2011年1月 実家で正月を迎え京都へ

2011/01/02 - 2011/01/03

2010年の大晦日から2011年元旦は実家のある奈良で過ごし、翌日･翌々日と京都で過ごしました。
生まれ育った奈良と同じく、京都も子供の頃から行き慣れた街ですが、何度行っても飽きない魅力があります。
修学旅行等で利用される事が多い『いろは旅館』を予約し、日頃会う事の少ない弟夫婦も呼び寄せ会食し、楽しい旅行でした。

エリア 東山・祇園・北白川(京都)

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

■1月2日

先ずはこの度お世話になったいろは旅館さんの玄関から。
正月はロビーに甘酒が置いてあったり、さりげないサービスがありました。

じゃらんnetで手配しましたが、夕食に懐石料理が用意された1泊2食付。
京阪三条駅から徒歩1,2分。知恩院、八坂神社、丸山公園、高台寺へも徒歩15分程度の好立地。
これで正月利用にも関わらず一人一万二千円余りの宿泊費用。

部屋は質素でしたが、サービスも旅館としては標準的でしたし、費用対効果として満足度の高い宿でした。

いろは旅館客室

質素ですが、旅館の体裁は保っています。
正月なのでフロントで福袋を頂きました。
お菓子でした。

客室の洗面所

ビジネスホテル風で趣は感じませんが、機能的です

客室の浴室

面白かったので撮ってみました。

こんな規格のユニットバスもあるんだな〜、と感心するくらい狭い。
体育座りで利用するのかしら。

いろは旅館さんには地下に大浴場が2箇所ありますので、お風呂はそちらを使わせて頂きました。

因みに、大浴場出口近くのテーブルに乳酸菌飲料が大量に置かれており、湯上りに戴く事が出来ました。
このサービスが密かにポイント高かったです。

夕刻、知恩院方面に散策に出掛けました。

知恩院

京都に来る度に立寄ってる気がする。

本日は既に閉門でした。

いもぼう 平野屋本店

有名な場所ですが、今回は夕食に旅館の懐石料理が用意されているので利用せず。

『いもぼう』とは、京野菜である海老芋(里芋の一種)と棒鱈の炊き合わせです。

こちらは有名なお店で、ちょっとした定食でも三千円を超えてしまいちょっとお高い印象ですが、古都京都にそぐう抜群の雰囲気を持っています。

http://www.imobou.net/

さて、夕食はいろは旅館『花斗』で懐石料理を戴きました。

カタログみたいな食事の写真だけを載せるのもどうかと思いましたが、費用対効果としてかなり頑張った感があったので、一通り紹介したいと思います。

これが京都市街中心部で正月に泊まる一人1泊2食付一万二千円の夕食です。
いろは旅館ならではでしょうか。

因みに花斗の大広間に隣と十分に距離を離して席が造ってあり、着物のお姉さんが一品ずつ供してくれました。

先ずは、先付け。

二品目、造り

三品目、炊き合わせ

四品目、焼き物

西京焼きでしたが、抜群の味付けでした。

五品目、揚げ物

六品目、酢の物

これより食事

七品目、止め椀
八品目、ご飯
九品目、香の物

京都の椀物と香の物は最高ですわ。
子供の頃はこれが普通でしたが、関東での生活が20年も続くと、帰省する旅に美味しいと実感します。

十品目、果物

デザートも上品で良かったです。

一品一品の量は少ないんですが、小出しにされるので結構満腹になりました。

宿泊費用からオマケ程度にしか考えていなかった夕食ですが、(失礼ながら)存外良く、満足度の高いお食事になりました。

こんな通路を歩きながらロビーまで案内されました。

通路の両脇には個室があり、外から懐石料理を食べに来るお客さんが何組かおいででした。

■1月3日

バイキング形式でしたが正月料理の朝食を戴き、チェックアウトしてから知恩院へ。

午前10時。まだ人もまばらです。

■知恩院公式WEBサイト
http://www.chion-in.or.jp/

階段下から臨む三門

階段上から三門を見下ろす

正月から晴天

空の青、山の深緑を背後に御影堂が映えます。

阿弥陀堂

この日は開帳されていました。

線香をあげる小僧の図

清水寺の方まで散策です

途中、京都らしい光景に出逢いました。

疲れたので、甘味を求め近くの甘味処へ。

カフェ叶匠寿庵さん

■オフィシャルWEBサイト
http://www.kanou.com/cafe.php

抹茶パフェです

清水寺にやって来ました

舞台です

絵葉書的構図ですが、実際に目の前にすると、何度見ても良い風景です。

石垣の下から見上げてみました。

参道は人でごった返していました。

この後、三井ガーデンホテル京都四条に向かいました。

私達家族は今夜自宅のある横浜に戻りますが、入れ替わりで弟夫婦が帰省してきます。
弟夫婦の利用する三井ガーデンホテル京都四条に両親の部屋を採り、とりあえずチェックイン。

父が疲れたと言うので、両親がホテルで休憩する間、私達は近くの錦市場へ。
『京の台所』と呼ばれる市場です。

正月で閉まっている店も多く、ちょっと寂しいアーケードです。

■錦市場公式WEBサイト
http://www.kyoto-nishiki.or.jp/

錦市場をゆっくり散策。

京佃煮 野村佃煮店

しっかりした味付けですが上品で美味しかった。
お土産半分で幾つか購入。

■公式WEBサイト
http://www.nomuratsukudani.com/

京漬物 打田漬物商工業

関東に展開した西利や土井志ば漬本舗に若干の質の低下を感じる方も多いでしょう。
打田漬物も大手ですが、ここは旨いです。
結構買い込んでしまいました。

■公式WEBサイト
http://www.kyoto-uchida.ne.jp/

打田漬物を斜に撮影

随分と辺りも暗くなりました。

京料理を支える道具屋･有次

素人からプロまで様々なニーズに合った道具を扱っています。
大根おろしをおろし金からこそぐ竹の刷毛をお土産に買いました。

錦市場を東の端まで歩くと、終点にあるのは錦天満宮。

菅原道真を祀った神社と言われ、関西では学問祈願の社として有名です。

提灯の陰から

学問の神様と知ってか知らずか、二礼二拍一礼。

今夜は弟夫と一緒にRestaurant Ailesでディナー。

昨日の夕食が懐石料理だったので、今夜は敢えてフレンチです。

両親は食が細いし、弟夫婦は食事よりワインなので、食事は手頃なプリフィクスコース(3,200円)を選択。

<1>アミューズ
<2>オードブル 1 (アラカルトメニューより選択)
<3>オードブル 2 (アラカルトメニューより選択)
<4>メイン（アラカルトメニューより選択)
<5>デザート (アラカルトメニューより選択)・コーヒー or 紅茶

電話予約の際に子供が食が細いのでオードブルを1品減らして欲しいと頼みました。
すると、食事のタイミングが合わせ難くなるので値段は1品少ないコースと同じでいいので、1品毎の量を減らして同じ品数で対応したいとの提案。
何の問題がありましょう。二つ返事でOKです。
柔軟に対応するものだと感心。

ここも費用の割に満足度の高い食事でしたので、一通り紹介しておきます。

先ずはアミューズ。

オードブル1
ローストビーフを選択。

正月なので選択肢が少なかったのは仕方の無い処でしょう。
(市場が開いて無いんだから･･･)

オードブル2

スープです。

肉料理のメイン

ポークソテーでした。
美味しかったです。

ただ強いて言えばちょっと懲り過ぎているような･･･。
ソテー自体や上に載った野菜は凄く美味しかったのに、何故か野菜と肉の間にマッシュポテトが敷かれています。
正直言ってマッシュポテトは無かった方が美味しいのではないかと。
ストレートで十分勝負できる投手が勝負処でスライダーを投げたような感じです。
色々考えた上での事でしょうが、真っ直ぐが良いんだからわざわざ曲げなくても･･･、というのが率直な感想。

こちらは魚料理のメイン

私が肉料理、家内が魚料理でしたので互いにシェアして戴きました。
レベル高いです。

最後にデザート

十分なボリュームで美味しい料理を戴き、更にワインやカクテルも飲んで結局一人4,000円程度でしたので、満足度は相当に高いです。

会計後にお店を出る際の見送りも丁寧でしたし、私的にはどう厳しく見ても5点満で3点以下がつく事はないのではないかと思いました。
良い店を発見。
次回の京都旅行でも利用する事でしょう。

今回は帰省にかこつけた京都旅行でしたが、正月旅行としては驚く程の低予算で食事も美味しく、普段離れて住む家族が集まって楽しむ事ができました。

昨日･今日は両親のホストは私達家族。
明日は弟夫婦です。
普段親不孝している分、少しは孝行できたかな。

この旅行記へのコメント （2）

• わんぱく大将さん 2012/02/13 07:33:39

  いろは旅館

  TaxNaxさん
  
  いや〜、のっけから。この旅館、私が学生時代に下宿していた所のすぐそばにありました。　毎日、前を通ってましたよ。懐かし〜い！
  
  　大将

  TaxNaXさん からの返信 2012/02/13 18:57:55

  RE: いろは旅館

  > TaxNaxさん
  >
  > いや〜、のっけから。この旅館、私が学生時代に下宿していた所のすぐそばにありました。　毎日、前を通ってましたよ。懐かし〜い！
  >
  > 　大将
  
  
  大将さん
  
  素敵な場所に下宿されてたんですね。
  あの辺りは観光の拠点としても素敵な場所ですが、学生が住まうには大変魅力的な土地だとも思います。
  私は実家が奈良なので帰省するのは奈良なんですが、敢えて外で泊まるとなるとやっぱり京都。
  大晦日に限っては古式ゆかしい地味な奈良も結構捨てたものではなのですが、正月は京都にゃ勝てません。
  今度はできれば紅葉の季節に訪ねてみたいものです。