2009/09/23 - 2009/09/26
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Mark & Risbeauさん
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【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10383404/からつづく】
西カナダの大自然の旅に出る前に、りす坊のようにカナダについてそれほど詳しくないみなさんのためにおさらいをしておこう。
カナダの国土面積(998万平方キロ)は世界第二位、領土問題に神経をすり減らしている日本と比べると24倍の広さだ。その一方で、その人口は日本の1/4に過ぎないので、かな〜りスカスカな国である。ひょっとすると、島の一つや二つ、頼めばわけてくれるかも知れない。どれだけ広いかというと、もし東のはずれのニューファウンドランド州セント・ジョンズから西のはずれのユウコン州ドーソンまで8600キロを車で横断すれば4日半かかる距離がある。(ちなみに例のプリンスエドワード島はその東のはずれ。)ところで「カナダ」という国名は、東部の原住民の言葉で「入植地」を意味する「カナカ」から来ているそうだ。
カナダの公用語は、英語とフランス語だ。英語に関しては綴り(centerがcentreなど)や一部の単語の使い方(restroomがwashoomなど)が英国風である以外、ほとんどアメリカのものと違いはないようだった。たぶん両国の交流が盛んなほか、アメリカの映画やTV放送が広く普及しているせいだと思う。一方公式の書類や道路標識が英仏併記になっているのは、カリフォルニア州の書類が英西併記になっているのに似ている。それにしても、ことあるごとにカナダの人々が英語とフランス語を流暢に話すのを見て羨ましく、実用的な語学教育の大切さを痛感した。
アルバータ州の物品サービス税(GST)は5%。現在9.75%の販売税がかかってくるロサンゼルスから訪れると、ものすごく得をした気になる。しかしよく考えると、カリフォルニア州の販売税は生鮮やサービスにはかからないので、実はそれほど得ではないのかも知れない。ちなみに、AAAの旅行ガイドによると、レストランのチップは米国と同様に税前の15%が基準だそうだ。これはメモメモ。
そうそう、ついでにアメリカとの度量衡の違いについて触れておこう。カナダはもともと米国と同じく英国を起源とするヤード・ポンド法(imperial system)が法定度量衡として使われていたが、70年代から80年代にかけて段階的にメートル法(metric system)への移行が進み、現在では速度表示、温度表示、容積表示などほとんどはメートル法に切り替わっている。従って、カナダで運転するときはキロ速度、ガソリンを買うときはリットル単位になる。幸い交通の進行方向はアメリカと同じ右側なので、車で国境を越えても逆走する心配はない。一般にはいまでもヤードポンド法は生きており、人々は両方の尺度を使い分けられるらしい。カナダ人の多才さには驚くばかりである。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- エアカナダ
-
バンフ・ジャスパー公園地図
-
カルガリーオリンピック記念公園。雪がないとセメント工場みたいだ
さて、お勉強はこれくらいにして、さっそくカルガリー空港から最初の目的地バンフに向け出発しよう。カルガリーを離れて30分くらいで高速の横に1988年の冬期オリンピックのスキージャンプ台が現れた。カルガリー・オリンピックといえば、当時19歳の伊藤みどりさんが5位を獲得した大会でしたね。ここからさらに郊外を通り抜ける幹線道路を走り抜け、2時過ぎにバンフ公園の入口に到着した。 -
バンフ国立公園に到着。一人一日9.80ドルっすかあ?
米ドルがボロボロに弱い(CAD1.00=USD0.93)せいもあるが、カナダの物価高をまず実感したのが国立公園の使用料だ。あらかじめインターネットで調べて覚悟はしていたが、一人一日$9.80、今回僕らの滞在期間分は$58.80。アメリカの国立公園が高い(ヨセミテは一週間25ドル)と不満をこぼしていたが、上には上がある。公園内では時々チェックされるので、このレシートはフロントガラスに貼っておく。 -
バンフは秋全開
公園に入ると、いきなり秋の風景が現れた。この緯度では圧倒的に針葉樹が多いので森は緑色だが、ところどころに黄葉した広葉樹が散らばって風景に季節のアクセントを加えている。なだらかにうねる道路を進むと、カーブを曲がるごとに面白い形の山が木々の絨毯の彼方に次々と現れる。僕らは、大変正しい場所にやってきたことを実感した。 -
バンフの街に到着
今日の目的地バンフBanffは人口7000人の小振りな街で、バンフ国立公園の中心地である。実際、街の大半はホテル、みやげ物店、レストランが並ぶ典型的な観光地である。標高1,500メートルにあるため街にはアルパイン・リゾートの趣があり、こざっぱりした通りには鮮やかな花籠が飾られ、緑地も豊富で、大自然の中にありながらもカナダらしい綿密な雰囲気が演出されていた。僕らは街の散歩を後回しにして、一旦ホテルにチェックインしてから日が高いうちに周辺のいい風景を探しに行くことにした。 -
足があるならバンフのジュニパーホテルはおすすめ
バンフの宿はほとんどがガチャガチャ賑やかな市街地に集まっている。その例外は当地ホテルの最高峰、中世の城そのもののフェアモント・バンフ・スプリング(一泊460ドル+税〜)と、街の反対側の山の麓に建つジュニパーホテル(一泊120ドル)だ。言うまでもなく、僕らの選択は120ドルの方である。さまざまな旅行口コミサイトの宿泊客の評判のよさもその理由だった。ちなみにバンフの宿泊料の高さは驚くべきで、市街地にあるごくありふれたロッジでも相場は200〜250ドルだった。市街地から車で5分ほどの僕らのホテルにチェックインして、部屋の大きな窓から外を覗いた途端、思わず息を呑んだ。 -
なんたって、部屋からこの眺めなんだから
これは、凄い。ちょっと腰が砕けて部屋の外にあるデッキチェアに坐ったまま、しばらく壮大な風景に見とれてしまった。ちょうど写真の真ん中へんの森のむこうがバンフの街だ。ビールとつまみがあれば、日が傾くまで眺めていても見飽きないに違いない。なお、ここに泊まるときはほんのちょっとだけ割高なマウンテンビューの部屋を予約すること。絶対後悔しません。 -
ミネワンカ湖
中毒性のある風景からなんとか身を引き剥がし、探検に出かけることにした。街の北にあるミネワンカ湖が美しい、とどこかで読んだので、まずそこに向かう。ここはカナディアンロッキーの多くの湖のなかで、唯一動力のついたボウトが許されている例外だそうで、湖クルーズの時間を待っている人たちを見かけた。細長い湖を巡る1時間半のクルーズはひとり44ドルと法外な料金だったことに加えて、時間が惜しかったので僕たちは湖の畔を散歩だけして次に向かった。 -
バンクヘッド ゴウストタウン
次に向かったのは、ゴウストタウン好きの血を騒がすバンクヘッドBankhead。たいていのゴウストタウンの例に漏れず、ミネワンカ湖近くの辺鄙な山の中にある。カリフォルニアのゴウストタウンがゴウルドラッシュに結びついているのに対して、バンクヘッドの鉱物は石炭だった。1904年、当時鉄道の燃料として重要だった石炭を掘るためカナディアン・パシフィック鉄道が設けた人口1500人の街だったが、採れる石炭の質が悪かったのと、度重なる労働争議ために1922年に閉鎖されたのだそうだ。 -
バンクヘッド 炭鉱から石炭を運び出した蒸気機関車
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ゴウストタウンの秋
ポツンと往年の炭鉱用トロッコ列車が展示されていた。いまでは、草原の中に散らばる建物のコンクリート基礎と、錆びたこの蒸気機関車、そしてボタ山以外に当時の面影を残すものはない。荒涼とした草原には音もなく吹き渡る秋の風がよく似合う。 -
いらしゃいませ
さて、ゴウストタウンのあとはりす坊お待ちかねのダウンタウン探検と夕食の時間だ。街を歩いて驚いたのは日本人観光客の多いこと。まるで軽井沢そのものだ。実際、僕らが訪問したときの観光客の大半は日本人ツアー客だった。ハッパフミフミおじさんのOKショップ(なんと日本人従業員さんがいっぱい)のほか、日本食店の数の多さを見るにつけ、日本人の間のカナディアンロッキーの人気振りが分かる。予想どおり特筆に値する店はなかった。 -
バンパーズの窓の外はプチ森林
「地◎の歩き方を見て行ったらおいしかった」というりす坊のお友達お二人の情報に従ってステイキ屋「バンパーズ」(最初は「ハ°」ではありません、念のため)にアルバータ牛第一弾を食べに行った。念のため観光局で旨いステイキ屋を教えてもらって2軒ほど下見をしたが、僕の肉好き本能もこの店がいちばん旨そうと判定した。 -
地◎の歩き方でおすすめらしいバンパーズ。日本語メニューは常備品だった
店に入ると、いきなりお店のおねえさんに日本語メニュー?と尋ねられる。彼女によるとやはり日本人客は多いらしく、日本語メニューは必需品だそうだ。やるな、◎球の歩き方!ウエイターのおじさんのお薦めにより、とりあえずカルガリーの地ビールBig Rockのエイルを注文。僕は久しぶりのプライムリブ、りす坊はハーフパウンドのハンバーガーを食べることにした。ハーフパウンドって200グラム以上なんですけど、大丈夫ですか?
という僕の心配をよそに、りす坊はサラダバー大盛りとハーフ・パウンダーをすっかり完食。僕も蒸発の速いビール2本、サラダ、プライムリブ1/2パウンドをぺろっと平らげた。ところで、りす坊は、ウエイターのおじさんが穏和で紳士的なのにたいそう感心していた。そういうと、最近ロサンゼルスではアルバイトみたいな連中ばかりで、本当に心付けに値する伝統的なサーバーに当たることはまずない。さらに、アイスティのお代わりを頼んだ片付けの女性には、お客様のサーバーに申し伝えます、といわれていた。そうそう、ロサンゼルスではこんなことを言われることももう無くなったな。サーバーというのは、本来それほどの責任を負って客をもてなす役目なのである。
満腹を抱えて戻った宿の部屋からはしっかり星が見えた。さらにたくさん見てやろうと、宿の背後に聳えるノルキー山のまったく外灯のないくねくね道を上り、真っ暗ななかでサンルーフを開けて星空を見上げた。僕らの回りは時々風に杉の木が揺れる音だけで、何も見えない。頭の上には満天の星。最後にこんなに星をたくさん見たのはいつだっけ。
【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10385516/に続く】
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旅行記グループ
カナディアン・ロッキーの旅(2009)
この旅行記へのコメント (2)
-
- 一歩人さん 2009/10/04 05:14:17
- 「シェーン!!カムバック!!」の広大な景色を想像しています
- Mark & Risbeauさんのへ
グラント将軍以来の訪問と思う一歩人です。
旅行記を拝見して想像するのは、
去っていく、シェーンの後ろで、スクリーン一杯に広がる
景色でしょうか。
こうして思い出が蘇り、ありがとうございました。
失礼しま〜す。
- Mark & Risbeauさん からの返信 2009/10/07 01:07:06
- RE: 「シェーン!!カムバック!!」の広大な景色を想像しています
- > Mark & Risbeauさんのへ
> グラント将軍以来の訪問と思う一歩人です。
> 旅行記を拝見して想像するのは、
> 去っていく、シェーンの後ろで、スクリーン一杯に広がる
> 景色でしょうか。
> こうして思い出が蘇り、ありがとうございました。
> 失礼しま〜す。
>
≫一歩人さん
コメントありがとうございます。
アランラッドも見とれて馬から落ちそうな雄大な風景でございます。
2年前訪れた風光明媚なグランド・ティートン(シェインのロケ現場)を訪れていたく感銘を受けたのですが、なかなかどうしてカナディアンロッキーも聞きしに勝る風景でした。
もしご興味があれば(グランド・ティートン)⇒ http://marktanaka.spaces.live.com/blog/cns!85DA3E175D8C1F9D!1419.entry
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