2006/03/29 - 2006/04/03
5178位(同エリア6723件中)
まゆままさん
友人Iさんより春休み子連れでフェリーに乗って釜山へ行こう。という話を持ちかけられる。
過去二回韓国で家具を購入している私。
フェリーだと家具を買ってもわずかな送料で一緒に持って帰ってこれるとの話。
飛行機で行って別送扱いになると送料と手間がかなりかかり、船便で送られてきた家具を港まで自力で取りに行かなければならないのだ。
それに何と、小学生以下の子供は大人一人に付一人は無料だという!
来年は小学生、行くなら今しかない!ということで急遽釜山行きが決まる。
Iさんはうちと同じく双子の子を持つママ友。
今回はお互いの旦那は欠席でお互いの母が一緒に行くことになり総勢8名の旅行となる。
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 船
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-
私同様Iさんもかなりの計画好き。
旅行前から何を食べようか?どこで家具買おうか?子供をどこで遊ばせようか?と大盛り上がり。
プラン立ての楽しみを共有できる人がいるのはかなり楽しい。
お互い、やりたいこと、食べたいものは妥協しないということで別行動もありのスペシャルなプランが出来上がった。
気分が盛り上がり過ぎて「旅のしおり」まで作ってしまった〜 -
当日フェリー乗り場で待ち合わせ。
あれだけ意気込んでいたIさんなのに行く前日から腹を壊したようでダークが入っている。
平静を装っているようだが大丈夫なのか?Iさん!
さてこれからは約13時間の優雅な?船上の旅だ。
フェリーに乗り込むと場違いなほどのきらびやかな貴族の衣装を身に纏った西洋人とミニ楽団に歓待を受ける。
乗客といえば韓国人のおじさんやおばさんばかり。日本人はいないのではないか?というくらい船上はもう異国ムードに包まれている。
韓国人の方々はあちこちで歌えや踊れの大騒ぎでちょっと引き気味の私たち。
Iさんはやはり具合が悪いらしく部屋で薬を服用し早々に眠りについたようだ。
夜も更け寝静まった頃に突如船が大揺れに揺れだす。そしてドドーンと氷山かくじらにでもぶつかるかのような音!なんなんだあーっ!
私は飛び起きて部屋の外に出る。
しかしロビーには平然と談笑する韓国人の方々。
これって普通の状態なの?
聞くと今日は特に天候が悪く揺れがひどいらしいのだ。ヨロヨロと部屋へ戻り眠る努力をする。
しかし船の揺れは収まるどころか激しくなる一方で夜が明けても収まらない。
船酔いで吐き気がこみ上げてくる。子供たちと母も次次に根をあげ私たちの船室はトイレを奪い合うゲロゲロ地獄と化す。
ああ〜船旅ってこんなに辛いものだったのか…
体を起こすと気分が悪くなるので寝ながら着替え、歯磨き、荷物のパッキングをなんとかこなす。
そうこうしてるうちにやっと釜山港が見えてきたー!やはり釜山は遠かった〜。
13時間に及ぶ船旅、1時間ほどの飛行機の旅では決して味わえない到着の喜びがある。
I家の方々はというとなぜか誰も船酔いしなかったそうで皆ケロッとしていた…なぜなの?あの揺れで酔えないなんておかしいぞ! -
宿は西面のクィーンズモーテル。
オンドル部屋があるのと立地条件の良さで決めた。
チェックイン後まずはカムジャタンのお店トンピョへ。地下鉄に乗って移動。
最初のお店がなかなか見つからない。
子供たちはお腹空かせてぐずり出す。
出だしから恐れていたことが起こってしまう。
食事するお店はIさんと二人で厳選に厳選を重ねて選び抜いたお店なのでできるだけ妥協しないようにしようと誓い合っていたのだ。
ハングル文字の店の名前を読み解きやっと見つけた〜
カムジャタンとは濃厚な豚骨スープに骨付き豚肉とジャガイモが入ったお鍋である。
具が盛り上がってすごい量に見えるがお鍋は薄く骨付き豚肉の骨の部分が結構多いのであっさりと平らげてしまう。
少し残ったスープでおこげご飯を作ってもらう。
いいダシが出ていてたまらなく美味しい〜。
それほど辛くないので子供にもいいかも・・
お店の片隅にはキッズルームのようなスペースがあり
子供たちを少し遊ばせるにはちょうどよかった。 -
とりあえず今回の旅のメインの1つは家具を買うことなので、まずは下見に出かけ後日子供たちは母に預けIさんと2人で購入することにしていた。
まず広安里のシンチョンジイジョカグへ。
目ぼしいものの大体の値段の把握をし裏の倉庫にある家具も見せてもらう。
子供たちと母は奥に上がりこんでお茶やお菓子を頂いている。
おかげでゆっくり見ることが出来た。
韓国の古いスプーンが山積みされてたので値段を聞くと「あげる」と言われてしまった〜
昨年買った食器棚のかんぬきにちょうどいいなあと考えていたのでうれしくなる・・
が、結局そのお店では何も買わずに次に地下鉄を乗り継ぎ佐川洞の国際家具工芸社へ行く。 -
国際家具工芸社へ行くと先ほどの家具屋と同じものの最初の言い値がやや安い。
なんとなく値段の交渉が始まり
又後日出直す予定だったが何でも「前倒し」を信条としている私たちなので勢いに乗って
もう買ってしまうことに・・
私はひょうたんの装飾金具が魅力の箪笥と漢字が入ったバンダチ、小さな薬箪笥を買うことに
Iさんも3点ほど目星をつける。(全部李朝家具のリプロダクト)
それからは店主との値切り合いが始まる。
もうこれ以上は負けてもらえない値段になった時に目をつけていた真鍮の豚の置物をおまけでつけてもらい握手で交渉成立!!
フェリーで帰る旨を告げると帰国当日に店主が責任を持ってフェリーターミナルへ運んでくれるという。
梱包も大丈夫だという。
私たちは大きな仕事を終えたかのようなすがすがしい気分で家具屋を後にしたのだった。 -
その後国際市場で家族ごとで解散することに。
しばらく国際市場をウロウロする。
そして夕食に国際市場で名物中の名物らしいスンドゥブチゲのお店「トルゴレ」へ行くことに。
しかし地図で探すもなかなか見つからず・・
だめもとで若いカップルに道を聞いてみると「一緒に行きましょう」とお店まで連れて行ってくれたのだ。
よかった〜二人に感謝!
無事食事を済ませホテルへ戻る。
が、しかしまだ一日は終わらない。
Iさんと毎晩8時ロビー集合でナイトショッピングへ行くことにしていたのだ。
昼間子供たちがいてなかなか買い物できない分を夜でカバーすることに。 -
二日目海雲台にある水族館、釜山アクアリウムへ子供たちを連れて行く。
朝ごはん、カキのお店クルマウルチムマウルで朝からカキ尽くししようと思っていたのになんと店は閉まっていたのだ。
仕方なく朝ごはんは近くの屋台でオデンやトーストサンドに。
水族館、子供たちにとってはいい感じで楽しめたようだ。
水族館を出たところで体感シュミレーター?のような乗り物に乗る。
これが日本ではありえないってくらい激揺れで子供たち頭打ちまくり、かなり危険な乗り物だった。
I家の子供たちは、あまりの恐怖に号泣していた・・ -
ここで又各家お好みの昼食を取る為一時解散。
私たちはクッパ通りにある元祖ハルメクッパでソコギクッパ(牛肉のカルビサルの部分を長時間野菜と煮込んだスープを使ったクッパ)を食べる。
なぜかヤクルトがついている。 -
そしてこの日の夕食は西面の屋台料理を食べつくすというのがテーマ。
美味しそうなチヂミ、マンドゥの屋台が現れる。
チヂミは注文すると焼きあがってるものをもう一度温め直してくれるのだけどなぜか鉄板の上でぐちゃぐちゃに切り刻まれる。
食べやすいからいいんだけど見た目がきたないなあ・・でも美味しい〜
この他にもナッツがたくさんトッピングされたプルナンホットク、鶏肉とさつまいもの上にチーズ、コーンをかけたコチタク、さつまいものフライドポテト、オデンなどを食べる。
バナナパンというのを探していたけど見つからなかったなあ・・ -
三日目の朝食はソウルカットゥギのソルロンタン。
やさしい味わいで体が温まる。 -
食後国際市場でもう一軒行く予定にしていた家具、工芸品のお店タミナへ行く。
家具や新進作家の陶芸作品などが売られている。
私は韓国の古い靴の形を模した陶器の燭台がとても気に入ってしまい購入。
コロンとした形や色合いがとてもいい感じ。
勢いに乗ってつづら箱のようなものも買ってしまう。
Iさんも家具を購入したので一緒にフェリー乗り場へ届けてもらうことに。 -
トーストが美味しいシンチャントーストのお店で
子供のお昼用にテイクアウト。その後各家族解散する。
私たちはチャガルチ市場へ行き、市場の魚を子供たちと一緒に鑑賞・・
そして釜山タワーへ。釜山タワーでは音楽祭のような催しが行われていた。 -
お昼に初日に行けなかったケミジプへなんとか自力でたどり着く。
プリプリのイイダコのピリ辛薬味の鍋は私好みの味で美味しかった〜
これもまた最後のおじやがかなりイケてる!!
子供たちにはちょっと辛いのでテイクアウトしたシンチャントーストを。
-
昼食後郊外のデパートへ行くことにする。
これが悪夢の幕開けになろうとは誰も予想をしなかった・・
駅から徒歩10分くらいのデパート。
雨が降ってきたので地下鉄の駅からタクシーに乗ることにする。
徒歩10分ということは車ですぐに着くはず・・のつもりだったのだが一向に車が止まる気配なし。
逆方向の車を止めてしまったのか?と思ったがそれにしても時間がかかりすぎている。
運転手に住所を示して何度も確認するが、知っているとうなずくばかり。
運転手が妙に寡黙なのにまた不安が募る。
最悪なことにさらに子供の一人が気分が悪くなり戻し始めたのだ。
30分以上過ぎてもまだ着かない。
最初、ボッているのか?この運転手!と腹立たしく思っていたのが
ひょっとしてこのまま拉致か〜?と恐怖感に変わっていく。
後10分、後5分と言いながらやっと1時間くらいかけて目的の場所に到着したのだ。
ほんとに生きた心地がしなかったよ〜
降ろしてもらえたことでとにかくホッとする。
運転手も悪いと思ったのかおつりを多めに渡してくれる。
この時点では運転手を恨みに思うばかりでなぜこんなに時間がかかったのか?
全く分からなかったのだ。
デパートに入りよくよく考えて地下鉄の路線図を見てみると・・・
なんと降りる駅が一字違いで全く違う路線の駅に降りていたのだった〜。(沙下→沙上)
あ、ああ〜私としたことが・・マジ大失敗!
母と子供たちを恐怖のどん底に陥れてしまった〜。
運転手のことを疑った挙句ににチップをあげるどころか逆にもらってしまった私たちって・・
この一件でどっと疲れてしまった〜 -
この日もまたIさんとともにナイトショッピングに繰り出す。
デザートにアイスベリーのパッピンスを。
周りを見てみると皆二人で一つのパッピンスを頼み、ぐちゃぐちゃにまぜまぜして食べている。
ビビンバのようになんでも混ぜたがるお国柄なのか。私たちもそれに従うことに。
アイス、フルーツ、小豆、ナッツ類などがくちゃぐちゃに混ぜ合わさると、なるほどとうなるような絶妙なお味になってとても美味しかった。 -
ホテルに戻るとなんとうちの子の一人が発熱!
しかもかなりの高熱のようだ。
ああ〜パッピンスを食べてる場合じゃなかった・・
フロントで体温計を借りるもかなり年季の入った水銀の体温計だ。
それが壊れているのか見方が悪いのか一体何度なのかさっぱり分からないのだ。
とにかくかなりの高熱であることは間違いないので解熱剤とホメオパシーで様子をみることに。
普段はほとんど熱など出さない子なのに・・
やはり昼間の拉致疑惑事件がこたえたのか・・
夜が明けまだ熱はあるものの峠は越えたようだ。
その後私はその役立たずの体温計を割ってしまい部屋の玄関付近に水銀を撒き散らしてしまう。
またもや大失敗!!
フロントのおじさんにそのことを告げ掃除機を借りようとしたのだが
貸してくれない様子。
片言英語の私は水銀という単語が思いつかず、デンジャーを連発して訴えるがやはりだめなよう。
もうしばらくしたらチェックアウトなのでいいんだけど・・・ -
チェックアウト後は最後の仕事、購入した家具をターミナルで受け取り積み込みだ。
家具屋のおじさんたちは本当にターミナルへやってくるのか?
どきどきしながら待つ。
国際家具工芸社のおじさんの笑顔が見えた。
おじさんは家具を台車に乗せようとした時、なんと家具を一つ落としてしまったのだ。
うわ〜っと思ったが「ケンチャナヨ」を連発して大急ぎで去っていくおじさん。
後で後悔・・この時中身が無事か確かめておくべきだった・・
タミナのおばさんもやってきて積み込む家具が揃う。
積み込み時に重量を計ってもらい送料が決まる。
なんだかんだと言って送料を少しおまけしてもらう。
なんとか無事家具を預け乗船。 -
帰りのフェリーは行きより少し揺れはマシであったが
やはり私は酔ってしまいほぼ寝たきり状態で船旅を楽しむ余裕はあまりなかった。
一方出だしが不調だったIさんは旅の終わりがけでエンジン全開となり帰りの船上ではマジックショーのパフォーマンスに借り出されるなど船旅を満喫していたようだ。
翌朝無事大阪港へ着き家具を税関に通し、予約していた一番近いレンタカー屋へトラックを借りに行き家具とスーツケースを積み込むと1トントラックに計ったようにぴったり荷物が収まる。
子供たちは母と一緒に電車で私はIさんの運転するトラックに乗り込み自宅まで帰ったのだった。
ハプニング続出の旅だったが最後のハプニングは買ってきたうちの家具が3つとも亀裂や角のはがれなどがあった〜。積み込み時に家具屋のおじさんも落としてたもんなあ。
やはり家具を無事に運搬するのは難しいことなのだと実感・・
苦難多き旅路だったがまたそれも旅の醍醐味。
いろいろと教訓を得た旅だった〜
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この旅行記へのコメント (4)
-
- kodeyanさん 2006/12/09 11:48:37
- 素敵な家具ですね
- まゆままさん
こんにちは
「李朝家具を買い付けに♪子連れ釜山船の旅」見ました。
素敵ですね〜家具の色がまたいいです。
靴の形の燭台は私も好きなデザインです。
フェリーは玄界灘に入るや揺れますね。
我が家の対策?!はパンスターフェリーに乗りこむと、
まず大浴場に行ってそれからお腹いっぱい食べてビール飲んで爆睡(笑)
旅のしおり、とっても良くできてます。
作ってるときがまた楽しいんですよね。
ではでは☆彡
- まゆままさん からの返信 2006/12/09 21:42:17
- RE: 素敵な家具ですね
- kodeyanさん、はじめまして!
ご訪問と書き込みどうもありがとうございます〜。
家具や燭台、気に入ってもらえてうれしいです。
私もこの家具の深い茶の色合いが結構好きです。
部屋は暗めになるんですが・・(笑)
kodeyanさんも釜山へフェリーで行かれたんですね?
大浴場、私たちも混まない内に、お湯がきれいなうちに先に行こう〜
って行ったらなんと湯船にお湯がまだ入ってなくて・・
しばらく裸で待っていた記憶があります・・
ほんとに船酔いするまでにアルコールにでも酔って寝る、
に限りますね〜。
船の揺れは私たちの時に限ってではなくやはり揺れるものだったんですね・・
kodeyanさんの旅行記にも後ほど訪問させていただきますね。
-
- SUR SHANGHAIさん 2006/11/08 22:37:52
- はじめまして
- 先日お邪魔させていただいた時にも、この旅行記を拝見いたしました。
私は上海在住で、地元の古典家具や小物をよく購入した時期があったので、興味深い内容です。
韓国の李朝家具は、また一味違った味わいですね。
今はもう家の中は新しい家具を置く場所も必要もないのですが、もし部屋がもう一つあったら、その部屋は韓国家具と小物で揃えてみたい、などと妄想してしまいました。(^^ゞ
- まゆままさん からの返信 2006/11/08 23:31:08
- RE: はじめまして
- SUR SHANGHAIさん、ご訪問ありがとうございます!
中国の古典家具、いいですね〜。
中国物でコーディネイトされたSUR SHANGHAIさんのお宅をちょっと覗いてみたいですね☆
うちは李朝家具といってもリプロダクトですが・・
李朝家具の雰囲気がとても好きなんです。
うちももう家具は置くスペースがないので欲しくてももう買えませんが・・
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