2009/06/28 - 2009/07/10
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ソンマーイさん
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バンビエンからビエンチャンへはナムグムの魚と一緒にソンテウで移動、約4時間。途中で降り出した雨は激しく、荷台は幌で覆われていても水はしみてきます。
ビエンチャンで2泊した後、南バスターミナル(キューロットサイタイ)から路線バスでサーラーヒンブンを目指します。
サーラーヒンブンから舟でヒンブン川(ナムヒンブン)を遡ってコンロー洞窟(タムコンロー)を訪ねる計画です。ヒンブン川はそのコンロー洞窟を貫いて流れているのです。
しかし、今は雨季。ナムヒンブンも水かさが増していることでしょう。大雨でもコンロー洞窟に入ることができるのでしょうか。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船
- 航空会社
- ANA
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-
タイ北部のチェンセーンのワットチェディールアンを訪ねて、ビエンチャンの黒塔(タートダム)との類似に驚いたのでした。
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そのためもう一度タートダムを訪ねて自分の印象を確認したかったのです。
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これがチェンセーンのチェディールアンでした。
中段から上のフォルムは少し異なりますが、どっしりした八角形の下部の印象や全体の大きさはよく似ています。 -
ビエンチャンのスパ、ホワイトロータスの内部。
薄暗かったので写りはよくありません。 -
ビエンチャン発朝7時のラクサーオ行。
約4時間走って国道の分岐点、ビエンカムで小休止です。 -
乗り換え地点のバンナーヒンでは道路際で降ろされたので、サーラーヒンブン方面の乗り換えポイントがわかりません。
車掌は同時に下りた西洋人と一緒に行けと言ったのですが、彼らは近くの宿に入ってしまいました。 -
事情を話して、宿の女将にバイクに乗せてもらうと、折よくソンテウと出会いました。
でも荷台は満員。助手席に乗って美しい景観を楽しみながらサーラーヒンブンまで約1時間。 -
インターネットからの予約申し込みはできていませんでした。
それはここに来る途中で宿に電話したのでわかっていました。 -
新しい棟に泊めてもらいます。客はわたし一人か。
やや高床で川に面して眺めは抜群。
ござの感触が好く、ごろんとしているとまことに居心地がよい。 -
ここは街道から離れた袋小路のような場所で、人の訪れることの少ない静かな桃源郷です。
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コンロー洞窟に行きたいと言うと、客はわたし一人ですし、舟は何時出発でもアレンジしてくれるとのことでした。
ツアー代金4時間のボート、ガイド代、昼食込みで一人32USドル。一名でも催行、料金は同じ。
リゾート内のこの地点からボートに乗ります。 -
ヒンブン川の両岸は緑が豊かで、雨が多いので水はたっぷり。まことに美しい所です。
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さて、川を遡って洞窟を抜けるとそこに別天地があったということになると、陶淵明の『桃花源の記』を思わずにはいられません。
「桃源郷」の語源となった話です。 -
陶淵明(365-427)は晋代の詩人で官吏の生活を捨て、長江の南、今の中国江西省の九江付近の田園に隠棲しました。
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「桃花源記」では迷った漁夫が、美しい桃の林を遡ると水が洞窟から流れ出ています。
舟を置き洞窟を抜けると、そこには見も知らぬ村があります。村人は周囲の世界とは無関係に静かに暮らしているのでした。そして今がいつの治世なのかも知りません。 -
戦争や圧政がないので、人々は自然の中で穏やかな生活を送っているのです。
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陶淵明の「桃花源の記」は理想の小社会を体現したフィクションではありますが、彼の生きた時代に「桃花源記」の着想の元になるような新たな知見があったのかもしれません。
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古代から人は驚くほど遠くまで旅をしました。
長江を遡り雲南から南へ、陶淵明の時代の旅行者がたまたま遭遇したのが、洞窟を貫通する今のヒンブン川だったとしたら、その珍しい体験を故郷の地に伝えたことでしょう。 -
メディアは発達していなくても、そうした旅行体験は新しい知見として人々に伝えられたことでしょう。
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わたしの憶測にすぎないのですが、陶淵明に桃源郷の着想を与えてくれるような、当時そうした伝聞があったのかもしれないと思うのです。
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もとよりアジア大陸は広大ですから、コンロー洞窟と同じような地形がどこかにあるのかもしれません。
場所を特定することができなくても、そうした旅の知見を想像するだけでよいのです。 -
舟はヒンブン川を遡り、ある時は川辺に美しい緑の草地を見せてくれます。
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またある時はそそり立つ石灰岩の岩山が迫ります。
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切り立った崖は目測で70m位の高さがありそうです。
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しかし、ヒンブン川には北ラオスのウー川のように両岸が切り立つ険しさはなく、ルアンパバーンのカーン川のような一段高い段丘面もありません。
バンビエンのソン川が山裾を流れているような感じです。
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