マイアミ (フロリダ州) 旅行記(ブログ) 一覧に戻る
【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10221947/からつづく】 <br /><br />一夜明けてサウスビーチの朝。爽快に晴れていたキイ・ウエストから一転して、どんよりと曇った朝だ。ときおり、パラパラ雨が降る。朝だ。雨だ。朝だ雨だ。そんな天気である。<br /><br />せっかくマイアミビーチに来たのだから、砂浜に散歩に出た。サンタモニカ海岸をま〜っすぐ縦にグイグイ引き延ばしたような、まったく愛想のない海岸である。朝から散歩やジョギングをしている人が多いが、どのくらいの距離を行くのだろう。 <br /><br />りす坊は、あれほど見たいといってたくせに、初めて見る大西洋にほとんど関心を示さない。多分カリフォルニアで浜辺を見飽きているせいだろう。(贅沢者め。)そんな彼女を後目に、僕は生まれて初めて大西洋に足を浸した。一年中氷のようなカリフォルニアの海水に慣れている僕の足には、生ぬるい海は新鮮な驚きだった。 <br /><br />海水と感動の温度差を体験した僕らは、大西洋との邂逅もそこそこに、ホテルの朝食に戻る。 <br /><br />フロントで尋ねると、このクーポンを持って隣のレストランに行けという。隣は、チンケなジョニー・ロケッツである。ホテル内にまあまあのレストランがあるのに、隣の安物のチェイン店に飯を食いに行けという指示に、僕は耳を疑った。朝からキンキラキンな50年代テーマのバーガー屋でベイグルとオレンジジュースをあてがわれ、欠食児童はかなり悲しい気分になった。いっそのこと初めから朝食なしといって欲しかった。 <br /><br />食後車を呼びだして、マイアミ観光に出かけることにした。毎回15分以上待たされたうえに、チップまで求められる不条理。銃で撃たれる生簀の魚はこんな気分ではないか。朝から、次々と不満噴出である。 <br /><br />ロサンゼルスから来てマイアミを観光しようと思うとあまり見るものがないのに驚く。多分、みんな何もしない贅沢を楽しみに来るのだろう。無計画に、まず、ずっと昔に人に連れて行ってもらったことがあるベイサイド・ショッピングモールに向かった。善し悪しは別にして、カリフォルニアのアトラクションの多さを改めて実感する。 <br /><br />ベイサイドはマイアミダウンタウンの水際にあるショッピングモールで、ここに車を放り込んで一日観光をしてやろうという企みだ。90年代初めに仕事で来たとき、地元に詳しい人にここに連れてこられた。ちょうどハリケン・アンドルーの直後で、フロリダが大打撃を受けたころだった。 <br /><br />通りがかりに、船がでるぞ〜という呼び込みを耳にし、釣られてマイアミ港めぐりの切符を買う。船というと、ふとレドンドのホエイルワッチング船の退屈な経験が頭をかすめたが、衝動には勝てない。少なくとも、今回は出るか出ないかわからない動物を見るのではなく、必ず見れるマイアミ港とセレブの別荘を巡る2時間ほどのツアーだ。一人22ドルなり。 <br /><br />クルーズはまず一人あたりの所得が全米一高いといわれる島フィッシャー・アイランドを通過。<br /><br />この島は人口島で、橋が架かっていないので、行き来するにはフェリーかヘリコプタを使うしかない。ここには、ジュリア・ロバーツ、トム・クルーズ、アンドレ・アガシ、ボリス・ベッカーなどが別荘を構えているそうだ。 <br /><br />このクルーズの目玉は、スター・アイランド。ここには、ウイル・スミス、シャキール・オニール(プロバスケ選手、念のため。)、マドンナ、シルベスター・スタロウン、グロリア・エステファン(歌手)などが所有する数千万ドル(数十億円)級の別荘が並んでいた。写真をたくさんとったが、いまとなってはどれがどれか分からない。ごめんなさい。<br /><br />この島の椰子の木は、わざわざ南アフリカから輸入したらしく一本5千ドルもするそうだ。枯れたらショックだろうな。さて、上の白い次の建物はアル・パチーノ主演のギャング映画「スカーフェイス」(1983)の撮影に使われた屋敷なので、ファンのなかには見覚えがある人もいるかもしれない。 <br /><br />どことなく隅田川リバーボウトを連想させるクルーズを、予想外にしっかり楽しんだ。陸に戻るとちょうど昼食の時間だった。昨晩の料理に味をしめて、またまたキューバ料理店に。<br /><br />やはりキューバ人のウエイタは無愛想で、出てきた料理はまずまず旨かった。しかし、やっぱりビールに勝るものはない。<br /><br />うまそうでしょ、この泡。旨いビールとマルガリータを手に、ハーバーのヨットと行き交う人々を眺めながらのんびりした南国の午後を楽しむ。徐々に空も晴れ間を見せはじめ、僕らのテンションも急上昇。ところで、この店でも当然のようにチップが自動的に加算されてきたが、驚いたことに合計欄の前にもう一行空欄がある。よく見ると、Additional Tipだって。そうくるか! <br /><br />【http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10226058/につづく】<br /><br />≫過去の旅行記を見逃した方は、http://marktanaka.spaces.live.comに急行だ!

冬のフロリダ その5

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2008/02/16 - 2008/02/19

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旅行記グループ 冬のフロリダの旅(2008)

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Mark & Risbeau

Mark & Risbeauさん

http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10221947/からつづく】

一夜明けてサウスビーチの朝。爽快に晴れていたキイ・ウエストから一転して、どんよりと曇った朝だ。ときおり、パラパラ雨が降る。朝だ。雨だ。朝だ雨だ。そんな天気である。

せっかくマイアミビーチに来たのだから、砂浜に散歩に出た。サンタモニカ海岸をま〜っすぐ縦にグイグイ引き延ばしたような、まったく愛想のない海岸である。朝から散歩やジョギングをしている人が多いが、どのくらいの距離を行くのだろう。

りす坊は、あれほど見たいといってたくせに、初めて見る大西洋にほとんど関心を示さない。多分カリフォルニアで浜辺を見飽きているせいだろう。(贅沢者め。)そんな彼女を後目に、僕は生まれて初めて大西洋に足を浸した。一年中氷のようなカリフォルニアの海水に慣れている僕の足には、生ぬるい海は新鮮な驚きだった。

海水と感動の温度差を体験した僕らは、大西洋との邂逅もそこそこに、ホテルの朝食に戻る。

フロントで尋ねると、このクーポンを持って隣のレストランに行けという。隣は、チンケなジョニー・ロケッツである。ホテル内にまあまあのレストランがあるのに、隣の安物のチェイン店に飯を食いに行けという指示に、僕は耳を疑った。朝からキンキラキンな50年代テーマのバーガー屋でベイグルとオレンジジュースをあてがわれ、欠食児童はかなり悲しい気分になった。いっそのこと初めから朝食なしといって欲しかった。

食後車を呼びだして、マイアミ観光に出かけることにした。毎回15分以上待たされたうえに、チップまで求められる不条理。銃で撃たれる生簀の魚はこんな気分ではないか。朝から、次々と不満噴出である。

ロサンゼルスから来てマイアミを観光しようと思うとあまり見るものがないのに驚く。多分、みんな何もしない贅沢を楽しみに来るのだろう。無計画に、まず、ずっと昔に人に連れて行ってもらったことがあるベイサイド・ショッピングモールに向かった。善し悪しは別にして、カリフォルニアのアトラクションの多さを改めて実感する。

ベイサイドはマイアミダウンタウンの水際にあるショッピングモールで、ここに車を放り込んで一日観光をしてやろうという企みだ。90年代初めに仕事で来たとき、地元に詳しい人にここに連れてこられた。ちょうどハリケン・アンドルーの直後で、フロリダが大打撃を受けたころだった。

通りがかりに、船がでるぞ〜という呼び込みを耳にし、釣られてマイアミ港めぐりの切符を買う。船というと、ふとレドンドのホエイルワッチング船の退屈な経験が頭をかすめたが、衝動には勝てない。少なくとも、今回は出るか出ないかわからない動物を見るのではなく、必ず見れるマイアミ港とセレブの別荘を巡る2時間ほどのツアーだ。一人22ドルなり。

クルーズはまず一人あたりの所得が全米一高いといわれる島フィッシャー・アイランドを通過。

この島は人口島で、橋が架かっていないので、行き来するにはフェリーかヘリコプタを使うしかない。ここには、ジュリア・ロバーツ、トム・クルーズ、アンドレ・アガシ、ボリス・ベッカーなどが別荘を構えているそうだ。

このクルーズの目玉は、スター・アイランド。ここには、ウイル・スミス、シャキール・オニール(プロバスケ選手、念のため。)、マドンナ、シルベスター・スタロウン、グロリア・エステファン(歌手)などが所有する数千万ドル(数十億円)級の別荘が並んでいた。写真をたくさんとったが、いまとなってはどれがどれか分からない。ごめんなさい。

この島の椰子の木は、わざわざ南アフリカから輸入したらしく一本5千ドルもするそうだ。枯れたらショックだろうな。さて、上の白い次の建物はアル・パチーノ主演のギャング映画「スカーフェイス」(1983)の撮影に使われた屋敷なので、ファンのなかには見覚えがある人もいるかもしれない。

どことなく隅田川リバーボウトを連想させるクルーズを、予想外にしっかり楽しんだ。陸に戻るとちょうど昼食の時間だった。昨晩の料理に味をしめて、またまたキューバ料理店に。

やはりキューバ人のウエイタは無愛想で、出てきた料理はまずまず旨かった。しかし、やっぱりビールに勝るものはない。

うまそうでしょ、この泡。旨いビールとマルガリータを手に、ハーバーのヨットと行き交う人々を眺めながらのんびりした南国の午後を楽しむ。徐々に空も晴れ間を見せはじめ、僕らのテンションも急上昇。ところで、この店でも当然のようにチップが自動的に加算されてきたが、驚いたことに合計欄の前にもう一行空欄がある。よく見ると、Additional Tipだって。そうくるか!

http://4travel.jp/traveler/marktanaka/album/10226058/につづく】

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同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
レンタカー
航空会社
アラスカ航空

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  • 怒濤の大西洋を見よ!

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  • スパニッシュ・ルネサンス様式のフリーダム・タワー(1925)

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  • ベイサイド・モール

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  • 港めぐりの船は巡る〜

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