2009/09/23 - 2009/09/26
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Mark & Risbeauさん
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【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10383756/からつづく】
夜寝る前に部屋に暖房を入れておいたが、目が覚めるとかなりひんやりしていた。朝のTV番組によると昨晩は氷点まで下がったらしい。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- エアカナダ
-
ホテルの窓から。ノラさんのスモウキーボイスかジミさんのギターが聞こえてきそう
暗い窓の外を眺めていると、ようよう白くなりゆく山ぎはが少しずつ赤味がかってパープル・ヘイズがたなびき...とどこかで聞いたような光景だ。部屋の前のデッキに出ると神妙な顔で日の出を眺めていた南欧人らしいお隣の若いご主人と目が合って、笑顔で会釈を交わした。早朝は、どこの国の人にとっても一日で一番神聖な、気持ちが改まる時なのだろう。 -
ボウ滝。僕的には滝ではなかった
日がすっかり昇る前に、街を挟んで反対側の例の高級ホテル周辺にあるボウ滝を見てから、野生動物さながら街でなにか食べ物を探すことにした。
りす坊が友達から借りた観光ガイドによると、このボウ滝はロバート・ミッチャム、マリリン・モンロウ主演の映画の「帰らざる河」の筏下りが撮影された場所らしいが、その映画を見てない僕らは写真だけ撮って即退去。少なくとも「滝」と呼ぶには誇張しすぎだと思った。ひとけのないボウ滝の遊歩道には、もう一組日本からと見受けられた家族連れが朝の散歩中だったが、どうやらその高級ホテルの宿泊客のようだった。強い通貨の国から来た人たちが羨ましい。 -
バンフ・スプリングズ・ホテル。これがそのお城です
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バンフの朝
8時から開いていることを前日調べておいたスーパーSafewayに入ると、ちょうどデリの開店準備中だった。アメリカの大手スーパーセイフウエイは南カリフォルニアからは20年ほど前に撤退したが、その後買収した別のチェイン店のブランドで店舗を展開している。幸い僕らが持っている会員カードでも割引をくれた。僕らがデリで注文を待っている間、やはり日本からと思われるおじさんたちが日本語でサンドイッチを注文をしていた。え?日本語で?カウンターの向う側を見ると若い日本人女性の従業員が注文を取っていたのだった。コーヒー、パニーニ・サンドイッチ、スープを受け取ってホテルに戻る途中、通りがかったバンフの鉄道駅に立ち寄った。 -
バンフ駅
カナディアン・ロッキーの風光明媚の中を走り抜けるロッキー・マウンテニア号は、鉄道マニアではなくても一度は乗ってみたい。計画段階で、今回最後に訪れるジャスパーからそのまま同じ道を引き返してくるのも芸がないので、いっそ鉄道でバンクーバーまで行こうか、と考えていた。結局出発便がない日ということが分かったのと、ジャスパー・バンクーバー間は途中下車して一泊の行程になるらしいので諦めた。おまけに片道運賃は一人700ドルということなので、そもそも予算に合わない。この朝、多くの人が待っていたのは、反対側のカルガリー方面に向かう短距離方向だった。 -
長〜い貨物列車に遭遇
部屋に戻って山を眺めながら大変安上がりな朝食をぺろっと腹に収め、さっそく次の目的地レイク・ルイーズLake Louiseに向かった。バンフからルイーズ湖まではおよそ1時間半の距離だ。そこに着くほんの手前に、モレイン・レイクMoraine Lakeへの別れ道の看板があったので、先にそっちに行くことにした。舗装された山道を20分ほど走ると、モレイン湖の駐車場に到着だ。 -
まだ日が差さないモレイン湖
モレインというのは、氷河が削った岩の粉(地元の人はrock flour=小麦粉のように細かい岩の粉と呼んでいた)が堆積した地層のことをいうそうで、水に溶けた岩粉は水の中を漂い続け、緑と青の色だけを乱反射するそうだ。まだ山の陰に隠れて光が届かず、水の色の違いがよく分からなかったので、他を見てからまた戻って来よう、ということになった。ここでも、観光バスで到着の日本人ツーリストご一行に遭遇した。僕らはそのまま来た山道を本道まで戻って、今日の宿泊地レイク・ルイーズに向かった。 -
レイク・ルイーズに到着
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ルイーズ湖。風景撮影中のみなさんにはとんだご迷惑をお掛けしました
カナディアン・ロッキーと聞いてたいていの人が想像する代表的な風景は、ルイーズ湖ではないか。あなたも、鏡のようなルイーズ湖面に映る対岸の岩山と氷河の風景を見たことがありませんか?
僕らが、ルイーズ湖前の駐車場についたときには、絵葉書そのままの風景に感嘆する人々(もちろん大半は日本人)でごった返していた。それにもかかわらず、上のような写真を撮らせていただいた。えへへ。 -
ヨウホウ国立公園のタカカウ滝
まだ日の光が十分でなかった(ここでも東側に聳える山が朝日を遮っている)ため、湖は普通の色だったが、波一つない湖面には対岸の折り重なる岩山が見事に映っていた。いずれ今晩はここに泊まるので、湖畔を少し散歩して次に向かう。向かった先は、州境を西に超えたブリティッシュ・コロンビア州にあるヨウホウ国立公園にあるタカカウ滝。公園入口でもらった公式ガイド冊子(Mountain Guide、これは大変役に立った)に載っていた滝の写真がなかなか魅力的だったのである。
タカカウ滝(英語ではまるで貴子さんに呼びかけるような「タカコー」)は高さ384mで西カナダ第二の滝だそうだ。ボウ滝に比べればずっと滝らしく、僕もようやく溜飲が下りた気分である。ヨセミテ滝が前の冬の雪解けがなくなる秋には水がなくなるのに比べて、氷河を水源としているためか随分勢いがいい。原住民の言葉で、「壮大だ」という意味だそうだ。なるほど。滝の下まで歩いて滝を見上げてから次に向かったのは、同じくヨウホウにあるエメラルド湖。 -
エメラルド湖
名前の通りエメラルド色の湖水が美しい。湖畔には湖水を目の前に臨むバンガロウが並んでいた。こんなところでのんびり過ごしてもいいな〜。理想の老後。 -
モレイン湖を再訪
この後二つばかり滝もどきを見たり、列車がぐるり270度回転して出てくる山の中腹のトンネル(の出口)を見たりしたが、特に大きなインパクトはなかったので遠慮なく割愛させていただく。そろそろ日が高くなったので、もう一度モレイン湖に戻ることにした。バスクリンを入れたような湖の色合いがおわかりになるだろうか。 -
岩山からモレイン湖を見下ろす
モレイン湖を見下ろす岩山の上に登ってみたが、日が進み過ぎて水面が光ってしまった。でも高いところから臨む湖水はまた格別の色合いだ。2度目のモレイン湖訪問ののち、レイク・ルイーズに戻り、名前がちょっとヘンなホテルに似ていなくもない今日の宿、シャトー・レイク・ルイーズにチェックインした。実は、外観もそんなホテルにちょっと似ていた。 -
シャトー・レイク・ルイーズ。サンフランシスコのフェアモントの系列らしい
しかし、このホテルは高級ホテルなのである。そんなことをいっちゃあいけない。なんといっても、森とんかつ泉にんにくで有名なホテルなのだ。一生に一度のこと、と観念して湖水を眼下に見下ろすバカ高い部屋を予約した。あいにく僕らが部屋に入ったころにはもう日は翳り、窓から見える湖は鉛色に変わっていたので、また明朝のお楽しみ。この後の予定は、5キロ先のビレッジに行って日本の両実家に送る絵葉書を買い、夕食を探すことである。 -
ステイション・レストラン。古い駅舎を再利用したレストラン
ビレッジの外れの、古い鉄道駅を改造したThe Station Restaurantというレストランを発見。名前はかなりベタでも、アンチークな外観は僕好みだ。建物の隣にはパーティなどに使っているらしいカナディアン・パシフィック鉄道のビンテイジ食堂車まで停めてあった。
店に入ってみると、20世紀初めに建てられた天井の高い木造駅舎を改造したレストランになっていた。歴史的建物を再利用するという趣向は大歓迎だ。 -
レストランの脇には、ビンテイジの食堂車がレストランの離れとして停めてあった
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二日目の夜もアルバータ牛
お昼を食べ損ねていたので、すっかりお腹が空っぽ。僕は今日もステイキに決定した。アルバータ牛のストリップ・ロインと呼ばれる腰肉のステイキだ。筋肉なのだが柔らかく、絶妙の焼き加減で大変満足な料理だった。ここで飲んだビール(Kokanee)は隣のブリティッシュ・コロンビア州のポピュラーなビールだそうだが、僕には(宣伝文句のとおり)氷河のようにあっさりしすぎて物足りなかった。2本目はパス。
どうやら隣の大広間では日本の観光ツアー客が20人ほど夕食中の様子で、なかなか僕らのウエイターのお兄さんの注意を引くのが大変だ。ついに諦めて早々に退散、帰りにビレッジでつまみと地元のビールを数種類買って、真っ暗なルイーズ湖を肴に部屋で酒盛りにした。 -
地元の地名を帯びたビール。味は月並みでした
地元の地名にあやかったビールは、意味ありげに「ストロング」と書いてある割には空振りだった。
【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10387311/に続く】
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カナディアン・ロッキーの旅(2009)
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