2009/09/23 - 2009/09/26
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Mark & Risbeauさん
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【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10387311/からつづく】
氷河ツアーから戻って、センターのカフェテリア(コックさんが中国人なのか激しく場違いな中華料理あり)でチャウダーとピッツァの簡単な昼食を済ませ、引き続き北に向かった。ぶっちゃけた話、僕のなかではこれで今回の旅行の峠は過ぎたも同然なので、あとは気楽である。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
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どうしても滝とは認めがたいサンワプタ滝
これまであまり関心を引かれなかった小さな標識にも眼がとまり、いくつか自称「観光スポット」にも立ち寄ったがいずれも予想どおり小ネタ的存在だった。たとえば、氷河ツアーからすぐのところにあるサンワプタ滝はこんなだった。
だから、僕の中ではこれくらいでは滝じゃないって(笑 まあ、そういうことももはやあまり気にせず、ゆっくり走って4時前にジャスパーのすぐ南にあるウイスラーズ山の麓にあるトラムウエイ(ロウプウエイ)の駅に着いた。一度くらいカナダの山に登っておこうと思ったのである。 -
ジャスパー手前のウイスラーズ山のトラムウエイ
1964年創業のジャスパートラムウエイは、標高2277メートルのウイスラーズ山頂駅まで約5分で登る。トラム内部が回転しない以外は、いつかパーム・スプリングズで乗ったトラムと同じような感じだ。運賃は往復ひとりたった28ドル。これはお手頃!...なわけはない。 -
ウイスラーズ山から見下ろしたジャスパーの街
空に近いウイスラーズ山からは周辺を囲むロッキー山脈がぐるり一望にできる。それにひんやり涼しい空気が爽快である。この高度では木は一本もなくコケなどツンドラ植物しか生息できないそうなので、見たところ山肌は丸坊主だった。眼下にはこれから向かうジャスパーの街とその北(写真の左)にあるパトリシア湖とピラミッド湖が見えた。もはやハイキングするほどの熱意はなかったので、風景をひとしきり堪能したらジャスパーに向かった。率直にいうと、トラムには払った料金の値打ちはなかった。 -
ジャスパーの観光案内所
ジャスパーは人口4500人程度の小さな街だ。ジャスパー国立公園の中心の集落で、古くからこの地域の交通の要衝でもある。僕らの訪問には特に目的があったわけではなく、氷河ツアーのついでに北の端にあるこの街をちょっと覗いてみようと立ち寄っただけだった。ジャスパーの宿は市街地に集まっているが、せっかくここまで来たのだから街からほんの少し離れて泊まることにした。街のすぐ裏の林の陰にあるパトリシア湖畔にはキャンプ村があり、今夜はそこに宿を取ってある。 -
寿司職人見習いを募集中でした。日本語で。
街につくと車を道路脇に停めて、さっそく探検に出発だ。ジャスパーはぐるっと歩いてもせいぜい1時間で見終わってしまう小振りな街で、観光のメッカ、カリフォルニアから来ると観光地としてはかなり寂しい。街の片側にはカナダ国鉄のジャスパー駅があり、ひっきりなしに貨物列車が発着していた。驚いたことに、こんな小さな街にもちゃんと日本食レストランがあって、窓には日本語の求人広告が張り出してあった。どれだけの日本人が住んでいるのか不明だが、少なくとも日本語で寿司職人見習いの募集広告を出すくらいの数はいるようだ。 -
ジャスパーEarlsにて。二階のパティオで壮大な山を見ながら夕食なんて、とってもオツ。
歩いているうちにちょうどいい腹具合になってきたので、散歩中に選んだ数軒の候補のなかから厳選して、通りに面した建物の二階にパティオがあるレストランに入った。希望通りロッキー山脈を見渡すパティオのテイブルをもらい、さっそく大至急お願いしたのがAlexander Keith’sの生ビール。どうやら地元でも人気の店なのか、僕らが座った後あっという間にパティオの席は満席になった。あるいは、カナダでも福の神効果発揮ということか。 -
遂に遭遇。左がインディアペイルエイル、右がアンバーエイル。なかなかでした。
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ステイキ皆勤賞。小さく見えるが10オンス(280g)のテンダーロイン。
思えば、遠くまで来た。こんな遠くまで来て、素晴らしい山々を眺めながら旨いビールが飲めるなんて、幸せすぎて胸が詰まる思いである。いっそ二度あることは三度やってしまおう、というのりで今夜も僕はアルバータ牛に決定。牛を喰らわば皿までだ。あんまりアルバータの牛が旨いのでカナダに来てから毎晩ステイキなんだよ、とウエイトレスさんに話しているのを聞いた隣のテイブルの年配のご主人が、肉がよほど好きなようだね、と笑いかけてきた。はい、かなり好きです。つい話が弾み、若い頃スポーツ関係の仕事(そういえば彼はレスラーのような体格だった)で行った先の東京で食べた神戸ビーフは最高だったよ、とこちらを持ち上げてくれたので、あえて東京と神戸が600キロ離れていることは伏せておいた。こんな広い国の人にとって、どうでもいい些細なことである。今回出逢ったカナダ人たちの愛想のよさは、いつまでも心に残るいい旅の想い出になりそうだ。 -
ジャスパーの宿、パトリシア・レイク・バンガロウズ。おすすめ五重丸。
旨いビールと旨いビーフを腹に収めると、満足な気分で今夜の宿にむかった。それは、街からほんの5分でいきなり林間キャンプが楽しめる気軽なリゾートだった。
ここでは、トレイル歩きとカヤック・ペダルボウトの水遊びができるほか、露天ホットタブ、バーベキューグリル、キャンプファイアなどおよそキャンプに必要なものがすべて揃っていた。予想を大きく上回る秀逸さのあまり、たった一泊しかしないことを残念に思い始めた。そんな感想や今日のできごとを話しながら夕暮れ前の湖畔をりす坊と散歩して暖炉の火で暖まったバンガロウに戻ると、あっという間に眠りに落ちてしまった。 -
パトリシア湖とピラミッド山。キャビンを出たら徒歩1分。
明けて翌朝、りす坊が準備している間に早朝の湖畔に散歩に出かけた。ひんやりした朝の林を通り抜けて、昨夕の湖まで歩いた。静かな湖畔の朝の空気が清々しい。湖の向こうに聳える山はその名のとおりピラミッドのように尖った形をしている。昨日のウイスラーズ山のてっぺんから眺めたときもひときわ目立っていた山だ。しばらくするとりす坊が追いついてきたので、朝食を探しに街に向け出発した。少し走ったところで、とうとう出たぞ。 -
おかあさん鹿を追う子鹿に接近遭遇中。これからは飛び出す前にちゃんと交通を見てね。
おかあさん鹿と子鹿2頭。この瞬間、寝惚けモードだった車内のテンションが急上昇、そのテンションは朝食が終わるまで続いた。朝食後宿に戻ってチェックアウトして、ふたたび街に戻る同じ道を通ったとき、こんどは(たぶん)おとうさん鹿が僕らを見送りにきてくれた。家族総出で見送りしてもらえるなんて、これでもう思い残すことはない。 -
おとうさん鹿までお見送り。角が異常発達した牛に見えなくもない。
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岩山をうろうろするマウンテンゴウトの家族。
来た道をずっと引き返して、約5時間半の行程をカルガリーまで戻る。途中、路肩に何台か停まった車から人が出て高い岩山を見上げているところに遭遇した。僕らも車を道端に停めて、見上げているひとりに何を見ているのかと尋ねると、上の方に指を指して、シープがいるようだと教えてくれた。双眼鏡とズーム付きカメラでそれぞれ見上げたら、どうやらマウンテン・ゴウト(山羊)の家族が20メートルほど上の岩場を行ったり来たりしているのが見えた。それにしても、最初に見つけた人はあんな米粒のような動物の姿をどうやって見つけたのか、すっかり感心させられてしまった。 -
さようなら、カナディアン・ロッキー!多分もう来ないです。
やがて天気がどんどん崩れて曇り空から雨が降りはじめたが、すでに観光打ち止めの僕らはぜ〜んぜん気にならない。これからの週末をロッキーで過ごすそうと北に向かう対向車のみなさんにはお気の毒だが。ほんと、カナディアン・ロッキーは天候に恵まれないとまったく印象が変わってしまう。最後にトイレ休憩で立ち寄ったバンフでコーヒーを買い、青空を背景に聳える山の風景を目にしっかり焼き付けて一気にカルガリー空港に向かった。 -
雲を抜ければ快晴だった。あたりまえだけど。
相変わらずガランとしたカルガリー空港の米国向け専用ゲイトには、米国の税関と入国審査を行うイミグレイションの出先窓口が設けられている。つまり、カナダにいるうちに米国の入国審査が終わってしまうのである。昔は米国の運転免許証を見せれば米国向け飛行機に乗れたが、いまはパスポートがないと通過できなくなっていた。
入国審査を無事通過し、ロサンゼルスに戻る飛行機に乗り込んだ。僕らが飛び立った夕暮れ時のカルガリーは、出発の朝のロサンゼルスと同じ深い霧だった。
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カナディアン・ロッキーの旅(2009)
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