とのお誘いでした。

    (写真は、テルチ城内の中庭で売られていたタイルです。可愛らしい絵柄に惹かれて、写真を撮りました。)

  • チェコの近代画家Jan Zrzavy (1890-1977) のギャラリー。ヤン・ズルザヴィーと発音するのでしょうか。ここでも英語の説明書を貸してくれました。画家の簡単な略歴が載っていました。展示数はそんなに多くなかったので、ゆっくり見ても30分で鑑賞し終わりましたが、すばらしいギャラリーでした。ITIS Travelersのサイトでも薦めていましたが、私も絶賛します。好みの差はあれ、たいていの人は気に入るのではないかと思います。入場料は30チェコ・コルナ(約150円)でした。<br /><br />展示は、点描風のファンタジックな絵が多かったです。画家の生涯で画風が変わることはあったでしょうが、たぶん、一番多かったこれが、彼の絵の特徴なのでしょう。絵を描きはじめたころの青年期の作品もありました。出身がこのあたり、モラヴィア地方なので、このあたりの風景画もありました。あいにく、ああ、モラヴィア地方だなぁ、という感慨を抱けるほどには、このあたりの風景には見慣れていませんでしたが、風景画自体は、もちろん、ステキな絵でした。彼はテルチ城がとても気に入って、自分のギャラリーを城内に設けたいとずっと希望していたそうです。彼の意志を尊重してできたのが、このギャラリーだそうです。<br /><br />この画家は、私がチェコで初めて知ったチェコの画家なので、記念にぜひ、彼の作品のポストカードが欲しいと思いました。だけど、あいにくギャラリーではポストカードは扱われていませんでした。残念!―――と思ったら、ホテルに戻ったところ、レセプションのショーウィンドウにポストカード・ブックを発見! もちろん、飛びつきました。<br /><br />(写真は、残念ながらズラザヴィーとは関係ないです。テルチ城内の中庭で売られていた陶器です。タイルを売っていた店と同じです。コーヒーをよく飲む私にとって、マグカップにはちょっとこだわりがあります。1つぜひ買って帰りたかったのですが、この旅行のときは、ウィーンのクンストハウス・ミュージーアムでフンデルトヴァッサーによるデザインを使ったマグカップをすでに買っています。写真を撮るだけにとどめました。)

    チェコの近代画家Jan Zrzavy (1890-1977) のギャラリー。ヤン・ズルザヴィーと発音するのでしょうか。ここでも英語の説明書を貸してくれました。画家の簡単な略歴が載っていました。展示数はそんなに多くなかったので、ゆっくり見ても30分で鑑賞し終わりましたが、すばらしいギャラリーでした。ITIS Travelersのサイトでも薦めていましたが、私も絶賛します。好みの差はあれ、たいていの人は気に入るのではないかと思います。入場料は30チェコ・コルナ(約150円)でした。

    展示は、点描風のファンタジックな絵が多かったです。画家の生涯で画風が変わることはあったでしょうが、たぶん、一番多かったこれが、彼の絵の特徴なのでしょう。絵を描きはじめたころの青年期の作品もありました。出身がこのあたり、モラヴィア地方なので、このあたりの風景画もありました。あいにく、ああ、モラヴィア地方だなぁ、という感慨を抱けるほどには、このあたりの風景には見慣れていませんでしたが、風景画自体は、もちろん、ステキな絵でした。彼はテルチ城がとても気に入って、自分のギャラリーを城内に設けたいとずっと希望していたそうです。彼の意志を尊重してできたのが、このギャラリーだそうです。

    この画家は、私がチェコで初めて知ったチェコの画家なので、記念にぜひ、彼の作品のポストカードが欲しいと思いました。だけど、あいにくギャラリーではポストカードは扱われていませんでした。残念!―――と思ったら、ホテルに戻ったところ、レセプションのショーウィンドウにポストカード・ブックを発見! もちろん、飛びつきました。

    (写真は、残念ながらズラザヴィーとは関係ないです。テルチ城内の中庭で売られていた陶器です。タイルを売っていた店と同じです。コーヒーをよく飲む私にとって、マグカップにはちょっとこだわりがあります。1つぜひ買って帰りたかったのですが、この旅行のときは、ウィーンのクンストハウス・ミュージーアムでフンデルトヴァッサーによるデザインを使ったマグカップをすでに買っています。写真を撮るだけにとどめました。)

  • 16時10分前には、テルチの見どころをほぼ見終わりました。あとは散策のみ。天気は、あいかわらず日が照ったり翳ったり。そのサイクルは30分足らずというところです。写真散策として全く望みがないわけでもなさそうです。本日はも日没時間はおそらく9時頃。まさかそんなに遅くまで外を出歩いているつもりはありませんが、時間はたっぷりあるのが嬉しいです。だから、30分くらいのサイクルで再び日が射すだろうと期待できるのなら、写真に撮りたい場所であいにくと曇り空でも、日が射すまでじっと待っても構わないと思いました。日記を書いたりこづかい帳をつけたり、インフォメーションでもらった、あるいは買った冊子を読んだり、明日からの観光の予定をたてるためにガイドブックをひっくり返したり……と、待ち時間にやることはたくさんあります。ただし、体が冷えて風邪をひくと困るので、いったんホテルの部屋に戻って、上着を着込こみました。<br /><br />散歩を開始したら、日が出てきました。これはラッキー。さっそくウリツキー池から旧市街を望む写真を撮りました。<br /><br />(写真は、ウリツキー池とそのほとりのテルチ旧市街地区です。)

    16時10分前には、テルチの見どころをほぼ見終わりました。あとは散策のみ。天気は、あいかわらず日が照ったり翳ったり。そのサイクルは30分足らずというところです。写真散策として全く望みがないわけでもなさそうです。本日はも日没時間はおそらく9時頃。まさかそんなに遅くまで外を出歩いているつもりはありませんが、時間はたっぷりあるのが嬉しいです。だから、30分くらいのサイクルで再び日が射すだろうと期待できるのなら、写真に撮りたい場所であいにくと曇り空でも、日が射すまでじっと待っても構わないと思いました。日記を書いたりこづかい帳をつけたり、インフォメーションでもらった、あるいは買った冊子を読んだり、明日からの観光の予定をたてるためにガイドブックをひっくり返したり……と、待ち時間にやることはたくさんあります。ただし、体が冷えて風邪をひくと困るので、いったんホテルの部屋に戻って、上着を着込こみました。

    散歩を開始したら、日が出てきました。これはラッキー。さっそくウリツキー池から旧市街を望む写真を撮りました。

    (写真は、ウリツキー池とそのほとりのテルチ旧市街地区です。)

  • ウリツキー池は、写真で見て予想していたのよりも、ずっと小さかったです。写真では、これは池というより湖といえるんじゃないか、と思っていましたが、実際に見てみたら、確かに「池」で充分な大きさでした。ファインダーから覗くと、池も旧市街もずっと遠くに見えます。近景と中・遠景の差が、肉眼で見るより大きく感じられるのです。だから、ファインダーの中の池は、記憶の中にある写真と同じように、湖といえそうくらい大きく見えなくもないのです。写真のマジックですね。それならそれで、写真の出来が楽しみです。<br /><br />しかし、ザハリアーシュ広場は、逆に、写真で見たときより実物の方がずっと広いと思ったんですよね。不思議。<br /><br />(写真は、同じくウリツキー池とそのほとりのテルチ旧市街地区です。)

    ウリツキー池は、写真で見て予想していたのよりも、ずっと小さかったです。写真では、これは池というより湖といえるんじゃないか、と思っていましたが、実際に見てみたら、確かに「池」で充分な大きさでした。ファインダーから覗くと、池も旧市街もずっと遠くに見えます。近景と中・遠景の差が、肉眼で見るより大きく感じられるのです。だから、ファインダーの中の池は、記憶の中にある写真と同じように、湖といえそうくらい大きく見えなくもないのです。写真のマジックですね。それならそれで、写真の出来が楽しみです。

    しかし、ザハリアーシュ広場は、逆に、写真で見たときより実物の方がずっと広いと思ったんですよね。不思議。

    (写真は、同じくウリツキー池とそのほとりのテルチ旧市街地区です。)

  • テルチが3つの池に囲まれているといっても、当初は、そのうちの2つ、ウリツキー池とシュテプニツキー池のほとりが散歩できればいいや、と思っていました。旧市街を囲んでいるのはその2つなのです。もう一つのスタロムニェスツキー池はやや郊外にあって、そこまで散歩コースを延ばすとかなり遠回りになりそうなので。しかし、ウリツキー池が切れるナ・フラージ通り (Na Hrazi) を歩いてときに池らしきを見かけて、心惹かれるままに池に向かって脇道を進んだら、それがスタロムニェスツキー池でした。<br /><br />(写真は、スタロムニェスツキー池と、はるか彼方に見えるテルチ旧市街地区です。)

    テルチが3つの池に囲まれているといっても、当初は、そのうちの2つ、ウリツキー池とシュテプニツキー池のほとりが散歩できればいいや、と思っていました。旧市街を囲んでいるのはその2つなのです。もう一つのスタロムニェスツキー池はやや郊外にあって、そこまで散歩コースを延ばすとかなり遠回りになりそうなので。しかし、ウリツキー池が切れるナ・フラージ通り (Na Hrazi) を歩いてときに池らしきを見かけて、心惹かれるままに池に向かって脇道を進んだら、それがスタロムニェスツキー池でした。

    (写真は、スタロムニェスツキー池と、はるか彼方に見えるテルチ旧市街地区です。)

  • しばらくスタロムニェスツキー池のほとりを歩いてみたら、すぐに散歩道、あるいはサイクリング・コースにちょうどよさそうな道になりました。実際、犬を連れて散歩する人や自転車と、ときどきすれ違いました。あちこちにベンチがあったので、日が翳ったら座って一休みし、日が出てきたらまた写真撮影に繰り出しました。<br /><br />(写真は、スタロムニェスツキー池のほとりの散策道から撮ったテルチ旧市街地区方面です。)

    しばらくスタロムニェスツキー池のほとりを歩いてみたら、すぐに散歩道、あるいはサイクリング・コースにちょうどよさそうな道になりました。実際、犬を連れて散歩する人や自転車と、ときどきすれ違いました。あちこちにベンチがあったので、日が翳ったら座って一休みし、日が出てきたらまた写真撮影に繰り出しました。

    (写真は、スタロムニェスツキー池のほとりの散策道から撮ったテルチ旧市街地区方面です。)

  • 向かう先に赤いとんがり屋根の教会が見えてきたので、あれを写真に収めるのを最後に引き返そうと思いました。散歩道沿いは住宅地でしたが、途中から農家の一部となって、馬が放牧されていたりしました。高校生くらいの女の子が、せっせと世話をしていました。教会の手前に見える農場では、少年がお姉さんに乗馬を習っていました。ほほえましく、のどかな景色でした。<br /><br />(写真は、スタロムニェスツキー池のほとりに立つ、赤いとんがり屋根の教会です。)

    向かう先に赤いとんがり屋根の教会が見えてきたので、あれを写真に収めるのを最後に引き返そうと思いました。散歩道沿いは住宅地でしたが、途中から農家の一部となって、馬が放牧されていたりしました。高校生くらいの女の子が、せっせと世話をしていました。教会の手前に見える農場では、少年がお姉さんに乗馬を習っていました。ほほえましく、のどかな景色でした。

    (写真は、スタロムニェスツキー池のほとりに立つ、赤いとんがり屋根の教会です。)

  • 明日のチェスケ・ブデヨヴッツェ行きのバスの下見を兼ねてバスターミナルまで足を延ばした後、だいぶ疲れてきましたが、どうせなら、ということで、3つ目のシュテプニツキー池のほとりに、当初の予定どおりに向かいました。ただ、旧市街を眺められる反対側にまで回る元気はありませんでした。なので、スタロムニェスキー池のほとりを前景にした旧市街、という景色を楽しむことはできまぜんでしたが、対岸の住宅地も、オレンジ色の屋根ぞろいでなかなかすてきでした。それに、シュテプニツキー池だけには、中洲島もあります。<br /><br />ところが、ああ、ここ、いいな、と思ってカメラを構えたら、視界のど真ん中に入るベンチに、高校生くらいのカップルが座っていました。ファインダー内には入らないのですが、カップルにはそんなことはわからないでしょう。迷っているうちに、カップルがこっちに気付いてしまいました。まるで、出歯亀の気分です。それに、晴れ間を待つのと違って、カップルが立ち去るのをずっと待っているわけにもいかなかったので、そこの景色は、写真を撮るのをあきらめました。<br /><br />(写真は、シュテプニツキー池と中州島です。)

    明日のチェスケ・ブデヨヴッツェ行きのバスの下見を兼ねてバスターミナルまで足を延ばした後、だいぶ疲れてきましたが、どうせなら、ということで、3つ目のシュテプニツキー池のほとりに、当初の予定どおりに向かいました。ただ、旧市街を眺められる反対側にまで回る元気はありませんでした。なので、スタロムニェスキー池のほとりを前景にした旧市街、という景色を楽しむことはできまぜんでしたが、対岸の住宅地も、オレンジ色の屋根ぞろいでなかなかすてきでした。それに、シュテプニツキー池だけには、中洲島もあります。

    ところが、ああ、ここ、いいな、と思ってカメラを構えたら、視界のど真ん中に入るベンチに、高校生くらいのカップルが座っていました。ファインダー内には入らないのですが、カップルにはそんなことはわからないでしょう。迷っているうちに、カップルがこっちに気付いてしまいました。まるで、出歯亀の気分です。それに、晴れ間を待つのと違って、カップルが立ち去るのをずっと待っているわけにもいかなかったので、そこの景色は、写真を撮るのをあきらめました。

    (写真は、シュテプニツキー池と中州島です。)

  • シュテプニツキー池は、ウリツキー池よりずっと大きく(でも一番大きいのは、スタロムニェスキー池)、ボート遊びができるようでした。どこで申し込むか、そもそも観光客が乗ることができるのかは、よくわかりませんでした。ひと気のない桟橋の写真を撮りました。ここのほとりもサイクリング・コースになっているようです。また、旧市街から出てくるチェコ人の小学生くらいの団体(+引率の父兄)ともすれ違いました。観光が終わって家路につくところ、というかんじでした。<br /><br />休み休みとはいえ、すでに散策を開始してから2時間余りになり、かなり疲れてきてしまいました。シュテプニツキー池のほとりの散策道には、ベンチはさっきのカップルがいたところ以外、特に見当たらなくて、歩き続けるしかありません。しかし、いいな、写真に撮りたいな、と思えるアングルを見つけると、とたんに元気がでます。ステキなアングル続きで、どれも写真に撮りたくなってしまって、本当にきりがありませんでした。<br /><br />夕食をとった後、ホテルの部屋に戻った時間は19時45分でした。外はまだまだ明るいです。夕方、散策を始めてから日が射し込む時間が曇りより長かったので、充分、写真撮影を楽しむことができました。天気は、満点とはいえませんでしたが、今朝に心配に比べればずっと恵まれていました。逆に涼しくて過ごしやすかったくらいです。とにかく、結果オーライです。テルチの一日が台無しにならなくて、本当によかったです。<br /><br />(写真は、シュテプニツキー池の、ひとけのなくなった桟橋です。)

    シュテプニツキー池は、ウリツキー池よりずっと大きく(でも一番大きいのは、スタロムニェスキー池)、ボート遊びができるようでした。どこで申し込むか、そもそも観光客が乗ることができるのかは、よくわかりませんでした。ひと気のない桟橋の写真を撮りました。ここのほとりもサイクリング・コースになっているようです。また、旧市街から出てくるチェコ人の小学生くらいの団体(+引率の父兄)ともすれ違いました。観光が終わって家路につくところ、というかんじでした。

    休み休みとはいえ、すでに散策を開始してから2時間余りになり、かなり疲れてきてしまいました。シュテプニツキー池のほとりの散策道には、ベンチはさっきのカップルがいたところ以外、特に見当たらなくて、歩き続けるしかありません。しかし、いいな、写真に撮りたいな、と思えるアングルを見つけると、とたんに元気がでます。ステキなアングル続きで、どれも写真に撮りたくなってしまって、本当にきりがありませんでした。

    夕食をとった後、ホテルの部屋に戻った時間は19時45分でした。外はまだまだ明るいです。夕方、散策を始めてから日が射し込む時間が曇りより長かったので、充分、写真撮影を楽しむことができました。天気は、満点とはいえませんでしたが、今朝に心配に比べればずっと恵まれていました。逆に涼しくて過ごしやすかったくらいです。とにかく、結果オーライです。テルチの一日が台無しにならなくて、本当によかったです。

    (写真は、シュテプニツキー池の、ひとけのなくなった桟橋です。)

  • (Jan Zrzavyのポストカードの写真を追加します。ホテルのレセプションにたった1冊だけあったポストカード・ブックでした。その中からお気に入りを抜粋します。<br />ただし、テルチ城内のJan Zrazavyのギャラリーに展示されていなかった作品も含まれています。)<br /><br />ポストカード・ブックの表紙を飾る絵。<br />タイトル「クレオパトラ」<br />1942-1957年制作<br />木板にテンペラと金<br />202×181cm

    (Jan Zrzavyのポストカードの写真を追加します。ホテルのレセプションにたった1冊だけあったポストカード・ブックでした。その中からお気に入りを抜粋します。
    ただし、テルチ城内のJan Zrazavyのギャラリーに展示されていなかった作品も含まれています。)

    ポストカード・ブックの表紙を飾る絵。
    タイトル「クレオパトラ」
    1942-1957年制作
    木板にテンペラと金
    202×181cm

  • タイトル「瞑想」<br />1915年制作<br />キャンバスに油絵の具<br />50.2×37.5cm

    タイトル「瞑想」
    1915年制作
    キャンバスに油絵の具
    50.2×37.5cm

  • タイトル「果物のある静物画」<br />1929年制作<br />キャンバスに油絵の具<br />27×35cm

    タイトル「果物のある静物画」
    1929年制作
    キャンバスに油絵の具
    27×35cm

  • タイトル「クルチェムブルク(Krucenmburk)」<br />1939年制作<br />木板に油絵の具<br />41.5×63cm

    タイトル「クルチェムブルク(Krucenmburk)」
    1939年制作
    木板に油絵の具
    41.5×63cm

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この旅行記へのコメント (23)

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  • 旅は人生の友さん 2009/08/21 00:18:28
    まみさん、ありがとうございます。
     以前2001年に行ったテルチの整理をしていて、貴女の日記を見ました。私の体験が一部重なったりして、忘れていた感動が湧き上がってきました。それにしても、すご〜い量の日記で内容も詳しいので、びっくりしました。本来なら日記とはこうあるべきだと思いました。
     ともすると、他の人への旅案内になっているものが多いです。私も例外ではありません。本当は細かい一つづつ、自分の経験(成功も失敗も)を思い出しながら書くものですね。
     実際は、書ききれないです。
    ここに、載せてはいないけど、以前の日記を書いてます。
    写真がほとんど、自分を写していて、景色は1割もないです。でも、写真を貼りながら、一人でほくそえんでます。
     もちろん、先日行ったドイツは徐々に更新してます。
    貴女の日記を又おじゃまします。

    まみ

    まみさん からの返信 2009/08/21 07:44:17
    RE: まみさん、ありがとうございます。
    旅は人生の友さん、こんにちは。ありがとうなんて言っていただけて、照れてしまいますが、こちらこそありがとうございます。
    我ながら量が多くて、読む方は大変だったと思います。
    しんぼう強く読んでくださって、再度、ありがとうございます。

    この時代はフィルムカメラで撮れる写真が限定されていました。
    また、日常生活でもカメラやネットに侵食される時間がいまほど多くなかったので、旅が終わったあとじっくり文章を練る時間がありました。
    そして、テレチは特に、あとからふりかえれば小さなトラブルですが、思惑が外れたり、感動したり、行く前に一番期待していただけに、気持ちの浮き沈みが激しく、敏感になっていました。

    最近は私もアップしたい写真の数の方が多くて、日記は、絵日記ならぬ、写真日記になっていますね。
    視覚に訴える方がラクですが、どんな思いを抱いたかというのは、ちゃんと記録を残さないと薄れてしまいますね。

    >本来なら日記とはこうあるべきだと思いました。
    >ともすると、他の人への旅案内になっているものが多いです。私も例外ではありません。本当は細かい一つづつ、自分の経験(成功も失敗も)を思い出しながら書くものですね。

    そう言っていただいて励みになります。
    旅案内を書くというコンセプトの場合はそれはそれで良いですが、写真を紹介したいという思いとともに、やはり旅行日記、紀行エッセイというかんじで、自分が体験したことや思いを小さなものでも大事にしてコメントに盛り込みたいですね。

    ドイツはなつかしいです。
    ぜひ拝見しにいきますね。
  • トラッキー☆さん 2008/10/06 17:48:38
    テルチに行きたい☆
    はじめまして、トラッキー☆といいます。

    冬にチェコへ行く予定で、何度かまみさんの旅行記、拝見させて頂いています。
    以前から「チェコに行きたいな」って思っていたんですが、テルチが決め手になり、航空券やホテルを予約しちゃいました♪

    冬は寒いと思いますが、防寒対策して、チェコを楽しみたいと思っています。
    出発は2か月後ですが、まみさんの旅行記見て、妄想旅行しています。

    また、ちょこちょこ遊びに来るので、よろしくお願いします☆

    トラッキー☆

    まみ

    まみさん からの返信 2008/10/08 08:13:14
    RE: テルチに行きたい☆
    トラッキー☆さん、はじめまてして。コメントありがとうございます@
    返信が遅くなってしまってごめんなさい。

    出発2ヶ月前ですか、楽しみですね@
    冬のチェコ、きっと寒いと思うので、風邪など引かないようになさってください。
    私など、夏場はともかく、秋に旅行していたときは一度は必ず風邪を引いていました。

    どのような旅程を予定していらっしゃるのでしょうか。
    冬ならプラハではオペラやコンサートなども楽しみですね。
    出発まで、私の旅行記がほかにも役立つと嬉しいです。

    トラッキー☆

    トラッキー☆さん からの返信 2008/10/08 23:27:59
    RE: RE: テルチに行きたい☆
    お返事、ありがとうございます。

    > 出発2ヶ月前ですか、楽しみですね@

    ドキドキするんですが、ワクワクの方が勝ってます!!

    > 冬のチェコ、きっと寒いと思うので、風邪など引かないようになさってください。
    > 私など、夏場はともかく、秋に旅行していたときは一度は必ず風邪を引いていました。

    冬のチェコはかなりキツいみたいですね・・・ちょっと心配です。
    風邪をひかないよう、ちゃんと体調管理しなければ。

    > どのような旅程を予定していらっしゃるのでしょうか。

    一応、6泊8日で、プラハ2泊⇒チェスキー・クルムロフ1泊⇒テルチ1泊⇒プラハ2泊というスケジュールを立ててみました。
    クトナー・ホラやチェスケー・ブディェヨヴィツェにも寄ってみたいと思ってますが、欲張りすぎですよねぇ。

    > 冬ならプラハではオペラやコンサートなども楽しみですね。

    音楽には疎いので、オペラやコンサートは考えていなかったんですが、まみさんの旅行記を見たら、オペラや人形劇にちょっと興味が出てきました。

    > 出発まで、私の旅行記がほかにも役立つと嬉しいです。

    ちょくちょく遊びに来ますので、よろしくお願いします☆

    トラッキー☆

    まみ

    まみさん からの返信 2008/10/11 05:09:08
    RE: RE: RE: テルチに行きたい☆
    トラッキー☆さん、こんにちは。お返事おそくなって失礼しました@

    > 冬のチェコはかなりキツいみたいですね・・・ちょっと心配です。
    > 風邪をひかないよう、ちゃんと体調管理しなければ。

    寒さは心配ですが、雪景色がとれるといいですね。
    あ、、でも、雪だと観光に不便かな。
    プラハは中に入って楽しめるところがたくさんです。

    > 一応、6泊8日で、プラハ2泊⇒チェスキー・クルムロフ1泊⇒テルチ1泊⇒プラハ2泊というスケジュールを立ててみました。
    > クトナー・ホラやチェスケー・ブディェヨヴィツェにも寄ってみたいと思ってますが、欲張りすぎですよねぇ。

    なかなかよさそうな旅程だと思いますよ。
    プラハは正味2日くらいでしょうか。
    プラハは何日も滞在したくなりますが、ほかの都市に足をのばすことを優先するか、じっくりプラハを味わうか、トラッキー☆さんの好みと旅の傾向次第ですね。
    念のためにクトナー・ホラのアクセス方法もお調べの上でお出かけになると良いかもしれません。
    私はプラハから日帰りできましたから。
    チェスケ・ブデは私自身はちょこっとしか回れなかったので、印象に残っているのがクトナー・ホラというだけです。
    片方くらいならプラハからの日帰りも欲張れるかもしれませんね。
    ただそうするとかわりにプラハでの観光が減りますが。

    旅はいつも選択の連続。切り捨てなきゃならないのもあって、決断力がきたえられる!?
    というのは大げさですね。

    夏と違って冬は日照時間が短く、観光できる時間が短く感じられるかもしれませんが、プラハはきっと夜景もきれいだと思います。
    でも、暗い中では治安に気をつけて。
    といいつつ、ナイトライフでいつも夜遅くにホテルに戻っていた私です@
    せっかくのプラハ、人形劇やブラックライトシアターもぜひ@
    選択肢が多いので、プラハ滞在中にどれかしらチャンスがありそうですね。

    プラハのナイトライフについては、さきほどQ&Aで別の方の質問に回答しました。
    その中にはブラックライトシアターのURLも貼ってます@
  • Gruss Gott さん 2008/09/27 19:51:34
    こんばんは
    まみさん、こんばんは。
    先日はご訪問いただきありがとうございました。
    テルチの旅行記、とても詳しく説明されているのにびっくり。
    しかもよくご存知。
    ひょっとして旅行関係にお勤めの方??
    と、思ってしまうくらい、詳しかったです。
    ルーマニアをはじめ、旧東欧にすごく造詣がおありなんですね。
    ぼくはあまり詳しくないのでまたじっくり読ませていただきます。

    まみ

    まみさん からの返信 2008/09/27 22:50:21
    RE: こんばんは
    あさっちょさん、こんにちは。コメントと票をありがとうございます。

    まだフィルムカメラで文章の方が圧倒的に多い旅行記で読みづらくありませんでしたかしら@
    最近の私が東欧に凝っている理由の一つに、日本ではいまひとつマイナーで、歴史でもいつも西欧側からしか眺めることのない東欧を知りたいというのがあります。
    旅行をきっかけすると興味が断然湧きますものね。
    下調べをしておくと一人旅が豊かになるのも。
    なので、いろいろ調べるのも旅行の醍醐味と、ウンチク探りに熱が入ります。
    おつとめは旅行関係とは全然縁がありません。
    あくまで趣味だから熱中できるのかも!?
    旧東欧は日本語での旅行記もネットでも書籍でもまだそう多くないので、アップしがいがありますよね。
    またぜひ遊びにきてください@
  • tomo4715さん 2007/12/01 21:01:32
    ありがとうございました
    まみ様

    こんにちは。

    以前、チェコお勧めの街についてお尋ねしたtomo4715です。

    結局、お勧めされている方が多かったテルチへ行ってきました。

    あいにくの雨空でしたが、それでも落ち着いていてかわいらしい街でとても気に入りました。

    また旅行記が完成したら遊びに来てください。

    ありがとうございました。

    tomo4715

    まみ

    まみさん からの返信 2007/12/04 21:04:41
    RE: ありがとうございました
    tomo4715さん、こんにちは。

    わざわざご報告のコメントをいただき、ありがとうございます。
    私の回答もtomo4715のお役に立ったのであれば嬉しいです。

    雨空でもステキなテルチが見られたようですね。
    旅行記を楽しみにしています。
  • 義臣さん 2006/09/10 16:24:23
    世界地図
    先日のがまだ理解できないのに、もう次。
    そう、最新の世界地図買いました。

    まみ

    まみさん からの返信 2006/09/12 00:47:17
    RE: 世界地図
    義臣さん、こんにちは。書き込みありがとうございます。

    最新の世界地図、いいですね。
    地名をたどると旅行した気分に近付けますね。
    チェコには2004年にあちこち廻りましたが、その前年はまだ全く関心がなく、プラハはともかく、第二の都市ブルノも知らず、たまたまよく行くサイトでチェコ世界遺産めぐりの旅行記をアップされているのを読んでいたのですが、地名が頭に入らず、位置がさっぱりわからなかったことをなつかしく?思い出しました。
    いまでは、ううーんと簡易地図ではありますが、位置関係のざっとした地図は書けます。
    行程を決めるときにあれこれ位置関係とアクセスを探りながら悩んだおかげです。
  • 萌愛さん 2006/08/28 13:11:43
    うーん、テルチ!
    まみさん、こんにちは。

    何回か旅行記を拝見したものの、ピッタリの「言葉」が思い浮かばず今頃の書き込みになってしまいました。プラハでは、まず味わえないだろう「優美」とゆったりとした時間の流れを感じました。
    わたしは、プラハから入国して1週間くらいでチェコの小さな街を色々廻りたい!って思っていますが…いつになるのか?って感じです。

    さしずめ、次はビーチリゾートか「石」ですね。我が家の旅行は(笑)

    まみ

    まみさん からの返信 2006/08/28 22:31:47
    RE: うーん、テルチ!
    萌愛さん、こんにちは。書き込みありがとうございます。

    テルチではゆっくりしました。
    ゆっくりするつもりで1泊しました@
    カメラを持っていると、ゆっくり散策するのも楽しくなりますよね。
    ゆっくり写真撮影散策を楽しむことを覚えたのは、まだそんなに昔のことではありません。2002年のドイツ旅行のとき……4年も前といえばそうですけど、それまでの私は、何かいかにも観光客向けのもの、ガイドブックに紹介されているところを回らなくては気がすまないかんじがしていたのが、2002年のあるときにふっ切ったので、いまだそんな昔な気がしないのです。

    東欧の小さな町は城や美術館に1日かかりませんね。テルチも半日で観光は終わるでしょう。
    ツアーだとさっと城と町を見て、すぐに次の町へ移動してしまうでしょう。
    それを敢えてゆっくり滞在できたのは個人旅行の醍醐味。
    でもこれで天気が悪かったら、雨など降っていたら、最悪だったと思います。

    ああ、でも、雨の中でも写真撮影にくり出したかもしれません@

    テルチはゆっくりできたかわりに、もっとゆっくりするために1泊すればよかったと今でも惜しいのはチェスキー・クルムロフです。
    だから今度はぜひゆっくりしたいと思います。

    と、私も萌愛さんと同じ。
    今度今度と行っていつでしょうね。
    とにかく今年はハンガリーとルーマニアですし@

    首都はハンガリーにしろチェコにしろ見どころがたくさんなので、ゆったりとした時間は流れないかもしれませんねぇ。

    ハンガリーとルーマニアは石は石でも石造りの町てしょうね、せいぜい。
    むしろあのあたりは木造建築を求めそうです。
    萌愛さんを満足させる石はそうないかもしれませんが、旅行記をアップしたあかつきにはぜひ遊びに来て下さい。

    なぁんちゃって、まだ1ヶ月も先の話で、出かけてもいないのにね。
  • fkさん 2006/08/15 17:44:01
    チェコでバスを利用すること
    まみさん,
    二年前の旅のことはまみさんでもうつろになるのですか。
    私は3月の旅行も5月の旅行もかなり忘れてしまって,やはりメモ魔でないと
    後からはとても思い出せないと,今頃になって理解しています。

    チェコでバス活用して旅を続けたまみさんの寄稿にわたしは驚いていました。
    バスは道路が混雑するとひどい目にあるでしょう。特にプラハに戻るときには
    バスはお勧めできませんが,まみさんはバスで移動して,そしてバス移動が
    一番いいと書かれていたことがあって本当に驚きました。

    バスとバスを乗り継ぐ場合なんか,とても難しいものです。

    それでもバスの旅を続けられたのだから勇気ある方だと思います。

    テルチも片田舎なので,最寄りの鉄道駅まで行きそこからバスで行くのがいいと
    私には思えます。

    でも,バスではブルノから西に出かける場合ボヘミア・モラビア山系を通るので
    山あり谷ありの景色が素晴らしかったことでしょうね。もちろん電車でも同じ
    ことですが,バスはより身近に道路や道路を行き交う人たちを眺めることが
    できますね。

    まみ

    まみさん からの返信 2006/08/15 20:32:04
    RE: チェコでバスを利用すること
    fkさん、こんにちは。またコメントくださってありがとうございます。

    タイポを見つけたので更新したのですが、いま、更新すると、新着にリストアップされるみたいですね@

    ブルノからテルチ経由でチェスケ・ブデヨヴッツェを結ぶ直行バスは、1時間から2時間に1本の割合であったとように記憶しています。
    (たしかに、もう二年前になると、詳細、忘れますよねぇ)
    テルチからチェスケ・ブデヨヴッツェに行くバスとしては、8時台が2本あった後は、10時までなくて、なんとしても8時台のに載りたかった、というのは記憶しています。次のチェスケ・ブデ版の旅行記に書きましたから余計@

    テルチがド田舎って、行ってみて実感しましたよ〜。
    下調べしているときは、テルチに行った!っていうチェコ旅行者が多かったので、チェコのプラハ以外の魅力ある都市の筆頭として認識していました。
    都市……ではなかったんですよね。

    チェコ国内の旅行も、鉄道をメインに旅行計画を立てられたと思います。
    が、バスも使わないと、行きたいところにはなかなか行けず。
    でもそれも、ネットで事前に時刻表の検索ができたからこそ、2時間に1本であろうが、ぜったいそれを逃さないって気概で行けば、なんとかなるなるだろうって強気で出かけました@
    でも、バス旅行は不安でたまりませんでしたよ〜。この旅行記の表紙にぐだぐだ書いてありますとおり。

    実はこの前の年に、私がよく行く旅行愛好家のサイトの人で、バスも多用してチェコ旅行された方がいたんです。
    それで、バス旅行に出かける勇気が持てました。
    ただし、その方は荷物はもっと小さくて身軽でしたけど〜@

    まみ

    まみさん からの返信 2006/08/15 20:34:29
    RE: チェコでバスを利用すること
    追伸。

    おっしゃるとおり、ブルノからテルチ、そしてチェスケ・ブデヨヴッツェへのバス旅行は素敵でした@
    チェコ南部のボヘミア地方の田舎の車窓からの景色も実は楽しみにしていました。
    そしてバスなので、小さな村の中にも入っていって行きますから、田舎の町や村の様子を覗くことができて、とても良かったです@
  • fkさん 2005/09/23 18:00:07
    テルチ
    まみさん,

    テルチへブルノからバス旅行,その記録拝見しました。
    ずいぶんと勇気ある行動だと感心して読みました。

    テルチは田舎のど真ん中にあるという思い出ですが,
    冬雪嵐の中を自動車で出かけました。

    はっとするほど美しい旧市街は,その建築群の再建築という
    歴史的背景から,独特で整然とした街という強烈な印象でした。

    テルチ旧市街だけがこのような造りではないと思いますが,
    確かに池が特徴ですね。

    バスについては停留所が街の中心から少し離れたところが多くて
    私は電車のほうを優先しています。
    バスも電車も国民の足ですから便利ですね。
    バスは乗り継ぎが難しいところがあって,時間にゆとりがある場合は
    バスでもいいですね,田舎の道を車窓風景を楽しみながら旅をするのは
    なんとも言えないほど嬉しい。日常生活が感じられるので。

    しかし,大きな荷物を抱えてバス旅行というのは私には経験が
    ないので....
    いえいえ思い出しました,若い頃は確かに私も同じだったかも。
    大きなケースを持ち歩き,ヒッチハイクで中部ヨーロッパを横断した
    ことがありました。ユースホステルに泊まって。

    でも気をつけて下さい。現在世の中物騒になっています。




    まみ

    まみさん からの返信 2005/09/24 15:35:07
    RE: テルチ
    fkさん、こんにちは。書き込みありがとうこざいます@

    > ずいぶんと勇気ある行動だと感心して読みました。

    えっ、どきどき。どのあたりが「勇気ある」すなわち「大胆!?」なのかしら。
    女一人、大荷物でバス旅行というあたりでしょうか。
    チェコはバスの時刻表も簡単に日本から調べられたので(鉄道同様、英語のサイトがありますね)、荷物をもっての移動の足もバスを利用することができました。
    その点、今年のポーランドでは、バスの時刻表らしきものがあるのはポーランド語のサイトくらいでしたので、日帰りくらいでしかあてにできませんでした。
    といっても、ポーランドはチェコより鉄道網が発達しているからいいんですけどね。私が行かなかった南の山岳地帯のザコパネくらいでした。
    いっときは、ザコパネとルブリンを繋ぐ行程も考えたんです@

    テルチは田舎のど真ん中にあるという思い出ですが,
    冬雪嵐の中を自動車で出かけました。

    いいですね。チェコは鉄道網よりバス網が発達しているくらいだから、むしろレンタカーでの移動がむいていそうだなぁと思いました。
    行く前にネットでテルチに行った人の旅行記をできるかぎりあさりましたが、ほとんどが、ツアーで貸し切りバスか、あるいはレンタカーで途上で寄っていましたっけ。
    私も、ブルノからテルチへ2時間バス移動して、観光し、そしてそのまま2時間かけてチェスケ・ブデヨヴッツェへ移動してチェスケ・ブデヨヴッツェに泊まるという選択肢もなくはなかったのですが、そうすると湖畔の散策なんてのんびりしている時間はないし、なによりも、駅前もバスターミナルも、大荷物を預けられるロッカーなり荷物預かり所がなさそうなので、それで泊まることにしました。
    荷物が多いと、行動が遮られてしまいますね。まあ、逆に、思いきって泊まる気になれて、それでゆっくり湖畔散策ができました。どんな旅行スタイルでも行動の制約はあるので、その中での選択肢や考え方の問題ですね。(来年は夏の日照時間が長い時期に旅行にいけなさそうなことをまだうじうじ気落ちしていますが、秋は秋で、夕方遅くの散歩は無理な代わりに、他の楽しみ方もあるだろうと……。)
    レンタカーの旅を私はしたことがないので、自分ができないものへのあこがれと同時に、なんでも万能な旅行手段のように思ってましたが、駐車場の有無で宿に制限がでたり、返却するタイミングに悩むこともあるみたいですね。

    > バスは乗り継ぎが難しいところがあって,時間にゆとりがある場合は
    バスでもいいですね,田舎の道を車窓風景を楽しみながら旅をするのは
    なんとも言えないほど嬉しい。日常生活が感じられるので。

    はい。全くそのとおりです。
    ただいま覚えている限りの例外は、プルノとオロモウツをつなぐ路線です。あれは、鉄道の方が車窓からの景色はよかったです。バスは、白い覆いが頭上まである高速道路のようなところが大半でしたから。

    > でも気をつけて下さい。現在世の中物騒になっています。

    ありがとうございます。少なくとも、行く前に調べられる限りの治安情報は仕入れて、しっかり頭の中にいれております。
    それに東欧も、幸か不幸か民主化になる前を知らないのですが、治安の悪さについては、どんどん西レベルになっていると聞きますしね。。。

    fkcz

    fkczさん からの返信 2005/09/24 16:04:41
    RE:チェコ オロモウツの日照時間 9月下旬
    まみさん,

    日出は7時前 日没は6時半頃
    はっきり見たわけでないのですがだいたい上の時刻でした。

    秋のイヴェントもまだよく調べていませんが,
    例えば,有名なスロヴァキアの伝統舞踏が10月にあります,
    11月には中国のサーカス団がやって来て公演します。
    モラヴィアン劇場やモーツアルトホールのプログラムもたくさんあります。

    オロモウツに到着した日の夜は,ミス・チェコとトップモデルのショー
    がありました。

    この地はは文化都市,大学都市なのでイヴェントが多いのです。
    しかも狭いところですのでオロモウツに滞在すればそのような
    イヴェントにたいてい20分いないに到着することができます。

    ブルノあたりの高速道路改築はすでに終わりました。バスの風景も
    わるくないです。

    今はぶどう狩りの季節。南モラヴィアの沿道では自家製造のぶどう酒を
    売る季節になりました。

    1000年以上のむかしからワインセラーとして続いている洞穴で
    ワインを飲むというのはなかなか楽しいですよ。

    まみ

    まみさん からの返信 2005/09/26 21:58:30
    RE: RE:チェコ オロモウツの日照時間 9月下旬
    fkczさん、こんにちは。
    書き込みしてくださってありがとうございます。

    9月下旬の日没は6時半ですか。10月ともなれば、だいたい6時くらいと思えばよいのかもしれませんね。ありがとうございます。
    東欧に限らず、暗くなったら近寄らない方がよい場所というのは増えるので、やはり日照時間が長い方が危険が少ない気もするのですが、こればっかりはどうしようもないですね。
    しかし、いろんなイベントがありそうですね。
    私が去年七月にオロモウツに行ったときは、イベント情報はあまり得られませんでした。
    日帰りということもあって、遅くまでいられないと思ったからですね。
    あとチェコ語だとピンと来なくて逃したりしていたかもしれません。
    (インフォメーションはちゃんと行きましたが、なにかないかなぁみたいな情報収集は、される方もしづらいでしょうしね。)
    それにしても、1年先の話なのに、来年は10月もダメかもしれないとやきもきしています。せいぜい11月か、あるいは年あけて最初の2月かってことになりそうです。
    書店で東欧のガイドブックをざっと立ち読みしましたが、冬は観光シーズンではないですねぇ。(ちなみに、私はスキーなんどのウィンタースポーツはしない人です。そもそもスポーツもほとんどしません@)
    あるいは8月か……。
    ほんと、今年のポーランド旅行がとっても良かったため、来年への期待が妙に高まってしまって、しょうもないのに今からやきもきしています。
  • さすらいおじさんさん 2005/09/21 09:49:20
    池がきれいな街ですね
    まみさん

    丁寧な説明に感心します。これだけ状況説明が詳しくて所感もあるガイドブックは世界中探しても無いでしょう。

    池がきれいな街ですね。特に表紙の、周辺の光景が池にきれいに映っている写真が一番いいと思いました。

    まみ

    まみさん からの返信 2005/09/21 21:01:04
    RE: 池がきれいな街ですね
    さすらいおじさん、こんにちは。
    書き込みをしてくださってありがとうございます@

    テルチは、ザハリアーシュ広場をメインとする歴史地区が世界遺産に登録されていますが、私にとってなによりのハイライトはこの池の写真撮影散策でした。
    あ、でも、池に歴史地区をはじめとするテルチの町並みがきれいに反射しているのも必須条件!! でしたので、世界遺産もひっかかっていますね。

    詳細版を書いたのはいいのですが、私は文章を書くのは好きでも、のりのりのときと、のらないときがあって、浮き沈みがあり……どんどん丁寧になるあまり、2004年の旅行記は最後の数日分がまだ書き終わっていないありさまです(笑)。
    しかし、いまはこちらの旅行記に抜粋(これでも抜粋です(笑))を載せたいというのりのりの気分の真っ最中なので、途中でストップしている分も進みそうな気が……。

    こうして書き込みもいただけて、とても励みになります@

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