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この街を例えるフレーズで「橄攬&#22761;(ガンランバ)に行かなければ、西双版納に行った事にはならない。」と言われるほどの風情がある街。<br /><br />街の南側を瀾滄江(メコン川)が流れ、東側には龍得湖、北側は広大な畑が広がり、街自体はこじんまりした物だが、周辺にタイ族やハニ族の集落が点在する静かなエリアだ。<br /><br />美しい景色や、旨い飯もさることながら、この街の人々が魅力的だった。<br /><br />タフな漢民族が幅を利かせる中国にありながら、人と人との間に棘のない人間関係のある街。<br />サービスと言う概念のある街。<br />自己中心的な人の居ない街。<br /><br />もう一日、もう一日と居たくなる街。<br /><br />西双版納の旅の中で、一番長く滞在した街。<br /><br />死ぬ前に、また行っておきたい街が一つ増えた。

地を這う旅 ~ 勐罕(モンハン・橄攬壩(ガンランバ))の市場にて・少数民族の人々

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2007/03/07 - 2007/03/27

71位(同エリア154件中)

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コイワカメラ

コイワカメラさん

この街を例えるフレーズで「橄攬壩(ガンランバ)に行かなければ、西双版納に行った事にはならない。」と言われるほどの風情がある街。

街の南側を瀾滄江(メコン川)が流れ、東側には龍得湖、北側は広大な畑が広がり、街自体はこじんまりした物だが、周辺にタイ族やハニ族の集落が点在する静かなエリアだ。

美しい景色や、旨い飯もさることながら、この街の人々が魅力的だった。

タフな漢民族が幅を利かせる中国にありながら、人と人との間に棘のない人間関係のある街。
サービスと言う概念のある街。
自己中心的な人の居ない街。

もう一日、もう一日と居たくなる街。

西双版納の旅の中で、一番長く滞在した街。

死ぬ前に、また行っておきたい街が一つ増えた。

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  • この街の正式名称は「&#21200;罕(モンハン)」。<br /><br />漢民族はモンハンと呼び、少数民族の多くの人たちは「橄攬&#22761;(ガンランバ)」と呼ぶ。<br /><br />西双版納タイ族自治州の州都でもある景洪市郊外にありながら、その風情を色濃く残す街だ。<br /><br />

    この街の正式名称は「勐罕(モンハン)」。

    漢民族はモンハンと呼び、少数民族の多くの人たちは「橄攬壩(ガンランバ)」と呼ぶ。

    西双版納タイ族自治州の州都でもある景洪市郊外にありながら、その風情を色濃く残す街だ。

  • この街を訪れるきっかけが何だったのか、目的は何だったのかもう忘れてしまったが、今では西双版納で一番好きな街になった。

    この街を訪れるきっかけが何だったのか、目的は何だったのかもう忘れてしまったが、今では西双版納で一番好きな街になった。

  • 訪れる以前は、橄攬&#22761;(ガンランバ=&#21200;罕)と大&#21200;龍の区別さえつかなかった。<br /><br />

    訪れる以前は、橄攬壩(ガンランバ=勐罕)と大勐龍の区別さえつかなかった。

  • 旅に出る前に読んだ、何かの本の中に「のんびりした」とか「情緒ある」とか「賑やかな朝市」などのフレーズが、頭の中のどこかに残っていたんだと思う。<br /><br />(それは大&#21200;龍の話かも知れないけど。)

    旅に出る前に読んだ、何かの本の中に「のんびりした」とか「情緒ある」とか「賑やかな朝市」などのフレーズが、頭の中のどこかに残っていたんだと思う。

    (それは大勐龍の話かも知れないけど。)

  • この旅に出る前にイメージしていた、西双版納の風景や街並みにマッチしたんだと思う。<br /><br />特に朝市の喧騒は、想像していた通りだった。

    この旅に出る前にイメージしていた、西双版納の風景や街並みにマッチしたんだと思う。

    特に朝市の喧騒は、想像していた通りだった。

  • 少数民族の売り子と、少数民族の買い手が、がなり立てることなく吶々と売り買いしているさまは、まさに想像どおりだった。

    少数民族の売り子と、少数民族の買い手が、がなり立てることなく吶々と売り買いしているさまは、まさに想像どおりだった。

  • 人々に笑顔があった。<br /><br />普通に中国を旅していて、街で笑顔に出会う事は殆んど無いせいか、写真を撮るにしても軽く引いてしまう事が多い。<br /><br />実際この街に来るまで、デジ・カメでは何百枚と撮っているのに、フィルム・カメラでは一枚も撮っていなかった。<br /><br />

    人々に笑顔があった。

    普通に中国を旅していて、街で笑顔に出会う事は殆んど無いせいか、写真を撮るにしても軽く引いてしまう事が多い。

    実際この街に来るまで、デジ・カメでは何百枚と撮っているのに、フィルム・カメラでは一枚も撮っていなかった。

  • だがこの街では、市場や街角でカメラを向けると、「ブーツォ!(撮らないで)。」と言いながら、そこには笑顔があるのだ。<br /><br />その周りの人たちが、撮ってもらえと言わんばかりにその人をカメラに向けさせようとするのだ。

    だがこの街では、市場や街角でカメラを向けると、「ブーツォ!(撮らないで)。」と言いながら、そこには笑顔があるのだ。

    その周りの人たちが、撮ってもらえと言わんばかりにその人をカメラに向けさせようとするのだ。

  • 市場で米線を食べていると、僕が外人と知った店の人や周りの客達が、これを入れろあれを入れろと、勝手に薬味を入れてきたりするのだ。

    市場で米線を食べていると、僕が外人と知った店の人や周りの客達が、これを入れろあれを入れろと、勝手に薬味を入れてきたりするのだ。

  • スーパーで買い物をして、店の子と話をした時に、話の流れで日本人だと言うと、そのやり取りを見ていたのだろうか、次の日の会計時に「日本人!こっちでも会計できるよ!」と声をかけられたりもした。

    スーパーで買い物をして、店の子と話をした時に、話の流れで日本人だと言うと、そのやり取りを見ていたのだろうか、次の日の会計時に「日本人!こっちでも会計できるよ!」と声をかけられたりもした。

  • 滞在中、カメラを何台も持って狭い街をうろついたせいか目立っていたらしく、2〜3日もいると「ハロー」とか「どこ行くの?」と地元の連中に声をかけられたりもした。

    滞在中、カメラを何台も持って狭い街をうろついたせいか目立っていたらしく、2〜3日もいると「ハロー」とか「どこ行くの?」と地元の連中に声をかけられたりもした。

  • この街に滞在後、他の街へ行った後、一週間ほどしてまたこの街に戻り、同じホテルにチェック・インする時の事。<br />通常、中国のホテルに外国人がチェック・インする際、パスポート番号や宿帳への記載が必要なのは然ることながら、来訪地や次訪地、入国地点の記載などが必要になる。<br /><br />いつものようにパスポートを取り出し、宿帳に記入するゼスチャーをすると、宿のスタッフが「知ってるから必要ないよ!」の一言。

    この街に滞在後、他の街へ行った後、一週間ほどしてまたこの街に戻り、同じホテルにチェック・インする時の事。
    通常、中国のホテルに外国人がチェック・インする際、パスポート番号や宿帳への記載が必要なのは然ることながら、来訪地や次訪地、入国地点の記載などが必要になる。

    いつものようにパスポートを取り出し、宿帳に記入するゼスチャーをすると、宿のスタッフが「知ってるから必要ないよ!」の一言。

  • そのホテルで、周りの風景を高い所から撮ろうと、ホテル内をウロウロしていると、ちょうどスタッフ達の食事場所に迷い込み、ビックリしてる僕に向かい開口一番「お前も食べるか?」の一言。

    そのホテルで、周りの風景を高い所から撮ろうと、ホテル内をウロウロしていると、ちょうどスタッフ達の食事場所に迷い込み、ビックリしてる僕に向かい開口一番「お前も食べるか?」の一言。

  • 毎晩通った路上のタイ族のB.B.Q.屋台では、交渉も何もしてないにもかかわらず、こちらがただ会計してくれというと、15元と言いながら10元にしてくれたり、飲んでる最中に何本もB.B.Q.をサービスしてくれたりと、他の街ではありえない事がたくさんあった。

    毎晩通った路上のタイ族のB.B.Q.屋台では、交渉も何もしてないにもかかわらず、こちらがただ会計してくれというと、15元と言いながら10元にしてくれたり、飲んでる最中に何本もB.B.Q.をサービスしてくれたりと、他の街ではありえない事がたくさんあった。

  • この街に来る以前に訪れたどの街も、辺境特有の貧しさがありすぎた。<br /><br />街行く人の顔は、笑顔ではなかったし、何かに追い立てれているかのように感じた。

    この街に来る以前に訪れたどの街も、辺境特有の貧しさがありすぎた。

    街行く人の顔は、笑顔ではなかったし、何かに追い立てれているかのように感じた。

  • だがこの街には、何か言葉にできない「自由さ」が感じられた。

    だがこの街には、何か言葉にできない「自由さ」が感じられた。

  • これこそが、「自治区」とか「自治州」なのか。 とも思った。

    これこそが、「自治区」とか「自治州」なのか。 とも思った。

  • 中国にありながら、中央政府の管轄の及ばない世界。

    中国にありながら、中央政府の管轄の及ばない世界。

  • または、中央政府の言いなりにならない世界。

    または、中央政府の言いなりにならない世界。

  • 中国という国が成立する以前から、脈々と続く封建的な、伝統のみが支配できる社会。

    中国という国が成立する以前から、脈々と続く封建的な、伝統のみが支配できる社会。

  • そんなことを考えながら、この街に滞在を続けた。

    そんなことを考えながら、この街に滞在を続けた。

  • 市場で朝飯を食べ、会計を済ませて帰ろうとすると「明天来!(また明日!)」と声をかけられる。

    市場で朝飯を食べ、会計を済ませて帰ろうとすると「明天来!(また明日!)」と声をかけられる。

  • 路上でスイカを買い、帰ろうとすると、また「明天来!」と声をかけられる。

    路上でスイカを買い、帰ろうとすると、また「明天来!」と声をかけられる。

  • 路上のB.B.Q.屋でしこたま飲んで、帰ろうとするとまた「明天来!」だ。

    路上のB.B.Q.屋でしこたま飲んで、帰ろうとするとまた「明天来!」だ。

  • この、やさしげに言われる「明天来!」を聞きたいがために、もう一日もう一日と滞在が延びる街だった。

    この、やさしげに言われる「明天来!」を聞きたいがために、もう一日もう一日と滞在が延びる街だった。

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この旅行記へのコメント (8)

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  • saioumaさん 2007/04/20 18:59:27
    ガンランバの宿は?
    写真といいコメントといい、行きたくなるよなそそられるよな。
    ガンランバで泊まった宿はなんと言うんでしょうか

    コイワカメラ

    コイワカメラさん からの返信 2007/04/20 19:54:58
    RE: ガンランバの宿は?
    「国超賓館」です。

    新築(と言うか建設中?)のホテルで、一泊50元でした。

    シャワーもしっかり温水が24時間出るし、アメニティーも揃っていて、また行く機会があるならここに泊まります。

    saioumaさん からの返信 2007/04/22 18:23:39
    RE: RE: ガンランバの宿は?
    雲南のラオス、ミャンマー国境には行ったことないので、
    コイワさんの旅行記、楽しく見させてもらって、参考になりました。

    ガンランバに行ったら国超賓館に泊まります。
    ところで、怪しいネオンのある町はなかったですか?

    コイワカメラ

    コイワカメラさん からの返信 2007/04/22 18:31:30
    RE: ガンランバの宿は?
    >怪しいネオンのある町はなかったですか?

    それは、ガンランバの街中に、と言う事ですか?

    怪しいネオンのある町は至る所で、見ましたが。

    saioumaさん からの返信 2007/04/22 19:08:30
    RE: RE: ガンランバの宿は?
    ガンランバを含めてのことなんですけど、

    コイワさんの旅行記の中で、打洛、モンラー(ミャンマー)、モン海、ガンランバ、モンラー(ラオス国境近く)、ラオス国境の町、に行ってみたいと思ったもので。

    あちこちにあるということは、上記の町には全部ありそうですね。

    コイワカメラ

    コイワカメラさん からの返信 2007/04/22 19:14:38
    RE: ガンランバの宿は?
    なるほど。

    質問の意味が分かりました。

    詳しくは

    http://blog.livedoor.jp/koiwa24/

    へどうぞ。

    saioumaさん からの返信 2007/04/23 22:58:05
    RE: ガンランバの宿は?
    ブログ訪問しました。

    よかったです。以前は昆明、河口でしたが、ほかにもあるのがわかって、・・

    この掲示板ではこれくらいの表現にとどめたほうがいいのかな?

    コイワカメラ

    コイワカメラさん からの返信 2007/04/23 23:03:50
    RE: ガンランバの宿は?
    ですね。

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