2008/08/02 - 2008/08/02
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みにくまさん
京都世界遺産めぐり? 「東山慈照寺(銀閣寺)」
1994年に古都京都の文化財として世界遺産に登録された。
京都世界遺産めぐり3回目は銀閣寺に行くことにしました。
銀閣は2008年2月より2年間の予定で、修復工事が行われており、建物に幕がかけられているという情報を、事前に他のトラベラーさんの旅行記から掴んでいました。
それでも、2年間も待っていられないということで、元々行きたかった銀閣寺を選びました。
銀閣寺は、室町幕府八代将軍足利義政公により1482年に建立されました。三代将軍足利義満公の北山殿金閣にならったというのは有名な話です。
見所は国宝の観音殿(銀閣)・東求堂と、東山文化の真髄と言われる庭園でしょうか。
拝観料:500円
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銀閣寺に向かう坂道
意外や意外、けっこう人がいます。
銀閣の修復工事のことを皆さんご存知なのでしょうか。
私はてっきり殆ど人がいないものかと思っていました。 -
銀閣寺に向かう坂道
前方に門が見えてきました。 -
銀閣寺境内図
室町幕府八代将軍足利義政が隠栖生活を送るために1482年に建立しました。
当初は東山殿と言われていましたが、後に義政の法号慈照院にちなみ、東山慈照寺と命名されました。 -
世界遺産「古都京都の文化財」
ありました!
世界遺産のゴールドプレートです。 -
おしらせ
銀閣の修復工事について書いた看板が立っていました。
屋根葺き替えと部分修理(耐震補強)が今回の目的だそうです。
期間はこの看板に記載されていませんでしたが、08年2月から2年間の予定です。 -
史跡 慈照寺(銀閣寺)
美しい石畳の向こうに、総門が見えてきました。 -
銀閣寺垣
総門を通り右手に曲がるとすぐに現れるこの光景に圧倒されます。
総門から中門まで約50mに渡って竹垣に囲まれた参道が続きます。 -
中庭
銀閣寺垣から中門を越えると、中庭が見えてきました。
中央から左手に見える大きな建物は庫裡です。
庫裡というと分かりにくいですが、庫裏と同じ意味で、僧侶の居住する場所です。 -
中庭
奥の門は宝処関、その後ろに少し見えるのは本堂です。 -
白砂の模様
作業の様子を撮影してみました。
こうやって模様を描くんですね〜。 -
銀閣の写真
さて、宝処関をくぐり広い庭の右手を見ると、そこに見えるはずの銀閣は、修復工事のためのカバーに覆われており、ほとんど見えませんでした。
そのかわり一枚の写真が貼られていました・・・。 -
この日の銀閣
修復のための全体を覆う骨組みにカバーがかけられ、ほとんど見えません。 -
記念撮影
一応、撮っておきました。 -
向月台
円錐台形の向月台は、この上に坐って東山に昇る月を待ったものだとかの俗説があります。
しかし面白いものを作りましたね〜。
すごいインパクトがあります。 -
銀沙灘(ぎんしゃだん)
銀沙灘は月の光を反射させるためと言われていますが、向月台と共にこのような形になったのは江戸時代後期とされています。
本来この角度からは、銀閣が綺麗に見えているはずですね〜。
とても残念ですが、2年後の楽しみとして取っておきます。 -
庭園と本堂・東求堂
左の大きな建物が本堂(方丈)です。その右には国宝の東求堂が見えます。 -
錦鏡池(きんきょうち)
池泉回遊式庭園
義政公が8年の歳月を費やし、自らの美意識を全て投影し、東山文化の真髄たる簡素枯淡の美を映す一大山荘を作り上げました。 -
本堂(方丈)
江戸時代中期の建物です。
内部には池大雅・与謝蕪村など、江戸時代の有名な画家の襖絵が所蔵されているそうです。 -
本堂内
ちらっとしか見えませんでした。
本尊として釈迦牟尼仏が安置されています。 -
東求堂 国宝
義政公の持仏堂(?)、一層の入母屋造り(?)。
檜皮葺きの現存する最古の書院造り(?)です。
この中にある北面東側の四畳半の一室は、同仁斎と呼ばれ、東山文化を生み出す舞台となりました。また草庵茶室(?)の源流、四畳半の間取りの始まりと言われています。
↑は公式やパンフレット等の資料を参考に書き写したものですが、この説明を見て完璧に理解できたら相当な通だと思います。私にはほとんど分りません(@_@;)
とりあえず、一つ一つ調べてみました。
続く -
東求堂 国宝
?持仏堂:持仏(いつも身近に置いて信仰する仏)または祖先の位牌を安置する堂、室。
?入母屋造り:建物の屋根の形状(私の旅行記「清水寺編」で勉強済み)、大きく分けて3つに分類されるので、もう一度確認しておきます。
1:切妻造り(きりづまづくり)
頂点に棟の稜線が1本通り、両側に屋根面が流れる形。切妻造りの雨が流れ落ちる方向を平(ひら)といい、三角形の切り口の方を妻(つま)という。本来は平が家の正面であるが、妻を正面とする形も各地にある。出入口が平側にあるものを平入り、妻側にあるものを妻入りという。
2:入母屋造り(いりもやづくり)
上半分を切妻、下半分を寄棟にした複合形。妻側の三角形の部分を破風口といい、妻入り形式の家ではこの部分に意匠をこらす。身分によって入母屋造りを禁じた地方があり、破風口の意匠も制限された。
3:寄棟造り(よせむねづくり)
屋根面が四方にそそぐ形式。構造的に造りやすく、最も広範囲に分布する。四柱(しちゅう)、四阿(あずまや)ともいう。
?書院造り:日本の室町時代中期以降に成立した住宅の様式で、床の間(または押板)、違い棚、付書院という座敷飾りを備えたものである。畳を敷き詰めてあるのも特徴の一つ。
?草庵茶室:田舎屋風の素朴な材料(丸太、竹、土壁など)を使って造られた。縁側からの採光を土壁でさえぎり、そこに必要に応じて「窓(下地窓、連子窓、突き上げ窓など)」をあけることにより光による自在な演出が可能となった。 -
大内石
錦鏡池(きんきょうち)の中に配された石。
特に説明が無かったので詳しくは分りませんが、恐らくこれは当時の守護大名大内氏から献上された名石かと思われます。
私は石を見ても価値が分からないので、それが貴重なものなのか謎ですが・・・。 -
浮石
この石も説明が特にありませんでした。
良く見るとこの石、浮いてるように見えなくもないです。そこでこの名前が付いたのだと勝手に予想しました。
いずれにしても、いわく付きの名石で、当時この手のものはものすごく高価だったことは確かでしょう。 -
銀閣
あまり絵になりませんが、この角度が一番シートが開けていました。 -
千代の槇
樹齢500年
500年ということは、恐らくこの庭園が完成した当初からあるものなのでしょう。
526年+0〜8年ってところかな〜。
この立札の古さからいって、かなり前に書かれた物だと思うので、今なら樹齢530年くらいに書き直した方がいいのでは?
まぁどうでもいいことですが(^_^;) -
千代の槇
なんというか、凄いですね〜。
見ていると怖いようなきもするくらいの生命のパワーを感じます。
なんだか今にも動き出しそうな〜、
そうそう「ベルセルク」のロストチルドレンの章で出てきた木のお化けみたいに。 -
銀閣寺の大切な苔 その1
苔にもたくさんの種類がありますね〜。 -
銀閣寺の大切な苔 その2
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ちょっと邪魔な苔
邪魔な苔って何でしょうか?? -
とても邪魔な苔
とても邪魔だそうです。
他の大事な苔に悪い影響を与えるのでしょうか。 -
ではこれは?
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洗月泉
錦鏡池南東端に落ちる滝。 -
洗月泉
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洗月泉
お金がたくさん投げ入れられていました。
「池の中央には丸い石があり、その上にコインを投げ、うまく乗れば願いがかなうという。
そして、皆がコインを投げ込むうちに、丸い石がコインで白くなり、これがなんとなく月に見えるというところから、この洗月泉という名前が付けられました。」
みにくま作 -
東求堂
東求堂は、この方向から見るのが一番良さそうです。
手前の池には坐禅石がありました。 -
記念撮影
前の写真では分かりにくかったですが、この写真の中央に坐禅石がはっきり見えます。 -
池泉回遊式庭園
池の周りはぐるっと歩けるようになっています。
遠くに銀閣の影が見えます。
橋は大きな石でできており、それぞれの橋に名前があります。 -
展望所へ
庭園の周りを見学した後は、展望所へ向かうべく、ちょっとした山登りをします。 -
お茶の井
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お茶の井
少し山登りをすると、湧き水、お茶の井があります。
この水は、足利義政がお茶を飲むために使ったと言われています。 -
竹林
綺麗な竹林です。
この付近にいる時は、少し涼しいです。 -
通路
先ほどよりも上り階段が急になってきました。
それほど距離があるわけではないので、頑張って登ると、山の中腹くらいにある展望所に到着です。 -
展望所より
ここからは銀閣寺全体を見渡すことができます。
紅葉の時期にここから眺めたら、綺麗だろうな〜と思いました。
もちろん、銀閣にカバーがかかっていたら、ちょっと絵にならないですが・・・。 -
展望所の裏山
この日は少し曇りがちの天気で、それほど暑くはありませんでした。それでも最高気温35度ということで、日傘なしでは危険です。
京都の観光で助かるのは、寺院などには木陰がけっこうあるので、涼めることですね〜。 -
銀閣の屋根
柿葺(こけらぶき)といい、サワラの薄い割板を3センチづつずらしながら重ね、竹釘で止めていく工法で葺かれています。 -
銀閣の屋根
全部手作りでしょうか、すごく手間暇のかかる作業になりそうです。 -
銀閣の屋根
右上の部分が焦げているようでした。 -
みやげもの売り場・休憩所
中は喫茶店のような感じで休憩できるようになっていました。
おみやげ売り場とトイレもありました。
◎まとめ
やっぱり、銀閣寺に銀閣が無いと、写真を撮っても絵にならないです。まだしばらく工事は続く予定なので、2年後にまた来たいと思います。 -
銀閣寺垣
帰路です。
ところで、先ほどから2人の女性の後ろ姿を追いかけているように映ってしまっていますが、私たち決して怪しいものではありませんので(^_^;)
ちなみに、後から編集していて驚いたのですが、このお二人、この旅行記に合計4回登場されています。
さらに別の旅行記にも1回映っていました(@_@;)
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この旅行記へのコメント (6)
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- comevaさん 2008/08/23 07:14:27
- 銀閣寺!
- みにくまさん
銀閣寺と言えばお正月の時に行きましたが、修復に入ったのは直後だったのですね。
4月上旬にも花見(桜)で哲学の道までは行きましたが、この時は銀閣寺の方には寄らなかったのですが、仮に寄ってても国宝の観音殿はお目にかかれなかったのですね。
情報を有難うございました。
comeva
- みにくまさん からの返信 2008/08/24 00:00:27
- RE: 銀閣寺!
comevaさん、こんばんは〜。
私も銀閣寺の修復の話は、どなたか忘れてしまいましたが、他のトラベラーさんから教えていただいたので、お互い様です(*^_^*)
哲学の道は花見にはとても良さそうですね〜。
少し歩きましたが、この木に桜が咲いていたら、と想像するだけでワクワクしてきます。
来年は花見にいけるかな〜。
-
- ジョディさん 2008/08/13 15:33:37
- 邪魔な苔
- こんにちは、初書き込みです。
私ども夫婦も以前ここを訪れて気になりました。
銀閣寺って聞いて思い出すのは邪魔苔のことばかり。
彼(彼女)らもよく見ればけっこうかわいい!
なのに人間って、人間って…。
- みにくまさん からの返信 2008/08/13 23:36:16
- RE: 邪魔な苔
ジョディさん、こんばんは〜。
メッセージありがとうございます。
銀閣寺のあの苔達って、前からずーーっといたんですかね〜。
なんか、学校のクラス分けみたいですね〜。
人は何にでもランクを付けて分類してしまいますよね。
日本のものは優秀、ほかの国のものは劣等とか、
そのいずれもを知り公平に評価するのは、とても難しいことですが。
-
- 義臣さん 2008/08/06 16:00:25
- 残念ですね
- 工事中で残念でしたね。
先日 後輩たちも行って来てこぼしてました。
お向かいの「白沙村荘」おしえてあげればよかった。
長男はここが好きでしたが。。
もう覚えていないようですが。
義臣
- みにくまさん からの返信 2008/08/06 20:59:25
- RE: 残念ですね
義臣さん、こんばんは〜。
私たちは工事中だということを知っていたので、ショックは全然なかったですが、知らずに行っていたら、ガックリだったかもしれませんね。
「白沙村荘」は知りませんでした。
お昼ごはんも食べられて、お庭も綺麗だそうですね〜。
これは残念〜。
銀閣寺にはまた必ず行くので(2年後かもですが)その時にでも寄ってみたいと思います〜。
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