2010/04/29 - 2010/04/30
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kuroneko12さん
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2010年のGW、スウェーデンを旅行した。
スウェーデンにはジブリの「魔女の宅急便」の舞台背景になった街が2つある。
ジブリも北欧も好きな私が行かないわけにはいかない!というわけで、行ってみた。
今回訪れたゴットランド島のヴィスビーは、キキが暮らしていた「コリコの街」の下町の風景のモデルだという。
それだけでなくハンザ同盟都市としての歴史を誇り、その街並みは世界遺産にも登録されている。
小さな旧市街の中には、その時代の教会の遺跡が点在している。
現在と過去がともに存在している街。
ジブリ作品のモデルでなくとも、ぜひ行ってみたい街のひとつなのである。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 船
- 航空会社
- KLMオランダ航空
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-
▼アクセス▼
ヴィスビーは遠い。
今回の旅行はコストパフォーマンスを重視してKLMを使った結果、以下のような空路をたどることになった。
成田(9:00) → インチョン(11:40)
インチョン(13:35) → アムステルダム(17:35)
アムステルダム(20:35) → ストックホルム(22:35)
翌日
ストックホルム(8:25) → ヴィスビー(9:10)
ストックホルムからヴィスビーまではスカイウェイズという航空会社である。
日本からインターネットで予約できる。
ヴィスビーまでは、ストックホルム中央駅のターミナルからバスに乗ってニネスハムンという街まで行き、そこから船で行くこともできる。
ただ、GWの時期には船の本数が1日1〜2便と少ない。
不便なので飛行機で行くことにした。
もちろん、値段は飛行機のほうがだいぶ高い。 -
飛行機だと、1時間弱でゴットランド島の空港に着く。
空港はとても小さくて、まるで地方の無人駅みたいである。
建物に入るとすぐに、荷物をピックアップするためのベルトコンベアと、レンタカーのカウンターがいくつかある。
そしてそのまますぐに出口である。
あとは、建物の反対側にカフェを挟んで出発ロビーがあるだけ。
ゴットランド島の旅行シーズンじゃないからかもしれないけど、不安になるぐらい閑散としている。
そこからヴィスビーに行くわけだが、空港から街までの交通手段はレンタカーを除けばタクシーだけである。
バスぐらいあるだろうと思っていたのだが、ちょっと予想外だった。
タクシーは予約もできるらしく、ドライバーに案内されてすぐに乗りこんでいく人もいた。
ヴィスビーまでは150クローネ弱、10〜15分で着く。
ホテルの名前を告げれば、そこまで連れていってくれる。 -
というわけで、ホテル・ギューテ。
某「歩き方」にも紹介されているが、家族経営の落ち着いたホテルである。
気のいいおばちゃんや、丁寧なお姉さんが受付にいる。
ヴィスビーのホテル予約だが、他の人はどういうルートでしたのだろう?
いつも使ってるホテル予約サイトで検索しても、ほとんどまったくヒットしないか、ヒットしても「この時期は取扱がない」というような回答になってしまう。
結局、ゴットランド島の観光情報サイト経由でホテルを検索し、予約した。
1泊66ユーロだった。
この“Destination Gotland”というサイトからは、ホテル以外にもフェリーの検索・予約、飛行機の検索、その他観光情報がまとめてできるサイトである。
http://www.destinationgotland.se/dg/eng/
ゴットランド島に行くなら便利なサイトだと思う。 -
ヴィスビィはおおざっぱに分けるとこんな感じである。
まず、中央部から北部にかけて、ハンザ同盟時代教会の廃墟が残る。
東部は、高台になっていて街並みを見下ろすことができる。
そして西部の海沿いはほとんどが公園になっていて、南部から東部にかけてはレストランや商店が多い地区になっている。
写真は、街の南にあるアルメダール公園。
港から歩いて、城壁内に入らないでそのまま行くと、この公園に出る。
真ん中に見える3つの塔は、サンタ・マリア大聖堂。
旧市街内だと、けっこういろんなところから見えるので、大まかな自分の居場所を把握するのに役に立つ。
アルメダール公園は、池もあるし、ベンチもあるし、子供たちが遊ぶ遊具もあるし、天気が良ければのんびりできる良い公園だ。 -
▼教会の廃墟▼
ヴィスビィの面白いところのひとつは、こんな風に教会の廃墟と普通の人たちが暮らす町並みが違和感なく同居しているところだと思う。
廃墟はおもに、旧市街を南北に貫くS:t HansGatan(聖ハンス通り?)に沿って並んでいる。
廃墟は、夏季のみ無料で公開されており、それ以外の時期は歴史博物館でカギを借りて見学することになる。
このカギ一つでいろんな教会のカギを開けることができる。
カギは40クローネで借りられるが、借りるときには250クローネ必要になる。
カギを返却したときに、210クローネ返ってくるという仕組みである。
カギは翌日以降に返してもいい。
写真は、サンタ・カタリナ教会の廃墟である。 -
教会の廃墟を南からたどっていく。
まずは、アルメダール公園の手前から旧市街に入り、坂を上ったところにあるセント・ハンス教会の廃墟である。
貼られていた説明によれば、もともと2つの教会であったのを1つの教会にまとめ、セント・ハンス教会としたようである。
たしかに広々としていて屋根もない分、他の廃墟と比べて解放感があった。
この教会はカフェの裏手にある。
夏になるとこの教会の廃墟もカフェの席になるのか、それとも何かイベントでもあるのか、カフェの従業員が長いベンチを並べていた。 -
聖ハンス通り(S:t HansGatan)を北に向かってちょっと歩き、坂を上って大広場(Stora Torget)に出る。
そこに、サンタ・カタリナ教会の廃墟がある。
アーチと回廊の柱、それが織りなす光と影は見ていて飽きない。
「廃墟の中では最も美しい」と言われるだけのことはある。
個人的には、一番見応えのある廃墟だった。
奥の石段を登っていくと、教会の裏に立ってる家の庭なんかが見えたりもする。
ちなみに、この大広場周辺にはレストランやカフェが多く並んでいる。
観光客向けというわけでもないらしく、地元の人たちもけっこう集まっている。 -
大広場を離れ、聖ハンス通りに戻ると、道を挟んで2つの教会跡がある。
南がセント・ラース教会の廃墟、北がセント・ドロッテン教会の廃墟である。
サンタ・カタリナ教会の魅力が繊細なバランスの上に成り立つ優美な美しさなら、このセント・ラース教会の魅力は、どっしりとした落ち着きである。
天井は、かつては尖塔か何かが立っていたのだろうが、今は八角形に縁どられた空が見える。
八角形の天井というのは、教会の表現形式としては古典的な部類に入るとどこかで聞いたような気がする。
写真でもわかるように、この教会も内部の石段を上って廃墟の中を見下ろすことができる。
ただ、石段は狭く足元も危ないしハトの糞もいっぱいなので、ちょっと注意が必要だ。
…無料公開のシーズンには、掃除をするのだろうか。 -
セント・ラース教会の反対側にある、セント・ドロッテン教会。
私が行ったときは、中に作業員?がうろうろしていて、なにやら機材を運び込んでいた。
ヴィスビィに残る教会跡の多くは、ハンザ同盟の主要都市として街が繁栄していた12〜13世紀に建てられたものらしい。
ヴィスビィは、ハンザ同盟初期のバルト海における重要な拠点であり、現在のラトビアの首都であるリガの建設もヴィスビィを中心に行われたという。
ハンザ同盟の中心地が、商人ハンザの主導権とバルト海貿易の覇権を握ろうとする北ドイツのリューベックに移ると、ヴィスビィは衰退していく。
ハンザ同盟間の内紛やバルト海の制海権をめぐるハンザ同盟とデンマークの争いなどを通じて、ヴィスビィの教会は破壊され、荒廃していった。
教会の廃墟をそのまま残しておいたのには、なにか理由があるのだろうか。
ともあれ、残しておいてくれたおかげで、こんなに面白い街になっている。 -
セント・ドロッテン教会からちょっと進むと、道が二股に分かれる。
そのあたりにセント・クレメンス教会の廃墟がある。
セント・クレメンス教会は、1100年代に造られたもので、ヴィスビィで最古の教会跡だという。
シンプルな造りの教会で、教会として使われていたときもきっと素朴な教会だったんだろうなと思う。
ところで、歴史博物館で教会の廃墟をめぐるためのカギを借りたとき、「セント・クレメンス教会と、セント・ニコライ教会には入れません」と言われていた。
でも、カギを鍵穴に差し込んでみたら、普通に入れてしまった。
入っちゃいけなかったんだろうか?? -
この辺でS:t HansGatanは終わるようで、通りの名前は変わり、また道も二股に分かれる。
右の通りを進むと、Helge And教会がある。
立っていた説明板を読むと、どうやら「聖霊教会」とでも訳せばいい教会のようだ。
1200年代、教皇の命を受け東方十字軍を組織し、バルト海沿岸の制圧に向かった僧正アルベルトによって建てられた。
十字軍兵や巡礼者たちの集合場所として使われたとのことである。
1611年、火事によって焼けおちた。
なぜかこの教会の廃墟は、某「歩き方」には地図上にも載っていない。
私は、ぜひ載せておくべきだと思う。 -
なぜなら、この教会の廃墟だけは、石段を上って屋上に出られるからである。
他の教会の廃墟の石段は、もしかしたら高いところから街を眺められるのか?という期待を裏切る。
しかし、ここは街を眺め渡すことのできるビュースポットの一つになっているのだ。
しかも、他のビュースポットが街のはじっこのほうに位置しているのに対し、この教会跡はやや北のほうにあるとはいえ街中にある。
つまり、街をぐるりと見渡すことができるのだ。
弱点をいうなら、他のスポットよりもちょっと背が低いかもしれないというところかもしれない。
写真は、北の城壁である。
街は、南西方向が低く、北東方向に向かうにつれて高くなっている。
かわいらしい街並みである。
ハンザ同盟都市であった時代の名残なのか、スウェーデンというよりはドイツ風の街並みであるらしい。 -
通りを南から北に歩いてきて、最後の教会の廃墟はセント・ニコライ教会の廃墟である。
セント・ニコライ教会は、カギを借りたときに言われていたように、たしかに入れなかった。
某「歩き方」によれば、聖ドミニコ修道会の修道院で、1230年建造、1525年に破壊されたらしい。
また、7月半ばと8月の頭には、この教会跡で宗教オペラが上演されるらしい。
その時期にはオペラ目当ての観光客が集まったりするに違いない。
教会の廃墟なんていう特別な場所で上演されるオペラなんて、きっと荘厳で神秘的で、観る者の胸に不思議な余韻を残すんじゃないだろうか。 -
歴史博物館で借りたカギで入れるのは教会の廃墟だけではない。
街の西側、海沿いの城門に立つ「火薬塔」にも入ることができる。
この火薬塔は、1100年半ばに防衛を目的として建てられた建造物である。
現存するヴィスビーの建物では最古のものであり、スカンジナビア半島でも最古という部類に入るらしい。
「火薬塔」という名称になったのは18世紀のことで、この時代に文字通り火薬庫として使われていたそうだ。
また、牢獄として使われていたこともあったらしい。 -
火薬塔から臨む街の風景である。
ハンザ同盟時代の名残を残す小さな家々が立ち並ぶ石畳の道を歩き、目的の建物の前まで来て眺める。
いつもとは違うカギを使って、目の前のドアを開ける。
外した錠前は、手にずっしりと重い。
建物の中に入れば、そこだけ時間の流れから取り残されているような石造りの廃墟。
しばし、静寂の中にたたずむ。
いかにもヨーロッパの小さな街という風情のなかでこんなことをしていると、物語の…というかRPGの主人公にでもなったような気がしてくる。
私だけか?? -
▼サンタ・マリア大聖堂▼
さて、ここまでの教会の廃墟はハンザ同盟時代のものである。
が、全ての教会が廃墟になってしまったわけではない。
1225年に建てられ、現在も生き残っているのが、このサンタ・マリア大聖堂である。
ハンザ同盟は16世紀には衰退し、同盟都市内での抗争も激しくなる。
その中でヴィスビーも、ハンザ同盟の盟主リューベックの攻撃を受け、街の大半が破壊された。
だが、サンタ・マリア大聖堂はドイツ商人のために建てられた教会であるためか、破壊を免れ現在に至っている。
白い壁に赤い屋根、黒い尖塔という組み合わせは印象的だ。
きっとハンザ同盟の船がヴィスビーにやってきたとき、この教会の塔がまず船乗りたちを迎えたのに違いない。
船乗りたちも、この教会の塔が見えたとき、一つの航海が無事に終わろうとしていることに安堵したんじゃないだろうか。 -
▼東の高台▼
サンタ・マリア大聖堂の庭には階段があり、高台へと上ることができる。
教会の裏手から北門にかけて、景色のいい道が続く。
この旧市街北東部にある高台の道、Nygatan(新しい道?)は、ヴィスビーの街を眺め渡すことができる場所になっている。
もちろん、他のルートからでも行くことはできる。 -
逆に、階段を上がって左に曲がると、そのまま北門付近の城壁のあたりに行ける。
このあたりは景色をさえぎる建物も少なく、見晴らしがいい。
個人的には、この北門城壁のあたりが一番景色のいい場所だと思った。
本当はいけないのかもしれないが、このあたりは城壁の段になっている部分から、城壁の上に登ることができる。
でも、中世都市の城壁に登るなんて機会、そうそうないだろう。
ちなみに北門は、南門や東門と違って自動車が入ることができる。
だから、おもな門の中の周りでは一番交通量が多い。
他の場所と同じ感覚で道を歩いていると、車に驚かされることもあるから注意が必要である。 -
▼歴史博物館▼
教会以外でヴィスビィ旧市街の見どころといえば、歴史博物館だろう。
ハンザ同盟の歴史や、ゴットランド島の生活史などが展示されている。
展示の説明は現地語が多く、英語での説明は少ないから、詳しい内容がわからない部分もけっこうある。
1階には、ヴァイキング時代以前の石碑が展示されている。
石碑にはそれぞれ色鮮やかな絵が描かれており、なかなか見応えがある。
今では数は減ってしまったが、ゴットランド島のあちこちにこういった石碑がまだ立っている場所があるらしい。
歴史的に興味深いのは、これらの石碑が古代北欧人のメンタリティをよく映しているものであることだという。
古代北欧人について知る史料として、「エッダ」や「サガ」がよく知られていると思う。
しかし、これらの作品がまとめられたのは、北欧にキリスト教が入ってきて以降のことである。
そのため、作品の内容自体もキリスト教的思想の影響を逃れられず、北欧人の思想やメンタリティを正確に伝えるものではないという指摘がある。
それに対して、まさに古代の産物である石碑は、それを作成した当時の人々の思想が直接反映されているのだということである。
古代北欧といえば「サガ」や「エッダ」だと思っていた私は、この説を知って、少なからず驚いた。
やはりもっといろいろと勉強したい。 -
▼城壁▼
歴史といえば、ヴィスビィの街はハンザ都市の特徴を現在に残すものとして、世界遺産に登録されている。
その街を囲むのが、全長3.5キロの城壁である。
そして、城壁沿いは遊歩道になっている。
ある場所では城壁に近く、ある場所では荒れ地を挟んで、舗装されていない道が続く。
西側では、海沿いを歩ける。
散歩をしている人も多い。
ここは、格好のジョギングコースだと思う。
旅行をすると「ああ、ここを走ったら気持ちいだろうな」という道によく出会う。
ヴィスビィの城壁外周もそんな道である。 -
また、城壁のそばには、城壁の歴史を説明する立て札が点々と立っている。
病院として使われていた塔や、戦いのために強化された跡なんかが見られるらしい。
見て歩いていくと、塔はそれぞれの個性があるし、城壁は場所によって少しずつ違った顔を見せる。
一周しても1時間前後。
のんびりと散歩するのも悪くない。 -
城壁の北西端の塔は、登ることができて展望台のようになっている。
某「歩き方」の地図には植物園と書いてある公園から登ることができる。
ここは海沿いにあるので海を見渡すこともできるし、もちろんヴィスビィの街並みを眺めることもできる。
これまでに紹介してきた展望スポットよりは見劣りするが、違った角度からヴィスビィを見ることができる場所だ。 -
ちなみに「植物園」であるが、日本で想像するような植物園とはちょっと違う。
遊歩道があって、ところどころにベンチがあって、周りの緑の中に花が咲いてるという、普通の公園である。
もっとも、私が行ったのは4月の下旬。
もっと暖かくなってくると、もっといろんな花が咲いて植物園らしくなってくるのかもしれない。 -
▼繁華街?▼
さて、のんびりして穏やかなヴィスビィの街であるが、一応ショッピングストリートや、レストラン通りのような場所もある。
東門、南門、大広場を結ぶトライアングルのエリアが、だいたいそんな感じである。
まず、南門から伸びる通りアデルスガータン通り(Adelsgatan)がショッピングストリートだ。
服屋や電気屋、美容院などが並んでいる。
とはいってもそこはヴィスビィである。
ご覧のとおり、それほど派手なものではない。
また、東門を出ると通りの先にショッピングセンターがある。
大型のスーパーや薬局、やっぱり服屋なんかが入っている。
あと、ここにはマクドナルドもある。
日本のマックより肉が美味しかった気がするが、気のせいだろうか。 -
レストランは、大広場の周辺に多い。
ゴットランド島の郷土料理のようなものはないのだろうか?
ホテルのおばちゃんに「それほど高くなくて、できればゴットランドの料理が食べたい」というリクエストで食事ができる店を教えてもらった。
が、ゴットランド料理の店というのは、その中になかった。
大広場のサンタ・カタリナ教会の向かいにあるギリシャ料理屋や、歴史博物館の向かいにあるお店(スポーツバー?)が、「あまり高くない店」としてはおばちゃんのおススメの店だった。
最後に「ちょっと高いかもしれないけどこの店はおススメよ」ということで教えてくれたのが、このBolagetという店である。
フランス料理を出す店だが、ハイテーブルで書き物をしながらグラスワインだけ飲んでる女の子がいたり、カウンターでは小さなテレビでサッカー中継が見られたりと、わりとカジュアルなお店である。
注文を取りにきてくれたウェイターに、ゴットランド的な料理はないのかと聞くと、ラムステーキを勧めてくれた。
羊は、ヴィスビィの旗にも描かれており、ヴィスビィを象徴する動物なのだそうだ。
味ですが、おばちゃんのおススメのとおり美味しかったです。
ラムステーキ199クローネ、ゴットランド産のビール58クローネ。
まぁ、日本の感覚でいえばお値段が高い。 -
ヴィスビィを旅行するときのポイントは、だいたいこれで押さえたことになると思う。
実は、一日もかけずに簡単に回ることができてしまう。
でも、せっかくなので一泊することをおススメする。
朝日の時間、夕暮れの時間。
それぞれの時間ごとに、街は違った装いを見せる。
明るいネオンはないし、街灯も少ない。
自然の光の中で街は飾らない表情を見せる。
ハンザ同盟時代の街の姿もこんな感じ…とは言わないまでも、その雰囲気を感じられるような気がする。 -
ヴィスビィの楽しみは、そんな風にただのんびりと街を歩いて、雰囲気を味わったり、空気を感じたりすることなんじゃないかと思う。
小さくてかわいい家々を眺めているだけでも、心がほんわかしてくる。
そういう意味では、旅先に行って「何かをする」ことが目的の人にとっては退屈な場所だろう。
レンタサイクルを使ってヴィスビィ以外の場所にも足を延ばしてみたかった。
でも、滞在中天気が変わりやすくて突然豪雨が降ったり、島だからか風がやたら強かったりして、快適にサイクリングできそうになかったので残念だが諦めた。
※某『歩き方』には「観光案内所のまわりに貸自転車屋が数件」とあるが、観光案内所で聞くと「近くにあるホテル・ハムンの受付で貸してくれるかもしれない」という回答だった。
「貸自転車屋」はないのだろうか?
写真は、フィスカーグレン(Fiskargrand)。
バラの季節には、家々の軒先にバラが咲き乱れるという。
この通り以外のにも、ヴィスビィの家の軒先にはバラの株が多い。 -
最後になるが、このヴィスビィの夏には中世週間なるイベントがあるらしい。
街の人々が中世の時代の服を着て、中世のヴィスビィの人々の暮らしぶりを披露するという催しだそうだ。
この時期には、ヴィスビィに世界中から観光客が集まるという。
ホテルは一年前から予約が埋まりはじめるとか。
ぜひそんな時期にもう一度行ってみたい!
だって、ハンザ都市の雰囲気を残す街で、人々が中世の暮らしぶりを披露するなんて、とても楽しそうじゃないか。
むしろ、参加してみたいかもしれない。
でも、そんな時期じゃなくてもまた行ってみて、ぽかーんと過ごすのもいいだろう。
ヴィスビィの街が、いつまでもこの穏やかな雰囲気を守り続けていくと素晴らしいと思う。
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